あなたが好きです。

神在琉葵(かみありるき)

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愛彩

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莉緒と繋いだ手のもう片方の手には、莉緒が誰かから譲ってもらった花かごがある。



 一体、どういうものなんだろう?
 花屋さんで買ったものではなさそうだけど、だからこそ、なおさら気になる。



 「ねぇ…莉緒?
このお花だけど…」

 「ママ、お花好きだもんね。」

 「うん、だから、とっても嬉しいんだけど…
これをくれたおじちゃんは…」

 「くれたんじゃないよ。莉緒、お金払ったもん。」

 「あ、そうだったわね。
でも、おまけしてもらったんだよね?」

 「うん。
だから、良いおじちゃんでしょ?」

 「え?う~ん…そ、そうかなぁ…」

 私は曖昧に微笑んだ。
おまけしてくれた真意がわからないのだから、私には何とも言えないから。



 「ねぇ、莉緒…
おじちゃんには、どっちから声をかけたの?
おじちゃんが先?莉緒が先?」

 「えっとね…どっちだったかなぁ?
 忘れちゃった。」

 「そうなの…」

 「おじちゃんがこのお花持ってたから、こんなのあげたらママが喜ぶだろうなって思ったの。」



ということは…
おじちゃんは多分、花屋さんとは無関係なごく普通の人なんだろう。
その人がこの花かごを持っていた。
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