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愛彩
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どんな用途で買ったものだろう?
これは、お見舞いというよりは、お祝いの方の花だと思う。
アルストロメリアにラナンキュラス、薔薇…どれも華やかなものだから。
切り花でもないことを考えれば、プレゼントの可能性が高いのではないだろうか。
「莉緒、おじちゃんは若いおじちゃん?
それとも、じいじと同じくらいかな?」
「若いおじちゃん。奥井先生とおんなじくらい。」
奥井先生というのは、莉緒の担任の先生だ。多分、私と同年代と思う。
その奥井先生と同じくらいってことは、三十歳前後の人ってことだ。
三十くらいの男性が、お祝い用の花を買う理由…
素直に考えれば、それは自分のためというより、絶対的に誰かにあげるためだと思われる。
奥さんか彼女さんか、或いはお母さん?
でも、そんな大切なものを、どうして莉緒に譲ってくれたんだろう?
「莉緒…今日、ママが誕生日だって、そのおじちゃんに話した?」
「うん。」
「ママがお花好きってことも?」
「うん。」
ここまでの話を考えあわせれば、どなたかにプレゼントするつもりで花かごを買われた男性が、莉緒の話を聞いて同情して譲ってくれた…と、そういうことなのかな。
だとしたら、それは莉緒の言う通り、良いおじちゃんだということになる。
(世の中、捨てたもんじゃないな。)
そんなことを思ったら、心がじんわりと温かくなった。
これは、お見舞いというよりは、お祝いの方の花だと思う。
アルストロメリアにラナンキュラス、薔薇…どれも華やかなものだから。
切り花でもないことを考えれば、プレゼントの可能性が高いのではないだろうか。
「莉緒、おじちゃんは若いおじちゃん?
それとも、じいじと同じくらいかな?」
「若いおじちゃん。奥井先生とおんなじくらい。」
奥井先生というのは、莉緒の担任の先生だ。多分、私と同年代と思う。
その奥井先生と同じくらいってことは、三十歳前後の人ってことだ。
三十くらいの男性が、お祝い用の花を買う理由…
素直に考えれば、それは自分のためというより、絶対的に誰かにあげるためだと思われる。
奥さんか彼女さんか、或いはお母さん?
でも、そんな大切なものを、どうして莉緒に譲ってくれたんだろう?
「莉緒…今日、ママが誕生日だって、そのおじちゃんに話した?」
「うん。」
「ママがお花好きってことも?」
「うん。」
ここまでの話を考えあわせれば、どなたかにプレゼントするつもりで花かごを買われた男性が、莉緒の話を聞いて同情して譲ってくれた…と、そういうことなのかな。
だとしたら、それは莉緒の言う通り、良いおじちゃんだということになる。
(世の中、捨てたもんじゃないな。)
そんなことを思ったら、心がじんわりと温かくなった。
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