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裏切り
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「じゃあ、行ってくるわね。」
「あぁ、気を付けてな!楽しんで来いよ。」
俺は、妻を見送った。
妻は、今日から友達と韓国旅行だ。
俺を置いていくことを、妻は酷く気にしていた。
そんなこと、気にすることないのに…
子宝にも恵まれず、贅沢もさせてやれなかった。
今も年金と妻のパートで細々と暮らしている状態だが、妻は愚痴のひとつもこぼさない。
本当に良く出来た妻だ。
そんな妻と結婚出来たことを俺は内心とても感謝している。
なかなか口に出しては言えないが。
そして、妻もこんな俺を信頼してくれている。
だから、つましい生活でも俺はとても幸せだ。
(さて、そろそろ取り掛かるか…)
妻の留守中に、俺は押入れの整理をすることに決めていた。
先日の大雨の時に、雨漏りがして、押し入れの中も少し被害があったからだ。
(……ん?)
段ボールの箱と箱の間に、通帳が挟まっているのを俺は発見した。
そういえば、妻が通帳がないとか、以前言ってたような気がする。
こんな所にあったのでは、みつからないはずだ。
幸いなことに、雨にはほとんど濡れていなかった。
開いてみると、もう一年程、記帳されていなかった。
*
(……えっ!?)
押入れの整理が一段落し、スーパーに行ったついでに、俺は通帳に記帳した。
記帳の済んだ通帳を何気なく見た俺は、思わず息を飲んだ。
なぜなら、そこには1億円の入金の記録があったからだ。
あたりを見渡し、深呼吸をしてもう一度桁を数える。
(一…十…百…千…万…)
間違いない!
やはり1億円だ。
しかも、その金はすぐに全額引き出されていた。
(どういうことだ!?)
俺は、放心したまま家に戻った。
帰る間中、ずっと1億のことが頭の中をぐるぐる回ってた。
家に戻っても、やっぱりそのことが頭から離れない。
「あぁ、気を付けてな!楽しんで来いよ。」
俺は、妻を見送った。
妻は、今日から友達と韓国旅行だ。
俺を置いていくことを、妻は酷く気にしていた。
そんなこと、気にすることないのに…
子宝にも恵まれず、贅沢もさせてやれなかった。
今も年金と妻のパートで細々と暮らしている状態だが、妻は愚痴のひとつもこぼさない。
本当に良く出来た妻だ。
そんな妻と結婚出来たことを俺は内心とても感謝している。
なかなか口に出しては言えないが。
そして、妻もこんな俺を信頼してくれている。
だから、つましい生活でも俺はとても幸せだ。
(さて、そろそろ取り掛かるか…)
妻の留守中に、俺は押入れの整理をすることに決めていた。
先日の大雨の時に、雨漏りがして、押し入れの中も少し被害があったからだ。
(……ん?)
段ボールの箱と箱の間に、通帳が挟まっているのを俺は発見した。
そういえば、妻が通帳がないとか、以前言ってたような気がする。
こんな所にあったのでは、みつからないはずだ。
幸いなことに、雨にはほとんど濡れていなかった。
開いてみると、もう一年程、記帳されていなかった。
*
(……えっ!?)
押入れの整理が一段落し、スーパーに行ったついでに、俺は通帳に記帳した。
記帳の済んだ通帳を何気なく見た俺は、思わず息を飲んだ。
なぜなら、そこには1億円の入金の記録があったからだ。
あたりを見渡し、深呼吸をしてもう一度桁を数える。
(一…十…百…千…万…)
間違いない!
やはり1億円だ。
しかも、その金はすぐに全額引き出されていた。
(どういうことだ!?)
俺は、放心したまま家に戻った。
帰る間中、ずっと1億のことが頭の中をぐるぐる回ってた。
家に戻っても、やっぱりそのことが頭から離れない。
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