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「百合子…今度、このギターがほしいんだけど…」
遠慮がちに上目遣いで、咲哉はそう言いながらギターのカタログを私の前に差し出した。
なんだか可愛い…
「でも…だめだよね…こんな高いもの…」
そう言いながら、咲哉は私の首筋に熱い吐息を吹きかける。
価格は43万円。
この間買ってあげたものは28万だったから確かに高いとは思ったけれど、買ってあげられない程のものではない。
「……どうしても欲しいの?」
「え…うん…
まぁ、こういう良いギターはやっぱり音質が違うからね。
でも、やっぱり無理だよね…もう忘れて……」
そう言って目を伏せる咲哉を、私は抱き寄せた。
「買いに行くのは来週で良い?」
「えっ!?本当?
本当に買ってくれるの?」
私は黙って頷いた。
「やったーーーー!
百合子、大好きだよ!」
子供のような無邪気な笑顔…
ライブでは滅多に見せることのない、こんな素敵な笑顔を私は独り占めしているのだ。
「百合子……!」
咲哉の熱い唇が私の唇に押し付けられる。
(幸せだわ……)
咲哉にこんなにも愛されている私は、本当に幸せ者だ。
満ち足りた気持ちを感じながら、私は、咲哉に身を委ねた。
遠慮がちに上目遣いで、咲哉はそう言いながらギターのカタログを私の前に差し出した。
なんだか可愛い…
「でも…だめだよね…こんな高いもの…」
そう言いながら、咲哉は私の首筋に熱い吐息を吹きかける。
価格は43万円。
この間買ってあげたものは28万だったから確かに高いとは思ったけれど、買ってあげられない程のものではない。
「……どうしても欲しいの?」
「え…うん…
まぁ、こういう良いギターはやっぱり音質が違うからね。
でも、やっぱり無理だよね…もう忘れて……」
そう言って目を伏せる咲哉を、私は抱き寄せた。
「買いに行くのは来週で良い?」
「えっ!?本当?
本当に買ってくれるの?」
私は黙って頷いた。
「やったーーーー!
百合子、大好きだよ!」
子供のような無邪気な笑顔…
ライブでは滅多に見せることのない、こんな素敵な笑顔を私は独り占めしているのだ。
「百合子……!」
咲哉の熱い唇が私の唇に押し付けられる。
(幸せだわ……)
咲哉にこんなにも愛されている私は、本当に幸せ者だ。
満ち足りた気持ちを感じながら、私は、咲哉に身を委ねた。
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