その召喚獣、ツッパリにつき

きっせつ

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異世界召喚は突然に②

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「こ…れが召喚獣? 」

目指していた校舎が消え、代わりに視界に広がるのは外国人の男達となんだか豪華な広間。外にいた筈だというのに何故か室内いた。
青年の足元では何か円のようなものが煌々と光っている。


「やりましたよ、王子。人型という事はかなり高位の召喚獣です。」

「ふ、ふんっ、当たり前だ。この僕だぞ。第一王子であり、この国一の天才であるこの僕が、高位の召喚獣を喚べない筈がない。」

煽てられてふんぞり帰る偉そうな男が青年の顔の前で人差し指で足元を指した。

「ほら、どうした召喚獣。主人が目の前にいるのだから首をたれて、僕の靴を舐めろ。」

「あ"? 」

今思えば、ほぼ反射的だった。
右ストレートを青年がこの偉そうな男に放ったのは。

何が自身の身に起こったのか分からず、らしくもなく目の前に広がる外国っぽい光景に青年は困惑したが、ただ一つ分かったのは目の前にいるこの偉そうな男が鼻につく事。

そもそも初対面でいきなり喧嘩を売るような輩は三下。
三下相手に命令されるなど、番長として頭を張っている青年が頭にこない訳がない。

右ストレートは綺麗に偉そうな男の顔面にあたり、そこそこ綺麗だった男の面が歪む。

「お、王子ぃーーーーッ!? 」

そこからは偉そうな男を煽てていた周りの奴らや彼等を守ろうとする武装した大人達全員を敵に回した喧嘩だった。よくも王子をと向かってくる奴らを千切っては投げ、千切っては投げ。

そして青年は……。


「なんて野蛮な奴だ…。王子を殴った上に有力貴族のご子息達に手をあげるなんて…。」

「兵士にも負傷者がかなり出てますよ。…全く、なんて野蛮な召喚獣なんだ。」

がしゃんっと閉まる牢の鍵。
俺と殴り合ってボロボロな大人達によって取り押さえられ、牢に投げ込まれた。
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