24 / 131
涙の訳は
しおりを挟む
ヒュッ、クゥン…ヒューッ。
アルヴィンの耳にふと、小さな鳴き声と事切れそうな息遣いが聞こえた気がした。
その瞬間アルヴィンとシュヴェルトの間を風のように黒いものが通り過ぎた。
「うわっ。」
それは月のない夜のように黒い鬣をたなびかせ、しなやかな身体をバネにして一気にヴィルマの元へ飛びかかる。
「獅子系魔獣だッ!! シュネー!! 」
シュネーはその声に咄嗟にカールとヴィルマを押し倒した。獅子系魔獣はシュネー達を飛び越えて、ヴィルマが解体していた猪系魔獣に飛び付く。
「ああーッ!! 私の豚汁ぅッ!! 」
「黙ってろッ。なんちゃって男爵令嬢!! 」
アルヴィンとシュヴェルトが立ち上がろうとしたヴィルマとカールを抱き上げ、走って距離を取る。シュネーは剣を抜き、牽制しつつ同じく距離を取った。
獅子系魔獣は口に咥えていた瀕死の犬を投げ捨てて、ガツガツと猪系魔獣の肉を貪り喰う。
「……どうする? 一旦引くか。」
「うーん。結構アイツ被害出してるからここで打たないとまた被害が…。」
「早く決めて、シュヴェルトッ!! 」
今、獅子系魔獣は食事に夢中だ。
撤退するなら早い方がいい。倒すにも油断している今が好機。
「分かった!! 俺と相棒がダーと行って、アルヴィンがグッで、アイツを倒そう!! 」
「……?? 」
「何だって? 効果音じゃ分かる訳ないだろう!! 」
シュヴェルトは撤退するより討伐を取るみたいだという事は分かったが、それ以外の情報が指示が特殊すぎて何も入ってこない。これはもう私が指示がした方が早い。
「私とシュヴェルトで獅子系魔獣を、アルヴィンは抜かれた時の為にヴィルマ達を守って後退。」
「……分かった。」
「よっしゃ!! 」
シュヴェルトとともに獅子系魔獣目掛けて走る。出来れば三人でやりたかったがこの森にいる魔獣は獅子系魔獣だけではない。幾らヴィルマが猪系魔獣を狩れるだとしてもリスクは避けたい。
例え、不足の事態で獅子系魔獣級の魔獣があちらを襲っても、騎士の中でも卓越したな剣さばきのアルヴィンなら何分か持つだろう。
「私が先行して足を挫く。シュヴェルトはトドメを!! 」
「りょーかい!! 」
太陽の光を反射して炎のように揺らめく刀身抜き、一気に獅子系魔獣の距離を詰める。
こちらに気付いた獅子系魔獣が鋭い爪で引き裂こうと突っ込んでくる私を迎え撃つ。私は爪を剣で受け流すが、攻撃が重く、剣がミシ、ミシと悲鳴をあげた。攻撃を受け切り、ジンジンと痛みを訴える手を無視して、するりと刃で受け流した前足に切り裂く。
グォォー!!
剣で斬ったとは思えない歪んだ切り傷から血が溢れて出す。やはりこの剣はエゲツない。
前足を斬られた獅子系魔獣は体勢を崩した。獅子系魔獣は負けじと牙を剥くがシュヴェルトの大剣が振り下ろされ、体勢を崩して避けられなかった獅子系魔獣の脳天に直撃した。
獅子系魔獣の頭がミシミシッと嫌な音をさせながら地面に叩きつけられる。獅子系魔獣はもがいてまだ動く前足でシュヴェルトを切り裂こうとしたが、私がその前に前足を斬り落とした。
頭を割られた獅子系魔獣は血を吹き出し身体をヒクヒクと痙攣させ、やがて動かなくなった。
クゥン…ヒュゥーヒュゥー。
動かなくなった獅子系魔獣の近くで瀕死の犬が死にかけていた。その犬は真っ白な毛を真っ赤な血で染めていた。
「やったな相棒。俺達がの連携の前では上位種もラクショーだったな!! 」
「………たまたま。相手が油断してたからだ。」
シュヴェルトが嬉しそうに肩を叩くが、どうしてもその犬が気になってしまう。
「クゥン。クゥーン。」
その犬より一回り小さな栗色の子犬が茂みから現れ、その犬に擦り寄る。死にかけの犬はその栗色の子犬をペロペロと舐め、ゆっくりと瞼を閉じた。
よく見るとその栗色の子犬も怪我をしている。もしかしたらこの犬達は親子かもしれない。
先程の獅子系魔獣から栗色の子犬を身を呈して守ってあの犬は。
ー もう、あの犬はあの子犬をもう守りたくても守ってやれないのか。
何故かその事がやけにチクリと胸に刺さり、その痛みが胸から身体に広がっていく。
「何だ?犬見てんの? あの犬も魔獣か? 」
「さぁ。」
「!! どうしたんだよ、相棒ッ!! 」
私の顔を見て、ギョッとしてシュヴェルトが私の肩を揺する。「何処か怪我したのか!? 」とシュヴェルトが怪我がないか確かめる。
怪我はない。
別に怖かった訳でも無ければ、あの犬の死を悼んでいる訳でもない。
ただただ涙が止まらなかった。
何故だか涙が止まらない。
その光景を見ていると自身の中で何かが燻った。
「大丈夫。」
止まらない涙をテキトーにぬぐい、自身の服の裾を乱暴に破り、栗色の子犬に近付いた。子犬は怯えたが親から離れず、逃げる事はなかった。
そんな子犬の傷口に水筒の水を掛け、清めてやり、先程破いた布で傷口を抑えるように巻いた。
「その子は死んでるよ。もうお行き。ここに居たら血の臭いに引き寄せられて魔獣が来る。」
子犬はこちらの言葉が分かるようで、何度も親を見返りながらも茂みの中へ消えていった。
「犬が可哀想だったのか? 」
「自然界で弱肉強食は当たり前。そんな事気にしてたら魔獣討伐なんて最初から出来ない。」
「…そうだな。」
アルヴィン達がこちらに駆けてくる。どうやら無事らしい。
シュヴェルトはまだ私を心配している。流石に全員に泣き顔を見られたくなかったので水筒の残りの水を頭からかけた。
「あーッ!! 私の豚汁がぁー。豚汁がぁー。ッて、ずぶ濡れよ!! どうしたの。」
「ちょっと頭を冷やしたかっただけ。」
「……俺も戦いたかった。」
「文句は後で聞くよ。」
シトシトと掛けた水が髪から流れ落ちる。やっと涙は止まったが、やはり自身が何で泣いたのかは分からなかった。
「もう直ぐ四学年かぁ。楽しみですわぁ。」
気を取り直したヴィルマがルンルンと楽しそうに護衛を置いて先に行こうとする。それにカールも続こうとするので涙の理由を考える暇もなく、二人を止める。
「……俺もやっと学園に入学か。」
「おお、そうだな。楽しみだな!! 」
シュヴェルトに頭を撫でられ、アルヴィンが少し嬉しそうにはにかんだ。
その笑顔にやっと一緒通えるなと思う反面。結局、アルヴィンが入学する前に友達が一人も出来なかったという複雑な気持ちが絡み合う。
「やっと…、やっと始まる。やっと、スチルがみれる。…グフフ。」
ヴィルマが男爵令嬢と思えない気持ち悪い笑みを浮かべる。その『スチル』が何かは分からないが嫌な予感がする。ブルリッと寒気が身体に走り、「…大丈夫か? 」とアルヴィンに心配された。
アルヴィンの耳にふと、小さな鳴き声と事切れそうな息遣いが聞こえた気がした。
その瞬間アルヴィンとシュヴェルトの間を風のように黒いものが通り過ぎた。
「うわっ。」
それは月のない夜のように黒い鬣をたなびかせ、しなやかな身体をバネにして一気にヴィルマの元へ飛びかかる。
「獅子系魔獣だッ!! シュネー!! 」
シュネーはその声に咄嗟にカールとヴィルマを押し倒した。獅子系魔獣はシュネー達を飛び越えて、ヴィルマが解体していた猪系魔獣に飛び付く。
「ああーッ!! 私の豚汁ぅッ!! 」
「黙ってろッ。なんちゃって男爵令嬢!! 」
アルヴィンとシュヴェルトが立ち上がろうとしたヴィルマとカールを抱き上げ、走って距離を取る。シュネーは剣を抜き、牽制しつつ同じく距離を取った。
獅子系魔獣は口に咥えていた瀕死の犬を投げ捨てて、ガツガツと猪系魔獣の肉を貪り喰う。
「……どうする? 一旦引くか。」
「うーん。結構アイツ被害出してるからここで打たないとまた被害が…。」
「早く決めて、シュヴェルトッ!! 」
今、獅子系魔獣は食事に夢中だ。
撤退するなら早い方がいい。倒すにも油断している今が好機。
「分かった!! 俺と相棒がダーと行って、アルヴィンがグッで、アイツを倒そう!! 」
「……?? 」
「何だって? 効果音じゃ分かる訳ないだろう!! 」
シュヴェルトは撤退するより討伐を取るみたいだという事は分かったが、それ以外の情報が指示が特殊すぎて何も入ってこない。これはもう私が指示がした方が早い。
「私とシュヴェルトで獅子系魔獣を、アルヴィンは抜かれた時の為にヴィルマ達を守って後退。」
「……分かった。」
「よっしゃ!! 」
シュヴェルトとともに獅子系魔獣目掛けて走る。出来れば三人でやりたかったがこの森にいる魔獣は獅子系魔獣だけではない。幾らヴィルマが猪系魔獣を狩れるだとしてもリスクは避けたい。
例え、不足の事態で獅子系魔獣級の魔獣があちらを襲っても、騎士の中でも卓越したな剣さばきのアルヴィンなら何分か持つだろう。
「私が先行して足を挫く。シュヴェルトはトドメを!! 」
「りょーかい!! 」
太陽の光を反射して炎のように揺らめく刀身抜き、一気に獅子系魔獣の距離を詰める。
こちらに気付いた獅子系魔獣が鋭い爪で引き裂こうと突っ込んでくる私を迎え撃つ。私は爪を剣で受け流すが、攻撃が重く、剣がミシ、ミシと悲鳴をあげた。攻撃を受け切り、ジンジンと痛みを訴える手を無視して、するりと刃で受け流した前足に切り裂く。
グォォー!!
剣で斬ったとは思えない歪んだ切り傷から血が溢れて出す。やはりこの剣はエゲツない。
前足を斬られた獅子系魔獣は体勢を崩した。獅子系魔獣は負けじと牙を剥くがシュヴェルトの大剣が振り下ろされ、体勢を崩して避けられなかった獅子系魔獣の脳天に直撃した。
獅子系魔獣の頭がミシミシッと嫌な音をさせながら地面に叩きつけられる。獅子系魔獣はもがいてまだ動く前足でシュヴェルトを切り裂こうとしたが、私がその前に前足を斬り落とした。
頭を割られた獅子系魔獣は血を吹き出し身体をヒクヒクと痙攣させ、やがて動かなくなった。
クゥン…ヒュゥーヒュゥー。
動かなくなった獅子系魔獣の近くで瀕死の犬が死にかけていた。その犬は真っ白な毛を真っ赤な血で染めていた。
「やったな相棒。俺達がの連携の前では上位種もラクショーだったな!! 」
「………たまたま。相手が油断してたからだ。」
シュヴェルトが嬉しそうに肩を叩くが、どうしてもその犬が気になってしまう。
「クゥン。クゥーン。」
その犬より一回り小さな栗色の子犬が茂みから現れ、その犬に擦り寄る。死にかけの犬はその栗色の子犬をペロペロと舐め、ゆっくりと瞼を閉じた。
よく見るとその栗色の子犬も怪我をしている。もしかしたらこの犬達は親子かもしれない。
先程の獅子系魔獣から栗色の子犬を身を呈して守ってあの犬は。
ー もう、あの犬はあの子犬をもう守りたくても守ってやれないのか。
何故かその事がやけにチクリと胸に刺さり、その痛みが胸から身体に広がっていく。
「何だ?犬見てんの? あの犬も魔獣か? 」
「さぁ。」
「!! どうしたんだよ、相棒ッ!! 」
私の顔を見て、ギョッとしてシュヴェルトが私の肩を揺する。「何処か怪我したのか!? 」とシュヴェルトが怪我がないか確かめる。
怪我はない。
別に怖かった訳でも無ければ、あの犬の死を悼んでいる訳でもない。
ただただ涙が止まらなかった。
何故だか涙が止まらない。
その光景を見ていると自身の中で何かが燻った。
「大丈夫。」
止まらない涙をテキトーにぬぐい、自身の服の裾を乱暴に破り、栗色の子犬に近付いた。子犬は怯えたが親から離れず、逃げる事はなかった。
そんな子犬の傷口に水筒の水を掛け、清めてやり、先程破いた布で傷口を抑えるように巻いた。
「その子は死んでるよ。もうお行き。ここに居たら血の臭いに引き寄せられて魔獣が来る。」
子犬はこちらの言葉が分かるようで、何度も親を見返りながらも茂みの中へ消えていった。
「犬が可哀想だったのか? 」
「自然界で弱肉強食は当たり前。そんな事気にしてたら魔獣討伐なんて最初から出来ない。」
「…そうだな。」
アルヴィン達がこちらに駆けてくる。どうやら無事らしい。
シュヴェルトはまだ私を心配している。流石に全員に泣き顔を見られたくなかったので水筒の残りの水を頭からかけた。
「あーッ!! 私の豚汁がぁー。豚汁がぁー。ッて、ずぶ濡れよ!! どうしたの。」
「ちょっと頭を冷やしたかっただけ。」
「……俺も戦いたかった。」
「文句は後で聞くよ。」
シトシトと掛けた水が髪から流れ落ちる。やっと涙は止まったが、やはり自身が何で泣いたのかは分からなかった。
「もう直ぐ四学年かぁ。楽しみですわぁ。」
気を取り直したヴィルマがルンルンと楽しそうに護衛を置いて先に行こうとする。それにカールも続こうとするので涙の理由を考える暇もなく、二人を止める。
「……俺もやっと学園に入学か。」
「おお、そうだな。楽しみだな!! 」
シュヴェルトに頭を撫でられ、アルヴィンが少し嬉しそうにはにかんだ。
その笑顔にやっと一緒通えるなと思う反面。結局、アルヴィンが入学する前に友達が一人も出来なかったという複雑な気持ちが絡み合う。
「やっと…、やっと始まる。やっと、スチルがみれる。…グフフ。」
ヴィルマが男爵令嬢と思えない気持ち悪い笑みを浮かべる。その『スチル』が何かは分からないが嫌な予感がする。ブルリッと寒気が身体に走り、「…大丈夫か? 」とアルヴィンに心配された。
52
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令嬢モノのバカ王子に転生してしまったんだが、なぜかヒーローがイチャラブを求めてくる
路地裏乃猫
BL
ひょんなことから悪役令嬢モノと思しき異世界に転生した〝俺〟。それも、よりにもよって破滅が確定した〝バカ王子〟にだと?説明しよう。ここで言うバカ王子とは、いわゆる悪役令嬢モノで冒頭から理不尽な婚約破棄を主人公に告げ、最後はざまぁ要素によって何やかんやと破滅させられる例のアンポンタンのことであり――とにかく、俺はこの異世界でそのバカ王子として生き延びにゃならんのだ。つーわけで、脱☆バカ王子!を目指し、真っ当な王子としての道を歩き始めた俺だが、そんな俺になぜか、この世界ではヒロインとイチャコラをキメるはずのヒーローがぐいぐい迫ってくる!一方、俺の命を狙う謎の暗殺集団!果たして俺は、この破滅ルート満載の世界で生き延びることができるのか?
いや、その前に……何だって悪役令嬢モノの世界でバカ王子の俺がヒーローに惚れられてんだ?
2025年10月に全面改稿を行ないました。
2025年10月28日・BLランキング35位ありがとうございます。
2025年10月29日・BLランキング27位ありがとうございます。
2025年10月30日・BLランキング15位ありがとうございます。
2025年11月1日 ・BLランキング13位ありがとうございます。
お前らの目は節穴か?BLゲーム主人公の従者になりました!
MEIKO
BL
本編完結しています。お直し中。第12回BL大賞奨励賞いただきました。
僕、エリオット・アノーは伯爵家嫡男の身分を隠して公爵家令息のジュリアス・エドモアの従者をしている。事の発端は十歳の時…家族から虐げられていた僕は、我慢の限界で田舎の領地から家を出て来た。もう二度と戻る事はないと己の身分を捨て、心機一転王都へやって来たものの、現実は厳しく死にかける僕。薄汚い格好でフラフラと彷徨っている所を救ってくれたのが完璧貴公子ジュリアスだ。だけど初めて会った時、不思議な感覚を覚える。えっ、このジュリアスって人…会ったことなかったっけ?その瞬間突然閃く!
「ここって…もしかして、BLゲームの世界じゃない?おまけに僕の最愛の推し〜ジュリアス様!」
知らぬ間にBLゲームの中の名も無き登場人物に転生してしまっていた僕は、命の恩人である坊ちゃまを幸せにしようと奔走する。そして大好きなゲームのイベントも近くで楽しんじゃうもんね〜ワックワク!
だけど何で…全然シナリオ通りじゃないんですけど。坊ちゃまってば、僕のこと大好き過ぎない?
※貴族的表現を使っていますが、別の世界です。ですのでそれにのっとっていない事がありますがご了承下さい。
冤罪で追放された王子は最果ての地で美貌の公爵に愛し尽くされる 凍てついた薔薇は恋に溶かされる
尾高志咲/しさ
BL
旧題:凍てついた薔薇は恋に溶かされる
🌟2025年11月アンダルシュノベルズより刊行🌟
ロサーナ王国の病弱な第二王子アルベルトは、突然、無実の罪状を突きつけられて北の果ての離宮に追放された。王子を裏切ったのは幼い頃から大切に想う宮中伯筆頭ヴァンテル公爵だった。兄の王太子が亡くなり、世継ぎの身となってからは日々努力を重ねてきたのに。信頼していたものを全て失くし向かった先で待っていたのは……。
――どうしてそんなに優しく名を呼ぶのだろう。
お前に裏切られ廃嫡されて最北の離宮に閉じ込められた。
目に映るものは雪と氷と絶望だけ。もう二度と、誰も信じないと誓ったのに。
ただ一人、お前だけが私の心を凍らせ溶かしていく。
執着攻め×不憫受け
美形公爵×病弱王子
不憫展開からの溺愛ハピエン物語。
◎書籍掲載は、本編と本編後の四季の番外編:春『春の来訪者』です。
四季の番外編:夏以降及び小話は本サイトでお読みいただけます。
なお、※表示のある回はR18描写を含みます。
🌟第10回BL小説大賞にて奨励賞を頂戴しました。応援ありがとうございました。
🌟本作は旧Twitterの「フォロワーをイメージして同人誌のタイトルつける」タグで貴宮あすかさんがくださったタイトル『凍てついた薔薇は恋に溶かされる』から思いついて書いた物語です。ありがとうございました。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も皆の小話もあがります。
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新!
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
回帰したシリルの見る夢は
riiko
BL
公爵令息シリルは幼い頃より王太子の婚約者として、彼と番になる未来を夢見てきた。
しかし王太子は婚約者の自分には冷たい。どうやら彼には恋人がいるのだと知った日、物語は動き出した。
嫉妬に狂い断罪されたシリルは、何故だかきっかけの日に回帰した。そして回帰前には見えなかったことが少しずつ見えてきて、本当に望む夢が何かを徐々に思い出す。
執着をやめた途端、執着される側になったオメガが、次こそ間違えないようにと、可愛くも真面目に奮闘する物語!
執着アルファ×回帰オメガ
本編では明かされなかった、回帰前の出来事は外伝に掲載しております。
性描写が入るシーンは
※マークをタイトルにつけます。
物語お楽しみいただけたら幸いです。
***
2022.12.26「第10回BL小説大賞」で奨励賞をいただきました!
応援してくれた皆様のお陰です。
ご投票いただけた方、お読みくださった方、本当にありがとうございました!!
☆☆☆
2024.3.13 書籍発売&レンタル開始いたしました!!!!
応援してくださった読者さまのお陰でございます。本当にありがとうございます。書籍化にあたり連載時よりも読みやすく書き直しました。お楽しみいただけたら幸いです。
巻き戻った悪役令息のかぶってた猫
いいはな
BL
婚約者のアーノルドからある日突然断罪され、処刑されたルイ。目覚めるとなぜか処刑される一年前に時間が巻き戻っていた。
なんとか処刑を回避しようと奔走するルイだが、すでにその頃にはアーノルドが思いを寄せていたミカエルへと嫌がらせをしており、もはやアーノルドとの関係修復は不可能。断頭台は目の前。処刑へと秒読み。
全てがどうでも良くなったルイはそれまで被っていた猫を脱ぎ捨てて、せめてありのままの自分で生きていこうとする。
果たして、悪役令息であったルイは処刑までにありのままの自分を受け入れてくれる友人を作ることができるのか――!?
冷たく見えるが素は天然ポワポワな受けとそんな受けに振り回されがちな溺愛攻めのお話。
※キスくらいしかしませんが、一応性描写がある話は※をつけます。※話の都合上、主人公が一度死にます。※前半はほとんど溺愛要素は無いと思います。※ちょっとした悪役が出てきますが、ざまぁの予定はありません。※この世界は男同士での婚約が当たり前な世界になっております。
初投稿です。至らない点も多々あるとは思いますが、空よりも広く、海よりも深い心で読んでいただけると幸いです。
また、この作品は亀更新になると思われます。あらかじめご了承ください。
転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした
リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。
仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!
原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!
だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。
「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」
死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?
原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に!
見どころ
・転生
・主従
・推しである原作悪役に溺愛される
・前世の経験と知識を活かす
・政治的な駆け引きとバトル要素(少し)
・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程)
・黒猫もふもふ
番外編では。
・もふもふ獣人化
・切ない裏側
・少年時代
などなど
最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。
弟のために悪役になる!~ヒロインに会うまで可愛がった結果~
荷居人(にいと)
BL
BL大賞20位。読者様ありがとうございました。
弟が生まれた日、足を滑らせ、階段から落ち、頭を打った俺は、前世の記憶を思い出す。
そして知る。今の自分は乙女ゲーム『王座の証』で平凡な顔、平凡な頭、平凡な運動能力、全てに置いて普通、全てに置いて完璧で優秀な弟はどんなに後に生まれようと次期王の継承権がいく、王にふさわしい赤の瞳と黒髪を持ち、親の愛さえ奪った弟に恨みを覚える悪役の兄であると。
でも今の俺はそんな弟の苦労を知っているし、生まれたばかりの弟は可愛い。
そんな可愛い弟が幸せになるためにはヒロインと結婚して王になることだろう。悪役になれば死ぬ。わかってはいるが、前世の後悔を繰り返さないため、将来処刑されるとわかっていたとしても、弟の幸せを願います!
・・・でもヒロインに会うまでは可愛がってもいいよね?
本編は完結。番外編が本編越えたのでタイトルも変えた。ある意味間違ってはいない。可愛がらなければ番外編もないのだから。
そしてまさかのモブの恋愛まで始まったようだ。
お気に入り1000突破は私の作品の中で初作品でございます!ありがとうございます!
2018/10/10より章の整理を致しました。ご迷惑おかけします。
2018/10/7.23時25分確認。BLランキング1位だと・・・?
2018/10/24.話がワンパターン化してきた気がするのでまた意欲が湧き、書きたいネタができるまでとりあえず完結といたします。
2018/11/3.久々の更新。BL小説大賞応募したので思い付きを更新してみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる