29 / 131
今後の話をしましょうか
しおりを挟む
一体何が始まるのか。
何時になく、真剣な表情でヴィルマがこちらを見たので思わず、ゴクリと唾を飲んだ。
「シュネー様のルートにはエンドが五通りありますの。その内、ハッピーエンドは一つ。バッドエンドが四つ。」
「……バッドエンド多くない? 」
「ええ、そしてハッピーエンドにいける確率は約20% 。メインヒーローのリヒト王子よりもプレイヤーを惹きつけておいて、チョロインと言われているメインヒーローよりも遥かに難易度高めの無理ゲー。プレイヤーの中には『シュネー様ドS』と泣くものも多かった……。」
「…色々言いたい事はあるけど、取り敢えず最後のは言い掛かりも甚だしい。ドSは私ではない。製作者だ。」
リヒト王子がメインヒーローでチョロインなんだとちょっと苦笑いを浮かべたが、自身の事を思うと苦笑いも吹っ飛んだ。
バッドエンドが四つでハッピーエンドの確率が20% となるとバッドエンドの確率は80% ?
バットエンドになる為に生きているようなもんじゃないか!?
不遇過ぎないか、シュネー!!
困惑を隠しきれない私を更に追い討ちを掛けるようにヴィルマは話し続ける。
「バッドエンドのエピソードは以下の通り。
・『君は俺のモノ。薔薇の鳥籠でシュネー監禁エンド』
エリアスがずっと自身のモノにしたくて長年囲おうとしていたシュネーを監禁して調教するエンド。シュネーに近付いた主人公を殺してシュネーの心を折ってしまう。
・『来世は何時か貴方と…。主人公とシュネー死亡エンド』
悪役令息の罠に掛かり、刺され、主人公が絶命してしまう。シュネーは主人公を追う為に主人公を刺した短剣を自身の胸元に刺す。
・『君の為なら。シュネー死亡エンド。』
悪役令息の罠に掛かり、刺され掛けた主人公を庇ってシュネーが刺され、絶命してしまう。人生で初めて愛す事の出来た主人公の腕の中で、息を引き取る。
・『君は僕の花嫁。シュネー監禁・近親相姦エンド』
主人公との関係が兄、フェルゼンにバレる。それがキッカケでずっと兄の仮面を被り、シュネーへの気持ちを隠していたフェルゼンの仮面を剥がしてしまう。シュネーを自身の妻として強引に娶り、生まれ育った家を乗っ取り、もう二度と家から出れないように囲ってしまう。主人公は国民権を剥奪され他国に飛ばされてしまう。二人がもう一度出会う事はなかった。
エリアスとフェルゼンがシュネールートの悪役令息役ですの。二人には注意してくださいまし。
以上。 」
「………。」
開いた口が塞がらない。
「バッドエンドも中々美麗で、プレイヤーの中には新たな扉開いた奴、いっぱいいたなぁ。」とヴィルマが話し終えた後、懐かしそうに言ってたけど、そんな場合じゃない。
酷い。酷過ぎる。
死ぬか。監禁に調教に近親相姦?
しかも主人公よりシュネーの方が人生ハードモードじゃないか!? 何で主人公差し置いてバッドエンドで主役飾ってんだ!!
それに納得がいかない。
エリアスが敵は分かる。だが、あの温厚で天然な兄が何故、敵として出てくるのか。兄は普通に良いお兄ちゃんだ。
「兄上……ふぅ、兄上が敵とかふざけてるのか。私と兄上は普通の…いや、割りとブラコン入っているけど…、それでも兄上は普通に私を弟として見ている。あんな温厚な兄上をよくもそんなッ。」
ふつふつと湧き上がる怒りを抑えながらヴィルマを睨むとヴィルマは「まあ、そう思うよね。巧妙だもん。」と訂正しない。ゲームだかストーリーだか知らないが本当に失礼極まりない。
「とにかく、物語中はこの二人に関わらない。巧妙な呼び出しにも引っかからず、避け続ければ良かった筈。まぁ、それが難しいんだけどね。とにかく、それだけは肝に銘じておいてくださいな。」
「主人公回避したらそもそも何も起こらないだろ。」
「ゲームはそのルートの事以外描かれない。でもこれは同じ世界でも現実。現にエリアス様には目を付けられているでしょう。主人公回避してもエリアス様をどうにか回避しなければ、きっとバッドエンドに近い結末になるに決まってるですの。あのエリアス様が何もしないで諦めるなんてありえない。」
ヴィルマは反論しても言い切り、何度も念押しした。口論は授業が終わるチャイムが鳴るまで続いたが、どちらも譲らなかった。
「とにかく、エリアスとフェルゼンには気を付けて。これはルートが見たいからとかそういう欲望だけでなく、本当に危ないから言っていますの。」
そう言うだけ言ってヴィルマは教室に戻っていく。私は呑み込めない、呑み込みたくない情報に頭を抱えて、テーブルに伏せた。
するといきなりぐしゃぐしゃと頭を撫でられた。
「……ここに居たか。教室飛び出していく時、顔色悪かったから探した。」
アルヴィンが「行こう。」と手を差し出す。
アルヴィンは私が教室から逃げ出してからずっと探してくれていたらしい。今日、入学したばかりで右も左も分からないのに私を心配して。
「ごめん。約束破って。」
「……シュヴェルトに代わりに案内してもらったから大丈夫。」
アルヴィンの手を握って立ち上がるとアルヴィンのもう片方の腕には矢鱈分厚い冊子が握られていた。
「それは? 」
「……魔物討伐であった人型魔獣が落としていった。」
魔獣も本を読むんだなとヴィルマを完全に人外扱いしながらパラパラと何気なくアルヴィンが冊子をめくる。
冊子のあるページを見た瞬間カッと目をかっ開いて冊子の中身と私を何故か交互に比べる。
「………シュネーはこの冊子見た事ある? …人型魔獣と知り合いだろ。中身について何か知ってる? 」
「知らないし。知りたくない。」
「そうか。」っと微妙な表情でアルヴィンがまた冊子に目を落とす。何だかその冊子を思いっきりゴミ箱に捨ててやりたい衝動に駆られるが何とか抑える。絶対その冊子ロクなもんじゃない。
何時になく、真剣な表情でヴィルマがこちらを見たので思わず、ゴクリと唾を飲んだ。
「シュネー様のルートにはエンドが五通りありますの。その内、ハッピーエンドは一つ。バッドエンドが四つ。」
「……バッドエンド多くない? 」
「ええ、そしてハッピーエンドにいける確率は約20% 。メインヒーローのリヒト王子よりもプレイヤーを惹きつけておいて、チョロインと言われているメインヒーローよりも遥かに難易度高めの無理ゲー。プレイヤーの中には『シュネー様ドS』と泣くものも多かった……。」
「…色々言いたい事はあるけど、取り敢えず最後のは言い掛かりも甚だしい。ドSは私ではない。製作者だ。」
リヒト王子がメインヒーローでチョロインなんだとちょっと苦笑いを浮かべたが、自身の事を思うと苦笑いも吹っ飛んだ。
バッドエンドが四つでハッピーエンドの確率が20% となるとバッドエンドの確率は80% ?
バットエンドになる為に生きているようなもんじゃないか!?
不遇過ぎないか、シュネー!!
困惑を隠しきれない私を更に追い討ちを掛けるようにヴィルマは話し続ける。
「バッドエンドのエピソードは以下の通り。
・『君は俺のモノ。薔薇の鳥籠でシュネー監禁エンド』
エリアスがずっと自身のモノにしたくて長年囲おうとしていたシュネーを監禁して調教するエンド。シュネーに近付いた主人公を殺してシュネーの心を折ってしまう。
・『来世は何時か貴方と…。主人公とシュネー死亡エンド』
悪役令息の罠に掛かり、刺され、主人公が絶命してしまう。シュネーは主人公を追う為に主人公を刺した短剣を自身の胸元に刺す。
・『君の為なら。シュネー死亡エンド。』
悪役令息の罠に掛かり、刺され掛けた主人公を庇ってシュネーが刺され、絶命してしまう。人生で初めて愛す事の出来た主人公の腕の中で、息を引き取る。
・『君は僕の花嫁。シュネー監禁・近親相姦エンド』
主人公との関係が兄、フェルゼンにバレる。それがキッカケでずっと兄の仮面を被り、シュネーへの気持ちを隠していたフェルゼンの仮面を剥がしてしまう。シュネーを自身の妻として強引に娶り、生まれ育った家を乗っ取り、もう二度と家から出れないように囲ってしまう。主人公は国民権を剥奪され他国に飛ばされてしまう。二人がもう一度出会う事はなかった。
エリアスとフェルゼンがシュネールートの悪役令息役ですの。二人には注意してくださいまし。
以上。 」
「………。」
開いた口が塞がらない。
「バッドエンドも中々美麗で、プレイヤーの中には新たな扉開いた奴、いっぱいいたなぁ。」とヴィルマが話し終えた後、懐かしそうに言ってたけど、そんな場合じゃない。
酷い。酷過ぎる。
死ぬか。監禁に調教に近親相姦?
しかも主人公よりシュネーの方が人生ハードモードじゃないか!? 何で主人公差し置いてバッドエンドで主役飾ってんだ!!
それに納得がいかない。
エリアスが敵は分かる。だが、あの温厚で天然な兄が何故、敵として出てくるのか。兄は普通に良いお兄ちゃんだ。
「兄上……ふぅ、兄上が敵とかふざけてるのか。私と兄上は普通の…いや、割りとブラコン入っているけど…、それでも兄上は普通に私を弟として見ている。あんな温厚な兄上をよくもそんなッ。」
ふつふつと湧き上がる怒りを抑えながらヴィルマを睨むとヴィルマは「まあ、そう思うよね。巧妙だもん。」と訂正しない。ゲームだかストーリーだか知らないが本当に失礼極まりない。
「とにかく、物語中はこの二人に関わらない。巧妙な呼び出しにも引っかからず、避け続ければ良かった筈。まぁ、それが難しいんだけどね。とにかく、それだけは肝に銘じておいてくださいな。」
「主人公回避したらそもそも何も起こらないだろ。」
「ゲームはそのルートの事以外描かれない。でもこれは同じ世界でも現実。現にエリアス様には目を付けられているでしょう。主人公回避してもエリアス様をどうにか回避しなければ、きっとバッドエンドに近い結末になるに決まってるですの。あのエリアス様が何もしないで諦めるなんてありえない。」
ヴィルマは反論しても言い切り、何度も念押しした。口論は授業が終わるチャイムが鳴るまで続いたが、どちらも譲らなかった。
「とにかく、エリアスとフェルゼンには気を付けて。これはルートが見たいからとかそういう欲望だけでなく、本当に危ないから言っていますの。」
そう言うだけ言ってヴィルマは教室に戻っていく。私は呑み込めない、呑み込みたくない情報に頭を抱えて、テーブルに伏せた。
するといきなりぐしゃぐしゃと頭を撫でられた。
「……ここに居たか。教室飛び出していく時、顔色悪かったから探した。」
アルヴィンが「行こう。」と手を差し出す。
アルヴィンは私が教室から逃げ出してからずっと探してくれていたらしい。今日、入学したばかりで右も左も分からないのに私を心配して。
「ごめん。約束破って。」
「……シュヴェルトに代わりに案内してもらったから大丈夫。」
アルヴィンの手を握って立ち上がるとアルヴィンのもう片方の腕には矢鱈分厚い冊子が握られていた。
「それは? 」
「……魔物討伐であった人型魔獣が落としていった。」
魔獣も本を読むんだなとヴィルマを完全に人外扱いしながらパラパラと何気なくアルヴィンが冊子をめくる。
冊子のあるページを見た瞬間カッと目をかっ開いて冊子の中身と私を何故か交互に比べる。
「………シュネーはこの冊子見た事ある? …人型魔獣と知り合いだろ。中身について何か知ってる? 」
「知らないし。知りたくない。」
「そうか。」っと微妙な表情でアルヴィンがまた冊子に目を落とす。何だかその冊子を思いっきりゴミ箱に捨ててやりたい衝動に駆られるが何とか抑える。絶対その冊子ロクなもんじゃない。
59
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令嬢モノのバカ王子に転生してしまったんだが、なぜかヒーローがイチャラブを求めてくる
路地裏乃猫
BL
ひょんなことから悪役令嬢モノと思しき異世界に転生した〝俺〟。それも、よりにもよって破滅が確定した〝バカ王子〟にだと?説明しよう。ここで言うバカ王子とは、いわゆる悪役令嬢モノで冒頭から理不尽な婚約破棄を主人公に告げ、最後はざまぁ要素によって何やかんやと破滅させられる例のアンポンタンのことであり――とにかく、俺はこの異世界でそのバカ王子として生き延びにゃならんのだ。つーわけで、脱☆バカ王子!を目指し、真っ当な王子としての道を歩き始めた俺だが、そんな俺になぜか、この世界ではヒロインとイチャコラをキメるはずのヒーローがぐいぐい迫ってくる!一方、俺の命を狙う謎の暗殺集団!果たして俺は、この破滅ルート満載の世界で生き延びることができるのか?
いや、その前に……何だって悪役令嬢モノの世界でバカ王子の俺がヒーローに惚れられてんだ?
2025年10月に全面改稿を行ないました。
2025年10月28日・BLランキング35位ありがとうございます。
2025年10月29日・BLランキング27位ありがとうございます。
2025年10月30日・BLランキング15位ありがとうございます。
2025年11月1日 ・BLランキング13位ありがとうございます。
お前らの目は節穴か?BLゲーム主人公の従者になりました!
MEIKO
BL
本編完結しています。お直し中。第12回BL大賞奨励賞いただきました。
僕、エリオット・アノーは伯爵家嫡男の身分を隠して公爵家令息のジュリアス・エドモアの従者をしている。事の発端は十歳の時…家族から虐げられていた僕は、我慢の限界で田舎の領地から家を出て来た。もう二度と戻る事はないと己の身分を捨て、心機一転王都へやって来たものの、現実は厳しく死にかける僕。薄汚い格好でフラフラと彷徨っている所を救ってくれたのが完璧貴公子ジュリアスだ。だけど初めて会った時、不思議な感覚を覚える。えっ、このジュリアスって人…会ったことなかったっけ?その瞬間突然閃く!
「ここって…もしかして、BLゲームの世界じゃない?おまけに僕の最愛の推し〜ジュリアス様!」
知らぬ間にBLゲームの中の名も無き登場人物に転生してしまっていた僕は、命の恩人である坊ちゃまを幸せにしようと奔走する。そして大好きなゲームのイベントも近くで楽しんじゃうもんね〜ワックワク!
だけど何で…全然シナリオ通りじゃないんですけど。坊ちゃまってば、僕のこと大好き過ぎない?
※貴族的表現を使っていますが、別の世界です。ですのでそれにのっとっていない事がありますがご了承下さい。
冤罪で追放された王子は最果ての地で美貌の公爵に愛し尽くされる 凍てついた薔薇は恋に溶かされる
尾高志咲/しさ
BL
旧題:凍てついた薔薇は恋に溶かされる
🌟2025年11月アンダルシュノベルズより刊行🌟
ロサーナ王国の病弱な第二王子アルベルトは、突然、無実の罪状を突きつけられて北の果ての離宮に追放された。王子を裏切ったのは幼い頃から大切に想う宮中伯筆頭ヴァンテル公爵だった。兄の王太子が亡くなり、世継ぎの身となってからは日々努力を重ねてきたのに。信頼していたものを全て失くし向かった先で待っていたのは……。
――どうしてそんなに優しく名を呼ぶのだろう。
お前に裏切られ廃嫡されて最北の離宮に閉じ込められた。
目に映るものは雪と氷と絶望だけ。もう二度と、誰も信じないと誓ったのに。
ただ一人、お前だけが私の心を凍らせ溶かしていく。
執着攻め×不憫受け
美形公爵×病弱王子
不憫展開からの溺愛ハピエン物語。
◎書籍掲載は、本編と本編後の四季の番外編:春『春の来訪者』です。
四季の番外編:夏以降及び小話は本サイトでお読みいただけます。
なお、※表示のある回はR18描写を含みます。
🌟第10回BL小説大賞にて奨励賞を頂戴しました。応援ありがとうございました。
🌟本作は旧Twitterの「フォロワーをイメージして同人誌のタイトルつける」タグで貴宮あすかさんがくださったタイトル『凍てついた薔薇は恋に溶かされる』から思いついて書いた物語です。ありがとうございました。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も皆の小話もあがります。
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新!
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
巻き戻った悪役令息のかぶってた猫
いいはな
BL
婚約者のアーノルドからある日突然断罪され、処刑されたルイ。目覚めるとなぜか処刑される一年前に時間が巻き戻っていた。
なんとか処刑を回避しようと奔走するルイだが、すでにその頃にはアーノルドが思いを寄せていたミカエルへと嫌がらせをしており、もはやアーノルドとの関係修復は不可能。断頭台は目の前。処刑へと秒読み。
全てがどうでも良くなったルイはそれまで被っていた猫を脱ぎ捨てて、せめてありのままの自分で生きていこうとする。
果たして、悪役令息であったルイは処刑までにありのままの自分を受け入れてくれる友人を作ることができるのか――!?
冷たく見えるが素は天然ポワポワな受けとそんな受けに振り回されがちな溺愛攻めのお話。
※キスくらいしかしませんが、一応性描写がある話は※をつけます。※話の都合上、主人公が一度死にます。※前半はほとんど溺愛要素は無いと思います。※ちょっとした悪役が出てきますが、ざまぁの予定はありません。※この世界は男同士での婚約が当たり前な世界になっております。
初投稿です。至らない点も多々あるとは思いますが、空よりも広く、海よりも深い心で読んでいただけると幸いです。
また、この作品は亀更新になると思われます。あらかじめご了承ください。
弟のために悪役になる!~ヒロインに会うまで可愛がった結果~
荷居人(にいと)
BL
BL大賞20位。読者様ありがとうございました。
弟が生まれた日、足を滑らせ、階段から落ち、頭を打った俺は、前世の記憶を思い出す。
そして知る。今の自分は乙女ゲーム『王座の証』で平凡な顔、平凡な頭、平凡な運動能力、全てに置いて普通、全てに置いて完璧で優秀な弟はどんなに後に生まれようと次期王の継承権がいく、王にふさわしい赤の瞳と黒髪を持ち、親の愛さえ奪った弟に恨みを覚える悪役の兄であると。
でも今の俺はそんな弟の苦労を知っているし、生まれたばかりの弟は可愛い。
そんな可愛い弟が幸せになるためにはヒロインと結婚して王になることだろう。悪役になれば死ぬ。わかってはいるが、前世の後悔を繰り返さないため、将来処刑されるとわかっていたとしても、弟の幸せを願います!
・・・でもヒロインに会うまでは可愛がってもいいよね?
本編は完結。番外編が本編越えたのでタイトルも変えた。ある意味間違ってはいない。可愛がらなければ番外編もないのだから。
そしてまさかのモブの恋愛まで始まったようだ。
お気に入り1000突破は私の作品の中で初作品でございます!ありがとうございます!
2018/10/10より章の整理を致しました。ご迷惑おかけします。
2018/10/7.23時25分確認。BLランキング1位だと・・・?
2018/10/24.話がワンパターン化してきた気がするのでまた意欲が湧き、書きたいネタができるまでとりあえず完結といたします。
2018/11/3.久々の更新。BL小説大賞応募したので思い付きを更新してみました。
悪役令嬢の兄でしたが、追放後は参謀として騎士たちに囲まれています。- 第1巻 - 婚約破棄と一族追放
大の字だい
BL
王国にその名を轟かせる名門・ブラックウッド公爵家。
嫡男レイモンドは比類なき才知と冷徹な眼差しを持つ若き天才であった。
だが妹リディアナが王太子の許嫁でありながら、王太子が心奪われたのは庶民の少女リーシャ・グレイヴェル。
嫉妬と憎悪が社交界を揺るがす愚行へと繋がり、王宮での婚約破棄、王の御前での一族追放へと至る。
混乱の只中、妹を庇おうとするレイモンドの前に立ちはだかったのは、王国騎士団副団長にしてリーシャの異母兄、ヴィンセント・グレイヴェル。
琥珀の瞳に嗜虐を宿した彼は言う――
「この才を捨てるは惜しい。ゆえに、我が手で飼い馴らそう」
知略と支配欲を秘めた騎士と、没落した宰相家の天才青年。
耽美と背徳の物語が、冷たい鎖と熱い口づけの中で幕を開ける。
婚約破棄させた愛し合う2人にザマァされた俺。とその後
結人
BL
王太子妃になるために頑張ってた公爵家の三男アランが愛する2人の愛でザマァされ…溺愛される話。
※男しかいない世界で男同士でも結婚できます。子供はなんかしたら作ることができます。きっと…。
全5話完結。予約更新します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる