1 / 58
婚約破棄を突きつけられました
しおりを挟む
わたし、リーゼロッテ・ベルヘウムは今まさに婚約者であるヴァイオレンツ・フォルガ・ディン・シュタインハルツから婚約破棄を言い渡されていた。
「リーゼロッテ・ディーナ・ファン・ベルヘウム! 今ここで宣言する。貴様との婚約を破棄すると! そして私は、フローレンス・アイリーンを生涯の伴侶にするために、改めて婚約をすることを」
シュリーゼム魔法学園の卒業式での一幕。
大広間に集まった学園関係者たちは一様にどよめいた。
これはピンチです。
わたしは大勢の人の前で婚約破棄されました。
さあ、どうする? なんて他人めいた実況を頭の中で繰り広げちゃうくらいに当事者であるわたしは冷静だった。
だってこの先の台詞もわかっているもん。
「そして、私の元には、私の愛するフローラに貴様がしでかした数々の嫌がらせも届いている。フローラの持ち物に毒を仕込んだり、階段から突き落とそうとしたり、他にも色々と画策をしていたな。恥知らずめ」
金髪に青い眼をした、美しい造作の王子様はわたしに冷徹な目を向ける。
汚らわしいものを見るような、一片の同情の余地もないというくらいに凍てついた眼差し。さすがにちょっと、切ない。
誰だって、自分に明確な悪意を向けられればいい気分はしない。
「なにか、言ったらどうだ?」
そのうえでヴァイオレンツは、この国の王太子様はわたしに追い打ちをかけてきた。
何を言ってもわたしの罪状は変わらないというのに。
それでも、わたしは一応反論を試みる。
「それは、誤解です。わたくしは今まで一度だってフローレンスに害をなしたことはありませんわ」
「見え透いた嘘を」
あんたが何か言えって言うから言ったのに。
って言えたらいいんだけどね。さすがにそこまで開き直れない。
「そんな。リーゼロッテ様……わたし、わたし……怖かった」
瞳をうるうるさせて、ヴァイオレンツの隣で小さく震えているのはヒロインのフローレンス・アイリーン。
小柄な彼女はヴァイオレンツの横にぴたりと寄り添い、彼に寄り掛かるように立つその姿はぷるぷる震えた小鹿そのもの。薄い茶色の髪に森の木々のような緑色の瞳。顔立ちは普通よりもちょっとかわいいくらい。
平凡を絵にかいたような少女は、今まさにシュリーゼム魔法学園の卒業式の主役として王太子の隣でその存在を主張している。
「フローラ。怖がることはない。この私が付いている」
ヴァイオレンツが少し身をかがめてフローレンスの頬を撫でる。
「ヴァイオレンツ様ぁ」
ああもう。この茶番、いつまで続くかな。
いちゃラブなら二人きりの部屋でやれ。
か細く震えるヒロインを慰めた王子様は再びわたしを睨み、こう告げた。
「私の愛するフローラを害しようとした罪は重い。リーゼロッテ、貴様には白亜の塔行きを命じる!」
彼の声は大広間によく響いた。
全員が彼の声を聴いたようで、どよめきが生まれた。
人々が顔を見合わせ、驚き、ささやきは大きな渦となって広間に漂う。
まさか。そんな。白亜の塔だなんて。あの、魔法使いの牢獄へ? 一番罪の重い刑ではないか。しかし、本当にフローレンスを害しようとしたのなら……。
聞こえてきたのは誰のものとも分からない感想たち。
わたしは、動揺はしていなかった。
だってこれは既定路線だから。
リーゼロッテ・ベルヘウムがいずれ歩むことになるルートだったから。今日この日を迎えたことでわたしは、今日ここでヴァイオレンツから言われる言葉も知っていたし、自分が白亜の塔送りになることも分かっていた。
だから取り乱すことは無かった。
「連れていけ」
ヴァイオレンツは背後の従者に冷たく言い放つ。
卒業式の余興は終わった。
わたしの周りに彼の従者が、魔法学園の教師が集まってくる。
「リーゼロッテ様。大人しくしてください。むやみに傷つけるのは本意ではありません」
従者の一人が遠慮がちに申し出る。
わたしはシュタインハルツ王国の中でも由緒ある公爵家の娘。ベルヘウム家の人間は代々、この国の要職に就く名門で魔術の才能にあふれた人材を多く輩出していることでも有名。正真正銘血統書付きの令嬢なわけで、だから王太子の婚約者にも選ばれた。
「ええ。連れて行きなさい。ただし、すぐに白亜の塔へ、というわけではないのでしょう? こんなこと、ヴァイオレンツ殿下の独断で決められることではありませんわ」
わたしはヴァイオレンツではなく、彼らに交渉をすることに決めていた。
公爵家というバックがあれば、多少の融通はきくと踏んでいたから。
「ええ、ひとまずは公爵家へお送りします。もちろん、付添人はつけさせていただきますが」
よっし。やっぱり。
いきなり直送ではなかった。よかった。
エンディングのあとのことはさすがのわたしも予測不可能で、内心ビビっていたけれど。この世界に生まれ変わって、公爵令嬢として生きてきて身につけた感覚がある。
さすがの王太子殿下も、天下のベルヘウム家の人間にいきなり刃を向けることはできない。婚約破棄の根回しはしっかりと済ませてはあるんだろうけれど、白亜の塔送りとするからにはそれなりの手続きも必要だと思うし、体裁を整える必要がある。
まずは自宅謹慎(見張り付き)になるかな、と踏んでいたけれど、よかった。
「わかりましたわ」
向かうことにしましょう、とわたしは素直に従うことにした。
男たちに囲まれてわたしは大広間から去っていく。
ヴァイオレンツは本当にリーゼロッテに興味ないようで、会場は卒業式後のダンスセレモニーのための準備に入るらしく、彼らも別の出口へと案内されている最中だった。
「リーゼロッテ嬢。さあ」
少し気を取られて、足の歩みが遅くなったわたしのことを彼の従者そのいくつだかが促した。
わたしは、覚悟を決める。
絶対に白亜の塔になんて行ってやらないんだから。
その日の夜。
わたしはこっそりドレスのポケットに忍ばせていた小瓶を取りだした。
小瓶の中には毒薬。いや、厳密に言うと毒ではない。
人を仮死状態にさせる薬。
そして。小瓶の中身をぐいっと飲み干したわたしは。
一瞬体が熱くなったように感じて、そのまま意識を手放した。
「リーゼロッテ・ディーナ・ファン・ベルヘウム! 今ここで宣言する。貴様との婚約を破棄すると! そして私は、フローレンス・アイリーンを生涯の伴侶にするために、改めて婚約をすることを」
シュリーゼム魔法学園の卒業式での一幕。
大広間に集まった学園関係者たちは一様にどよめいた。
これはピンチです。
わたしは大勢の人の前で婚約破棄されました。
さあ、どうする? なんて他人めいた実況を頭の中で繰り広げちゃうくらいに当事者であるわたしは冷静だった。
だってこの先の台詞もわかっているもん。
「そして、私の元には、私の愛するフローラに貴様がしでかした数々の嫌がらせも届いている。フローラの持ち物に毒を仕込んだり、階段から突き落とそうとしたり、他にも色々と画策をしていたな。恥知らずめ」
金髪に青い眼をした、美しい造作の王子様はわたしに冷徹な目を向ける。
汚らわしいものを見るような、一片の同情の余地もないというくらいに凍てついた眼差し。さすがにちょっと、切ない。
誰だって、自分に明確な悪意を向けられればいい気分はしない。
「なにか、言ったらどうだ?」
そのうえでヴァイオレンツは、この国の王太子様はわたしに追い打ちをかけてきた。
何を言ってもわたしの罪状は変わらないというのに。
それでも、わたしは一応反論を試みる。
「それは、誤解です。わたくしは今まで一度だってフローレンスに害をなしたことはありませんわ」
「見え透いた嘘を」
あんたが何か言えって言うから言ったのに。
って言えたらいいんだけどね。さすがにそこまで開き直れない。
「そんな。リーゼロッテ様……わたし、わたし……怖かった」
瞳をうるうるさせて、ヴァイオレンツの隣で小さく震えているのはヒロインのフローレンス・アイリーン。
小柄な彼女はヴァイオレンツの横にぴたりと寄り添い、彼に寄り掛かるように立つその姿はぷるぷる震えた小鹿そのもの。薄い茶色の髪に森の木々のような緑色の瞳。顔立ちは普通よりもちょっとかわいいくらい。
平凡を絵にかいたような少女は、今まさにシュリーゼム魔法学園の卒業式の主役として王太子の隣でその存在を主張している。
「フローラ。怖がることはない。この私が付いている」
ヴァイオレンツが少し身をかがめてフローレンスの頬を撫でる。
「ヴァイオレンツ様ぁ」
ああもう。この茶番、いつまで続くかな。
いちゃラブなら二人きりの部屋でやれ。
か細く震えるヒロインを慰めた王子様は再びわたしを睨み、こう告げた。
「私の愛するフローラを害しようとした罪は重い。リーゼロッテ、貴様には白亜の塔行きを命じる!」
彼の声は大広間によく響いた。
全員が彼の声を聴いたようで、どよめきが生まれた。
人々が顔を見合わせ、驚き、ささやきは大きな渦となって広間に漂う。
まさか。そんな。白亜の塔だなんて。あの、魔法使いの牢獄へ? 一番罪の重い刑ではないか。しかし、本当にフローレンスを害しようとしたのなら……。
聞こえてきたのは誰のものとも分からない感想たち。
わたしは、動揺はしていなかった。
だってこれは既定路線だから。
リーゼロッテ・ベルヘウムがいずれ歩むことになるルートだったから。今日この日を迎えたことでわたしは、今日ここでヴァイオレンツから言われる言葉も知っていたし、自分が白亜の塔送りになることも分かっていた。
だから取り乱すことは無かった。
「連れていけ」
ヴァイオレンツは背後の従者に冷たく言い放つ。
卒業式の余興は終わった。
わたしの周りに彼の従者が、魔法学園の教師が集まってくる。
「リーゼロッテ様。大人しくしてください。むやみに傷つけるのは本意ではありません」
従者の一人が遠慮がちに申し出る。
わたしはシュタインハルツ王国の中でも由緒ある公爵家の娘。ベルヘウム家の人間は代々、この国の要職に就く名門で魔術の才能にあふれた人材を多く輩出していることでも有名。正真正銘血統書付きの令嬢なわけで、だから王太子の婚約者にも選ばれた。
「ええ。連れて行きなさい。ただし、すぐに白亜の塔へ、というわけではないのでしょう? こんなこと、ヴァイオレンツ殿下の独断で決められることではありませんわ」
わたしはヴァイオレンツではなく、彼らに交渉をすることに決めていた。
公爵家というバックがあれば、多少の融通はきくと踏んでいたから。
「ええ、ひとまずは公爵家へお送りします。もちろん、付添人はつけさせていただきますが」
よっし。やっぱり。
いきなり直送ではなかった。よかった。
エンディングのあとのことはさすがのわたしも予測不可能で、内心ビビっていたけれど。この世界に生まれ変わって、公爵令嬢として生きてきて身につけた感覚がある。
さすがの王太子殿下も、天下のベルヘウム家の人間にいきなり刃を向けることはできない。婚約破棄の根回しはしっかりと済ませてはあるんだろうけれど、白亜の塔送りとするからにはそれなりの手続きも必要だと思うし、体裁を整える必要がある。
まずは自宅謹慎(見張り付き)になるかな、と踏んでいたけれど、よかった。
「わかりましたわ」
向かうことにしましょう、とわたしは素直に従うことにした。
男たちに囲まれてわたしは大広間から去っていく。
ヴァイオレンツは本当にリーゼロッテに興味ないようで、会場は卒業式後のダンスセレモニーのための準備に入るらしく、彼らも別の出口へと案内されている最中だった。
「リーゼロッテ嬢。さあ」
少し気を取られて、足の歩みが遅くなったわたしのことを彼の従者そのいくつだかが促した。
わたしは、覚悟を決める。
絶対に白亜の塔になんて行ってやらないんだから。
その日の夜。
わたしはこっそりドレスのポケットに忍ばせていた小瓶を取りだした。
小瓶の中には毒薬。いや、厳密に言うと毒ではない。
人を仮死状態にさせる薬。
そして。小瓶の中身をぐいっと飲み干したわたしは。
一瞬体が熱くなったように感じて、そのまま意識を手放した。
20
あなたにおすすめの小説
死亡予定の脇役令嬢に転生したら、断罪前に裏ルートで皇帝陛下に溺愛されました!?
六角
恋愛
「え、私が…断罪?処刑?――冗談じゃないわよっ!」
前世の記憶が蘇った瞬間、私、公爵令嬢スカーレットは理解した。
ここが乙女ゲームの世界で、自分がヒロインをいじめる典型的な悪役令嬢であり、婚約者のアルフォンス王太子に断罪される未来しかないことを!
その元凶であるアルフォンス王太子と聖女セレスティアは、今日も今日とて私の目の前で愛の劇場を繰り広げている。
「まあアルフォンス様! スカーレット様も本当は心優しい方のはずですわ。わたくしたちの真実の愛の力で彼女を正しい道に導いて差し上げましょう…!」
「ああセレスティア!君はなんて清らかなんだ!よし、我々の愛でスカーレットを更生させよう!」
(…………はぁ。茶番は他所でやってくれる?)
自分たちの恋路に酔いしれ、私を「救済すべき悪」と見なすめでたい頭の二人組。
あなたたちの自己満足のために私の首が飛んでたまるものですか!
絶望の淵でゲームの知識を総動員して見つけ出した唯一の活路。
それは血も涙もない「漆黒の皇帝」と万人に恐れられる若き皇帝ゼノン陛下に接触するという、あまりに危険な【裏ルート】だった。
「命惜しさにこの私に魂でも売りに来たか。愚かで滑稽で…そして実に唆る女だ、スカーレット」
氷の視線に射抜かれ覚悟を決めたその時。
冷酷非情なはずの皇帝陛下はなぜか私の悪あがきを心底面白そうに眺め、その美しい唇を歪めた。
「良いだろう。お前を私の『籠の中の真紅の鳥』として、この手ずから愛でてやろう」
その日から私の運命は激変!
「他の男にその瞳を向けるな。お前のすべては私のものだ」
皇帝陛下からの凄まじい独占欲と息もできないほどの甘い溺愛に、スカーレットの心臓は鳴りっぱなし!?
その頃、王宮では――。
「今頃スカーレットも一人寂しく己の罪を反省しているだろう」
「ええアルフォンス様。わたくしたちが彼女を温かく迎え入れてあげましょうね」
などと最高にズレた会話が繰り広げられていることを、彼らはまだ知らない。
悪役(笑)たちが壮大な勘違いをしている間に、最強の庇護者(皇帝陛下)からの溺愛ルート、確定です!
溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~
夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
小説家になろうにも掲載しています。
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
なんども濡れ衣で責められるので、いい加減諦めて崖から身を投げてみた
下菊みこと
恋愛
悪役令嬢の最後の抵抗は吉と出るか凶と出るか。
ご都合主義のハッピーエンドのSSです。
でも周りは全くハッピーじゃないです。
小説家になろう様でも投稿しています。
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
ヒロインしか愛さないはずの公爵様が、なぜか悪女の私を手放さない
魚谷
恋愛
伯爵令嬢イザベラは多くの男性と浮名を流す悪女。
そんな彼女に公爵家当主のジークベルトとの縁談が持ち上がった。
ジークベルトと対面した瞬間、前世の記憶がよみがえり、この世界が乙女ゲームであることを自覚する。
イザベラは、主要攻略キャラのジークベルトの裏の顔を知ってしまったがために、冒頭で殺されてしまうモブキャラ。
ゲーム知識を頼りに、どうにか冒頭死を回避したイザベラは最弱魔法と言われる付与魔法と前世の知識を頼りに便利グッズを発明し、離婚にそなえて資金を確保する。
いよいよジークベルトが、乙女ゲームのヒロインと出会う。
離婚を切り出されることを待っていたイザベラだったが、ジークベルトは平然としていて。
「どうして俺がお前以外の女を愛さなければならないんだ?」
予想外の溺愛が始まってしまう!
(世界の平和のためにも)ヒロインに惚れてください、公爵様!!
悪役令嬢ですが、当て馬なんて奉仕活動はいたしませんので、どうぞあしからず!
たぬきち25番
恋愛
気が付くと私は、ゲームの中の悪役令嬢フォルトナに転生していた。自分は、婚約者のルジェク王子殿下と、ヒロインのクレアを邪魔する悪役令嬢。そして、ふと気が付いた。私は今、強大な権力と、惚れ惚れするほどの美貌と身体、そして、かなり出来の良い頭を持っていた。王子も確かにカッコイイけど、この世界には他にもカッコイイ男性はいる、王子はヒロインにお任せします。え? 当て馬がいないと物語が進まない? ごめんなさい、王子殿下、私、自分のことを優先させて頂きまぁ~す♡
※マルチエンディングです!!
コルネリウス(兄)&ルジェク(王子)好きなエンディングをお迎えください m(_ _)m
2024.11.14アイク(誰?)ルートをスタートいたしました。
楽しんで頂けると幸いです。
※他サイト様にも掲載中です
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる