人気者にも限度ってモノがあるでしょおおお!!

べう

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4話

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「今日のニュースです。今日はゲストに大人気モデル近藤みさきさんが来てくれています! 」

「よろしくお願いします! 」

「今話題の高校生、藤宮春さんについてどう思われますか? 最近ではファンクラブが作られているみたいですが……」

「私は仕事が忙しくてあまり把握できてないですが、すごい人気ですよね。」

テレビでは相変わらず俺の話題で持ちきりだった。

「モデルさんか~ 俺この人昔から好きなんだよな~ 会ってみたいなぁ……。」

俺は、学校へ向かおうと玄関を開けると、そこには携帯を持った栗山千佳が居た。

「あわっ。あ、あの、」

栗山千佳はもじもじしながら言った。

「良かったら、一緒に行きませんか? 」

「いいよ! 行こうか! 」

学校に一緒に行くのってなんかいいなぁ。
そんなことを思いながら
向かっている途中、俺は先生に言われた事とファンクラブのことを話した。

「いいと思います! でも、学校を広めるって難しいですよね。そういえば、SUTERA動画投稿可能になったので、PVを撮ってみたらいいんじゃないですか? 」

「いいね! でもまだ返信が来ていなくて……。まぁ連絡取り合えるようになったら言ってみる! 」

「そういえば、この前撮った写真SUTERAにあげたんですがよかったですか? 」

「全然いいよ? 投稿見てもいい? 」

「私の携帯じゃなく、自分ので見てみてください! 」

「わかった! 」

そんなことを話していると裏口から行くことを忘れて、正門に着いてしまった。
正門には、人だかりができていて、そこでは色々な言葉が飛び交っていた。

「春君だ! 写真撮って! 」

「え? 隣の子は誰? もしかして、彼女とか? 」
 
「そんなわけないよ。」

「羨ましいんだけど、」

「私も一緒に学校行きたいから、行こう! 」

「もしかして隣の子、藤宮君がフォローしている子じゃない? 」

気まずい空気になったので、
栗山千佳は先に下駄箱へと走って向かった。

「みんなおはよう! 」
「あの子はクラスメイトの子だから、そんなに気にしなくて大丈夫だよ! 」

なんとかその場を和ませ下駄箱に向かった。


ーーその時、1人の女の子は気に入らない顔をしていた。

「うざ、春君の隣は私でしょ……。」



下校時間になり、栗山千佳の姿を探すがどこにも見当たらない。

「先に帰ったのかな? 」

携帯の通知が鳴り、確認するとファンクラブを作った人からメッセージが来ていた。

『初めまして! 藤宮さんから直接メッセージを頂けると思っていなかったです! メッセージだと伝えにくいこともあると思うので会って話しませんか?
明日の12時にここのカフェで待っています。』

メッセージにはURLが添付されており、確認すると隣町の大都会。ビルの中にあるカフェだった。
隣町まで駅だが、1人じゃ心細いどうしようか迷っていた時、廊下を通り過ぎる御門圭を見つけた。

「生徒会長!!」

「お、藤宮君か。どうかしたか? 」

俺が事情を説明すると、御門圭が付いて来てくれることになった。

「集合場所はどうする? 」

「学校の前で集合しましょう! 」


ーー当日、俺は御門圭と隣町に向かった。

「そういえば、御門さんってSUTERAやってないんですか? 」

「おもしろいのか? そのSUTERAってやつは。」

「おもしろいですよ! 連絡も取れますし! ぜひやりましょう! 」

「そこまで言うなら……入れてみるよ」

「フォローしておきますね! 」

初めての大都会に驚きながら、カフェに向かおうとするがどうやら電車内で盗撮されていたらしく、駅に着いた途端、人で溢れかえっていた……。

「春君だ! きゃー! 」

「めっちゃかっこいい!!」

「春。お前も大変だな。」

「嫌な気はしませんが、ここまでくるとね……」

「そうだ! 俺がお前のボディガードになってやろうか? はははは! 」

「いいですね! それ!」

御門圭は俺を守るように前に立ち、無事ビルまで辿り着いた。
3階のカフェに向かうと店員が出てきて、席に案内してくれた。

そこには、モデルの近藤みさきが居た。

「え?! 近藤みさきさん?!」

「藤宮君! 」

近藤みさきはいきなり抱きついてきた。

「ずっと会いたかったです! 」

「あの、少し落ち着いてください!!」


テレビや雑誌で大人気の彼女が……まさか。
彼女は少し落ち着いたのか席に座った。
俺と御門圭も驚きながら席に着いた……。

「初めまして、藤宮春です。」

「俺は御門圭だ。」

「初めまして、近藤みさきです。先ほどはすみません、、取り乱してしまって…。今日は来てくれてありがとうございます! 」

「いえ、こちらこそ誘っていただきありがとうございます! びっくりしました。まさか、近藤さんがいるとは……思わなかったです。」

「近藤さんじゃなくて、みさきって呼んでください……//。」

「あ、はい// あの、俺昔からみさきさんのファンでした! 良かったら写真撮りませんか? 」

「え?! 嬉しいです。私も写真撮りたいです!ぜひ! 」


「…おい! お前たち! いい加減イチャイチャしていないで本題に入らないか? 」

「そうだね。ごめん御門さん。みさきさん! 今日は相談があって……」

俺は御門圭に謝ってから、改めて話をした。
彼女に趣旨を話すと快く協力してくれることになった。

「とりあえず、藤宮君と御門さん今日はもう遅いし後日話しましょう! あ! 良かったらSUTERAフォローし合いましょう! いつでも連絡取れるように! 」

「わかりました! では!フォローしときます! 」

「俺も今日始めたばかりだが、フォローしておく! 」

まさか、モデルとまで仲良くできる日が来るなんて思いもしなかった。

俺達がカフェを出ると、どうやら、俺のファンと近藤みさきのファンが出待ちをしているようで、ひどく混み合っていた。
人混みの中を無事脱出できたが、近藤みさきと2人きりになってしまっていた。

そして、気が付くと手を繋いだ状態になっていた。

「あ! すみません、みさきさん 」

気まずい雰囲気の中、交差点に差し掛かると……彼女が声をかけてきた。

「あの、春君。今日は本当に来てくれてありがとう! 」

「いえこちらこそです! 」

「良かったら、写真撮りませんか? 」

「あ!ぜひ!撮りましょう! 」

「帰ったら送っておきますね! 」

「はい! 」

気まずかった空気は無くなり。ふと見ると御門圭からメッセージが来ていた。

『春! 今どこだ! 駅で待ってるから来いよ! 』


「みさきさん! 俺こっちなんで! また! 」

帰ろうとした時、近藤みさきは俺の頬にキスをした。

「またね! 春君//」

その時、目の前の人と目が合った。



ーーそこにいたのは、栗山千佳だった……。



「バカっ……」



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藤宮春ふじみやしゅん  

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星の数 53万

人気度 5600%

ファン数 24万人

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御門圭みかどけい 

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人気度 0


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近藤みさき

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人気度 5万%


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栗山千佳くりやまちか

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