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第2章 辺境伯編
依頼のお話
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「クレスティン家の復興、か。喜んで手を貸そう――といってやりたいところだが」
ラオは腕を組みながら、ただでさえ厳つい顔を更にきつくする。
「すまない。いまは少しゴタゴタしておってな。すぐに手を貸してやりたい所なのだがそちらの問題が片付かぬ限り私は動けんのだ」
「問題、ですか?」
「ああ。王都の連中が持ち込んだ面倒事だ」
嫌悪感を隠しもしないようにラオが吐き捨てると、なにかを思いついた表情をする。
「……そうだ。リリア嬢よ。冒険者としてイチノセ殿とシェロ殿の腕は如何程のものだ?」
「お二人の腕前、ですか? ええっと……」
どこまで話していいのか答えていいのか判断がつかなかったリリアが、勇人を仰ぎ見る。
(とりあえず、勇者であることは伏せて、スゴ腕ってことにしとけ)
(わ、わかりました)
勇人としては、勇者であることも全部含めて全部バラしていいと思っているのだが、それはそれでリリアが面倒事に巻き込まれる可能性が上がりそうなので、必要最低限のことだけ話してもらうことにする。
「えーっと、ユーキさんは私がAランクの冒険者に襲われた時に、彼らを軽くあしらっていました。なのでAランク以上の実力を持っていると思います」
「ほぉ、Aランクの冒険者を軽くあしらったのか」
リリアの言葉を聞いたラオは、顎に手を当てて考える素振りをみせる。
「……それがいいか。なあ、リリア嬢。私はぜひ冒険者殿の手を借りたい。いま起こっている問題事が早く片付けばそれだけリリア嬢への支援も早まるのだ。悪くはないとは思うが、どうだ?」
「私としてもぜひお手伝いしたいところなのですが……ユーキさんは手を貸していただけますか?」
「愚問だ。言っただろ。リリアのことを手伝うって。リリアのためになることなら無条件で手伝ってやるよ」
以前から勇者としての力を無条件で使ってもいいとも言ってはいた。
王都を焼き払えと言うならば焼き払うし、世界が欲しいといえば全ての国を侵略してでもリリアのモノにする。
そういう、デタラメな力が傍にあるにも関わらず、リリアは勇人の力を極力頼ろうとはしない。
並以上に野心があるものならば夢を見るかもしれない。平民でも、勇人の力を使った成り上がりを考えるかもしれない。
しかし、リリアはそんなことを考えない。彼女はどこまでも高潔であろうとする。
もっと頼ってほしいとは思うが、そんなリリアだからこそ、勇人は力を貸してやりたいと思ったのだ。
「ユーキさんが大丈夫だというのなら、ぜひ、協力したいと思います」
「……助かる。娘の誘拐といい、信頼できる人手が足りなさすぎるのだ」
深々と吐いたため息が、相当に苦労していることを物語っていた。
「それで、俺に頼みたい事ってのは?」
「ああ。……我が家の醜聞――というよりは私の醜聞を聞かせるようで申し訳ないがな。リリア嬢は、私の娘が一人だけなのは知っているな?」
「はい。メーデだけですよね?」
「ああ。実際その通りであった。何事もなければメーデが我がマルセイユ家の次期当主であるのだが――王都でメーデの妹が見つかったそうだ」
「はい? メーデに、妹?」
ラオの口から出た言葉に、リリアは首を傾げる。
ラオが非常に愛妻家だという話は、王都でも有名であった。ラオは側室を取ることも、夫人が亡くなった後に後妻をとることもせず、操を立てているほどだ。
だからこそ、メーデに兄妹も姉妹もいない。
なのに、妹が見つかった?
「それは、殿下がこのマルセイユ領に揺さぶりをかけるための罠でしょうか?」
それにしては杜撰である。
リリアがラオの立場なら、自分の操や名誉を汚されたと正式に抗議してもいいほどのことだ。
真っ直ぐなラオのことだから、その程度のことは既にしていると思っていたのだが、それならばこの話がここに上がることはないだろう。
「なにか、思い当たることがあるのですか?」
「…………ああ。メーデが生まれ、フィリアが――妻が亡くなってからたった一度だけ、私は過ちを犯したことがある。娼婦である彼女とは一夜限りの関係だった。だから今の今まですっかり忘れていた。だが、いまになってその娼婦が生んだ娘が見つかったらしい」
「いくらなんでも都合が良すぎませんか? このタイミングで見つかるなんて」
「私もそう思った。実際、子を孕んだのならもっと早く我が家へ押しかけてきてもおかしくはなかっただろう。そう思い、私も無視していたのだがな。その娘は茶色の体毛に翡翠の瞳を持つ獅子の獣人で、月喰らいの魔力持ちらしい」
「それは……」
茶色の体毛、翡翠の瞳、獅子の獣人と、ここまでは確かにラオと同じだが、彼の娘だと決定付ける理由としては弱い。
だが、その正体不明の娘が月喰らいの魔力を持っているのなら別である。
月喰らいとは、マルセイユ家に代々継承される特殊な魔力体質であり、月の満ち欠けによって、その力を増減というものだ。
獣人としてあまり血が濃くないメーデさえも、満月になると耳と尻尾が生えるのである。
その血を持つというのなら、確かにマルセイユ家の娘である可能性が高い。
「ユーキ殿に頼みたいのは、彼女の――マオの監視と護衛だ」
「監視と護衛……」
「ああ。彼女は後二、三日でユーティアへ到着する。私としては、本当に我が子ならば素直に娘として受け入れたいが、この時期このタイミングで送られてくるということは、十中八九王家の息がかかったものだ。いまの我が家にとっては火種にしかならない」
「マオという子が王家の操り人形で、メーデを消してマルセイユ家を乗っ取るつもり……ということですか?」
「その可能性が高いと思っている。そうでなかったとしても、こちらに揺さぶりをかけて身動きをとれなくするのが狙いだろう」
内部でごたごたしているうちに、隙を見て王家が介入し、マルセイユ家の力を削ぐ。実にあの殿下らしい姑息な手段だとリリアは思った。
「信頼できるものは私とメーデの護衛に回されている。下手な者を付ければ、懐柔されて内部の情報を抜き取られるかもしれん。かといって、まったく護衛を付けずに暗殺などされれば、妾の娘を邪魔だから殺した家という誹りを受けて、これも余所の貴族の介入を許すかもしれないことになる。……以上の理由から、私は君たちにマオのことを頼みたいのだ。リリア嬢の護衛をしている君にこのようなことを頼むのは心苦しい。だが、いまはどうしても信頼できる者が足りないのだ」
本当は頼むべきではないとわかっていても、ラオはユーキに頼るしかなかった。
いつもはピンッと張っている立派な髭が、いまはフニャリっと、垂れている。
ラオの苦悩を感じ取ったリリアが返す言葉、決まっていた。
「私ならば大丈夫です、ラオ小父様。それに、ユーキさんだけじゃなくてシェロちゃんもかなり強いので、なんの問題もありません」
「……重ねて提案なのだが、ユーキ殿が離れている間は家に泊まってくれないだろうか? メーデも明るく振る舞ってはいるが、昨日のことで傷ついている。よければ話相手になってほしいのだ」
「それくらいでしたら喜んで。シェロちゃんもそれでいいですか?」
「妾は別に問題はないが……主様は大丈夫かのう?」
「まあ、その辺りはなんとかするさ」
「礼を言う。すまない、ありがとう」
「本当にお礼を言うのは、問題が片付いてからにしてください」
「ふっ、そうだな。そうするとしよう」
話がまとまりをみせると、部屋に満ちていた重苦しい雰囲気が消えていく。
「詳しいことは夜にでもカールを遣わすので、その時に聞いてくれ」
「はい。では、私たちはメーデの所に顔を出してきます」
「ああ」
そういって、笑って見せたラオの顔は、領主ではなく一人の父親の顔であった。
ラオは腕を組みながら、ただでさえ厳つい顔を更にきつくする。
「すまない。いまは少しゴタゴタしておってな。すぐに手を貸してやりたい所なのだがそちらの問題が片付かぬ限り私は動けんのだ」
「問題、ですか?」
「ああ。王都の連中が持ち込んだ面倒事だ」
嫌悪感を隠しもしないようにラオが吐き捨てると、なにかを思いついた表情をする。
「……そうだ。リリア嬢よ。冒険者としてイチノセ殿とシェロ殿の腕は如何程のものだ?」
「お二人の腕前、ですか? ええっと……」
どこまで話していいのか答えていいのか判断がつかなかったリリアが、勇人を仰ぎ見る。
(とりあえず、勇者であることは伏せて、スゴ腕ってことにしとけ)
(わ、わかりました)
勇人としては、勇者であることも全部含めて全部バラしていいと思っているのだが、それはそれでリリアが面倒事に巻き込まれる可能性が上がりそうなので、必要最低限のことだけ話してもらうことにする。
「えーっと、ユーキさんは私がAランクの冒険者に襲われた時に、彼らを軽くあしらっていました。なのでAランク以上の実力を持っていると思います」
「ほぉ、Aランクの冒険者を軽くあしらったのか」
リリアの言葉を聞いたラオは、顎に手を当てて考える素振りをみせる。
「……それがいいか。なあ、リリア嬢。私はぜひ冒険者殿の手を借りたい。いま起こっている問題事が早く片付けばそれだけリリア嬢への支援も早まるのだ。悪くはないとは思うが、どうだ?」
「私としてもぜひお手伝いしたいところなのですが……ユーキさんは手を貸していただけますか?」
「愚問だ。言っただろ。リリアのことを手伝うって。リリアのためになることなら無条件で手伝ってやるよ」
以前から勇者としての力を無条件で使ってもいいとも言ってはいた。
王都を焼き払えと言うならば焼き払うし、世界が欲しいといえば全ての国を侵略してでもリリアのモノにする。
そういう、デタラメな力が傍にあるにも関わらず、リリアは勇人の力を極力頼ろうとはしない。
並以上に野心があるものならば夢を見るかもしれない。平民でも、勇人の力を使った成り上がりを考えるかもしれない。
しかし、リリアはそんなことを考えない。彼女はどこまでも高潔であろうとする。
もっと頼ってほしいとは思うが、そんなリリアだからこそ、勇人は力を貸してやりたいと思ったのだ。
「ユーキさんが大丈夫だというのなら、ぜひ、協力したいと思います」
「……助かる。娘の誘拐といい、信頼できる人手が足りなさすぎるのだ」
深々と吐いたため息が、相当に苦労していることを物語っていた。
「それで、俺に頼みたい事ってのは?」
「ああ。……我が家の醜聞――というよりは私の醜聞を聞かせるようで申し訳ないがな。リリア嬢は、私の娘が一人だけなのは知っているな?」
「はい。メーデだけですよね?」
「ああ。実際その通りであった。何事もなければメーデが我がマルセイユ家の次期当主であるのだが――王都でメーデの妹が見つかったそうだ」
「はい? メーデに、妹?」
ラオの口から出た言葉に、リリアは首を傾げる。
ラオが非常に愛妻家だという話は、王都でも有名であった。ラオは側室を取ることも、夫人が亡くなった後に後妻をとることもせず、操を立てているほどだ。
だからこそ、メーデに兄妹も姉妹もいない。
なのに、妹が見つかった?
「それは、殿下がこのマルセイユ領に揺さぶりをかけるための罠でしょうか?」
それにしては杜撰である。
リリアがラオの立場なら、自分の操や名誉を汚されたと正式に抗議してもいいほどのことだ。
真っ直ぐなラオのことだから、その程度のことは既にしていると思っていたのだが、それならばこの話がここに上がることはないだろう。
「なにか、思い当たることがあるのですか?」
「…………ああ。メーデが生まれ、フィリアが――妻が亡くなってからたった一度だけ、私は過ちを犯したことがある。娼婦である彼女とは一夜限りの関係だった。だから今の今まですっかり忘れていた。だが、いまになってその娼婦が生んだ娘が見つかったらしい」
「いくらなんでも都合が良すぎませんか? このタイミングで見つかるなんて」
「私もそう思った。実際、子を孕んだのならもっと早く我が家へ押しかけてきてもおかしくはなかっただろう。そう思い、私も無視していたのだがな。その娘は茶色の体毛に翡翠の瞳を持つ獅子の獣人で、月喰らいの魔力持ちらしい」
「それは……」
茶色の体毛、翡翠の瞳、獅子の獣人と、ここまでは確かにラオと同じだが、彼の娘だと決定付ける理由としては弱い。
だが、その正体不明の娘が月喰らいの魔力を持っているのなら別である。
月喰らいとは、マルセイユ家に代々継承される特殊な魔力体質であり、月の満ち欠けによって、その力を増減というものだ。
獣人としてあまり血が濃くないメーデさえも、満月になると耳と尻尾が生えるのである。
その血を持つというのなら、確かにマルセイユ家の娘である可能性が高い。
「ユーキ殿に頼みたいのは、彼女の――マオの監視と護衛だ」
「監視と護衛……」
「ああ。彼女は後二、三日でユーティアへ到着する。私としては、本当に我が子ならば素直に娘として受け入れたいが、この時期このタイミングで送られてくるということは、十中八九王家の息がかかったものだ。いまの我が家にとっては火種にしかならない」
「マオという子が王家の操り人形で、メーデを消してマルセイユ家を乗っ取るつもり……ということですか?」
「その可能性が高いと思っている。そうでなかったとしても、こちらに揺さぶりをかけて身動きをとれなくするのが狙いだろう」
内部でごたごたしているうちに、隙を見て王家が介入し、マルセイユ家の力を削ぐ。実にあの殿下らしい姑息な手段だとリリアは思った。
「信頼できるものは私とメーデの護衛に回されている。下手な者を付ければ、懐柔されて内部の情報を抜き取られるかもしれん。かといって、まったく護衛を付けずに暗殺などされれば、妾の娘を邪魔だから殺した家という誹りを受けて、これも余所の貴族の介入を許すかもしれないことになる。……以上の理由から、私は君たちにマオのことを頼みたいのだ。リリア嬢の護衛をしている君にこのようなことを頼むのは心苦しい。だが、いまはどうしても信頼できる者が足りないのだ」
本当は頼むべきではないとわかっていても、ラオはユーキに頼るしかなかった。
いつもはピンッと張っている立派な髭が、いまはフニャリっと、垂れている。
ラオの苦悩を感じ取ったリリアが返す言葉、決まっていた。
「私ならば大丈夫です、ラオ小父様。それに、ユーキさんだけじゃなくてシェロちゃんもかなり強いので、なんの問題もありません」
「……重ねて提案なのだが、ユーキ殿が離れている間は家に泊まってくれないだろうか? メーデも明るく振る舞ってはいるが、昨日のことで傷ついている。よければ話相手になってほしいのだ」
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「詳しいことは夜にでもカールを遣わすので、その時に聞いてくれ」
「はい。では、私たちはメーデの所に顔を出してきます」
「ああ」
そういって、笑って見せたラオの顔は、領主ではなく一人の父親の顔であった。
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