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終章 勇者と聖女編
終末の地、決着の場所
しおりを挟むリリアへ告白をして改めて決意を決めた次の日、全ての準備を終えたことで後は目的地へ向かいだけとなった。
王城の中庭に勇人たちは集まり、最後の確認と見送りをしていた。
「これ、術式を起動させれば私に伝わるようになってる。全部終わったら連絡して。そしたら勇者召喚の魔方陣を起動させるから」
「ああ、わかった。色々とありがとな」
「ほんとだよ。帰ってきたらご褒美を楽しみにしてるからね」
ちゃっかりとご褒美をねだるフィアの様子に勇人は苦笑を返す。
「わかった。帰ってきたら出来る範囲でお礼するよ」
「ちゃん、と、帰っ、て、きて」
「リリアお嬢様の恋人になったんですから帰って来なかったら承知しませんよ」
「パパっと、倒して帰ってこい」
マオ、クレハ、シータの激励を受けた後、一歩リリアが前に出る。
集まった時にリリアと付き合うことになったことを聞いていたシェロ以外の四人は少し離れて距離をとる。
「ユーキさん。待ってますから」
「ああ、さっさと終わらせて帰ってくるさ。リリアには俺の赤ちゃんを産んでほしいしな」
「も、もう、なにいってるんですか。……それなら、帰ってきたら孕ませてくださいね旦那様」
軽い雑談をした後、リリアはユーキの隣に並ぶシェロに向き直る。
「シェロちゃん。ユーキさんのことよろしくお願いします」
「うむ。主様はちゃんと妾が送り届ける故、安心するがよい」
そういうと、シェロは人間ではなく神龍へと体を変化させる。
蛇のように長い体を持つその姿は西洋の竜ではなく、東洋の龍に近い。
「それじゃ、行ってくる」
「あ、待ってください、最後に――」
神龍の姿をしたシェロの背中に飛び乗ろうとした勇人の頬へ手を添えると、リリアはそのまま顔を引っ張ってキスをする。
「んっ、ちゅっ――いってらっしゃ、ユーキさん」
「――ああ、いってくる」
夫婦のようなやり取りによって周囲は呆れ半分、冷やかし半分のヤジを受けながら、勇人はかつて旅の終着点だった場所を目指す。
◆
『ずいぶんとスッキリした表情じゃな』
「そう見えるか?」
シェロの背中に乗り、高速で流れていく景色を眺めながら湯人は答える。
『うむ。迷いを抱えたままで送り出すのは正直不安じゃったが、その様子なら迷うことなく斬ることができるじゃろうな』
「シェロは俺があの人形を斬れないと思っていたのか?」
『地下での戦闘を見るに五分五分といった感じじゃと思っておった。どこまでかはわからぬが、あの人形は妾から見てもある一点を除いて完璧にアリアを再現しておったからのう』
「シェロから見てもそのレベルってことは、ロスが作り上げた執念もバカにはできないな」
『狂ったとて賢者、ということじゃろうな』
愛にさえ狂っていなければ、もう少し早く賢者の持つ狂気に気が付いていれば。
敵だったとはいえ、同じ人を愛した男に少しだけ同情するが、詮無きことだと頭を振る。
「そうだ……ちなみに、唯一足りなかったものってなんだ?」
『ぬ? わからなんだのか?』
「勇者だって万能じゃないさ。戦闘以外の能力に関してはシェロのほうが上だろ。記憶の限りではアレはアリアだっていえるが、俺の直感は違うっていってたんだよな」
『なに、簡単なことじゃ。アレには魂が入っておらなんだ。記憶の複製、肉体の復元、そういったものは完璧じゃったが、それだけが足りなんだ。本来ならその魂もリリアのものを使って代用するつもりじゃったろうがな』
「なるほどな。リリアの魂が材料になる寸前だったってことは間一髪だったんだな。フィアには感謝しかない
『そうじゃな。しかし、ギリギリまでリリアの記憶を持った体に触れて追ったということはもしや……』
シェロの言葉が尻すぼみになっていく。なにか不安があるのかと思い、勇人は身を硬くしてしまう。
「なにか気がかりがあるのか?」
『ああ、いやなに悪いことではないので気にせんでもよい。妾も色々と確認したいことがあるからのう。主様が無事戻ってきたら教えよう』
「……決戦の前だってのに、勿体ぶりやがって」
『カカッ、気になるなら無事に戻ってくることじゃな。それ、そろそろ着くぞ』
雲の切れ間を抜けると、視界一杯に薄っすら輝く光の膜が広がっていた。
光りの膜は地上から空に伸び、それを隔てた先には穴だからの大地が広がっている。
薄皮のような膜の中と外では、一目でわかるほど違いがあった。
膜の外は木々が生い茂り、生き物の息遣いが感じられる。
対して膜の中は木々はおろか、雑草すらない大地には生命の息吹が感じられず、大地に空いた穴は底がないのか暗闇だけが延々と広がっている。
野生の動物たちも本能で理解しているのか、膜の近くには一切近づこうとしない。
『ううむ、相変わらずここへ近づくと気分が悪くなるのう』
「無理せず適当な所で降ろしてくれていいからな。シェロが虚無の大地に入りでもしたら、こっちの世界がヤバくなる」
『うむ、すまんがそうさせてもらおう』
そういいながら、ギリギリまで近づいてからシェロは地上へと降りていく。
『結局また、主様に任せることになり本当にすまんと思っておる』
「なぁに、そのための勇者だろ? さっさと終わらせて帰るから、リリアたちのことよろしくな」
『うむ、任された。パーティの準備でもして主様の帰りを待っておるぞ』
「はは、そりゃいいな。帰ったらリリアと結婚式でもするか」
『付き合い始めたばかりじゃというのに気が早いのう』
「うっせ。こちとら数百年経ってようやく好きな女と結ばれたんだ、仕方ねえだろ」
『やれやれ、リリアを抱き殺すでないぞ』
どこまでもいつも通りの軽口を叩きながら、勇人は膜の奥へと歩いていく。
ジッと見つめるシェロに振り返ることなく手を振りながら、勇人は世界と世界の境界線を踏み越えた。
◆
虚無の大地に足を踏み入れた勇人を出迎えたのは、どこまでも続く真っ黒な空だった。
空にはなにも映し出されずにただ暗闇のみが広がり、立っている大地さえも不確かに感じられるほど頼りない。
風も吹いておらず、自身の呼吸音以外に音らしい音も感じられない完全な無音。
全てが死滅した先、世界が滅亡すればこうなるのではないかという光景が延々と広がり続けている。
時が止まっているかのような世界は、なにもない世界は生半可な人ならばすぐにでも逃げ帰りたくなるだろう。
「まさかまたここへ来ることになるとはな」
勇者といえど、二度と来たくないと思っていた場所なだけに勇人は顔をしかめながら先へ進む。
「さて……どこにいるやら」
前後左右、どこを見ても同じ景色が広がっている。アテがない以上、虱潰しに探すしかないが――。
「おっと、お出迎えのお出ましか」
何もない空から黒い塊が雨のように落ちてくる。数えるのもバカらしい数の黒い塊――落とし子たちはゆっくりと形を変えて勇人の前に立ちふさがる。
「まずは派手にやらせてもらおうか――召喚」
祈るように、乞うように、その名を呼ぶと、光が落ちてきた。
溢れる神気、零れる光は、そこにあるだけで闇を駆逐する。
極光。陽の頂き。穢れ無き白。祈りで鍛え上げられた剣と呼ばれた聖剣が現世に顕現した。
現れた聖剣の力に当てられた落とし子たちは、本能的な忌避感からか後ずさるように勇人から距離をとろうとする。
「ロスが操ってないせいか、襲ってこないんだな。けど、だからって遠慮はしないぜぇ!」
聖剣を振り上げた勇人は自分が進むと決めた道へ向けて振り下ろす。
瞬間、光が収縮したかと思うと爆発する。
勇人の前に広がっていた落とし子たちは光に触れた瞬間に蒸発して消えていく。ただの一振りで視界を埋め尽くすほどの落とし子たちの半数以上が消し飛ばし、出来た道を勇人は駆け抜けていく
「ちっ、やっぱり焼け石に水か」
勇人は作り出した道を走りながら振り返ると、消滅したはずの落とし子たちは途切れることなく空から降り注ぎ続き、すぐに元の数へと戻っていた。
「空の黒が全部落とし子だって考えたらゾっとしないな」
対存在である勇者と魔王はそれぞれ長所が異なっている。
勇者が個としての極限とするなら、魔王は軍としての極限。
大元を絶たない限り、落とし子たちをいくら消し飛ばしたところ意味などないのだ。
「生憎と長々付き合うつもりはないからな。抜剣――聖剣アウロラ」
勇人は、鞘に収まっていた聖剣を解放した。
鞘から聖剣を抜いたことで、垂れ流しになり、指向性を持たなかった力が収束する。
世界という法則を超越し、世界の敵すら殲滅する純粋なる破壊の力を勇人は自身に体にまとう。
「もう一遍、消えておけやぁぁぁぁぁぁ!」
最初から聖剣を解放した勇人は加減もせず全力で振るう。
暗闇しかないはずの世界に光が落ちたかと思えば、勇人を中心に空が真っ白に染まる。
まるで陣取り合戦のように、白に染まった場所からは落とし子が現れなくなっていた。
「……ふぅ、これだけ派手なことをやれば流石に気づくだろう」
その言葉の通り、落とし子たちの動きがピタリと止まる。
今までが異物を排除するために免疫細胞が勝手に攻撃したのと同じだったが、動きを止めた落とし子たちには誰かの意思が介入している。
「ん? こいつは……」
動きを止めた落とし子たちの大半が黒い虚無に戻っていく中、等間隔に一匹かの落とし子が残っていた。
勇人が立ち止まると、落とし子はドロドロに溶けた手のような部分で手招きをする。
「ついてこいってことか。ご丁寧にわかりやすい道しるべを作ってくれたのか、それとも罠なのか。なんにしても、アテはないんだ。乗らせてもらうぜ」
背を向けて動き出す落とし子に続いて勇人も歩き出す。
◆
半日か、一日か、あるいは数日か。時間の感覚すら曖昧になる虚無の大地を勇人は黙々と歩き続ける。
聖剣を抜き放った勇人はどれだけ体を動かしても疲れを覚えることはなく、先へ先へと歩き続ける落とし子へ着いていくことができていた。
だが、長く続いた道のりにも終点が見えてきた
「あれは……」
代わり映えのしない景色の中で、初めて建物が見えた。
「王城……か?」
勇人の目の前にあるのは王国で見た王城だ。
しかし、その王城は最近見たものよりも作りが新しく、経年劣化や補強の後が見られない。
「二百年前の、あの時の城ってことか」
王城に近づくと閉じていた城門が一人でに開く。いつの間にか、ここまで案内していた落とし子の姿も消えていた。
警戒したまま王城の中へと入る。
「なっ!」
王城の中へ入るとそこは勇人がこの世界に呼ばれた直後に暮らしていた部屋だった。
初めて出会った部屋の中心で人形が微笑んでいた。
「こんにちは、ユーキさん」
「……アリア」
「ふふ、もう少ししたら迎えに行こうかと思っていましたけど、まさかユーキさんから来てくださるなんて思いませんでした」
照れながら笑う姿も、口調も、全てが記憶にあるアリアと瓜二つだった。
「ユーキさんをどうやってここへ呼ぼうかと悩んでいましたけど、もう考える必要はありませんね。あとは邪魔者を皆殺しにしてしまえばずっとユーキさんと一緒にいられます」
「……やっぱり、お前はアリアじゃないな」
「? 前にもいってましたけど、私はアリアですよ。もう、意地悪しないでください」
「記憶や見た目は似ているだろうなアリアの、ましてやリリアなわけがないだろう。そうやってアリアやリリアのフリをするな」
勇人の言葉に首を傾げる人形は、合点がいったとばかりに頷く。
「ああ、なるほど。ユーキさんはこう言いたいわけですね。私がアリアの偽物だと……くすくす」
「なにがおかしい」
「ああ、いえ。確かに私は純粋なアリアやリリアではないかもしれません。シェロちゃん辺りなら『魂のない偽物』だなんていうかもしれませんが、それは間違いです。だって、魔王の一部で作られたこの体の中身にまで気が付くわけないですもの」
「それは……つまりお前の体には魂が宿っているのか?」
「ええ。といっても全部ではなくあくまで一部です。私の中に宿っている魂はマイヤーさんが持っていた極小のものと、リリアの持っていた魔王と相性のいい負の側面だけですけど。それでも、私はアリアとしての記憶も、経験も持っています」
ハッキリと言い切った人形は笑顔を崩すことなく首を傾げる。
「ねえ、ユーキさん。アナタは清廉潔白な、聖女なような私でないと認められませんか? マイヤーさんのような、憎い相手を殺してしまいたいと思う私は存在してはいけないのですか?」
アリアとリリア、二人が持つマイナス感情の擬人化ともいえる存在。
なるほどそれは、もう一人のアリアたちといっても過言ではないのだろう。
「私はただ、ユーキさんと二人で幸せになりたいだけなんです。もしそれが叶うなら、私はこれ以上なにもしません。いいじゃないですか、勇者と魔王はアルゼンテでは異物なんですから。ここで一緒に暮らしましょう」
ああ……それはかつての自分なら諸手を上げて喜ぶ条件だろう。
一度目を瞑り、そしてゆっくりと開く。
「……すまんな、それは無理だ。俺はリリアが好きなんだ。アリアじゃない、ましてや混ざり者のお前の期待には応えてやれない。俺は、あの世界でリリアと生きたいんだ」
聖剣を人形――いや、もう一人のアリアたちへ向ける。
「……私を殺すんですか?」
「ああ、殺す」
「……そうですか。なら、私も抵抗させてもらいます。ええ、四肢を切り落として達磨状態になったユーキさんでも私は愛してあげられますから」
勇人が突きつけていた聖剣を薙ぐと同時にアリアが飛び下がりながら、壁を破壊して外に飛び出る。
間髪置かずに勇人もアリアを追っていくと、空から落とし子たちが触手のように体を伸ばして襲い掛かってくる。
「この程度で!」
聖剣で薙ぎ払いながら、下がり続けていくアリアへ追いすがる。
数千、数万の攻撃を物ともせずにいなして進撃するその姿は相手からすれば恐怖の対象だろう。
とはいえ、これは初めから分かりきっていたことである。
「ああ、やはりこの程度では止められませんよね」
大群としては無限の戦力を誇るため最高峰の力を持つ魔王は、単騎で総軍を凌駕する勇者の相手だけには勝つことができない。
ましてや、魔王の一部でしかなく、完全に力も取り戻していないアリアが万全な勇人を止められるはずもなかった。
手を伸ばして落とし子に指示を出そうとしたアリアへ肉薄した勇人が、袈裟斬りにした。
「……終わりだ」
「ごほっ……ええ、こうなることはわかっていました。だから、ええ、初めから負けると分かっていたので手はすでに打たせてもらっています」
「なにを企んでいる?」
「私はどんなことをしてでもユーキさんの傍にいたいんです。だから、あの世界にいるリリアの体を貰おうと思っています」
「なっ! そんなことできるわけないだろ!」
「げほっ、ふふ……難しいことでは、ないんですよ? 魔王の体から解放されたリリアの魂が元へ戻るように細工はしてあります。後は、私が彼女を塗りつぶせはいいだけです」
聖剣で斬られた個所から、黒い血を流しながらそれでもアリアは笑う。
「もう、止められませんよ。魔王としての私が死ぬことで、完成するんですから。……それとも、私を助けますか?」
試すように問いかけてくるアリアへ対して、勇人の答えは決まっている。
「いいや、どちらもやらせない。リリアを乗っ取らせることもさせないし、お前を見逃すようなこともしない」
勇人は聖剣を掲げ、第三の制約を解除する。
「第三制約解放――聖剣納刀」
祝詞を口にしながら、勇人は自分の胸元を聖剣で突き刺す。すると、突き刺さった聖剣が飲み込まれていく。
聖剣が持つ三つ目の制約、その効果は勇者という存在を、魔王という存在にぶつけることでなかったことにする対消滅。
勇者と魔王の対消滅に巻き込まれれば、アリアが施した小細工など一緒に消し飛んでしまうだろう。
「あの時、アリアと生きていたかった俺は魔王と戦った時に躊躇った。そのせいで魔王の一部なんてものが残っちまったんだ」
勇人はアリアを抱きしめる。勇人に触れることで、アリアの体が砂のように崩れていく。
「人間としての俺は、お前と一緒に行けない。だから、勇者としての俺を持って行ってくれ」
「…………」
全身がアリアが何か言いかけたが既に声として認識されることはなかった。
「おやすみ、アリア」
一度は死に、蘇ったアリアは、勇人に抱きしめられながら今度こそ安らかな眠りについた。
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