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1-5 こじらせた心、納得のミスリード
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「考えすぎだってっ」
私はイスに手をかけて立ち上がり、動物園の動物のようにテーブルをぐるぐる歩く。
けれど、私は理性を持った人間。
顎に手を当てて、推理を始める。
このよくわからない、けど大事にしたい気もする昂った気持ち。
私はこの気持ちを徐々にほぐしたいだけかもしれない。
「もしかして・・・営業?何かの勧誘?」
今は午後2時を過ぎたところ。
私は辞職してしまったけれど、普通の社会人がメッセージを送る、それも連絡だって取り合ったことすらない同級生に初めてメールを送る時間としてなんともまぁ、怪しい時間だ。
「いや、でも達也くん頭良かったはずだから、海外にいるかも・・・」
誰だこいつ。
絶対、彼を悪く言いたくないって天使みたいなぶりっ子の私が私の中にいるぞ。
「何を期待してんの、ばっかじゃない。気持ち悪い」
結婚もして、子どももいるのに、何かを期待しているその天使みたいなぶりっ子の私を罵っておく・・・けれど、自分を諫めるために初恋を・・・、同級生を蔑んじゃいけない。それは、人として、私として無し、あっちゃいけない。
「自営業でも、会社員でも・・・でもなぁ~、何度かメッセージを送り合っているとすれば、これぐらい普通だと思うけど・・・うーん」
この推理・・・時間を使えば使うほど正解にたどり着かないかもしれない。
だけど、楽しい。
そういえば、よく先輩にも言われていた。
「綾崎は正解がない問題が得意よね?」
「えっ?それって褒めてます?」
先輩は必死な私の顔を見て笑う。
「赤と青どっちがいい?って問題大好きでしょ?それで、綾崎が言うとなーんか納得しちゃうのよ、みんな」
私は画面の黒いスマホを見る。
同じ会社にいた時はあんなに連絡を取り合っていた先輩も、私が辞めたことで忙しいようで全然連絡を取らなくなってしまった。もしかしたら、私の代わりに入った人が慣れてきて、先輩が余裕が生まれるようになっても、先輩はその人との関係を築き上げていくことが大事になり、もう昔のような私と先輩の関係にはなれないだろう。
私は気持ちが溢れかえってきて、心も脳もその気持ちや情報の処理ができないくらい、いっぱいいっぱいになって、一呼吸置くために時計を見る。
「あっ、みおを迎えに行かないと」
私はテレビの電源を落とし、車のカギやバックなど迎えに必要なものを手に取っていき、最後にそのスマホを手に取ろうとする。
まるで、パンドラの箱のようなスマホ。
負の感情と、認めたくはないけれどどこか正の感情が潜んでいる気がした。
「・・・急がないとっ」
私はスマホを手に取り、家を後にした。
私はイスに手をかけて立ち上がり、動物園の動物のようにテーブルをぐるぐる歩く。
けれど、私は理性を持った人間。
顎に手を当てて、推理を始める。
このよくわからない、けど大事にしたい気もする昂った気持ち。
私はこの気持ちを徐々にほぐしたいだけかもしれない。
「もしかして・・・営業?何かの勧誘?」
今は午後2時を過ぎたところ。
私は辞職してしまったけれど、普通の社会人がメッセージを送る、それも連絡だって取り合ったことすらない同級生に初めてメールを送る時間としてなんともまぁ、怪しい時間だ。
「いや、でも達也くん頭良かったはずだから、海外にいるかも・・・」
誰だこいつ。
絶対、彼を悪く言いたくないって天使みたいなぶりっ子の私が私の中にいるぞ。
「何を期待してんの、ばっかじゃない。気持ち悪い」
結婚もして、子どももいるのに、何かを期待しているその天使みたいなぶりっ子の私を罵っておく・・・けれど、自分を諫めるために初恋を・・・、同級生を蔑んじゃいけない。それは、人として、私として無し、あっちゃいけない。
「自営業でも、会社員でも・・・でもなぁ~、何度かメッセージを送り合っているとすれば、これぐらい普通だと思うけど・・・うーん」
この推理・・・時間を使えば使うほど正解にたどり着かないかもしれない。
だけど、楽しい。
そういえば、よく先輩にも言われていた。
「綾崎は正解がない問題が得意よね?」
「えっ?それって褒めてます?」
先輩は必死な私の顔を見て笑う。
「赤と青どっちがいい?って問題大好きでしょ?それで、綾崎が言うとなーんか納得しちゃうのよ、みんな」
私は画面の黒いスマホを見る。
同じ会社にいた時はあんなに連絡を取り合っていた先輩も、私が辞めたことで忙しいようで全然連絡を取らなくなってしまった。もしかしたら、私の代わりに入った人が慣れてきて、先輩が余裕が生まれるようになっても、先輩はその人との関係を築き上げていくことが大事になり、もう昔のような私と先輩の関係にはなれないだろう。
私は気持ちが溢れかえってきて、心も脳もその気持ちや情報の処理ができないくらい、いっぱいいっぱいになって、一呼吸置くために時計を見る。
「あっ、みおを迎えに行かないと」
私はテレビの電源を落とし、車のカギやバックなど迎えに必要なものを手に取っていき、最後にそのスマホを手に取ろうとする。
まるで、パンドラの箱のようなスマホ。
負の感情と、認めたくはないけれどどこか正の感情が潜んでいる気がした。
「・・・急がないとっ」
私はスマホを手に取り、家を後にした。
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