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2-1 平和な日常、天国のような幸せ
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内藤くんからのメッセージが来てから10日くらい過ぎた。
私は心の隙間ができる度に、彼のことを思い出しては忘れようとしていた。
暇な時間が彼のメッセージについて考えることであっという間に過ぎるのは、主婦に私にとって幸運なことかもしれない。
「ん?どうかした?」
美味しそうにご飯を食べていた夫をぼーっと見つめていた私の視線に気づいた夫の怜王が、お箸でご飯を持ちながら尋ねて来た。
「ううん、なんでもない」
私が答えて、私も箸を進めると、怜王は「そうか」と言って、怜王も箸を進める。
こうやって、ふとした時に考えるのは内藤くんやそのメッセージについてだけではない。食事をしている時や、寝ようとしている時、そして私が食器を洗っている中、テレビを見ている夫を見て、夫や夫との関係について考えてしまう。
この人との結婚で良かったのか、とか、今私は幸せか、とか。
「ママ~」
「なに、みお?」
お皿を洗っていると、澪がこちらへ来たので、手を拭いて、しゃがんで目線を下げて、澪の頭を撫でる。
「んっとね、んっとーーーっ」
みおはとりあえず、構ってほしかったようだ。
「もうちょっとだけ、待っててくれるかな?あと少しで、お皿が洗い終わるから」
「うんっ」
「いい子ね~、じゃあ、パパのところで待ってて。パパっ、お願い」
「んっ、はいよっ」
怜王が持ち上げると、澪は嬉しそうに満開の笑顔になる。
「ありがとっ」
私が声をかけると、ニコっと怜王はしてテレビの前へと戻っていった。
ここが地獄だったら、私はその唯一の光につながる糸を握り締めただろう。
ここは天国。
もしくは、楽園。
幸せな世界。
どこに不満があるもんか?
こんな幸せを捨てられる人間がいたら、周りから信じられない、理解できないと言われるだろう。
私もそう思う。
「お待たせ~」
「ママ~」
「月乃、この番組面白いよ」
「えっ、本当に」
私は怜王の隣に座る。
怜王の上に座っていた澪が私にハグしたいと言わんばかりに身体を乗り出してくるので、怜王から預かり澪をハグする。
「えへへへっ」
すると、澪は嬉しそうに顔を私の服に擦り付けてくる。
満たされる幸福感。
「幸せだなぁ」
私はそう言いたくなった。
「なんだよ、急に」
怜王が吹き出しそうになりながら、嬉しそうに笑う。
「ん、なんとなく。仕事ありがとうね」
「おうっ」
そう言って、グビっともう一杯ビールを飲む怜王。
そんな怜王の姿が微笑ましくて、それでいて―――
(怜王は、私の家事を褒めてはくれないの?)
そんな風に考えてしまう私は天国に住む天使じゃなくて、『悪女』なのかもしれない。
私は心の隙間ができる度に、彼のことを思い出しては忘れようとしていた。
暇な時間が彼のメッセージについて考えることであっという間に過ぎるのは、主婦に私にとって幸運なことかもしれない。
「ん?どうかした?」
美味しそうにご飯を食べていた夫をぼーっと見つめていた私の視線に気づいた夫の怜王が、お箸でご飯を持ちながら尋ねて来た。
「ううん、なんでもない」
私が答えて、私も箸を進めると、怜王は「そうか」と言って、怜王も箸を進める。
こうやって、ふとした時に考えるのは内藤くんやそのメッセージについてだけではない。食事をしている時や、寝ようとしている時、そして私が食器を洗っている中、テレビを見ている夫を見て、夫や夫との関係について考えてしまう。
この人との結婚で良かったのか、とか、今私は幸せか、とか。
「ママ~」
「なに、みお?」
お皿を洗っていると、澪がこちらへ来たので、手を拭いて、しゃがんで目線を下げて、澪の頭を撫でる。
「んっとね、んっとーーーっ」
みおはとりあえず、構ってほしかったようだ。
「もうちょっとだけ、待っててくれるかな?あと少しで、お皿が洗い終わるから」
「うんっ」
「いい子ね~、じゃあ、パパのところで待ってて。パパっ、お願い」
「んっ、はいよっ」
怜王が持ち上げると、澪は嬉しそうに満開の笑顔になる。
「ありがとっ」
私が声をかけると、ニコっと怜王はしてテレビの前へと戻っていった。
ここが地獄だったら、私はその唯一の光につながる糸を握り締めただろう。
ここは天国。
もしくは、楽園。
幸せな世界。
どこに不満があるもんか?
こんな幸せを捨てられる人間がいたら、周りから信じられない、理解できないと言われるだろう。
私もそう思う。
「お待たせ~」
「ママ~」
「月乃、この番組面白いよ」
「えっ、本当に」
私は怜王の隣に座る。
怜王の上に座っていた澪が私にハグしたいと言わんばかりに身体を乗り出してくるので、怜王から預かり澪をハグする。
「えへへへっ」
すると、澪は嬉しそうに顔を私の服に擦り付けてくる。
満たされる幸福感。
「幸せだなぁ」
私はそう言いたくなった。
「なんだよ、急に」
怜王が吹き出しそうになりながら、嬉しそうに笑う。
「ん、なんとなく。仕事ありがとうね」
「おうっ」
そう言って、グビっともう一杯ビールを飲む怜王。
そんな怜王の姿が微笑ましくて、それでいて―――
(怜王は、私の家事を褒めてはくれないの?)
そんな風に考えてしまう私は天国に住む天使じゃなくて、『悪女』なのかもしれない。
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