5 / 42
人面豚の洗脳
レポート『人面豚』
しおりを挟む
タイトル:人面豚
カテゴリ:都市伝説
人では無いものに人の顔がついた存在。昨今から人面を持つ怪異は数多く存在する。
有名所ではやはり人面犬だろう。人面犬は90年代の都市伝説で人の顔を持つ犬の姿をした怪異だ。
人面犬は都市の裏露地などでゴミ箱を漁っており、人が声を掛けると、「ほっといてくれ」と言い返して逃げていく。
都市伝説の常として他にも幾つかのパターンがあり、猛スピードで走り高速道路の車を追い越した。
噛まれると自分が新たな人面犬になってしまう。
など、様々な噂が存在する。
また、人面犬のルーツは古く江戸時代にはその名を確認できる。
当時の人面犬は人間と犬の間に出来た子供であり、雌犬と性交する事で性病が治るという当時信じられた迷信から転じた存在だと思われる。
人面犬の他にも人面の怪異は他にも数多く存在する。それこそ名前もつけられていないような物の怪や心霊写真に写り込んだ霊的存在を上げればきりがない程にだ。
それだけ人面というのは怪異にとってメジャーなのだ。
しかしながら、その中でも人面犬を含む幾つかのネームバリューにはユニークかつ恐ろしい個性を持っており特段目を引く存在も多い。
中には件のような特別な能力を持ち、神様の如く崇められるものさえ居る。
さて、本題である人面豚の話に移ろう。この怪異もまた、催眠という恐ろしい能力を有している。
描写された中で人面豚は次のようにその能力を使用した。
一、人間を操る。
二、人間(女性)を豚に見せる。
三、記憶や執着を薄れさせる。
一と二で人面豚は女性を豚に錯覚させてハーレムを作っている。
どういった過程でそうなるのかは不明だが女性達は人面豚に完全服従し、コンパニオンと化す。そして第三者はその様子に疑問すら覚えない。
体験者はカメラ越しに見る事でこの錯覚を突破した。怪異の妖術が機械には効果が無いというのは良く或る話だ。
三は自分とハーレムの存在を隠す為だろう。記憶を消し人の認識を操り身を隠す。更にはその人間の熱意さえ消し去るのだ。
恐ろしい能力ではあるが、これは言わば怪異による現代社会への適応だと私は考える。
現代ではあらゆる情報が瞬く間に拡散する。異形の存在が一度一目に晒されれば翌朝には何百何千もの人がその情報を知り得る。
そこで認識、記憶、即ち情報を朧げにしてしまうこの能力はまさに現代社会で怪異が生きるに必須なものではないのかとさえ思える。
例え真実の断片を手にしようが、その一部が歪んでいては全てが偽物に見えるのだ。
また、最後に体験者が忍び込んだ際には強烈な光を放ったと語られているがこれが俗に言う催眠光線なのかは定かでは無い。
体験者が意識を失うまたは意識のはっきりしていたない場面は何度もあり、その度にこの光線を受けていた可能性は捨てきれない。
では何故、体験者はこの豚小屋への執着を持ち続ける事が出来たのか。
私が思うに、体験者は少なくとも二度、人面豚と接触している筈だ。
一度目は最初の訪問、二度目は忍び込んだ時にだ。
この二度の接触にはそれなりの期間が空いているが、その間に記憶を保持し続けられたという事はら一度の接触だけでは完全に洗脳する事が出来ないのかもしれない。
または妻への愛が洗脳に対する耐性となり得たのだろうか。
また最後に名称として『○○市わくわくふぁーむ』という言う地名を載せさせていただいたが、当然ながらこれは架空の地名だ。
というのも私自身、体験談の舞台となった牧場を特定できていない。
なぜなら体験者の記憶からは既に牧場の名前すら既に消えていたのだ。
もしかしたら私自身、知らないのではなく覚えていないのかもしれない。
カテゴリ:都市伝説
人では無いものに人の顔がついた存在。昨今から人面を持つ怪異は数多く存在する。
有名所ではやはり人面犬だろう。人面犬は90年代の都市伝説で人の顔を持つ犬の姿をした怪異だ。
人面犬は都市の裏露地などでゴミ箱を漁っており、人が声を掛けると、「ほっといてくれ」と言い返して逃げていく。
都市伝説の常として他にも幾つかのパターンがあり、猛スピードで走り高速道路の車を追い越した。
噛まれると自分が新たな人面犬になってしまう。
など、様々な噂が存在する。
また、人面犬のルーツは古く江戸時代にはその名を確認できる。
当時の人面犬は人間と犬の間に出来た子供であり、雌犬と性交する事で性病が治るという当時信じられた迷信から転じた存在だと思われる。
人面犬の他にも人面の怪異は他にも数多く存在する。それこそ名前もつけられていないような物の怪や心霊写真に写り込んだ霊的存在を上げればきりがない程にだ。
それだけ人面というのは怪異にとってメジャーなのだ。
しかしながら、その中でも人面犬を含む幾つかのネームバリューにはユニークかつ恐ろしい個性を持っており特段目を引く存在も多い。
中には件のような特別な能力を持ち、神様の如く崇められるものさえ居る。
さて、本題である人面豚の話に移ろう。この怪異もまた、催眠という恐ろしい能力を有している。
描写された中で人面豚は次のようにその能力を使用した。
一、人間を操る。
二、人間(女性)を豚に見せる。
三、記憶や執着を薄れさせる。
一と二で人面豚は女性を豚に錯覚させてハーレムを作っている。
どういった過程でそうなるのかは不明だが女性達は人面豚に完全服従し、コンパニオンと化す。そして第三者はその様子に疑問すら覚えない。
体験者はカメラ越しに見る事でこの錯覚を突破した。怪異の妖術が機械には効果が無いというのは良く或る話だ。
三は自分とハーレムの存在を隠す為だろう。記憶を消し人の認識を操り身を隠す。更にはその人間の熱意さえ消し去るのだ。
恐ろしい能力ではあるが、これは言わば怪異による現代社会への適応だと私は考える。
現代ではあらゆる情報が瞬く間に拡散する。異形の存在が一度一目に晒されれば翌朝には何百何千もの人がその情報を知り得る。
そこで認識、記憶、即ち情報を朧げにしてしまうこの能力はまさに現代社会で怪異が生きるに必須なものではないのかとさえ思える。
例え真実の断片を手にしようが、その一部が歪んでいては全てが偽物に見えるのだ。
また、最後に体験者が忍び込んだ際には強烈な光を放ったと語られているがこれが俗に言う催眠光線なのかは定かでは無い。
体験者が意識を失うまたは意識のはっきりしていたない場面は何度もあり、その度にこの光線を受けていた可能性は捨てきれない。
では何故、体験者はこの豚小屋への執着を持ち続ける事が出来たのか。
私が思うに、体験者は少なくとも二度、人面豚と接触している筈だ。
一度目は最初の訪問、二度目は忍び込んだ時にだ。
この二度の接触にはそれなりの期間が空いているが、その間に記憶を保持し続けられたという事はら一度の接触だけでは完全に洗脳する事が出来ないのかもしれない。
または妻への愛が洗脳に対する耐性となり得たのだろうか。
また最後に名称として『○○市わくわくふぁーむ』という言う地名を載せさせていただいたが、当然ながらこれは架空の地名だ。
というのも私自身、体験談の舞台となった牧場を特定できていない。
なぜなら体験者の記憶からは既に牧場の名前すら既に消えていたのだ。
もしかしたら私自身、知らないのではなく覚えていないのかもしれない。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる