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主人公はふたりいる。
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穴場の中庭は、そろそろお弁当を食べるには向かなくなってきた。暑い。
浦っちから連絡があったのは水曜日の夜で、お母さまにスマホを取り上げられていたらしい。わたしからだけじゃなく、沢山のメッセージが入っていたらしい。モブ仲間の一条くん、二宮くんにも連絡をして、一番最後にわたしに来たらしい。⋯⋯話しが長くなるからね。
浦っちは先週は丸ごと休んで、月曜日の今日、復活してきた。骨折に続き一ヶ月足らずで、二度も救急車に乗るなんてとんだ災難だ。
「ヒロインたち、退学だってね」
「まだ六月に入ったとこよ。どうなるの?」
成金とボンバーが居なくなると、巻き込まれのモブレはなくなるわけだから、良いっちゃ良いのか? 今回ちょっと未遂とは言えヤバかったけど、これ以上はないよね?
「結局、生徒会長と風紀委員長しか絡まなかったな」
「会長の弟、どこ行ったの?」
「一の桔梗に在籍はしてるよ」
借り物競走で花城さんに告った彼が、会長の弟らしい。入学式の日に見た花城さんの呪いの儀式は、なんの伏線にもならなかった。
食べ終わったお弁当箱を包んで、ブリックパックのイチゴミルクのストローをくわえる。
「微笑み副会長、無口書記、双子庶務、チャラ男会計、あれ? 紅芙蓉団の団長って、書記さんじゃなかったっけ?」
無口⋯⋯ダメだ、やっぱり他の王道ものとごちゃごちゃになっている。
「可憐な書記さん、無口枠も兼ねてるんだ」
でもそうか。花城さん的には美人の副会長、可憐な書記、可愛い双子庶務は、並んで歩くのが嫌なんだわ。残るはチャラ男会計しかいないから、強引でも生徒会長に迫るしかなかったんだ。
ボンバーは高根沢委員長、狙ってたのかなぁ? 下衆どもと寝る約束するくらいだから、BでLをするつもりだったんだろうし。
「色々すっ飛ばして、エンディング狙ったのか?」
「⋯⋯もう、いないから、どうでもいいか」
「そうだな」
考えても仕方がない。ヒロインがふたりとも、退学になっちゃったんだもん。
「これから学校行事沢山あるけど、怯えずに楽しめるなら良いじゃないか」
「それもそうね」
清々しいかも。
と思ったときだった。ガサッと植え込みを掻き分ける音がして、男子生徒がふたり、わたしたちを見下ろしていた。別に彼らが高いところにいるんじゃない。単に身長が高いのと、わたしたちがベンチに座っているからだ。
「藤宮会長」
「高根沢さん」
それぞれ、馴染み深い方の名前が口をつく。
「君たちは付き合っているのか?」
「は?」
「なんで?」
ふたり揃って素っ頓狂な声を上げる。誰と誰が付き合ってるって? 浦っちと? わたしが?
しばし浦っちと視線を合わせる。
「「ないわ~」」
感覚的には弟よ。向こうだって姉ちゃんの代わりでしょうよ。
「そうなのか? 彼の無事を聞いて泣いていたし、今もこうして隠れるように過ごしているじゃないか」
まぁ、客観的に見たらそうかも。でも恋愛感情はない。
「事故の話しをしてたんです。前回の階段からご縁があって。花城さんと大空くんに引っ掻き回された者同士ですもの。教室で大きな声で話すことではないですし」
一応箝口令が布かれているから、知っている人は当事者だけだ。
「そうか、なら良いんだ」
何が良いんだ?
「好きだ、付き合ってくれ」
「え?」
「三峰依子嬢、結婚を前提に申し込む」
「ええ?」
突然、何を言っているんだ、生徒会長様は⁈
「他人のことばかり心配する姿に惚れた。藤宮家の跡取りを産んでくれ」
「だんだんハードルが上がっています!」
あまりのことに思わず遮ってしまった。なんのフラグ? バッドエンドは回避できてないの?
「⋯⋯俺はお前に子供を与えてやれないが、一生幸せにすると誓おう」
「え、俺も⁈」
高根沢委員長も浦っち相手におっ始めた。
「どう考えても巻き込まれているのに、一生懸命な姿が可愛いんだ。抱き上げたとき、腕の中に収まるサイズ感もちょうど良い。櫓の下敷きになった姿を見て、失えないと思った⋯⋯愛してる」
キャーーーーッ!
浦っち、アナタ熱烈に愛されてるわよ!
「三浦くんの無事に安堵して泣くのを見て、彼に渡したくないと思った⋯⋯」
こっちも終わってなかった⋯⋯!
横をチラ見すると、浦っちが口から魂を飛ばしていた。目が死んでいる。
「いきなりすぎて、返事も難しいか」
「ふむ。では今度の週末、ダブルデートでもしてみるか?」
「お、それ良いな」
「じゃあ、スマートフォン出して」
言われるがまま、スマホを出す。しまった、番号抜かれた! このままじゃなし崩しに会長とお付き合いだわ。
昼休み終了の鐘が鳴る。午後の授業に向けた予鈴が鳴った。風紀委員長がにっこり笑う。
「藤宮と相談して、場所を決めたらメールするよ。ひとまず解散だ。予鈴が鳴ったよ」
現れたのと同じくらい唐突に、二人は去っていった。後ろ姿を呆然と見送る。
どれくらいそうしていたのか、本礼まで鳴ってもわたしたちは動けなくて、ベンチにぐったりもたれかかった。
「峰さんさぁ、成金が退学したんだし、ルート関係なく普通に恋愛なんじゃね?」
「じゃあ、アンタは受けるの?」
「ムリ、ケツは死守したい」
いや、死守するの、ムリじゃね?
性別乗り越えて「愛してる」って口に出すのは、余程の覚悟があってのことだ。目の前で死なれかけたのが強烈過ぎるのね。
⋯⋯マキ◯ン、差し入れようかしら?
「藤宮会長、最初から峰さんのこと特別扱いだったんじゃない?」
「高根沢委員長だって、アンタのこと大事にしてたじゃん」
はぁぁ。
逃げられる気がしない。
「しょーがねーなぁ。俺らの人生、俺らが主人公ってことで。せいぜい足掻こうよ」
「そうね、わたしたちだけじゃなくて、他のモブたちもなんだか楽しそうだし⋯⋯」
春香さんは抱きかかえて運んでくれた風紀委員と恋に落ちちゃったし、聡子さんは風紀委員会にスカウトされて茶道部を辞めちゃった。一条くんはボンバーの代わりに微笑み副会長と友情を育んでいるとか。二宮くんは助けを求めて駆け込んだ風紀室で、副委員長に見初められてタジタジしてるらしい。
うん、モブじゃない。
ひとりひとりが主人公だ。
高校生活、始まって二ヶ月。
楽しいことも、しんどいことも、これから沢山ある。
ひとまず目先のしんどさは、五時間目をさぼった言い訳を考えることだ(笑)。
そろそろ梅雨を迎える豊かな深緑の中庭には。
主人公がふたりもいるのよ!
〈おしまい〉
浦っちから連絡があったのは水曜日の夜で、お母さまにスマホを取り上げられていたらしい。わたしからだけじゃなく、沢山のメッセージが入っていたらしい。モブ仲間の一条くん、二宮くんにも連絡をして、一番最後にわたしに来たらしい。⋯⋯話しが長くなるからね。
浦っちは先週は丸ごと休んで、月曜日の今日、復活してきた。骨折に続き一ヶ月足らずで、二度も救急車に乗るなんてとんだ災難だ。
「ヒロインたち、退学だってね」
「まだ六月に入ったとこよ。どうなるの?」
成金とボンバーが居なくなると、巻き込まれのモブレはなくなるわけだから、良いっちゃ良いのか? 今回ちょっと未遂とは言えヤバかったけど、これ以上はないよね?
「結局、生徒会長と風紀委員長しか絡まなかったな」
「会長の弟、どこ行ったの?」
「一の桔梗に在籍はしてるよ」
借り物競走で花城さんに告った彼が、会長の弟らしい。入学式の日に見た花城さんの呪いの儀式は、なんの伏線にもならなかった。
食べ終わったお弁当箱を包んで、ブリックパックのイチゴミルクのストローをくわえる。
「微笑み副会長、無口書記、双子庶務、チャラ男会計、あれ? 紅芙蓉団の団長って、書記さんじゃなかったっけ?」
無口⋯⋯ダメだ、やっぱり他の王道ものとごちゃごちゃになっている。
「可憐な書記さん、無口枠も兼ねてるんだ」
でもそうか。花城さん的には美人の副会長、可憐な書記、可愛い双子庶務は、並んで歩くのが嫌なんだわ。残るはチャラ男会計しかいないから、強引でも生徒会長に迫るしかなかったんだ。
ボンバーは高根沢委員長、狙ってたのかなぁ? 下衆どもと寝る約束するくらいだから、BでLをするつもりだったんだろうし。
「色々すっ飛ばして、エンディング狙ったのか?」
「⋯⋯もう、いないから、どうでもいいか」
「そうだな」
考えても仕方がない。ヒロインがふたりとも、退学になっちゃったんだもん。
「これから学校行事沢山あるけど、怯えずに楽しめるなら良いじゃないか」
「それもそうね」
清々しいかも。
と思ったときだった。ガサッと植え込みを掻き分ける音がして、男子生徒がふたり、わたしたちを見下ろしていた。別に彼らが高いところにいるんじゃない。単に身長が高いのと、わたしたちがベンチに座っているからだ。
「藤宮会長」
「高根沢さん」
それぞれ、馴染み深い方の名前が口をつく。
「君たちは付き合っているのか?」
「は?」
「なんで?」
ふたり揃って素っ頓狂な声を上げる。誰と誰が付き合ってるって? 浦っちと? わたしが?
しばし浦っちと視線を合わせる。
「「ないわ~」」
感覚的には弟よ。向こうだって姉ちゃんの代わりでしょうよ。
「そうなのか? 彼の無事を聞いて泣いていたし、今もこうして隠れるように過ごしているじゃないか」
まぁ、客観的に見たらそうかも。でも恋愛感情はない。
「事故の話しをしてたんです。前回の階段からご縁があって。花城さんと大空くんに引っ掻き回された者同士ですもの。教室で大きな声で話すことではないですし」
一応箝口令が布かれているから、知っている人は当事者だけだ。
「そうか、なら良いんだ」
何が良いんだ?
「好きだ、付き合ってくれ」
「え?」
「三峰依子嬢、結婚を前提に申し込む」
「ええ?」
突然、何を言っているんだ、生徒会長様は⁈
「他人のことばかり心配する姿に惚れた。藤宮家の跡取りを産んでくれ」
「だんだんハードルが上がっています!」
あまりのことに思わず遮ってしまった。なんのフラグ? バッドエンドは回避できてないの?
「⋯⋯俺はお前に子供を与えてやれないが、一生幸せにすると誓おう」
「え、俺も⁈」
高根沢委員長も浦っち相手におっ始めた。
「どう考えても巻き込まれているのに、一生懸命な姿が可愛いんだ。抱き上げたとき、腕の中に収まるサイズ感もちょうど良い。櫓の下敷きになった姿を見て、失えないと思った⋯⋯愛してる」
キャーーーーッ!
浦っち、アナタ熱烈に愛されてるわよ!
「三浦くんの無事に安堵して泣くのを見て、彼に渡したくないと思った⋯⋯」
こっちも終わってなかった⋯⋯!
横をチラ見すると、浦っちが口から魂を飛ばしていた。目が死んでいる。
「いきなりすぎて、返事も難しいか」
「ふむ。では今度の週末、ダブルデートでもしてみるか?」
「お、それ良いな」
「じゃあ、スマートフォン出して」
言われるがまま、スマホを出す。しまった、番号抜かれた! このままじゃなし崩しに会長とお付き合いだわ。
昼休み終了の鐘が鳴る。午後の授業に向けた予鈴が鳴った。風紀委員長がにっこり笑う。
「藤宮と相談して、場所を決めたらメールするよ。ひとまず解散だ。予鈴が鳴ったよ」
現れたのと同じくらい唐突に、二人は去っていった。後ろ姿を呆然と見送る。
どれくらいそうしていたのか、本礼まで鳴ってもわたしたちは動けなくて、ベンチにぐったりもたれかかった。
「峰さんさぁ、成金が退学したんだし、ルート関係なく普通に恋愛なんじゃね?」
「じゃあ、アンタは受けるの?」
「ムリ、ケツは死守したい」
いや、死守するの、ムリじゃね?
性別乗り越えて「愛してる」って口に出すのは、余程の覚悟があってのことだ。目の前で死なれかけたのが強烈過ぎるのね。
⋯⋯マキ◯ン、差し入れようかしら?
「藤宮会長、最初から峰さんのこと特別扱いだったんじゃない?」
「高根沢委員長だって、アンタのこと大事にしてたじゃん」
はぁぁ。
逃げられる気がしない。
「しょーがねーなぁ。俺らの人生、俺らが主人公ってことで。せいぜい足掻こうよ」
「そうね、わたしたちだけじゃなくて、他のモブたちもなんだか楽しそうだし⋯⋯」
春香さんは抱きかかえて運んでくれた風紀委員と恋に落ちちゃったし、聡子さんは風紀委員会にスカウトされて茶道部を辞めちゃった。一条くんはボンバーの代わりに微笑み副会長と友情を育んでいるとか。二宮くんは助けを求めて駆け込んだ風紀室で、副委員長に見初められてタジタジしてるらしい。
うん、モブじゃない。
ひとりひとりが主人公だ。
高校生活、始まって二ヶ月。
楽しいことも、しんどいことも、これから沢山ある。
ひとまず目先のしんどさは、五時間目をさぼった言い訳を考えることだ(笑)。
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一気読みがしたくて休日前の楽しみに読み控えていましたが、読み始めたらワクワクの展開に❤️読み終わればなんで続きは無いのよぉ〜‼️と叫びたくなりました(≧∀≦)
いつかダブルデート、更には夏休みなど
事件なんて無くてもいいのです(*´꒳`*)
楽しい日常を覗いてみたくなりました❤️
いつか彼等の楽しく学園生活をお願いします❤️
ご感想ありがとうございます。そして、こちらも読んでいただいて嬉しいです。ダブルデートのご要望はチラホラ承っていますが、他を全部、目処をつけてからにいたします(笑)。浦っちがBでLしたくないって、駄々捏ねてるのでなだめすかしてます(嘘⋯⋯笑)。
とてもスッキリした読後感!
ダブルデートの内容が気になりますわ〜
こちらへもご感想ありがとうございます。ダブルデート⋯⋯BがLしてしまいそうなんですが(笑)。
はじめまして。
モブその3の2人が怪我したり被害に遭いまくりでハラハラしました(笑)
特に浦っち…
メチャメチャ不憫_:(´ཀ`」 ∠):
題名の通り主人公がふたり!っという感じがあって、この2人大好きです!
この後のダブルデートがすごく気になります╰(*´︶`*)╯♡
ご感想ありがとうございます。ダブルデート⋯⋯ここ恋愛ジャンルなので浦っちを掘り下げていいものか悩みます(笑)。でもするなら、中身庶民がドン引きするデートプランをダーリンズが考えると思います。