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第7話 Trick だから ※
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「ひゃっあっ」
思わずヘンな声が漏れ、俺は慌てて口を両手で押さえた。
(なんでだ!? たったこれだけなのに!!)
触れられた状況に合わないぐらいの強い刺激が、ビリビリと走っていったのだ。思わず声が出てしまうぐらいのその刺激に、俺はとっさに逃れようと身じろいだ。
「ふ…ぅあっ!??」
それなのにガラスと泰弘の身体の間に挟まれている状態なのだ。身じろぐだけで泰弘に擦りつける羽目になった身体は、それだけでまた強い刺激が襲ってくる。
「なっ、なに??」
とりあえず泰弘の体を押し返したくて、振り返ろうとした身体を今度こそ泰弘の両腕に抱き留められた。
「Trickだろ」
言葉と一緒に泰弘の指が、シャツのボタンを外していた。
「ちが、う、ちがっ、あぁっ!」
この刺激がなんなのか、いったい何がどうなっているのか俺には理解ができていない。それにイタズラをするのは俺の方であって、される予定じゃなかったのだ。
「やめろって、脱がすなぁ、ぁって、ば……っ!!」
俺がこんな所できるイタズラなんて、せいぜいキスぐらいのはずだった。もしあわよくば、一晩の相手として抱いてもらえるのだとしても、こんな所でなんて思ってもいなかった。
(なんで一生懸命止めてるのに、聞いてくれねえの?)
それどころか、止めようとする度にあっちこっちを刺激されて、その度に走る刺激がツラかった。そうやってガラスと泰弘の体に挟まれて、振り返ることさえできないまま、ついに俺のシャツのボタンが全部外される。
身体がやたら熱かった。
だけど服を着ていたら感じることのないはずの場所に冷たい空気を感じて、俺はぶるっと体を震わせた。
「立ってるな」
何の事だろう。そう思ったのは一瞬で、胸から走った強い刺激に俺は体を仰け反らせる。
ジンジンと痺れるような疼きが残る場所に目を向ければ、日頃は存在すら忘れていた両胸の突起が、赤く色付いて立っていた。男なのにこんな所が感じるなんて、今まで思ってもいなかったはずなのに。
「いや、だ、やめっ」
軽くつままれ、指先だけで擦られただけで電流のような快感が駆け抜ける。思わず跳ねそうになった身体を俺は必死に押し留めた。
たったそれだけの動きなのに、こんなに感じるなんて訳が分からない。こんなに急にドロドロとした熱で腰が重たくなった事なんてないのに。
「いや? 何でだ、お前のモノもこんなに固く成ってるのに?」
「ひゃあっ!」
泰弘の手がズボンの中で布地を必死に押し上げている、俺のモノをキュッと握った。
何でもなにも、こんな場所だ。下のフロアから見上げれば、一発で俺が何をされているのかなんて分かってしまうはずなのだ。
そんな場所で今まで誰にも触られた事がない場所を緩急をつけて揉まれている状態だった。俺の口から引き攣った声が思わず漏れる。
赤の他人として、今夜のお前の遊び相手に選ばれたいとは思っていたけど、まさかこんな所でやるとは思っていなかった。
「見える、から……ここは、いやだ……」
人に見られて喜ぶような性癖は持っていない。本音を言えば、みっともない姿になりそうで、泰弘にだって見せたくないぐらいだ。
「誰も気にしないさ、こんな所」
「そんな、わけ、っぁ、ないだろ……」
何たってVIPルームだ。人影があれば、どんな奴がそこに居るのか、何となく見てしまう奴は多いだろ。
「恥ずかしいのか?」
「あたり、まえっ、だ……」
初めてなせいか、泰弘の指が掠めるだけでもヤバかった。電気が走ったみたいな感覚がして、力がだんだんと抜けていく。それなのに、泰弘が言うようにズボンの中では俺のモノが信じられないぐらいに固くなっていて、ヌルッとした感触さえももう感じていた。
思わずヘンな声が漏れ、俺は慌てて口を両手で押さえた。
(なんでだ!? たったこれだけなのに!!)
触れられた状況に合わないぐらいの強い刺激が、ビリビリと走っていったのだ。思わず声が出てしまうぐらいのその刺激に、俺はとっさに逃れようと身じろいだ。
「ふ…ぅあっ!??」
それなのにガラスと泰弘の身体の間に挟まれている状態なのだ。身じろぐだけで泰弘に擦りつける羽目になった身体は、それだけでまた強い刺激が襲ってくる。
「なっ、なに??」
とりあえず泰弘の体を押し返したくて、振り返ろうとした身体を今度こそ泰弘の両腕に抱き留められた。
「Trickだろ」
言葉と一緒に泰弘の指が、シャツのボタンを外していた。
「ちが、う、ちがっ、あぁっ!」
この刺激がなんなのか、いったい何がどうなっているのか俺には理解ができていない。それにイタズラをするのは俺の方であって、される予定じゃなかったのだ。
「やめろって、脱がすなぁ、ぁって、ば……っ!!」
俺がこんな所できるイタズラなんて、せいぜいキスぐらいのはずだった。もしあわよくば、一晩の相手として抱いてもらえるのだとしても、こんな所でなんて思ってもいなかった。
(なんで一生懸命止めてるのに、聞いてくれねえの?)
それどころか、止めようとする度にあっちこっちを刺激されて、その度に走る刺激がツラかった。そうやってガラスと泰弘の体に挟まれて、振り返ることさえできないまま、ついに俺のシャツのボタンが全部外される。
身体がやたら熱かった。
だけど服を着ていたら感じることのないはずの場所に冷たい空気を感じて、俺はぶるっと体を震わせた。
「立ってるな」
何の事だろう。そう思ったのは一瞬で、胸から走った強い刺激に俺は体を仰け反らせる。
ジンジンと痺れるような疼きが残る場所に目を向ければ、日頃は存在すら忘れていた両胸の突起が、赤く色付いて立っていた。男なのにこんな所が感じるなんて、今まで思ってもいなかったはずなのに。
「いや、だ、やめっ」
軽くつままれ、指先だけで擦られただけで電流のような快感が駆け抜ける。思わず跳ねそうになった身体を俺は必死に押し留めた。
たったそれだけの動きなのに、こんなに感じるなんて訳が分からない。こんなに急にドロドロとした熱で腰が重たくなった事なんてないのに。
「いや? 何でだ、お前のモノもこんなに固く成ってるのに?」
「ひゃあっ!」
泰弘の手がズボンの中で布地を必死に押し上げている、俺のモノをキュッと握った。
何でもなにも、こんな場所だ。下のフロアから見上げれば、一発で俺が何をされているのかなんて分かってしまうはずなのだ。
そんな場所で今まで誰にも触られた事がない場所を緩急をつけて揉まれている状態だった。俺の口から引き攣った声が思わず漏れる。
赤の他人として、今夜のお前の遊び相手に選ばれたいとは思っていたけど、まさかこんな所でやるとは思っていなかった。
「見える、から……ここは、いやだ……」
人に見られて喜ぶような性癖は持っていない。本音を言えば、みっともない姿になりそうで、泰弘にだって見せたくないぐらいだ。
「誰も気にしないさ、こんな所」
「そんな、わけ、っぁ、ないだろ……」
何たってVIPルームだ。人影があれば、どんな奴がそこに居るのか、何となく見てしまう奴は多いだろ。
「恥ずかしいのか?」
「あたり、まえっ、だ……」
初めてなせいか、泰弘の指が掠めるだけでもヤバかった。電気が走ったみたいな感覚がして、力がだんだんと抜けていく。それなのに、泰弘が言うようにズボンの中では俺のモノが信じられないぐらいに固くなっていて、ヌルッとした感触さえももう感じていた。
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