泡沫のゆりかご 一部・番外編 ~獣王の溺愛~

丹砂 (あかさ)

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第一部

丸薬の一夜 21 ※

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「少し腹に力を込めろ」

言われた言葉の意味が分からず、ほとんど力の入らない身体で後孔を閉めるように試みる。

「そうではない。息むように力を込めてみろ」

求められた動きを理解し、動揺にレフラの視線が左右に彷徨う。だが、あれもこれも出来ないと駄々を捏ねているような状態なのだ。これ以上は出来ないと言えるはずもなかった。

排泄に近いような動きに羞恥とも恐怖ともつかない感情を抱きながら、腹の中に力を込める。その瞬間、固く凶器染みた熱が身体の何かを開いていった。

「ひぃっっ……、あっ!あーーッ!あ、あぁ、あっ!あーーッ!」

体感した事も無い場所にギガイの屹立した物が刺さっている。目の前がチカチカと瞬いて、何を見ているのかも分からなかった。遠くから聞こえるような嬌声も、自分の声なのかさえ定かじゃなくなる。

どこを蹂躙されているのか分からない。ただ、そこが違うという事だけは、本能的に知っていた。

(そこじゃない。そこでは子を成す事は出来ないのに)

ハクハクと呼吸を取り込む事だけでも精一杯の唇は、閉じる事さえできていない。そんな中で訴える言葉など紡げなかった。

挿入したままギガイの腰が回される。それだけでも気を失わないのが不思議なぐらい、強い快感が襲っていた。時折身体を引き上げられ、身体の奥のどこかからギガイの亀頭が引き抜かれる。キュッキュッと窄むような感覚に腹の奥が蠢いてる中、もう一度ギガイのモノに貫かれた。

「ひぃぃぃぃ、っあぁっ、あああ!!」

決して激しい抜き差しではない。でも身体の奥にあるどこかを、ギガイの屹立した鬼頭の返しが抉っている。すでに奥へ含まされ柔い粘膜を弄っているのに、まるで後孔の肉の縁を嬲って捲られるような刺激なのだ。襲う刺激だけは今までの中で一番強く感じられ、喉を割く嬌声をどこか遠くで感じていた。

「今日は出す場所はここにしよう。お前が上手く受け入れるようになった際に、しっかり胎に出してやる」

そんな言葉と共に身体の奥に爆ぜた熱を感じ、「あぁ、あぁぁ…」と悲痛な声がレフラから漏れる。

ここではない。ここで子種を得たとしても子は成せない。そんな想いに呆然とするレフラは自分の状態がもう上手く分からなかった。

「そんなに泣くな。お前が上手く務めを果たせるようになれば、子を成せるように抱いてやる」

その言葉にようやくレフラは自分が今、泣いているのだと気がついた。

子を成して自由を求めるレフラの心は、ギガイの言葉に失意に飲まれる。それでもレフラには、掛けられた言葉に従順に頷くしか道はなかった。
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