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切り取られた青空
後悔
待ち合わせ場所に、亮平は車で現れた。
「新幹線降りてからの乗り継ぎも良くないしね。それに、この方がずっと2人でいられると思ってね」
彼はそう言うと、しばらく車を走らせた。
「14年経つとすっかり変わってしまってるところも多いけれど、このあたりはまだ変わらないな」
彼はそう言いながら人気のない川の土手の少し下がった所に車を停めた。
そしてシートを倒した。
「ああ、もう待てない」
と、言いながら私の頬を手で挟んで唇が重なる。最初は啄むようにそれから次第に深く……
彼の手が私の太股を撫でる。
「でも……ここで?」
私は息を荒くしながらやっとそう聞いた。
「ダメかな……」
すると困惑する私に亮平はいたずらっぽく笑って言った。私はゆっくりとかぶりを振った。本当の事を言えば、もう既に私の身体の奥はうずき始めていた。
亮平は私が頷いたのを見て、少し驚いたような顔をした。本当は冗談のつもりだったのかも知れない。
それでも、頷いた私を見て唇をそのまま私の耳に這わせた。
「はぁっ」
一気に私から力が抜ける。亮平は唇で首筋を責めながら、右手で太股をさわさわと撫でて、下着の隙間から長い指を差し込んでゆっくりと回す。それだけで私の中は蜜があふれ出す。
「いやん、ダメ」
「ダメなら止めようか」
無意識にダメと言ってしまう私に、亮平は笑いながらそう返す。
「意地悪」
そういって拗ねた私の頬をちょこんとつついて、
「ゴメンゴメン、僕だってもうここで止めるなんてムリだよ」
と言って、一度私の秘所から手を離し、自分のズボンの留め金を外してチャックを下ろした。少しパンツをずらせただけで、既に硬くなった彼の分身が飛び出してきた。
デブの頃にはこの狭い空間で重なり合うなんてことを考えもしなかったし、人通りはないとは言え、いつ誰が来るのかわからないとほとんど服を着たまま、秘所だけを徹底的に弄られる。鳥の羽ばたきにさえ、心臓が躍る。やがて亮平も着衣をずらせただけで私の中に進入してきた。
「ああっ、ああん」
私はそんななんとも言えない恥ずかしさで、あっという間に昇り詰めていった。勝手に腰が動いてしまうし、もう、言葉にならない声しか出ない。
まるで、私の中に何か別の生き物でもいるようだった。
「ああ、すごく良いよ、イキそうだ。止められない。中で出すよ」
亮平にそう言われたけど、そのことを深く考えられる状態ではなく、私は軽く頷いた。その後、亮平が小刻みに身体を震わせ、長い息と共に、私の中に精を放った。その時、私の頭の中で白い風船がぱーんとはじけ飛んだ。
「ゴメン、そのまま中で出しちゃったけど」
亮平のその一言で、私は我に返った。そして、思い出したのは……今朝瞳の泣き顔。
私は本当に後悔していないのだろうか……そう、後悔が微塵もないと言えば嘘になる。
「本当にゴメン、怒った?」
申し訳なさそうに、亮平が顔を覗き込む。
「ううんそんなんじゃないの、朝瞳に泣かれたことを思い出しただけ。あんまり朝ぐずぐず言うから『ママ、出て行くから!』ってつい怒鳴っちゃって……あの子置いてかれるって事にものすごく恐怖感が強いから」
私がそう言うと、亮平はホッとした表情になりこう言った。
「そう、じゃぁこどもたちも連れて僕のところに来てくれればいいよ。僕は君といられれば、一向構わない。この歳だもの。いきなり2人の子供の父親でも全然構わないさ。もしかしたら、3人になるかもしれないしね」
嬉しいはずの亮平の言葉に私は何故か返事できなかった。
しばらくして、私の携帯が鳴った。
「はい、板倉です。あ……中村先生、お世話になってます」
それは、瞳の担任の中村先生からだった。
「はい、瞳が?はい……ちょっと今、出先なんで1時間くらいはかかると思うんですが、迎えに参ります。はい、ありがとうございます。それでは失礼します」
「どうしたの、瞳ちゃんって、下の子?」
私は頷いて言った。
「熱があるって。だから今朝からおかしかったんだわ。ごめんね、折角休みまでとって来てくれたのに、私帰らないと……」
「病気なら仕方ない。いいよ、送るよ」
送ると言われても、誰に見られているとも限らない。
「ありがと、でも、近所だと見られてもいけないから、一駅手前で降ろして。そこから電車で帰るから」
「わかったよ」
亮平は私の言葉に頷くと、シートベルトをして車を発進させた。
亮平と別れた後、私は家に戻って車で瞳を迎えに行った。保健室で寝ていたあの子はかなりぐったりとしていた。
「板倉です、娘を迎えに参りました」
私はそういって保健室の先生に頭を下げた。
「瞳ちゃん、さっき測ったら、8度9分でした。ちょっと胸を開いてみたんですが、水疱瘡のようですね」
「熱があるっていうんで車で迎えに来ましたから、帰りに病院に寄って帰ります」
「そうですね、薬を処方してもらった方が、すんなり表に出ますしね」
「ありがとうございました」
私は礼を言った後、瞳の方を向いて、
「ごめんね、朝から辛かったんでしょ」
と謝った。
「ううん、学校に来てからだよ。朝は寒くなかったもん」
それに対して瞳は首を振りながらそう答えた。
でも、今朝のことは本人も気づかないうちに私に不調のサインを送っていたのだ。それなのに私は自分のことにかまけてその不調のサインを見逃していた。そう思うと、今まで分かっていながら目を背けていた後悔の念が一気に噴出してくるのを感じた。
「新幹線降りてからの乗り継ぎも良くないしね。それに、この方がずっと2人でいられると思ってね」
彼はそう言うと、しばらく車を走らせた。
「14年経つとすっかり変わってしまってるところも多いけれど、このあたりはまだ変わらないな」
彼はそう言いながら人気のない川の土手の少し下がった所に車を停めた。
そしてシートを倒した。
「ああ、もう待てない」
と、言いながら私の頬を手で挟んで唇が重なる。最初は啄むようにそれから次第に深く……
彼の手が私の太股を撫でる。
「でも……ここで?」
私は息を荒くしながらやっとそう聞いた。
「ダメかな……」
すると困惑する私に亮平はいたずらっぽく笑って言った。私はゆっくりとかぶりを振った。本当の事を言えば、もう既に私の身体の奥はうずき始めていた。
亮平は私が頷いたのを見て、少し驚いたような顔をした。本当は冗談のつもりだったのかも知れない。
それでも、頷いた私を見て唇をそのまま私の耳に這わせた。
「はぁっ」
一気に私から力が抜ける。亮平は唇で首筋を責めながら、右手で太股をさわさわと撫でて、下着の隙間から長い指を差し込んでゆっくりと回す。それだけで私の中は蜜があふれ出す。
「いやん、ダメ」
「ダメなら止めようか」
無意識にダメと言ってしまう私に、亮平は笑いながらそう返す。
「意地悪」
そういって拗ねた私の頬をちょこんとつついて、
「ゴメンゴメン、僕だってもうここで止めるなんてムリだよ」
と言って、一度私の秘所から手を離し、自分のズボンの留め金を外してチャックを下ろした。少しパンツをずらせただけで、既に硬くなった彼の分身が飛び出してきた。
デブの頃にはこの狭い空間で重なり合うなんてことを考えもしなかったし、人通りはないとは言え、いつ誰が来るのかわからないとほとんど服を着たまま、秘所だけを徹底的に弄られる。鳥の羽ばたきにさえ、心臓が躍る。やがて亮平も着衣をずらせただけで私の中に進入してきた。
「ああっ、ああん」
私はそんななんとも言えない恥ずかしさで、あっという間に昇り詰めていった。勝手に腰が動いてしまうし、もう、言葉にならない声しか出ない。
まるで、私の中に何か別の生き物でもいるようだった。
「ああ、すごく良いよ、イキそうだ。止められない。中で出すよ」
亮平にそう言われたけど、そのことを深く考えられる状態ではなく、私は軽く頷いた。その後、亮平が小刻みに身体を震わせ、長い息と共に、私の中に精を放った。その時、私の頭の中で白い風船がぱーんとはじけ飛んだ。
「ゴメン、そのまま中で出しちゃったけど」
亮平のその一言で、私は我に返った。そして、思い出したのは……今朝瞳の泣き顔。
私は本当に後悔していないのだろうか……そう、後悔が微塵もないと言えば嘘になる。
「本当にゴメン、怒った?」
申し訳なさそうに、亮平が顔を覗き込む。
「ううんそんなんじゃないの、朝瞳に泣かれたことを思い出しただけ。あんまり朝ぐずぐず言うから『ママ、出て行くから!』ってつい怒鳴っちゃって……あの子置いてかれるって事にものすごく恐怖感が強いから」
私がそう言うと、亮平はホッとした表情になりこう言った。
「そう、じゃぁこどもたちも連れて僕のところに来てくれればいいよ。僕は君といられれば、一向構わない。この歳だもの。いきなり2人の子供の父親でも全然構わないさ。もしかしたら、3人になるかもしれないしね」
嬉しいはずの亮平の言葉に私は何故か返事できなかった。
しばらくして、私の携帯が鳴った。
「はい、板倉です。あ……中村先生、お世話になってます」
それは、瞳の担任の中村先生からだった。
「はい、瞳が?はい……ちょっと今、出先なんで1時間くらいはかかると思うんですが、迎えに参ります。はい、ありがとうございます。それでは失礼します」
「どうしたの、瞳ちゃんって、下の子?」
私は頷いて言った。
「熱があるって。だから今朝からおかしかったんだわ。ごめんね、折角休みまでとって来てくれたのに、私帰らないと……」
「病気なら仕方ない。いいよ、送るよ」
送ると言われても、誰に見られているとも限らない。
「ありがと、でも、近所だと見られてもいけないから、一駅手前で降ろして。そこから電車で帰るから」
「わかったよ」
亮平は私の言葉に頷くと、シートベルトをして車を発進させた。
亮平と別れた後、私は家に戻って車で瞳を迎えに行った。保健室で寝ていたあの子はかなりぐったりとしていた。
「板倉です、娘を迎えに参りました」
私はそういって保健室の先生に頭を下げた。
「瞳ちゃん、さっき測ったら、8度9分でした。ちょっと胸を開いてみたんですが、水疱瘡のようですね」
「熱があるっていうんで車で迎えに来ましたから、帰りに病院に寄って帰ります」
「そうですね、薬を処方してもらった方が、すんなり表に出ますしね」
「ありがとうございました」
私は礼を言った後、瞳の方を向いて、
「ごめんね、朝から辛かったんでしょ」
と謝った。
「ううん、学校に来てからだよ。朝は寒くなかったもん」
それに対して瞳は首を振りながらそう答えた。
でも、今朝のことは本人も気づかないうちに私に不調のサインを送っていたのだ。それなのに私は自分のことにかまけてその不調のサインを見逃していた。そう思うと、今まで分かっていながら目を背けていた後悔の念が一気に噴出してくるのを感じた。
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