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切り取られた青空
切り取られた青空
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夜遅く……私はブログの閉鎖を報告する最後の更新をした。
-この度事情があってブログを閉鎖することになりました。目標も達成しても維持するのが大変だからホントは続けたいんですが、家庭の事情でそうも言ってられなくなりました。
今まで仲良くしてくださり、励ましてくださった皆様本当にどうもありがとうございました。
時間ができたらリバらなくても戻って来たいので、またそのときはよろしくお願いします-
1年半の思い出が走馬灯のように駆け巡る。夢のような時間だった。そして魔法にかかったように新しい私を手に入れた時間でもあった。
でも、夢はいつか覚めるもの。最初からそんなこと解かっていたはず。私はできるだけ目覚めることを遅らせようとしてた眠り姫だったのかもしれない。
パソコンの中はいつも青空。そこにはいつも亮平と仲間の笑顔があった。でも、それは本当の世界じゃない。リアル世界には嵐も来るし雷も鳴るし、突風も吹く。だからこそ、晴れた空の青がとても愛しいのだ。
私は私の本当の世界を青空にするために今、この切り取られた青空を自分の手で封印する。
それから亮平に別れのメールを書いた。どう取り繕ろおうが、私のわがままでしかない、それは解かっている。許してとしか言えない、恨んでくれてもいい。そんな風に書いた。
ただ、あなたが好きだった。たぶん……世界で一番。それだけは嘘じゃない。でも、それを書くと余計に悪い女に見えるような気がして、書けなかった。バカな私、今更取り繕ってもどうにもならないというのに。
私は震える手で送信ボタンをクリックした。
-この度事情があってブログを閉鎖することになりました。目標も達成しても維持するのが大変だからホントは続けたいんですが、家庭の事情でそうも言ってられなくなりました。
今まで仲良くしてくださり、励ましてくださった皆様本当にどうもありがとうございました。
時間ができたらリバらなくても戻って来たいので、またそのときはよろしくお願いします-
1年半の思い出が走馬灯のように駆け巡る。夢のような時間だった。そして魔法にかかったように新しい私を手に入れた時間でもあった。
でも、夢はいつか覚めるもの。最初からそんなこと解かっていたはず。私はできるだけ目覚めることを遅らせようとしてた眠り姫だったのかもしれない。
パソコンの中はいつも青空。そこにはいつも亮平と仲間の笑顔があった。でも、それは本当の世界じゃない。リアル世界には嵐も来るし雷も鳴るし、突風も吹く。だからこそ、晴れた空の青がとても愛しいのだ。
私は私の本当の世界を青空にするために今、この切り取られた青空を自分の手で封印する。
それから亮平に別れのメールを書いた。どう取り繕ろおうが、私のわがままでしかない、それは解かっている。許してとしか言えない、恨んでくれてもいい。そんな風に書いた。
ただ、あなたが好きだった。たぶん……世界で一番。それだけは嘘じゃない。でも、それを書くと余計に悪い女に見えるような気がして、書けなかった。バカな私、今更取り繕ってもどうにもならないというのに。
私は震える手で送信ボタンをクリックした。
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