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切り取られた青空
Hold on me
もう一度声を聞いたらやっぱりどんなことをしてでも亮平のところへ行ってしまいたくなる。そんな思いで私は携帯を水の中に投げ込んでしまった。そんなもので、データのようにすべて消えてしまいはしないけれど。
それでも、糸があればたとえ細くても繋いでしまいたくなる……だからそれを切ってしまったことですっきりした部分があったことは否定できない。
翌朝、私は起きてきた修司に思わず「ただいま」と言ってしまっていた。
「何だ? おはようだろ。ちゃんと寝たのか?目赤いぞ」
「あ……おはようだわね。変なこと言っちゃったわ。なんか眠れなくて……」
「ごめん、俺のせいだな」
「ううん、あなたは悪くないわ。悪いのは私。これから忙しくなるから、しゃきっとしなきゃいけないのにね」
本当に謝らないといけないのは私の方。本当は何もかも話してあなたの許しを請いたいけれど……私は心の中でで手を合わる。
「俺、今日帰りに小橋に寄るわ」
それから、朝食を食べながら修司が言った。
「時間合わせて私も行こうか?」
「そうしてくれる?」
私が行くと答えると、修司は嬉しそうに笑った。なんだか少年のようだった。
「何だか……」
「何?」
「結婚の承諾をもらいに行った時みたいだな」
「そうね、でも10年前よりもっと大変だと思うわ。あの時は私だけかっさらって来たら良かったし、家も近くに借りたしね。今度はこども達込み、しかもあなたの実家の方……」
「そうなんだよなぁ、だから言いにくくてさぁ……俺が言い出したことなんだけどさぁ……」
意地悪っぽく言った私に、修司は本当に困ったというような表情で答えた。今朝の修司ってまるでこどもみたいだと私は思った。しかし、そんな修司の態度が今の私には心地よかった。
もしかしたら亮平が訪ねてくるかも……そんな心配もしたけれど、そんなことはなくて、私の時間は急速に回り始めた。無事|(しぶしぶだけど)親の承諾ももらって、仕事の方もけりが付き、新しい世界に飛び込む目途も立った。私たちの新しい城の店舗兼住宅も、修司の故郷日進市に見つかって、私たちは「親孝行」と称して子ども達を私の実家に預けて2人だけで荷造りを始めた。
「なんかあの子達が居ないと静かね」
「昔に戻ったみたいだな。加奈子の体型も元通りだし」
修司は私を上から下まで眺めてそう言った。
「あら、結婚したときより痩せたんだけど、私」
「気付かなかった」
「意地悪ね」
ニヤニヤ笑いながら言う修司に、私は少し口を尖らせて返した。そして、私たちは見つめあい長く唇を重ねた。
「いい? 子ども達もいないことだし」
唇を離した修司はそう言って服の上から私の胸の揉みしだいた。
「うーん、あなたムードないからヤダな」
「へいへい、ムードですか。お姫様の言われるとおり善処致しますから」
あからさまに拒絶しない私に修司は手を休めずそう言った。
私は亮平の影が残ってやしないかと不安だった。でも、私は修司と共に生きると決めたのだ。一生拒み続けることなんてできない。
「それが第一ムードないじゃん」
とは言って笑ったけど、私の身体は修司の服の上からの愛撫に物足りなさを感じている。私は修司に腕を絡めた。そして唇を重ね、修司の舌を追いかける。
「驚いた、お姫様自らムード作ってくれるんだ」
修司は嬉しそうにそう言って、私の唇を貪ると、珍しく彼が私の服を剥ぎ取った。
そして、生まれたままにした私を修司は舐めるように見る。その視線だけで内側が熱くなってくる。
「お前後ろの方が感じるんだったよな」
それから、修司は私を四つんばいにさせると後ろから膣の入り口だけをゆっくりとなぞった。
「へぇ、今日はもう濡れてんじゃん」
そう言いながら、蕾をつまむ。
「くうっ」
「久しぶりだからって、あっという間にイクなよ」
そう言いながら、修司は既にビクビクし始めている私の腿の間に自分の顔を滑り込ませ、舌を丸めてツンツン突いた。
「はぁっ」
「おっ、感度良好だな」
そんな修司の言葉に恥ずかしさと共に、別の男の影を悟られないかと恐怖感を覚える。修司も私の『お姫様扱い』発言が効いているのか、いきなりつながろうとはせず、丁寧に私の感じる部分をなぞっていく。
「もうダメ!」
「何がダメなんだ? 言ってくれなきゃわかんない」
背を向けているので、修司がどんな顔をしているのか判らないけど、声はニヤニヤと意地悪っぽい。
「ほれ、言ってみ。入れて欲しいって」
「い、イヤよ……」
「じゃぁ、お預けかな」
私がイヤだと言うと、修司はすっと手を引いた。でも、ここで止められるのは逆に辛くなっていた。
「……入れて、欲しい……」
渋々私がそう言うと、修司は
「何を? 言ってくんなきゃ入れてやんない」
また入り口だけを弄りながらそう答える。
「修司の、意地悪!」
「ま、今日の加奈子見てると俺もそろそろ余裕こいてらんないわ。お姫様の意のままにってことで……」
そして、修司はやっと自分の着ている物を脱ぎ捨てて私の中に進入してきた。
「はぁ……」
「お姫様、こんなもんで満足かな?」
彼もがまんしていたのか、修司はそう言って一気に奥まで突き上げた。私は身体の力が入らず、胸の前に手を置き、足を修司に脇から抱えられて、お尻を突き出すかっこうで首を振りながら悶えた。
私はいつになく乱れながら、そんな状態を何より自分で驚いていた。
特に瞳が生まれてからは、修司1人が盛り上がって私が置き去りにされている、そんな感じだったのだ。不感症ではないだろうかと思ったこともある。それを悟られるのが嫌で、MAXになる少し前から何かと理由をつけて逃げることが多かった。
修司もいつもよりは独りよがりではなかったように思うけれど、明らかに私の方の感度は良くなっている。
「お前、何かあった?」
修司が達した後、身体を離してそう言った。
「……どうしてそう思うの……」
私は震えながら修司に尋ねた。
「ノッてたクセに、それが不思議だって顔してたからさ」
「……そう、かな……」
「気にすることないって。デブってたから感度悪くなってたってことじゃねぇの? デブってそれだけでどっか病気なのかもしれないぞ。加奈子、痩せて良いことまた一つ増えたじゃん。」
修司はのんきにそういって笑った。
「そうね、病気になってからじゃ遅いもんね」
私は背中を冷や汗でいっぱいにしながらそう返した。
私にみじんも疑いを感じていない修司に後ろめたさを感じると共に、亮平との一体感はただ感覚が戻っただけなのだとしたら、それはそれで悲しいと思った。
それでも、糸があればたとえ細くても繋いでしまいたくなる……だからそれを切ってしまったことですっきりした部分があったことは否定できない。
翌朝、私は起きてきた修司に思わず「ただいま」と言ってしまっていた。
「何だ? おはようだろ。ちゃんと寝たのか?目赤いぞ」
「あ……おはようだわね。変なこと言っちゃったわ。なんか眠れなくて……」
「ごめん、俺のせいだな」
「ううん、あなたは悪くないわ。悪いのは私。これから忙しくなるから、しゃきっとしなきゃいけないのにね」
本当に謝らないといけないのは私の方。本当は何もかも話してあなたの許しを請いたいけれど……私は心の中でで手を合わる。
「俺、今日帰りに小橋に寄るわ」
それから、朝食を食べながら修司が言った。
「時間合わせて私も行こうか?」
「そうしてくれる?」
私が行くと答えると、修司は嬉しそうに笑った。なんだか少年のようだった。
「何だか……」
「何?」
「結婚の承諾をもらいに行った時みたいだな」
「そうね、でも10年前よりもっと大変だと思うわ。あの時は私だけかっさらって来たら良かったし、家も近くに借りたしね。今度はこども達込み、しかもあなたの実家の方……」
「そうなんだよなぁ、だから言いにくくてさぁ……俺が言い出したことなんだけどさぁ……」
意地悪っぽく言った私に、修司は本当に困ったというような表情で答えた。今朝の修司ってまるでこどもみたいだと私は思った。しかし、そんな修司の態度が今の私には心地よかった。
もしかしたら亮平が訪ねてくるかも……そんな心配もしたけれど、そんなことはなくて、私の時間は急速に回り始めた。無事|(しぶしぶだけど)親の承諾ももらって、仕事の方もけりが付き、新しい世界に飛び込む目途も立った。私たちの新しい城の店舗兼住宅も、修司の故郷日進市に見つかって、私たちは「親孝行」と称して子ども達を私の実家に預けて2人だけで荷造りを始めた。
「なんかあの子達が居ないと静かね」
「昔に戻ったみたいだな。加奈子の体型も元通りだし」
修司は私を上から下まで眺めてそう言った。
「あら、結婚したときより痩せたんだけど、私」
「気付かなかった」
「意地悪ね」
ニヤニヤ笑いながら言う修司に、私は少し口を尖らせて返した。そして、私たちは見つめあい長く唇を重ねた。
「いい? 子ども達もいないことだし」
唇を離した修司はそう言って服の上から私の胸の揉みしだいた。
「うーん、あなたムードないからヤダな」
「へいへい、ムードですか。お姫様の言われるとおり善処致しますから」
あからさまに拒絶しない私に修司は手を休めずそう言った。
私は亮平の影が残ってやしないかと不安だった。でも、私は修司と共に生きると決めたのだ。一生拒み続けることなんてできない。
「それが第一ムードないじゃん」
とは言って笑ったけど、私の身体は修司の服の上からの愛撫に物足りなさを感じている。私は修司に腕を絡めた。そして唇を重ね、修司の舌を追いかける。
「驚いた、お姫様自らムード作ってくれるんだ」
修司は嬉しそうにそう言って、私の唇を貪ると、珍しく彼が私の服を剥ぎ取った。
そして、生まれたままにした私を修司は舐めるように見る。その視線だけで内側が熱くなってくる。
「お前後ろの方が感じるんだったよな」
それから、修司は私を四つんばいにさせると後ろから膣の入り口だけをゆっくりとなぞった。
「へぇ、今日はもう濡れてんじゃん」
そう言いながら、蕾をつまむ。
「くうっ」
「久しぶりだからって、あっという間にイクなよ」
そう言いながら、修司は既にビクビクし始めている私の腿の間に自分の顔を滑り込ませ、舌を丸めてツンツン突いた。
「はぁっ」
「おっ、感度良好だな」
そんな修司の言葉に恥ずかしさと共に、別の男の影を悟られないかと恐怖感を覚える。修司も私の『お姫様扱い』発言が効いているのか、いきなりつながろうとはせず、丁寧に私の感じる部分をなぞっていく。
「もうダメ!」
「何がダメなんだ? 言ってくれなきゃわかんない」
背を向けているので、修司がどんな顔をしているのか判らないけど、声はニヤニヤと意地悪っぽい。
「ほれ、言ってみ。入れて欲しいって」
「い、イヤよ……」
「じゃぁ、お預けかな」
私がイヤだと言うと、修司はすっと手を引いた。でも、ここで止められるのは逆に辛くなっていた。
「……入れて、欲しい……」
渋々私がそう言うと、修司は
「何を? 言ってくんなきゃ入れてやんない」
また入り口だけを弄りながらそう答える。
「修司の、意地悪!」
「ま、今日の加奈子見てると俺もそろそろ余裕こいてらんないわ。お姫様の意のままにってことで……」
そして、修司はやっと自分の着ている物を脱ぎ捨てて私の中に進入してきた。
「はぁ……」
「お姫様、こんなもんで満足かな?」
彼もがまんしていたのか、修司はそう言って一気に奥まで突き上げた。私は身体の力が入らず、胸の前に手を置き、足を修司に脇から抱えられて、お尻を突き出すかっこうで首を振りながら悶えた。
私はいつになく乱れながら、そんな状態を何より自分で驚いていた。
特に瞳が生まれてからは、修司1人が盛り上がって私が置き去りにされている、そんな感じだったのだ。不感症ではないだろうかと思ったこともある。それを悟られるのが嫌で、MAXになる少し前から何かと理由をつけて逃げることが多かった。
修司もいつもよりは独りよがりではなかったように思うけれど、明らかに私の方の感度は良くなっている。
「お前、何かあった?」
修司が達した後、身体を離してそう言った。
「……どうしてそう思うの……」
私は震えながら修司に尋ねた。
「ノッてたクセに、それが不思議だって顔してたからさ」
「……そう、かな……」
「気にすることないって。デブってたから感度悪くなってたってことじゃねぇの? デブってそれだけでどっか病気なのかもしれないぞ。加奈子、痩せて良いことまた一つ増えたじゃん。」
修司はのんきにそういって笑った。
「そうね、病気になってからじゃ遅いもんね」
私は背中を冷や汗でいっぱいにしながらそう返した。
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