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いと
オフ会
-オフ会当日-
集合場所の東京駅八重洲口で…
私はかりんをすぐに見つけた。ウエーブのかかったショートヘアに、小花柄のワンピース。不安げに目を凝らして、約束のデブ写真を握りしめ人波を見つめる。都会の雑踏の中、周りはモノクロでそこだけがカラーのような…そんな印象を私は持った。
私はすぐに見つけていたにもかかわらず、どうにも彼女に声をかけることができなかった。彼女は私の想像したとおりの人だったけれど、彼女の目に私がどう映るのか全く自信が持てなかったのだ。合コンじゃないけれども、実際に見て好みじゃないと思われてしまうのではないかという不安で、私の心はいっぱいになってしまったからだ。
程なくして、茨城に住むエルちゃんがかりんを見つけて声をかけてくれたので、意を決して二人の側に行こうとしたとき、大阪在住のTomさんが合流した。おかげで私はおのぼりさんの振りをすることで自分の不安を抑えた。実際は大学と併せて計8年間東京で生活していて、東京駅で迷うなどということはなかった。
目標を同じくする仲間の集まりは本当に盛り上がった。特に、間髪入れずにくるTomさんの関西人ならではの絶妙なツッコミにかりんはよく笑った。
よく見ると、笑う時に顔にかざす左手に指輪はなかった。確か結婚指輪が入るようになったという記事がでてたはず……(これは期待していいんだろうか)
そんなことを考えていると、千葉在住のうららさんが
「エイプリルさんとかりんちゃんって以前から知り合いな訳?」
と聞いてきた。何とか
「コメントのやり取りを一番長くしてるからかな、始めて会った気がしないんですよ」
と無難に答えることができたのだが、内心穏やかではなく、冷や汗がどっと流れた。
「なんかアブナイ雰囲気期待しちゃったんだけどな」
と茶目っ気たっぷりに切り替えしてきた彼女に向けた私の笑みは、たぶん引きつっていただろうと思う。
集合場所の東京駅八重洲口で…
私はかりんをすぐに見つけた。ウエーブのかかったショートヘアに、小花柄のワンピース。不安げに目を凝らして、約束のデブ写真を握りしめ人波を見つめる。都会の雑踏の中、周りはモノクロでそこだけがカラーのような…そんな印象を私は持った。
私はすぐに見つけていたにもかかわらず、どうにも彼女に声をかけることができなかった。彼女は私の想像したとおりの人だったけれど、彼女の目に私がどう映るのか全く自信が持てなかったのだ。合コンじゃないけれども、実際に見て好みじゃないと思われてしまうのではないかという不安で、私の心はいっぱいになってしまったからだ。
程なくして、茨城に住むエルちゃんがかりんを見つけて声をかけてくれたので、意を決して二人の側に行こうとしたとき、大阪在住のTomさんが合流した。おかげで私はおのぼりさんの振りをすることで自分の不安を抑えた。実際は大学と併せて計8年間東京で生活していて、東京駅で迷うなどということはなかった。
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よく見ると、笑う時に顔にかざす左手に指輪はなかった。確か結婚指輪が入るようになったという記事がでてたはず……(これは期待していいんだろうか)
そんなことを考えていると、千葉在住のうららさんが
「エイプリルさんとかりんちゃんって以前から知り合いな訳?」
と聞いてきた。何とか
「コメントのやり取りを一番長くしてるからかな、始めて会った気がしないんですよ」
と無難に答えることができたのだが、内心穏やかではなく、冷や汗がどっと流れた。
「なんかアブナイ雰囲気期待しちゃったんだけどな」
と茶目っ気たっぷりに切り替えしてきた彼女に向けた私の笑みは、たぶん引きつっていただろうと思う。
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