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いと
ソシテ、ボクハ壊レテイク……
私はあれ以来、一度もブログ更新をしていなかった。目標を達成してから摂取カロリーを上げたもののカロリー管理も続けていたのだが、それも止めて普通に食べていた。普通に食べているつもりだが、ダイエットしてきた食生活が当たり前になってしまった今、急にリバウンドするということはなかった。
あの電話から何日経った頃だったろうか、夕方会社から帰宅した途端携帯に着信があった。番号だけの着信に、一度は間違いかと思ってそのままにしたが、またかかってきたので取った。
「あの……エイプリルさんですか」
「ええ、そうですが」
それは、若い女性の声だった。エイプリルということは、オフ会のメンバーか……
「私、設楽香織です。あ、“エル”です。」
女性は名乗ってから、ハンドルネームで言わないと判らないかと思い、慌ててハンドルネームを付け足した。
「ああ、エルちゃん、どうしたの?」
そういえば、オフ会の写真を送ってくれると言うので、住所と携帯番号も書いた覚えがある。
「会っていただけませんか」
と、彼女-エルは言った。そして、
「今、〇〇の駅にいるんです」
と言った。私はは駅名を聞いてまた驚いた。それは私の家の最寄り駅だった。
「〇〇? じゃぁ、とにかくそこまで行くよ。15分ぐらいかかると思うけど」
「はい、お待ちしております」
私は首を傾げながら電話を切った。彼女は何故住所1つでここまで来たのだろう。一体何のために……?
私は訳も分からぬままその最寄り駅まで車を走らせた。どうせ、近くに旅行で来たついでにでも寄ったのだろう。なら、ちょっと話して岐阜羽島まで送ってやろう。まだ新幹線はある、でも常磐線には乗り継げる時間だろうか……そんなことを考えながら。
そんな私の想像は彼女の思い詰めた表情をみて、吹き飛んだ。
「どうしたの、いきなり。こっちの方に用事でもあって寄ってくれた?」
それでも、私はとりあえずそう尋ねた。彼女はうつむきながらゆっくり被りを振った。
「とにかく乗って、岐阜羽島まで送るよ」
私がそう言うと、彼女はものすごく悲しげな目をして黙ったまま車に乗り込んだ。
車が走り出してからしばらくして、彼女はやっと口を開いた。
「エイプリルさんは…エイプリルさんもブログ止めちゃうんですか。」
それは細く消え入りそうな声だった。私はそれに答えることができなかった。
「かりんさんが突然ブログ止めちゃったからですか? 何となくエイプリルさんはかりんさんのこと好きなんじゃないかとは思ってましたけど、そんなので止めちゃうんですか?」
そして、いきなりかりんの名前を出してきた彼女……だが、その時はまだかりんの名前を聞いて冷静で入られるほど私は大人ではなかった。
「僕がかりんのことが好きだって!? それがエルちゃんに何の関係がある!!」
かろうじて路肩に車を止めて、私は自分でもビックリするような大声で怒鳴っていた。
「関係あります! 私、エイプリルさんが好きだから……まだ一緒にいて欲しいから……急にいなくなっちゃうなんて嫌です。このままだとエイプリルさんブログやめちゃう……そう思ったら、いてもたってもいられなくなったんです。」
エルは涙を溜めながらそう言った。彼女が私を? 嘘だ! 彼女はコメントだけで、かりんのような個人的なやり取りなんて何もなかったのに。
「好きだなんてそんなこと、軽々しく言わないでくれ!そうさ、僕はかりんを愛していた、彼女もね……僕らはそういう関係だったんだよ。でも、彼女は結局家族を選んで僕の前から姿を消したんだよ」
「そんな……」
エルの目から大粒の涙がこぼれ落ちた。
「大体、ネットでなんかで本当の愛が育つはずがないんだ! 僕がバカだっただけだよ。だから、君の想いも、気が合うとか、似ているとか、そう言うことを好きと勘違いしているだけ、妄想だよ!!」
「そんな、妄想だなんて…ひどい。」
「じゃぁ何かい、君は今すぐ僕の家族になれるとでも言うのか? それじゃぁ、別の女のことを思う男の子供を産むことができるか? そう、こども。こどもさえいなきゃ、かりんは僕のところに来てくれた。僕は決してあいつに負けたわけじゃない……」
私は、ハンドルに突っ伏して頭を抱えながらそう叫んだ。脈略のないめちゃくちゃな論理--ソシテ、ボクハ壊レテイク…--
「じゃぁ、君の望み通りにしてやる!!」
車をUターンさせ、私は今度は自宅に向かって車を走らせた。
あの電話から何日経った頃だったろうか、夕方会社から帰宅した途端携帯に着信があった。番号だけの着信に、一度は間違いかと思ってそのままにしたが、またかかってきたので取った。
「あの……エイプリルさんですか」
「ええ、そうですが」
それは、若い女性の声だった。エイプリルということは、オフ会のメンバーか……
「私、設楽香織です。あ、“エル”です。」
女性は名乗ってから、ハンドルネームで言わないと判らないかと思い、慌ててハンドルネームを付け足した。
「ああ、エルちゃん、どうしたの?」
そういえば、オフ会の写真を送ってくれると言うので、住所と携帯番号も書いた覚えがある。
「会っていただけませんか」
と、彼女-エルは言った。そして、
「今、〇〇の駅にいるんです」
と言った。私はは駅名を聞いてまた驚いた。それは私の家の最寄り駅だった。
「〇〇? じゃぁ、とにかくそこまで行くよ。15分ぐらいかかると思うけど」
「はい、お待ちしております」
私は首を傾げながら電話を切った。彼女は何故住所1つでここまで来たのだろう。一体何のために……?
私は訳も分からぬままその最寄り駅まで車を走らせた。どうせ、近くに旅行で来たついでにでも寄ったのだろう。なら、ちょっと話して岐阜羽島まで送ってやろう。まだ新幹線はある、でも常磐線には乗り継げる時間だろうか……そんなことを考えながら。
そんな私の想像は彼女の思い詰めた表情をみて、吹き飛んだ。
「どうしたの、いきなり。こっちの方に用事でもあって寄ってくれた?」
それでも、私はとりあえずそう尋ねた。彼女はうつむきながらゆっくり被りを振った。
「とにかく乗って、岐阜羽島まで送るよ」
私がそう言うと、彼女はものすごく悲しげな目をして黙ったまま車に乗り込んだ。
車が走り出してからしばらくして、彼女はやっと口を開いた。
「エイプリルさんは…エイプリルさんもブログ止めちゃうんですか。」
それは細く消え入りそうな声だった。私はそれに答えることができなかった。
「かりんさんが突然ブログ止めちゃったからですか? 何となくエイプリルさんはかりんさんのこと好きなんじゃないかとは思ってましたけど、そんなので止めちゃうんですか?」
そして、いきなりかりんの名前を出してきた彼女……だが、その時はまだかりんの名前を聞いて冷静で入られるほど私は大人ではなかった。
「僕がかりんのことが好きだって!? それがエルちゃんに何の関係がある!!」
かろうじて路肩に車を止めて、私は自分でもビックリするような大声で怒鳴っていた。
「関係あります! 私、エイプリルさんが好きだから……まだ一緒にいて欲しいから……急にいなくなっちゃうなんて嫌です。このままだとエイプリルさんブログやめちゃう……そう思ったら、いてもたってもいられなくなったんです。」
エルは涙を溜めながらそう言った。彼女が私を? 嘘だ! 彼女はコメントだけで、かりんのような個人的なやり取りなんて何もなかったのに。
「好きだなんてそんなこと、軽々しく言わないでくれ!そうさ、僕はかりんを愛していた、彼女もね……僕らはそういう関係だったんだよ。でも、彼女は結局家族を選んで僕の前から姿を消したんだよ」
「そんな……」
エルの目から大粒の涙がこぼれ落ちた。
「大体、ネットでなんかで本当の愛が育つはずがないんだ! 僕がバカだっただけだよ。だから、君の想いも、気が合うとか、似ているとか、そう言うことを好きと勘違いしているだけ、妄想だよ!!」
「そんな、妄想だなんて…ひどい。」
「じゃぁ何かい、君は今すぐ僕の家族になれるとでも言うのか? それじゃぁ、別の女のことを思う男の子供を産むことができるか? そう、こども。こどもさえいなきゃ、かりんは僕のところに来てくれた。僕は決してあいつに負けたわけじゃない……」
私は、ハンドルに突っ伏して頭を抱えながらそう叫んだ。脈略のないめちゃくちゃな論理--ソシテ、ボクハ壊レテイク…--
「じゃぁ、君の望み通りにしてやる!!」
車をUターンさせ、私は今度は自宅に向かって車を走らせた。
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