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いと
夜が明けて……
「もしかして君、初めてだった?」
おそるおそるそう聞いた私に、エルははにかみながら頷いた。それを見て私は、別の意味でパニックになった。初めての割にはあまり痛がってはいなかったからとか……自分の中で言い訳を考える。でも、こんなものは個人差がある。背が高めの彼女のつくりが元々少し大きかっただけのことだろう。しかし、元々中の狭さに気づいたとき、彼女が経験していないかもと思ったとしても、もう私の方が止まらなかった。果ててもまた彼女の中が恋しくなった。おそらく、身体が保てばまだやっただろう。
「ホントにごめん……」
私は彼女にしてしまったことを激しく恥じた。
「ごめんで済まないけど、どうかしてた。でも、どうして逃げなかったんだ?」
「だって、私まで逃げたらエイプリルさん、死んでしまうような気がしたから……」
すると、彼女から思いもしない答えが返ってきて、私は驚いた。
「死んでしまう? いくらなんでも、そんなことはしないさ。」
振られたくらいで死ぬようなやわじゃないよ、と言いかけて私は止めた。命を絶つほどじゃなくても、無関係なエルを無理矢理犯した事は、充分にやわな証明なのではないかと思ったのだ。
「それに……」
「それに?」
香織ははにかんでこう付け加えた。
「私は……私に一番弱い部分をさらけ出してくれてるのがわかって嬉しかったんです。だから、ご自分を責めたりしないでくださいね。私は私の意志でこうなったんですから。責められると却って落ち込んじゃいます」
「エルちゃん……」
彼女は私を丸ごと受け止めようとしたのか。私は、彼女はなんと強い女性なのだろうと思った。
そして、夜が明けた。なんだかくすぐったい朝だった。
「シリアルくらいしかないけど、食べる ?朝は少しでもゆっくり寝たいから常備してるけど」
私は髪を梳かしている彼女にそう聞いた。
「良いんですか?じゃぁ、野菜ジュースってあります?」
彼女は立ち上がって私のいるキッチンに向かいながらそう答えた。
「飲みきりサイズのを冷蔵庫に何本か入れてあるはずだけど……シリアルにかけるの?」
私がそう言うと彼女は笑いながら、冷蔵庫から野菜ジュースを取り出して私に軽くかざして見せた。
「まさか!別々ですよ。牛乳かけちゃうと結構カロリーいっちゃうでしょ。それに、シリアルはそのままの方がカリカリで私、好きなんですよ。でも、シリアルだけじゃ物足りないから、同じ足すなら野菜ジュースかなってことなんです」
「へぇ、そうなんだ」
本当にみんないろんな工夫をしてるんだなと、私は思った。
そして、用意した朝食を二人向かい合って食べた。
「そろそろ仕事に行かなきゃ。……あれ? エルちゃん、もしかして仕事休んでまで来てくれたの?」
「いいえ。あ、そうか……仕事の内容までブログに書いてませんもんね。私、不動産業者に勤めているんです。公庫の実行日とかでなければ、水・木が通常の休みなんですよ」
そう言えば彼女は、土日の方が更新時間が遅かったような気がする。私は何も彼女のことを知らないのだなと思った。そして、彼女のことをもっと知りたいと思い始めている自分に驚いていた。
俊樹の言うように『早いこと新しい彼女を見つけたほうが傷の治りが早い』のだろうか。それでもいささかこれは短絡過ぎるのではないか。私はそんなことを考えてしばらくフリーズしてしまっていた。。
「早く行かないと間に合わなくならないですか?」
彼女にそう言われて改めて時計を見た。もう出勤しないといけない時間だった。
「あ、ホントだ。〇〇の駅までしか送っていけないけど、1人で大丈夫?」
私は慌てて身なりを整えながらそう言った。
「ええ、大丈夫です。ほら私、1人でのこのこやってきましたから」
香織はそれにくすりと笑ってそう答えた。私は彼女にはかなわないなと思った。
おそるおそるそう聞いた私に、エルははにかみながら頷いた。それを見て私は、別の意味でパニックになった。初めての割にはあまり痛がってはいなかったからとか……自分の中で言い訳を考える。でも、こんなものは個人差がある。背が高めの彼女のつくりが元々少し大きかっただけのことだろう。しかし、元々中の狭さに気づいたとき、彼女が経験していないかもと思ったとしても、もう私の方が止まらなかった。果ててもまた彼女の中が恋しくなった。おそらく、身体が保てばまだやっただろう。
「ホントにごめん……」
私は彼女にしてしまったことを激しく恥じた。
「ごめんで済まないけど、どうかしてた。でも、どうして逃げなかったんだ?」
「だって、私まで逃げたらエイプリルさん、死んでしまうような気がしたから……」
すると、彼女から思いもしない答えが返ってきて、私は驚いた。
「死んでしまう? いくらなんでも、そんなことはしないさ。」
振られたくらいで死ぬようなやわじゃないよ、と言いかけて私は止めた。命を絶つほどじゃなくても、無関係なエルを無理矢理犯した事は、充分にやわな証明なのではないかと思ったのだ。
「それに……」
「それに?」
香織ははにかんでこう付け加えた。
「私は……私に一番弱い部分をさらけ出してくれてるのがわかって嬉しかったんです。だから、ご自分を責めたりしないでくださいね。私は私の意志でこうなったんですから。責められると却って落ち込んじゃいます」
「エルちゃん……」
彼女は私を丸ごと受け止めようとしたのか。私は、彼女はなんと強い女性なのだろうと思った。
そして、夜が明けた。なんだかくすぐったい朝だった。
「シリアルくらいしかないけど、食べる ?朝は少しでもゆっくり寝たいから常備してるけど」
私は髪を梳かしている彼女にそう聞いた。
「良いんですか?じゃぁ、野菜ジュースってあります?」
彼女は立ち上がって私のいるキッチンに向かいながらそう答えた。
「飲みきりサイズのを冷蔵庫に何本か入れてあるはずだけど……シリアルにかけるの?」
私がそう言うと彼女は笑いながら、冷蔵庫から野菜ジュースを取り出して私に軽くかざして見せた。
「まさか!別々ですよ。牛乳かけちゃうと結構カロリーいっちゃうでしょ。それに、シリアルはそのままの方がカリカリで私、好きなんですよ。でも、シリアルだけじゃ物足りないから、同じ足すなら野菜ジュースかなってことなんです」
「へぇ、そうなんだ」
本当にみんないろんな工夫をしてるんだなと、私は思った。
そして、用意した朝食を二人向かい合って食べた。
「そろそろ仕事に行かなきゃ。……あれ? エルちゃん、もしかして仕事休んでまで来てくれたの?」
「いいえ。あ、そうか……仕事の内容までブログに書いてませんもんね。私、不動産業者に勤めているんです。公庫の実行日とかでなければ、水・木が通常の休みなんですよ」
そう言えば彼女は、土日の方が更新時間が遅かったような気がする。私は何も彼女のことを知らないのだなと思った。そして、彼女のことをもっと知りたいと思い始めている自分に驚いていた。
俊樹の言うように『早いこと新しい彼女を見つけたほうが傷の治りが早い』のだろうか。それでもいささかこれは短絡過ぎるのではないか。私はそんなことを考えてしばらくフリーズしてしまっていた。。
「早く行かないと間に合わなくならないですか?」
彼女にそう言われて改めて時計を見た。もう出勤しないといけない時間だった。
「あ、ホントだ。〇〇の駅までしか送っていけないけど、1人で大丈夫?」
私は慌てて身なりを整えながらそう言った。
「ええ、大丈夫です。ほら私、1人でのこのこやってきましたから」
香織はそれにくすりと笑ってそう答えた。私は彼女にはかなわないなと思った。
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