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いと
予期せぬ再会
どうしてかりんがこんなところに居るんだ! 私の頭は混乱して、完全にフリーズしてしまっていた。
「ねぇ、もう遅かった? あ、こら晃ちゃん!」
そこに、香織が晃平を連れて入ってきた。
「パパ、お腹ちゅいた~」
私は私の所に走ってきた晃平を抱き上げた。同時にかりんは入ってきた香織を見て驚きの声を上げた。
「エ、エルちゃん?!」
「えっ、え~っ!かりんさん?!」
香織も私とかりんを交互に見ながら驚きの表情を隠せない。
「かりんさんって横浜なんじゃ……」
香織が彼女がここに居る理由を尋ねた。
「あの頃はね。旦那が脱サラして店を始めたいって言い出して……あの人ここの出身なの。同じやるなら知り合いの多いこっちの方が良いってことになってね、それでこっちに引っ越してきたのよ。ブログ急に止めちゃったのはそのせい。立ってないで、どこでも良いから座って」
かりんに促されて、私たちはすぐ側の席に座った。
「へぇ、そうなんですか」
「そっか、エルちゃんたち、結婚したんだ。エルちゃん、り…エイプリルさんと結婚したんだったら、岐阜じゃなかったっけ」
「昨日から名古屋に遊びに来てるんです。ママ友の前島さんが、東山動植物園に行くって話したらそんなに遠くないから是非寄ってって言われて」
「あ、明憲くんと同じくらいだもんね。ありがたいなぁ、前島さん、夫婦でウチを岐阜から宣伝してくれてるのね。じゃぁ、是非自慢の味をご賞味いただきますか。何になさいます?」
私に対する後ろめたさなのか、かりんは私の方を一切見ずに、香織にだけ話しかけた。
「いらっしゃいませ、加奈子、お友達か?」
そこに、奥から彼女の夫が店にでてきた。どちらかといえば、こういう店を始める感じのしない優男タイプの……あいつは本当はこんな男が好みだったのかと思った。
「そ、ダイエットのときのブロ友……」
彼女は口ごもりながらそう答えた。彼女の夫は私に向かって、
「ああ、その節は…家内が大変お世話になりました。」
と言った。
「あ……いや……こちらこそ……」
彼にとっては他意のない一言なのだろうが、私はしどろもどろになりながら、ようやくそれに答えた。
「こちらこそお世話になりました。かりんさんのブログがなかったら、私たち知り合ってないんですよ、ね、亮ちゃん。」
香織はそれに笑顔でそう言った。確かに香織はかりんとも交流していたが、香織が初コメントを送ったのは、彼女より私の方が先だったと記憶している。それにしても亮ちゃんって!? 香織は普段は私のことを亮平さんと呼んでいる。
まさか……もしかして香織はここがかりんの店だと知っていて来ようと言ったのか?
そうだ、大体、名古屋に隣接していると言っても、名古屋に行くと言うだけの友人に隣の日進市の話をするというのはおかしな話ではないのか。
そんなことを考えて食べるお好み焼きの味は、全くわからなかった。
「少し、話できませんか?こんな偶然ってないですし。」
食事が終わってから、香織はいきなりそう切り出した。
「えっ…」
香織の提案に、かりんは明らかに当惑している様子だった。
「夕の分までに帰ってきてくれればいいよ。喫茶店でも行って来いよ。積もる話もあるんだろ」
それに対して、彼女の夫が愛想の良い笑顔で私たちを見ながら言う。
「うん…」
「じゃぁ、女同士で話してくる? 僕は晃平を連れて別のところにでも行こうかな」
私は正直逃げ出したかった。しかし、香織はその笑顔を崩さないまま、
「ダメよ、亮ちゃんもブログ張ってたんだし、一緒じゃなきゃ」
と言った。私はかりんに見えないように、
「何をかんがえているんだ!」
と目で合図したが、香織はそれでも表情を変えなかった。
「ねぇ、もう遅かった? あ、こら晃ちゃん!」
そこに、香織が晃平を連れて入ってきた。
「パパ、お腹ちゅいた~」
私は私の所に走ってきた晃平を抱き上げた。同時にかりんは入ってきた香織を見て驚きの声を上げた。
「エ、エルちゃん?!」
「えっ、え~っ!かりんさん?!」
香織も私とかりんを交互に見ながら驚きの表情を隠せない。
「かりんさんって横浜なんじゃ……」
香織が彼女がここに居る理由を尋ねた。
「あの頃はね。旦那が脱サラして店を始めたいって言い出して……あの人ここの出身なの。同じやるなら知り合いの多いこっちの方が良いってことになってね、それでこっちに引っ越してきたのよ。ブログ急に止めちゃったのはそのせい。立ってないで、どこでも良いから座って」
かりんに促されて、私たちはすぐ側の席に座った。
「へぇ、そうなんですか」
「そっか、エルちゃんたち、結婚したんだ。エルちゃん、り…エイプリルさんと結婚したんだったら、岐阜じゃなかったっけ」
「昨日から名古屋に遊びに来てるんです。ママ友の前島さんが、東山動植物園に行くって話したらそんなに遠くないから是非寄ってって言われて」
「あ、明憲くんと同じくらいだもんね。ありがたいなぁ、前島さん、夫婦でウチを岐阜から宣伝してくれてるのね。じゃぁ、是非自慢の味をご賞味いただきますか。何になさいます?」
私に対する後ろめたさなのか、かりんは私の方を一切見ずに、香織にだけ話しかけた。
「いらっしゃいませ、加奈子、お友達か?」
そこに、奥から彼女の夫が店にでてきた。どちらかといえば、こういう店を始める感じのしない優男タイプの……あいつは本当はこんな男が好みだったのかと思った。
「そ、ダイエットのときのブロ友……」
彼女は口ごもりながらそう答えた。彼女の夫は私に向かって、
「ああ、その節は…家内が大変お世話になりました。」
と言った。
「あ……いや……こちらこそ……」
彼にとっては他意のない一言なのだろうが、私はしどろもどろになりながら、ようやくそれに答えた。
「こちらこそお世話になりました。かりんさんのブログがなかったら、私たち知り合ってないんですよ、ね、亮ちゃん。」
香織はそれに笑顔でそう言った。確かに香織はかりんとも交流していたが、香織が初コメントを送ったのは、彼女より私の方が先だったと記憶している。それにしても亮ちゃんって!? 香織は普段は私のことを亮平さんと呼んでいる。
まさか……もしかして香織はここがかりんの店だと知っていて来ようと言ったのか?
そうだ、大体、名古屋に隣接していると言っても、名古屋に行くと言うだけの友人に隣の日進市の話をするというのはおかしな話ではないのか。
そんなことを考えて食べるお好み焼きの味は、全くわからなかった。
「少し、話できませんか?こんな偶然ってないですし。」
食事が終わってから、香織はいきなりそう切り出した。
「えっ…」
香織の提案に、かりんは明らかに当惑している様子だった。
「夕の分までに帰ってきてくれればいいよ。喫茶店でも行って来いよ。積もる話もあるんだろ」
それに対して、彼女の夫が愛想の良い笑顔で私たちを見ながら言う。
「うん…」
「じゃぁ、女同士で話してくる? 僕は晃平を連れて別のところにでも行こうかな」
私は正直逃げ出したかった。しかし、香織はその笑顔を崩さないまま、
「ダメよ、亮ちゃんもブログ張ってたんだし、一緒じゃなきゃ」
と言った。私はかりんに見えないように、
「何をかんがえているんだ!」
と目で合図したが、香織はそれでも表情を変えなかった。
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