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新米パパ?
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僕が車を停めると、谷山先輩は急いで車を降りた僕に中司さんを渡すと、
「お願い」
と財布をつかんでとっとと一人でお店の中に入ろうとする。僕が、
「えっ、僕は?」
と言うと、谷山先輩は
「これじゃ中に入れないじゃない。宮本君じゃどこに何があるかわからないでしょ」
ほぼ裸の中司さんを優しく見つめながらそう返して、中に消えていった。
「びわーん!!」
彼女の気配がなくなって、中司さんは僕では役不足と言わんばかりに、さらに激しく泣き喚く。揺すってみてもトントンとお腹でリズムを取ってみても全く効果なし。
抱き方が悪いのかと思って腕(かいな)に手を入れていわゆる縦抱きにしたときのことだった。
「うわっ!!」
僕は中司さんの『放水攻撃』に遭った。そう、おしっこをひっかけられてしまったのだ。それも顔にダイレクト。ストライプのワイシャツにも被害が。
誰でも良いから、いきなりの大ダメージにも彼を落とさなかった僕を褒めてほしい。中司さんはそんな僕の声に一瞬泣くのを止めたものの、真正面から僕と目が合って再び大泣き。
(ホント、泣きたいのは僕の方だよ)
でも、傍目から見るとそんな僕たちは持っている服を全部汚されてしまって、慌てて買いに来ているだけに映るらしく、エンジンを止めてしまった車の温度と、泣き声に耐えかねて車をを降りてしまってだっこしている僕に、買い物に来た人は、驚くどころか、くすりと笑って『大変ですね』と声をかけお店に入っていく。僕があたふたする様子も、普段子育てに参加してない新米パパだとでも思われているのかも知れない。
谷山先輩は、さすがに会員だけあって比較的短時間で戻ってきてくれたけど、その時点で僕はもうボロボロだった。彼女は、
「あら、やられちゃったわね」
と笑いながら僕にトランクを開けて後ろの座席をフラットにするように言った。僕が彼女の言うとおりにすると、彼女はまず買った物の中からタオルケットを取り出して敷くと、僕から中司さんを受け取ってそのタオルケットの上に寝かせた。
続いて、おしりふきを取り出すと、最初の一枚を取り出して残りを僕に手渡した。
「顔は中で洗うとして、とりあえずシミにならないようにそれで拭いておいた方が良いわ」
と言った。
僕が言われたとおりに拭きながら見ていると、彼女はさっき取った一枚で中司さんのお尻を拭いて、ネズミのキャラクターの紙おむつと、ブルーで胸元にくまさんのタオル地のアップリケのついたベビー服をてきぱきと彼に着せつける。その慣れた動作に、彼女が絵梨紗ちゃん兄弟の子育てを手伝ってきたことを改めて理解した。
そして、完全ベビー仕様になった中司さんを谷山先輩は、
「はーい、できましたよぉ。じゃぁ行こうね」
と言って抱き上げる。すると、あんなに大泣きしていた中司さんがぴたりと泣き止んだのだ。
えっ、中司さんって、女嫌いじゃなかったの??
「お願い」
と財布をつかんでとっとと一人でお店の中に入ろうとする。僕が、
「えっ、僕は?」
と言うと、谷山先輩は
「これじゃ中に入れないじゃない。宮本君じゃどこに何があるかわからないでしょ」
ほぼ裸の中司さんを優しく見つめながらそう返して、中に消えていった。
「びわーん!!」
彼女の気配がなくなって、中司さんは僕では役不足と言わんばかりに、さらに激しく泣き喚く。揺すってみてもトントンとお腹でリズムを取ってみても全く効果なし。
抱き方が悪いのかと思って腕(かいな)に手を入れていわゆる縦抱きにしたときのことだった。
「うわっ!!」
僕は中司さんの『放水攻撃』に遭った。そう、おしっこをひっかけられてしまったのだ。それも顔にダイレクト。ストライプのワイシャツにも被害が。
誰でも良いから、いきなりの大ダメージにも彼を落とさなかった僕を褒めてほしい。中司さんはそんな僕の声に一瞬泣くのを止めたものの、真正面から僕と目が合って再び大泣き。
(ホント、泣きたいのは僕の方だよ)
でも、傍目から見るとそんな僕たちは持っている服を全部汚されてしまって、慌てて買いに来ているだけに映るらしく、エンジンを止めてしまった車の温度と、泣き声に耐えかねて車をを降りてしまってだっこしている僕に、買い物に来た人は、驚くどころか、くすりと笑って『大変ですね』と声をかけお店に入っていく。僕があたふたする様子も、普段子育てに参加してない新米パパだとでも思われているのかも知れない。
谷山先輩は、さすがに会員だけあって比較的短時間で戻ってきてくれたけど、その時点で僕はもうボロボロだった。彼女は、
「あら、やられちゃったわね」
と笑いながら僕にトランクを開けて後ろの座席をフラットにするように言った。僕が彼女の言うとおりにすると、彼女はまず買った物の中からタオルケットを取り出して敷くと、僕から中司さんを受け取ってそのタオルケットの上に寝かせた。
続いて、おしりふきを取り出すと、最初の一枚を取り出して残りを僕に手渡した。
「顔は中で洗うとして、とりあえずシミにならないようにそれで拭いておいた方が良いわ」
と言った。
僕が言われたとおりに拭きながら見ていると、彼女はさっき取った一枚で中司さんのお尻を拭いて、ネズミのキャラクターの紙おむつと、ブルーで胸元にくまさんのタオル地のアップリケのついたベビー服をてきぱきと彼に着せつける。その慣れた動作に、彼女が絵梨紗ちゃん兄弟の子育てを手伝ってきたことを改めて理解した。
そして、完全ベビー仕様になった中司さんを谷山先輩は、
「はーい、できましたよぉ。じゃぁ行こうね」
と言って抱き上げる。すると、あんなに大泣きしていた中司さんがぴたりと泣き止んだのだ。
えっ、中司さんって、女嫌いじゃなかったの??
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