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第6話 貴族としての身の振り方を考えてみる。
Chapter-21
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「あーあ、ちょっとエミが羨ましいわね」
私は、冗談めかして言う。
アイヴィ夫人自身も手を入れた夕食を振る舞われた後、私、キャロルと、ジャックは、アルヴィンにあてがわれた部屋に集まっていた。
ちなみに、エミは、お兄さんのウィリアムと、水入らずの時間を──と言うか、リビングで、デューク・ルークで遊んでいた。
デューク・ルークっていうのは、駒を使ったボードゲーム。
アルヴィン曰く、彼の前世の世界にあった、『チェス』ってゲームに似てるんだとか。
「いや、まぁ、正直、キャロかエミか、どっちか……ってところまで、決めきれてなくて、申し訳ないんだけど」
アルヴィンは、少し気まずそうに、誤魔化すような苦笑を混ぜて、そう言ってくる」
「ふふ、それで構わないわよ。ひょっとしたら、アルヴィン、結婚しない、とか言い出すんじゃないかって、私もエミも心配してたんだから」
私は、クスクスと笑いながら、そう言った。
「うん……まぁ、ちょっと前までならそう言う考えもしたかもしれないんだけどな」
アルヴィンが、どこか遠くを見るような顔で、そう言った。
うん、なんとなく解ってた。私も、エミも。
アルヴィンが明らかに、特に私達を見る目が変わったのは、ドラゴンとの戦いの後から。
私達は、アルヴィンの力があって、ドラゴンを倒せたと思ってるけど──
アルヴィンに言わせれば、私達の力があったから、ドラゴンも倒せたんだ、って言う。
その事があったからかな、アルヴィンが私達のこと、特別な目で見るようになったのは、私もエミも、割とすぐ気づいた。
「アルヴィンは申し訳ない、って言ってたけど、別に、私としては、まぁ、まだ諦めたわけじゃないわよ? 諦めたわけじゃないけど……」
しっかりとそこは前置きして、私は言う。
「でも、エミが正妻だったら、それでもいいかな。って思えるし。うん、まったく癪じゃない、って言ったら嘘になるけど。まぁ、出来たら、その時は私も序列夫人には加えてくれるか、陪臣兼妾として、そばに置いてくれたらなって思う」
アルヴィンに、そこまで執着しているのは、事実。
でも、同時に、私は、今更エミと別れたくない。
冒険者養成学校に入った頃は、孤立してる庶子の娘だと思って、子分扱いしてたのにね。
私も結構、調子いいのかな。
ただ────
ただ、どうしてかな。
私もエミも、アルヴィンとここまでの仲になっておいて、どこか、まだ不安に思っている事がある。
アルヴィンは、ルイズやユリアと、引き合っているんじゃないか、ってことに。
この前、アルヴィンは、ルイズのあまりに都合のいい物言いに、怒っていたけど。
でも、あれだけ怒れるって、アルヴィンは、まだ、それだけ、ルイズのこと、気にかけてるってことの、裏返しでもあるのよね。
それでなくても、人付き合いがあんまり良くないアルヴィンだもの、そうじゃないんだったら、相手にもしないし、それで気分を悪くしたりなんかもしない。
と言っても……
もちろん、今更ユリアやルイズに譲るなんて、私自身はそんなつもり、ないけどね。
さしあたっての問題は、別にもあるのよね……
私の槍、とりあえず実用面では問題ないからそのままにしてるけど、銀の装飾とか、外れてどっかに行っちゃってるし。
お気に入りだったんだけど、まぁ、しょうがないわよね。
エミなんかはもっと深刻で、剣の軸が曲がっちゃってたりする。
騙し騙し使ってるけど、打ち直すか、新調するかしないと。
実は、私もエミも、装備を整えたくて、貯金してたのよね。まぁ、別に隠すことでもなんでもないから、アルヴィンもジャックも知ってるけど。
これは、実はアルヴィンに、最初に助けてもらったあの日から、考えていたこと。
私もエミも、防御に手を抜きすぎている。
私は、とりあえずちゃんとしたブレストプレートぐらいは買ったほうがいいんじゃないか、って考えてた。
エミも、防具を充実させたいらしい。
ただ、先立つものが……って話になるのよね。
しかも、防具だけじゃなく、武器の方まで壊しちゃってるとなると。
ドラゴン退治の報奨金として、それなりの金額は出たけど、できればミスリルとかオリハルコンとかの、魔法素材を使った装備がほしい。
この先、アルヴィンと肩を並べていくとなると、多分、それぐらい必要になる。
ただ女性としてだけじゃなく、冒険者としても、ただの足手まといになんて、なりたくないし。
でも、それらを揃えるとなると、それなりの額の報奨金も、心もとなくなってくるのよね…………
翌日。
私達は、魔導師が作る魔法協会に来ていた。
ここでは、ケイオススクリプトの研究や、ドライ・マナの確保と供給なんかに必要な、様々なことが行われている。
一応、帝国と密接に関わっている組織でもある。
で、今日は何をしに来たのかと言うと。
私達が退治したドラゴン、その遺骸の売却だ。
純民間のオークションにかけてもいいんだけど、それだと結構時間と手間がかかるし、手数料も取られたりする。その割に、必ず高値がつくってわけじゃない。
面倒くさがりのアルヴィンにしてみたら、程々の価格で、直接魔法協会に買い取ってもらった方が、手っ取り早いし確実、ってわけ。
「すみません、実は、ドラゴンの遺骸の買取査定を、してもらいたいんですが」
アルヴィンが、いきなりそんな事を言う。
すると、魔法協会の1階事務室が、波を起こすように、ざわっ、となった。
私は、最初、それを、ドラゴンなんてそう簡単に倒せる人がいないから、と思っていたんだけど。
「これはこれは、よくいらっしゃいました、バックエショフ準男爵閣下、お話はお伺いしております」
ちょっと身なりのいい、20代くらいだけど、少し立場が良さそうな感じの男の人が出てきて、そう言った。
「私、スタンリー・ウィルソン・マイジュダンと申します。現在、アドラーシールム魔法協会、帝都本部の副理事長をさせていただいております。」
…………え!?
「多少のお偉いさんだとは思ってたけど、いきなり副理事長!?」
私は思わず口に出してしまっていた。エミも、ジャックも驚いたみたい。
一方で、当のアルヴィンは、どうしてか、涼しい顔をしている。
「やっぱり、ドラゴンを倒した噂が、広がっているからか?」
ジャックも、そう声に出していた、のだけど。
「いえ…………あ、いえ、当然それも、あるのですが。バックエショフ準男爵閣下は、我々魔導に携わる者にとって、それなりに特別な人物なのですよ」
「へぇ、そうなんですか?」
「はい、なんと言っても、あの、アドラーシールム西方の魔女、ディオシェリル・ヒューズ・デッィテンバーガーの直弟子なのですから」
あ、そうか……そう言うことね。
私も、エミもジャックも、納得したような、顔になっていた。
「そういうことだよ、私もアルヴィンも、魔法協会周りには、ちょっと良くしてもらえるんだ」
と、マイジュダン副理事長の隣に、いつの間にか姿を表していたリリーさんが、そう言った。
「ま、アルヴィンなら面倒くさがって、直接、魔法協会に売りに来ると思ってたからな、私が、話を通しておいたんだ」
さすが、リリーさん。アルヴィンの姉弟子だけあって、解ってらっしゃる。
「それじゃあ、早速査定に映らせていただきますので、こちらに、遺骸を移していただけますでしょうか」
「あ、はい」
マイジュダン副理事長が、綺麗に整えられたクリスタルを取り出してそう言うと、アルヴィンは、マントを掴んで、なにか少し集中するように、軽く目を閉じた。
あれか、格納の魔法で格納されている品を、直接、別の人の格納アイテムに移すってやり方。
「こんな感じで、あまり、状態は良くないかもしれませんが」
「ふむ……ほうほう、ある程度は、キャロッサ卿から聞いておりましたが」
クリスタルの中心を、右目で覗き込むようにしながら、マイジュダン副理事長が言う。
「6300シルムスでいかがでしょうか?」
は? ────……え!? は!?
大金貨6300枚!?
ちょっと、それ、ちょっとした領地が、お金で買えちゃう額じゃない!?
私もエミもジャックも……それどころか、アルヴィン自身も、度肝を抜かれた、という顔をしている。
「い、いいんですか、そ、そんな高額で……」
アルヴィンが、なんとか絞り出すように、そう言った。それもそうよね。
「そうですね、肉や臓物の方はせいぜい数十ゴルドといったところなのですが、骨や爪はその何倍ものドライ・マナとして売り出すことになりますからね」
「正直、魔術協会としては調達額を考えれば、これでも安く上げているぐらいなんだよ」
マイジュダン副理事長の言葉に、リリーさんが続けてそう言った。
「これだけの媒体があれば、帝国が運用している飛空船の半年分のドライ・マナを作ることができるのですよ。と言っても、全量直ちに、というわけには行きませんが」
「は、はぁ……」
アルヴィンは返事をするものの、あ、完全に金額に圧倒されてる。
もっとも、声が出せるだけでも、私達よりマシなんだけど。
「もっとも商人に買わせたらオークションだなんだの費用の分差っ引かれて、そうだな、お前達に渡るのは5000シルムスといったところか、それでも駆け引きして高額取引に持ち込みたいんなら止めないけど……」
「い、いや、いいです、6300シルムスでお譲りします」
リリーさんは、別の方法も提示してくれたけど、アルヴィンは、自身も圧倒されちゃってる様子で、そう言った。
「流石に現金で6300シルムスは、取り扱いに困るでしょうから、為替にさせていただきますね」
「あ、はい、それで、お願いします」
マイジュダン理事長の言葉に、アルヴィンはなんとか、といった様子で、そう言った。
な、なんてこと…………
ついさっきまで、この先お金をどうやりくりしようかなんて、考えていたのに。
そんなの、もう、吹っ飛んじゃったわよ!
私は、冗談めかして言う。
アイヴィ夫人自身も手を入れた夕食を振る舞われた後、私、キャロルと、ジャックは、アルヴィンにあてがわれた部屋に集まっていた。
ちなみに、エミは、お兄さんのウィリアムと、水入らずの時間を──と言うか、リビングで、デューク・ルークで遊んでいた。
デューク・ルークっていうのは、駒を使ったボードゲーム。
アルヴィン曰く、彼の前世の世界にあった、『チェス』ってゲームに似てるんだとか。
「いや、まぁ、正直、キャロかエミか、どっちか……ってところまで、決めきれてなくて、申し訳ないんだけど」
アルヴィンは、少し気まずそうに、誤魔化すような苦笑を混ぜて、そう言ってくる」
「ふふ、それで構わないわよ。ひょっとしたら、アルヴィン、結婚しない、とか言い出すんじゃないかって、私もエミも心配してたんだから」
私は、クスクスと笑いながら、そう言った。
「うん……まぁ、ちょっと前までならそう言う考えもしたかもしれないんだけどな」
アルヴィンが、どこか遠くを見るような顔で、そう言った。
うん、なんとなく解ってた。私も、エミも。
アルヴィンが明らかに、特に私達を見る目が変わったのは、ドラゴンとの戦いの後から。
私達は、アルヴィンの力があって、ドラゴンを倒せたと思ってるけど──
アルヴィンに言わせれば、私達の力があったから、ドラゴンも倒せたんだ、って言う。
その事があったからかな、アルヴィンが私達のこと、特別な目で見るようになったのは、私もエミも、割とすぐ気づいた。
「アルヴィンは申し訳ない、って言ってたけど、別に、私としては、まぁ、まだ諦めたわけじゃないわよ? 諦めたわけじゃないけど……」
しっかりとそこは前置きして、私は言う。
「でも、エミが正妻だったら、それでもいいかな。って思えるし。うん、まったく癪じゃない、って言ったら嘘になるけど。まぁ、出来たら、その時は私も序列夫人には加えてくれるか、陪臣兼妾として、そばに置いてくれたらなって思う」
アルヴィンに、そこまで執着しているのは、事実。
でも、同時に、私は、今更エミと別れたくない。
冒険者養成学校に入った頃は、孤立してる庶子の娘だと思って、子分扱いしてたのにね。
私も結構、調子いいのかな。
ただ────
ただ、どうしてかな。
私もエミも、アルヴィンとここまでの仲になっておいて、どこか、まだ不安に思っている事がある。
アルヴィンは、ルイズやユリアと、引き合っているんじゃないか、ってことに。
この前、アルヴィンは、ルイズのあまりに都合のいい物言いに、怒っていたけど。
でも、あれだけ怒れるって、アルヴィンは、まだ、それだけ、ルイズのこと、気にかけてるってことの、裏返しでもあるのよね。
それでなくても、人付き合いがあんまり良くないアルヴィンだもの、そうじゃないんだったら、相手にもしないし、それで気分を悪くしたりなんかもしない。
と言っても……
もちろん、今更ユリアやルイズに譲るなんて、私自身はそんなつもり、ないけどね。
さしあたっての問題は、別にもあるのよね……
私の槍、とりあえず実用面では問題ないからそのままにしてるけど、銀の装飾とか、外れてどっかに行っちゃってるし。
お気に入りだったんだけど、まぁ、しょうがないわよね。
エミなんかはもっと深刻で、剣の軸が曲がっちゃってたりする。
騙し騙し使ってるけど、打ち直すか、新調するかしないと。
実は、私もエミも、装備を整えたくて、貯金してたのよね。まぁ、別に隠すことでもなんでもないから、アルヴィンもジャックも知ってるけど。
これは、実はアルヴィンに、最初に助けてもらったあの日から、考えていたこと。
私もエミも、防御に手を抜きすぎている。
私は、とりあえずちゃんとしたブレストプレートぐらいは買ったほうがいいんじゃないか、って考えてた。
エミも、防具を充実させたいらしい。
ただ、先立つものが……って話になるのよね。
しかも、防具だけじゃなく、武器の方まで壊しちゃってるとなると。
ドラゴン退治の報奨金として、それなりの金額は出たけど、できればミスリルとかオリハルコンとかの、魔法素材を使った装備がほしい。
この先、アルヴィンと肩を並べていくとなると、多分、それぐらい必要になる。
ただ女性としてだけじゃなく、冒険者としても、ただの足手まといになんて、なりたくないし。
でも、それらを揃えるとなると、それなりの額の報奨金も、心もとなくなってくるのよね…………
翌日。
私達は、魔導師が作る魔法協会に来ていた。
ここでは、ケイオススクリプトの研究や、ドライ・マナの確保と供給なんかに必要な、様々なことが行われている。
一応、帝国と密接に関わっている組織でもある。
で、今日は何をしに来たのかと言うと。
私達が退治したドラゴン、その遺骸の売却だ。
純民間のオークションにかけてもいいんだけど、それだと結構時間と手間がかかるし、手数料も取られたりする。その割に、必ず高値がつくってわけじゃない。
面倒くさがりのアルヴィンにしてみたら、程々の価格で、直接魔法協会に買い取ってもらった方が、手っ取り早いし確実、ってわけ。
「すみません、実は、ドラゴンの遺骸の買取査定を、してもらいたいんですが」
アルヴィンが、いきなりそんな事を言う。
すると、魔法協会の1階事務室が、波を起こすように、ざわっ、となった。
私は、最初、それを、ドラゴンなんてそう簡単に倒せる人がいないから、と思っていたんだけど。
「これはこれは、よくいらっしゃいました、バックエショフ準男爵閣下、お話はお伺いしております」
ちょっと身なりのいい、20代くらいだけど、少し立場が良さそうな感じの男の人が出てきて、そう言った。
「私、スタンリー・ウィルソン・マイジュダンと申します。現在、アドラーシールム魔法協会、帝都本部の副理事長をさせていただいております。」
…………え!?
「多少のお偉いさんだとは思ってたけど、いきなり副理事長!?」
私は思わず口に出してしまっていた。エミも、ジャックも驚いたみたい。
一方で、当のアルヴィンは、どうしてか、涼しい顔をしている。
「やっぱり、ドラゴンを倒した噂が、広がっているからか?」
ジャックも、そう声に出していた、のだけど。
「いえ…………あ、いえ、当然それも、あるのですが。バックエショフ準男爵閣下は、我々魔導に携わる者にとって、それなりに特別な人物なのですよ」
「へぇ、そうなんですか?」
「はい、なんと言っても、あの、アドラーシールム西方の魔女、ディオシェリル・ヒューズ・デッィテンバーガーの直弟子なのですから」
あ、そうか……そう言うことね。
私も、エミもジャックも、納得したような、顔になっていた。
「そういうことだよ、私もアルヴィンも、魔法協会周りには、ちょっと良くしてもらえるんだ」
と、マイジュダン副理事長の隣に、いつの間にか姿を表していたリリーさんが、そう言った。
「ま、アルヴィンなら面倒くさがって、直接、魔法協会に売りに来ると思ってたからな、私が、話を通しておいたんだ」
さすが、リリーさん。アルヴィンの姉弟子だけあって、解ってらっしゃる。
「それじゃあ、早速査定に映らせていただきますので、こちらに、遺骸を移していただけますでしょうか」
「あ、はい」
マイジュダン副理事長が、綺麗に整えられたクリスタルを取り出してそう言うと、アルヴィンは、マントを掴んで、なにか少し集中するように、軽く目を閉じた。
あれか、格納の魔法で格納されている品を、直接、別の人の格納アイテムに移すってやり方。
「こんな感じで、あまり、状態は良くないかもしれませんが」
「ふむ……ほうほう、ある程度は、キャロッサ卿から聞いておりましたが」
クリスタルの中心を、右目で覗き込むようにしながら、マイジュダン副理事長が言う。
「6300シルムスでいかがでしょうか?」
は? ────……え!? は!?
大金貨6300枚!?
ちょっと、それ、ちょっとした領地が、お金で買えちゃう額じゃない!?
私もエミもジャックも……それどころか、アルヴィン自身も、度肝を抜かれた、という顔をしている。
「い、いいんですか、そ、そんな高額で……」
アルヴィンが、なんとか絞り出すように、そう言った。それもそうよね。
「そうですね、肉や臓物の方はせいぜい数十ゴルドといったところなのですが、骨や爪はその何倍ものドライ・マナとして売り出すことになりますからね」
「正直、魔術協会としては調達額を考えれば、これでも安く上げているぐらいなんだよ」
マイジュダン副理事長の言葉に、リリーさんが続けてそう言った。
「これだけの媒体があれば、帝国が運用している飛空船の半年分のドライ・マナを作ることができるのですよ。と言っても、全量直ちに、というわけには行きませんが」
「は、はぁ……」
アルヴィンは返事をするものの、あ、完全に金額に圧倒されてる。
もっとも、声が出せるだけでも、私達よりマシなんだけど。
「もっとも商人に買わせたらオークションだなんだの費用の分差っ引かれて、そうだな、お前達に渡るのは5000シルムスといったところか、それでも駆け引きして高額取引に持ち込みたいんなら止めないけど……」
「い、いや、いいです、6300シルムスでお譲りします」
リリーさんは、別の方法も提示してくれたけど、アルヴィンは、自身も圧倒されちゃってる様子で、そう言った。
「流石に現金で6300シルムスは、取り扱いに困るでしょうから、為替にさせていただきますね」
「あ、はい、それで、お願いします」
マイジュダン理事長の言葉に、アルヴィンはなんとか、といった様子で、そう言った。
な、なんてこと…………
ついさっきまで、この先お金をどうやりくりしようかなんて、考えていたのに。
そんなの、もう、吹っ飛んじゃったわよ!
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