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第九章
第十六話
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遠くに聳える城っぽい建物を目指す道すがら、
パステル達から色々と面白い話を聞かせてもらった。
なんでも、凄腕の防具職人と巡り合って、今着ている装備を作ってもらっただとか、
その前の装備は、店主が無料で支度してくれて、
パステルは裸鎖みたいなチェーンメイルを着ていただとか…
そんな格好で街中を歩いたのか?と聞いてみれば、
茹でたカニみたいに顔を真っ赤にして、
「お城からは出ておりませんわ!」
と怒られてしまった。
だがテティスからの追撃が入り、転移先の謁見の間で、
「集まってた貴族達を全員ブラッドアウトさせたっしょw」
とバラされてしまい、消沈したパステルはサソリっぽい尻尾をズルズルと地面に引きずりながら歩いていた。
先頭を歩くトゥエラが、なぜ四足歩行なのかを尋ねてみると、
「んー?みーちゃんと一緒だよー?」
と、いう答えが返って来た。
猫と一緒……つまりは、トゥエラは猫になったようだ。
まぁ、その着ぐるみを着ている間だけなのだろうが……
テティスはなんで、スカジャンみたいな刺繍のチャイナドレスを着ているのかと聞いてみると、
「別に注文したワケじゃねーし?この布、ワリ太郎の毛だし?」
という驚きの情報がもたらされた。
おっさんも、猫は好きだが、服が猫毛だらけになるのはあまり好きではない。
だというのに、猫の毛で出来ている服──
まるで逆転の発想に、思わず柏手を打ってしまった。
職人の技術で完全な布地になっているらしく、
コロコロをかけて、テティスの身体が透けてくるような心配はなさそうだった。
だが、あの猫毛は……
おっさんがデブ猫をブラシで整えた時の副産物であって、
あのチクチクやる手芸的なやつで小さいワリ太郎でも作ったら面白いべか?
と、ビニール袋に取っといただけの物だったはずだ。
しかし、テティスに言わせれば、今までの100倍くらい魔法が楽になったとのことで、
おしっこの心配もなく、存分に魔法が使えるようになったそうだ。
……オシッコとは言ってなかったがな。
そんなこんなで、ゲラゲラと笑ったり、
海賊被害に遭った人たちの話題では、犠牲者達を偲んだり。
色んな話をする事ができた。
やっぱり家族はいいな。
リリもセーブル達も大切な家族だが、
トゥエラとテティスは特に、守ってやらにゃという気持ちになるし、
パステルの屈託ない笑顔には本当に癒される。
──ふと、海賊船の船底で見たアレを思い出してしまい、なんだか少し気まずくなってしまったのだが、
思い切って、尋ねてみた。
「パステルはよ、俺が海に出てから…なんつーか、
あんべぇ悪くなったりはしてないけ?」
まさか、お前の裸の人形が居たから、燃やして海に沈めました。
などとは口が裂けても言えない。
だが、万が一アレが呪いのアイテムとかで、
パステルに悪い影響が出ていたりするなら大問題なわけだ。
──だが、彼女は──
「解っております。──あの方の所有物を、
処分して下さったのですね?
オジサマのお陰で…その……解放されましたわ」
俯き、頬を染め──瞳を潤ませた。
あの人形が、彼女になんの影響を与えていたのかは、
おっさんには想像もつかないのだが、
パステルが楽になったと言ってくれるならば、
判断は間違っていなかったのかもしれない。
「あの方を、狂わせてしまったのは…私のせいなのです」
曰く、パステルは隣国の島国に上陸することができないらしい。
そして、婚約者であった、あの亡霊王子は、元はその国の第一王子。
つまり時期国王だったわけだ。
だが、もし結婚をしていたとしても、パステルはその国に嫁ぐ事ができない。
そういったジレンマから、あの王子はだんだんとおかしくなっていったのだそうだ。
「ですから私は……この身に流れる──人ならざる血に、何の意味があるのか…知りたいのですわ」
魔素だかなんかの影響で、人以外が住めない島国。
見た目はまるっきり人間なのに、渡航出来ないパステル。
その原因、真相が──眼前に迫って来た古びたお城の中に、眠っているのかもしれない。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
おっさん達が古城を見上げている頃──
王城からの召集に応じたリリは、大勢の貴族や高官達の集まる会議室を訪れていた。
貨物船上でのセーブル達の検死と、おっさんの携帯による王城との情報の擦り合わせによって、判明した王国側の犠牲者二十七名の遺体を──
おっさんのスキルにより、防腐処理されたフレコンバッグに安置し、リリが王城へと連れて帰ったのだった。
その犠牲者達の身内や関係者達によって遺体は引き取られ、一人たりとも上がらなかった船員や兵士達の葬儀も、後日国葬として行われる事が決定した。
残す問題は、賠償など国家間の話などであり、リリの御役は御免となった。
────
ホビット族の街に立派に完成した自宅が、現在のおっさんファミリーの住まいとなっている為、
記憶の片隅に追いやられていて忘れがちだが……
この王都にも、おっさんの所有する物件があるのだ。
日本の名城の石垣をモチーフにして、それを住宅サイズにスケールダウンさせた──
超強度コンクリート基礎の上に建つ古びた家がそれであった。
おっさん達が帰ってくるまで、王城内の部屋を貸し与えると言われたのだが、丁重に辞退して城を後にした。
孤児のような幼少期を過ごし、ど平民としてギルドの受付嬢を生きてきたリリにとって、給仕付きの豪華な部屋は寛げる場所ではなかった。
街中を走る乗合馬車を何度か乗り継ぎ、懐かしくも思い出深い家に辿り着いた。
この物件はおっさんが建てた物ではなく、廃業した商店兼自宅のような古びた建物であり、
長らく留守にしていた為、床も窓枠にも埃が積もっていた。
リリは、自身のスキルの蛇口をほんの少しだけ開放して、手早く効率的に家中を掃除して回り──
綺麗になったリビングのソファーに腰を下ろして、
コーヒーを啜った。
「………っ」
一人になるのは久しぶりだった。
数年前、突然ギルドに現れた中年の旦那様。
──正直に言って、最初は何の感情も動かなかった。
背の高い、顔の整った若い冒険者ならば、この王都にはいくらでも居る。
そういった人達に、今まで何度もデートに誘われたり、
高価そうな装飾品を押し付けられたりしたこともある。
でも……幼い頃、父と母を守り切ってくれなかった冒険者という職種の人に、好きだとか、付き合いたいとか──
そういった思いは、微塵も湧くことは無かった。
別に、彼らが悪い訳ではない。
両親がどの様な最期を遂げたのか、護衛の冒険者も帰って来なかった為、知ることは無かった。
──あの旦那様は、随分と変わった人だった。
慣れないと聴き取りづらい訛った言葉。
頼んでもいないのに、勝手にドアや床などを修理して回ったり、
誰にでも評判のいい、笑顔で事務処理をこなしているだけだというのに──
突然私の口に、甘いお菓子を突っ込んできたり。
古びた教会の雨漏り修理に向かっただけだというのに、
何故か建物をそっくり建て直してしまったり。
そして、彼の連れて歩いていた子供達も異質だった。
どう見ても、あの人の子供には見えない、種族すら判別出来ない、不思議な二人の少女。
突然金貨を渡されて、子供達の世話を頼まれたりもした。
──もし、私の父が死んでいなかったならば、
旦那様くらいの年齢なのだろうか?
何度も依頼を受け、その度にギルドがひっくり返る様な可笑しな成果を出してしまう旦那様。
「マスター、私は彼の方の専属受付嬢になります」
ある日、私は王都のギルドマスターにそう宣言した。
何故、そうしたいと思ったのか?
食べたこともないご馳走を振る舞われたからなのか?
恋心とやらなのか?
彼に、父という存在への憧れを感じたのか?
自分でもよくわからなかった。
でも、この人にもっと関わりたい。
居なくなられるのは嫌だ。
──そう思えた、初めての人だった。
「あふぁぁぁん……お腹が空きましたぁ~」
そのおっさんはまだ──帰らない。
パステル達から色々と面白い話を聞かせてもらった。
なんでも、凄腕の防具職人と巡り合って、今着ている装備を作ってもらっただとか、
その前の装備は、店主が無料で支度してくれて、
パステルは裸鎖みたいなチェーンメイルを着ていただとか…
そんな格好で街中を歩いたのか?と聞いてみれば、
茹でたカニみたいに顔を真っ赤にして、
「お城からは出ておりませんわ!」
と怒られてしまった。
だがテティスからの追撃が入り、転移先の謁見の間で、
「集まってた貴族達を全員ブラッドアウトさせたっしょw」
とバラされてしまい、消沈したパステルはサソリっぽい尻尾をズルズルと地面に引きずりながら歩いていた。
先頭を歩くトゥエラが、なぜ四足歩行なのかを尋ねてみると、
「んー?みーちゃんと一緒だよー?」
と、いう答えが返って来た。
猫と一緒……つまりは、トゥエラは猫になったようだ。
まぁ、その着ぐるみを着ている間だけなのだろうが……
テティスはなんで、スカジャンみたいな刺繍のチャイナドレスを着ているのかと聞いてみると、
「別に注文したワケじゃねーし?この布、ワリ太郎の毛だし?」
という驚きの情報がもたらされた。
おっさんも、猫は好きだが、服が猫毛だらけになるのはあまり好きではない。
だというのに、猫の毛で出来ている服──
まるで逆転の発想に、思わず柏手を打ってしまった。
職人の技術で完全な布地になっているらしく、
コロコロをかけて、テティスの身体が透けてくるような心配はなさそうだった。
だが、あの猫毛は……
おっさんがデブ猫をブラシで整えた時の副産物であって、
あのチクチクやる手芸的なやつで小さいワリ太郎でも作ったら面白いべか?
と、ビニール袋に取っといただけの物だったはずだ。
しかし、テティスに言わせれば、今までの100倍くらい魔法が楽になったとのことで、
おしっこの心配もなく、存分に魔法が使えるようになったそうだ。
……オシッコとは言ってなかったがな。
そんなこんなで、ゲラゲラと笑ったり、
海賊被害に遭った人たちの話題では、犠牲者達を偲んだり。
色んな話をする事ができた。
やっぱり家族はいいな。
リリもセーブル達も大切な家族だが、
トゥエラとテティスは特に、守ってやらにゃという気持ちになるし、
パステルの屈託ない笑顔には本当に癒される。
──ふと、海賊船の船底で見たアレを思い出してしまい、なんだか少し気まずくなってしまったのだが、
思い切って、尋ねてみた。
「パステルはよ、俺が海に出てから…なんつーか、
あんべぇ悪くなったりはしてないけ?」
まさか、お前の裸の人形が居たから、燃やして海に沈めました。
などとは口が裂けても言えない。
だが、万が一アレが呪いのアイテムとかで、
パステルに悪い影響が出ていたりするなら大問題なわけだ。
──だが、彼女は──
「解っております。──あの方の所有物を、
処分して下さったのですね?
オジサマのお陰で…その……解放されましたわ」
俯き、頬を染め──瞳を潤ませた。
あの人形が、彼女になんの影響を与えていたのかは、
おっさんには想像もつかないのだが、
パステルが楽になったと言ってくれるならば、
判断は間違っていなかったのかもしれない。
「あの方を、狂わせてしまったのは…私のせいなのです」
曰く、パステルは隣国の島国に上陸することができないらしい。
そして、婚約者であった、あの亡霊王子は、元はその国の第一王子。
つまり時期国王だったわけだ。
だが、もし結婚をしていたとしても、パステルはその国に嫁ぐ事ができない。
そういったジレンマから、あの王子はだんだんとおかしくなっていったのだそうだ。
「ですから私は……この身に流れる──人ならざる血に、何の意味があるのか…知りたいのですわ」
魔素だかなんかの影響で、人以外が住めない島国。
見た目はまるっきり人間なのに、渡航出来ないパステル。
その原因、真相が──眼前に迫って来た古びたお城の中に、眠っているのかもしれない。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
おっさん達が古城を見上げている頃──
王城からの召集に応じたリリは、大勢の貴族や高官達の集まる会議室を訪れていた。
貨物船上でのセーブル達の検死と、おっさんの携帯による王城との情報の擦り合わせによって、判明した王国側の犠牲者二十七名の遺体を──
おっさんのスキルにより、防腐処理されたフレコンバッグに安置し、リリが王城へと連れて帰ったのだった。
その犠牲者達の身内や関係者達によって遺体は引き取られ、一人たりとも上がらなかった船員や兵士達の葬儀も、後日国葬として行われる事が決定した。
残す問題は、賠償など国家間の話などであり、リリの御役は御免となった。
────
ホビット族の街に立派に完成した自宅が、現在のおっさんファミリーの住まいとなっている為、
記憶の片隅に追いやられていて忘れがちだが……
この王都にも、おっさんの所有する物件があるのだ。
日本の名城の石垣をモチーフにして、それを住宅サイズにスケールダウンさせた──
超強度コンクリート基礎の上に建つ古びた家がそれであった。
おっさん達が帰ってくるまで、王城内の部屋を貸し与えると言われたのだが、丁重に辞退して城を後にした。
孤児のような幼少期を過ごし、ど平民としてギルドの受付嬢を生きてきたリリにとって、給仕付きの豪華な部屋は寛げる場所ではなかった。
街中を走る乗合馬車を何度か乗り継ぎ、懐かしくも思い出深い家に辿り着いた。
この物件はおっさんが建てた物ではなく、廃業した商店兼自宅のような古びた建物であり、
長らく留守にしていた為、床も窓枠にも埃が積もっていた。
リリは、自身のスキルの蛇口をほんの少しだけ開放して、手早く効率的に家中を掃除して回り──
綺麗になったリビングのソファーに腰を下ろして、
コーヒーを啜った。
「………っ」
一人になるのは久しぶりだった。
数年前、突然ギルドに現れた中年の旦那様。
──正直に言って、最初は何の感情も動かなかった。
背の高い、顔の整った若い冒険者ならば、この王都にはいくらでも居る。
そういった人達に、今まで何度もデートに誘われたり、
高価そうな装飾品を押し付けられたりしたこともある。
でも……幼い頃、父と母を守り切ってくれなかった冒険者という職種の人に、好きだとか、付き合いたいとか──
そういった思いは、微塵も湧くことは無かった。
別に、彼らが悪い訳ではない。
両親がどの様な最期を遂げたのか、護衛の冒険者も帰って来なかった為、知ることは無かった。
──あの旦那様は、随分と変わった人だった。
慣れないと聴き取りづらい訛った言葉。
頼んでもいないのに、勝手にドアや床などを修理して回ったり、
誰にでも評判のいい、笑顔で事務処理をこなしているだけだというのに──
突然私の口に、甘いお菓子を突っ込んできたり。
古びた教会の雨漏り修理に向かっただけだというのに、
何故か建物をそっくり建て直してしまったり。
そして、彼の連れて歩いていた子供達も異質だった。
どう見ても、あの人の子供には見えない、種族すら判別出来ない、不思議な二人の少女。
突然金貨を渡されて、子供達の世話を頼まれたりもした。
──もし、私の父が死んでいなかったならば、
旦那様くらいの年齢なのだろうか?
何度も依頼を受け、その度にギルドがひっくり返る様な可笑しな成果を出してしまう旦那様。
「マスター、私は彼の方の専属受付嬢になります」
ある日、私は王都のギルドマスターにそう宣言した。
何故、そうしたいと思ったのか?
食べたこともないご馳走を振る舞われたからなのか?
恋心とやらなのか?
彼に、父という存在への憧れを感じたのか?
自分でもよくわからなかった。
でも、この人にもっと関わりたい。
居なくなられるのは嫌だ。
──そう思えた、初めての人だった。
「あふぁぁぁん……お腹が空きましたぁ~」
そのおっさんはまだ──帰らない。
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