226 / 279
第九章
第十五話
しおりを挟む
コッテリラーメンを大量に作り終えたおっさんは、
娘達と共に地下牢へと続く道を歩いていた。
道すがらに聞いた話では、件のダンジョンに入ると体が落書きみたいな雑な絵に変わるのだとか?
だが、それらのステージは既にクリアしているため、
これから遠くに見える古城のような場所を目指すのだと言う。
薄暗い鉄格子の並ぶ通路を抜けて、隠し扉から中に入り、モヤモヤとした──ミニブラックホールみたいな所へ皆で手を繋いで飛び込む。
高速エレベーターに乗ったような浮遊感の後、地上に足がついて視界が開けるが……
「…なんじゃコリャ、まんずゲームみてぇな世界だごど!」
まず目に入ったのは、自分の手足。
5本ある筈の手の指は……
肌色の⚪︎になっていた。
それから、目の前にいるトゥエラとテティスとパステルの三人。
「ちょ!?なんでまたここなワケ~!?
あ、パーパ連れて来たから戻されたってこと?
最悪……マジダルいんですケド~?」
どうやら、部外者が一人加わった所為で、せっかく踏破した娘達まで、ダンジョンの入り口に戻されてしまったようだ。
「我々も強くなりましたし、攻略は問題ないとは思いますが……長い道のりになってしまいましたわね…」
「ここおもしろいからトゥエラはいいよー!」
興味本位でついて来てしまったおっさんは、
皆の足を引っ張ることになってしまい、なんだか申し訳なくなってしまった。
「んだば、おめ達のいた所まで一気に行ってみっぺか?」
このドット絵風の世界での、体の動かし方すら解ってないおっさんが、気楽な事を言うのを聞いて、
「パーパ、そんな簡単じゃないんだってば~
ここ、縦横しか動けないし~まj……」
苦言を言おうとしたテティスの目の前に──
巨大な重機が現れた。
そのスケールの大きさは、
テティスが以前金縛りに合い、不慮の事故をおこしてしまったこのステージのボスの──
ゆうに、四倍はあった。
「ほれ、みんな乗りっせ!
現実的に考えれば、重機のオペレーター室に何人もの人間が入れるわけなどないのだが、
勇者の馬車だって8人くらい入れたのだから、多分大丈夫だろう。
というおっさんの浅はかな考えで──
普通に四人とも乗り込めた。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
確かに、移動は上下左右にしか出来なく、画面斜め上のほうから敵が襲ってくるのだが……
接触しただけで鬼は消滅し、おっさんはノーダメージであった。
キュラキュラと、しばらく進むと前回のボスよりも一回り大きな鬼が登場したのだが、
おっさんが攻撃を意識すると、画面半分程もある重機のバケットアームがボコッと伸びて……
一撃でボスを消し飛ばしてしまった。
「あーしらの苦戦…返せし…」
ポリゴンステージになると、さらに凶悪だった。
娘達に技を出すイメージを聞いたおっさんは、
「要するに格ゲーけ」
と即座に納得し、頭の中で何パターンかのコマンドを試し、
あっという間に──
重機のアタッチメントを交換した。
元々装着されていたのは、地面の土を掘削する、どデカいシャベルのようなものだったのだが、
交換された先端は、尖っていた。
これは『ブレーカー』と呼ばれるアタッチメントで、
超重量の尖った杭が強烈に振動し──
主にコンクリートや、石材を割って解体するためのものだ。
現れた目標物に先端を当てて攻撃したが最後──
パパパパパパパパパパパパパパパパパパパパ!!!
【HIT!HIT!HHHHHHHH……HIT!100COMBO!!】
ポリゴンの鬼は粉々に消え去るのだった。
「わ…私達の幾日もの修行は……?」
「うっわー!!おとーさんすっごいー!♪」
「あ゛~マジ卍……」
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
──おっさんは、若かりし二十代の頃……
『いわきの拳』などと呼ばれていたのだ。
全国的に大ヒットした、路上喧嘩遊戯
金髪、赤柔道着のキャラを使い熟し、100円玉一枚で一日中ゲーセンの格闘ゲームに居座り続けた。
行列の出来る対戦相手達を、『キャンセル技』と当時呼ばれた、一撃くらえば回避不能の鬼畜のようなテクニックで沈めていった。
別に、ケンしか扱えない訳ではなく、全キャラクターを満遍なくこなしていたおっさんにとって、
魂の重心移動などというものは児戯だった。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
荒野ステージの大鬼が消えると、以前のように強風が吹きポリゴンが吹き飛ばされ、現実世界の肉体が戻って来た。
「パーパ?あーし達ね!?ここまでくんのに
半月かかったワケ!それをなんなん!?
コレどーゆー状況!?」
「まだ…一時間程度……ですわね…」
目をキラキラさせて喜んでいるトゥエラと、
何故かキレているテティス。
そして、遠くの方を見つめているパステル。
足を引っ張って邪魔しちゃイカンと思い、存分にゲームオタクスキルを発揮したおっさんであったが、
──どうやら、やり過ぎてしまったようだった。
「ま、まぁよ、俺はこうゆうゲームみてぇなヤツは昔から得意でよ」
ゲーム?と聞き馴染みのない言葉に皆は首を傾げる。
テレビもラジオもねぇ異世界で、格闘ゲームについて説明することなど不可能なので、適当にはぐらかしておいた。
「そんでよぉ、あっこに見える古そうな城にラスボスがいんのけ?
「らす?」
「ぼす?」
いかんいかん、何十年ぶりにゲームなんかやったせいで、頭がゲーム脳になっていた。
と、思い直し言葉を改める。
「その…アレだ。あの城に行けばよ、この迷宮の目的が達せられるんだっぺか?」
何百年という歴史のある、このどデカい王宮の最深部にひっそりと存在するダンジョン。
そして、王様もパステルも具体的なことは何も把握していないのだが、
この迷宮には、大昔のセリオン一族──まぁパステルの苗字な訳だが。
それがなにか間違いを起こしてしまい、王家が滅びかけた時代があったとか、なかったとか……
それらの謎が、この迷宮を踏破する事で明らかになる。
かもしれない、という話だった。
「私は、セリオン家の過去に何があったのか…そして、何故我々は純粋な人族ではないのか、
それを知ってみたいのですわ」
ゆらゆらと、サソリの尻尾を揺らしながら、真面目な顔でパステルが語る。
「ま、あーしとトゥーは?パーパいないし暇だったから潜ってるだけなんだけど?
ここまで来たらクリアしたいっつーか?」
──テティスは優しい子なのだ。
普段から人を煽ったり、嘲るような事ばかりを言うのだが、
それはなんというか、染みついた人見知り故の照れ隠しというか…
まぁ、『キャラ作り』みたいなものなのだ。
「おとーさんも一緒に行くんでしょ!?
トゥエラねー!バーベキューもケーキもアイスも食っべたいの~♪」
この子はまぁ。天然の天使だ。
てんてんだ。
めんごいから何の問題もない。
「んだば、行ってみっけ?」
暑苦しい着ぐるみのトゥエラを天ぐるまっこし、両脇の美人と手を繋ぎ、
遠くに見える古びた城に向け歩き出すのであった。
娘達と共に地下牢へと続く道を歩いていた。
道すがらに聞いた話では、件のダンジョンに入ると体が落書きみたいな雑な絵に変わるのだとか?
だが、それらのステージは既にクリアしているため、
これから遠くに見える古城のような場所を目指すのだと言う。
薄暗い鉄格子の並ぶ通路を抜けて、隠し扉から中に入り、モヤモヤとした──ミニブラックホールみたいな所へ皆で手を繋いで飛び込む。
高速エレベーターに乗ったような浮遊感の後、地上に足がついて視界が開けるが……
「…なんじゃコリャ、まんずゲームみてぇな世界だごど!」
まず目に入ったのは、自分の手足。
5本ある筈の手の指は……
肌色の⚪︎になっていた。
それから、目の前にいるトゥエラとテティスとパステルの三人。
「ちょ!?なんでまたここなワケ~!?
あ、パーパ連れて来たから戻されたってこと?
最悪……マジダルいんですケド~?」
どうやら、部外者が一人加わった所為で、せっかく踏破した娘達まで、ダンジョンの入り口に戻されてしまったようだ。
「我々も強くなりましたし、攻略は問題ないとは思いますが……長い道のりになってしまいましたわね…」
「ここおもしろいからトゥエラはいいよー!」
興味本位でついて来てしまったおっさんは、
皆の足を引っ張ることになってしまい、なんだか申し訳なくなってしまった。
「んだば、おめ達のいた所まで一気に行ってみっぺか?」
このドット絵風の世界での、体の動かし方すら解ってないおっさんが、気楽な事を言うのを聞いて、
「パーパ、そんな簡単じゃないんだってば~
ここ、縦横しか動けないし~まj……」
苦言を言おうとしたテティスの目の前に──
巨大な重機が現れた。
そのスケールの大きさは、
テティスが以前金縛りに合い、不慮の事故をおこしてしまったこのステージのボスの──
ゆうに、四倍はあった。
「ほれ、みんな乗りっせ!
現実的に考えれば、重機のオペレーター室に何人もの人間が入れるわけなどないのだが、
勇者の馬車だって8人くらい入れたのだから、多分大丈夫だろう。
というおっさんの浅はかな考えで──
普通に四人とも乗り込めた。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
確かに、移動は上下左右にしか出来なく、画面斜め上のほうから敵が襲ってくるのだが……
接触しただけで鬼は消滅し、おっさんはノーダメージであった。
キュラキュラと、しばらく進むと前回のボスよりも一回り大きな鬼が登場したのだが、
おっさんが攻撃を意識すると、画面半分程もある重機のバケットアームがボコッと伸びて……
一撃でボスを消し飛ばしてしまった。
「あーしらの苦戦…返せし…」
ポリゴンステージになると、さらに凶悪だった。
娘達に技を出すイメージを聞いたおっさんは、
「要するに格ゲーけ」
と即座に納得し、頭の中で何パターンかのコマンドを試し、
あっという間に──
重機のアタッチメントを交換した。
元々装着されていたのは、地面の土を掘削する、どデカいシャベルのようなものだったのだが、
交換された先端は、尖っていた。
これは『ブレーカー』と呼ばれるアタッチメントで、
超重量の尖った杭が強烈に振動し──
主にコンクリートや、石材を割って解体するためのものだ。
現れた目標物に先端を当てて攻撃したが最後──
パパパパパパパパパパパパパパパパパパパパ!!!
【HIT!HIT!HHHHHHHH……HIT!100COMBO!!】
ポリゴンの鬼は粉々に消え去るのだった。
「わ…私達の幾日もの修行は……?」
「うっわー!!おとーさんすっごいー!♪」
「あ゛~マジ卍……」
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
──おっさんは、若かりし二十代の頃……
『いわきの拳』などと呼ばれていたのだ。
全国的に大ヒットした、路上喧嘩遊戯
金髪、赤柔道着のキャラを使い熟し、100円玉一枚で一日中ゲーセンの格闘ゲームに居座り続けた。
行列の出来る対戦相手達を、『キャンセル技』と当時呼ばれた、一撃くらえば回避不能の鬼畜のようなテクニックで沈めていった。
別に、ケンしか扱えない訳ではなく、全キャラクターを満遍なくこなしていたおっさんにとって、
魂の重心移動などというものは児戯だった。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
荒野ステージの大鬼が消えると、以前のように強風が吹きポリゴンが吹き飛ばされ、現実世界の肉体が戻って来た。
「パーパ?あーし達ね!?ここまでくんのに
半月かかったワケ!それをなんなん!?
コレどーゆー状況!?」
「まだ…一時間程度……ですわね…」
目をキラキラさせて喜んでいるトゥエラと、
何故かキレているテティス。
そして、遠くの方を見つめているパステル。
足を引っ張って邪魔しちゃイカンと思い、存分にゲームオタクスキルを発揮したおっさんであったが、
──どうやら、やり過ぎてしまったようだった。
「ま、まぁよ、俺はこうゆうゲームみてぇなヤツは昔から得意でよ」
ゲーム?と聞き馴染みのない言葉に皆は首を傾げる。
テレビもラジオもねぇ異世界で、格闘ゲームについて説明することなど不可能なので、適当にはぐらかしておいた。
「そんでよぉ、あっこに見える古そうな城にラスボスがいんのけ?
「らす?」
「ぼす?」
いかんいかん、何十年ぶりにゲームなんかやったせいで、頭がゲーム脳になっていた。
と、思い直し言葉を改める。
「その…アレだ。あの城に行けばよ、この迷宮の目的が達せられるんだっぺか?」
何百年という歴史のある、このどデカい王宮の最深部にひっそりと存在するダンジョン。
そして、王様もパステルも具体的なことは何も把握していないのだが、
この迷宮には、大昔のセリオン一族──まぁパステルの苗字な訳だが。
それがなにか間違いを起こしてしまい、王家が滅びかけた時代があったとか、なかったとか……
それらの謎が、この迷宮を踏破する事で明らかになる。
かもしれない、という話だった。
「私は、セリオン家の過去に何があったのか…そして、何故我々は純粋な人族ではないのか、
それを知ってみたいのですわ」
ゆらゆらと、サソリの尻尾を揺らしながら、真面目な顔でパステルが語る。
「ま、あーしとトゥーは?パーパいないし暇だったから潜ってるだけなんだけど?
ここまで来たらクリアしたいっつーか?」
──テティスは優しい子なのだ。
普段から人を煽ったり、嘲るような事ばかりを言うのだが、
それはなんというか、染みついた人見知り故の照れ隠しというか…
まぁ、『キャラ作り』みたいなものなのだ。
「おとーさんも一緒に行くんでしょ!?
トゥエラねー!バーベキューもケーキもアイスも食っべたいの~♪」
この子はまぁ。天然の天使だ。
てんてんだ。
めんごいから何の問題もない。
「んだば、行ってみっけ?」
暑苦しい着ぐるみのトゥエラを天ぐるまっこし、両脇の美人と手を繋ぎ、
遠くに見える古びた城に向け歩き出すのであった。
30
あなたにおすすめの小説
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
天才女薬学者 聖徳晴子の異世界転生
西洋司
ファンタジー
妙齢の薬学者 聖徳晴子(せいとく・はるこ)は、絶世の美貌の持ち主だ。
彼女は思考の並列化作業を得意とする、いわゆる天才。
精力的にフィールドワークをこなし、ついにエリクサーの開発間際というところで、放火で殺されてしまった。
晴子は、権力者達から、その地位を脅かす存在、「敵」と見做されてしまったのだ。
死後、晴子は天界で女神様からこう提案された。
「あなたは生前7人分の活躍をしましたので、異世界行きのチケットが7枚もあるんですよ。もしよろしければ、一度に使い切ってみては如何ですか?」
晴子はその提案を受け容れ、異世界へと旅立った。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
氷河期世代のおじさん異世界に降り立つ!
本条蒼依
ファンタジー
氷河期世代の大野将臣(おおのまさおみ)は昭和から令和の時代を細々と生きていた。しかし、工場でいつも一人残業を頑張っていたがとうとう過労死でこの世を去る。
死んだ大野将臣は、真っ白な空間を彷徨い神様と会い、その神様の世界に誘われ色々なチート能力を貰い異世界に降り立つ。
大野将臣は異世界シンアースで将臣の将の字を取りショウと名乗る。そして、その能力の錬金術を使い今度の人生は組織や権力者の言いなりにならず、ある時は権力者に立ち向かい、又ある時は闇ギルド五竜(ウーロン)に立ち向かい、そして、神様が護衛としてつけてくれたホムンクルスを最強の戦士に成長させ、昭和の堅物オジサンが自分の人生を楽しむ物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる

