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第九章
第十四話
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「ヤッバ…えっぐ……ナニソレ動くの!?」
パステルの臀部から、ニョロリと伸びたサソリの尾のような装甲は、
彼女の意思か、感情か──はたまた魂に呼応しているのか?
ウネウネと動き回り、先端についたトランプの♠️のような針先が、赤面するパステルの顔を覆い隠した。
「あー!パールぅの尻尾も動くんだねー!
トゥエラのも動くよ~~!」
フリフリと、猫の尻尾を自在に操る超感覚派のトゥエラ。
そして──樹海の深淵にて、この世の全ての負の想いをその身に宿していた化け猫。
『キビ魍魎』
現在は怨念は浄化されて、ただのデブ猫となっている──
『ワリトミール・スゴイッショ・ザッシュー』
という血統の精霊神である。
そいつをおっさんが丁寧にブラッシングして、
集めた抜け毛で編まれたチャイナ風ドレスが、今回のテティスの新装備であった。
ダークエルフ族の得意とする嘲侮属性魔法と魔素の相性が良すぎて、とめどなく手の先からオーラが迸っていた。
「マジなんなんこれ?──
あーしの魔素がドレスで刺激されて……
もう護符装備すらいらねーかも…
今なら無限に魔法使えるっぽ…」
彼女の唯一の弱点であった、長時間魔法の行使すでさえも、この猫毛衣装は克服してくれたようであった。
──前回と同じく、胸のポケットに白猫を収めたトゥエラの衣装は──
流石は伝説の防具職人ということなのか?
実物を見たことは無いはずの三毛猫ドラゴンを、
素材の鱗と上質な革や布だけで、着ぐるみとして完全に再現してしまっていた。
一見ダボっとしていて、トゥエラの俊敏な動きを阻害しそうにみえる装備だが、着た瞬間に彼女は気がついたようだ。
これは着ぐるみではなく、完全な猫化であると。
意のままに操れる尻尾に関しては、パステルと一緒であるが、
四肢の先にある肉球が、爪が。
彼女の魂とリンクしているのである。
これにより、トゥエラは…斧を構える必要すら無くなった。
手を振るだけで、『トゥニックブーム』が出せるようになったのだ。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
さっそくダンジョンへと向かい、新装備の性能を試したいテティスとトゥエラは、パステルの顔を見るのだが……
──何というか、一人睨めっこをしていた。
頬を赤く染め、眼にも力がこもる。
キョロキョロと視線を動かして、自分の尻から生えてしまった異物をコントロールしようと模索している。
洋菓子店の看板娘みたいに顔を揺らして舌を出し──どうにか尻尾を腰に巻き付けることに成功したようだ。
「はぁはぁ…か…勝手に動かないで下さいませ…」
息を荒げ、椅子にへたり込むパステル。
彼女の装備は、特に異質なのであった。
旅路の途中でテティスが捕獲した際に、あまりの鱗の美麗さに、
おっさんは保管用のフレコンバッグに、
「真空冷凍保存」と書き込んだ。
普通に考えれば、その環境下で死なない生物などいない。
だが、このワニサソリは、そもそも呼吸などしていなかったし、凍らされて動けないので、冬眠をしていただけだったのだ。
その状態でライトアーマーに加工されてしまい、
魔石から抽出した魔力でコーティングされたその鎧は……
己がバラバラに解体されて、加工されたことにも気がついていない、
アンデッドアーマーなのであった。
もしこの装備を、魂の重心移動を理解していない者が着ていたならば……
その身は一瞬で、服に呑み込まれ、食い尽くされていたであろう。
王女の私室を出て、地下牢の先のダンジョンへと向かう三人。
パステルには、王家の過去の謎を解くという目的もあるのだが、テティスとトゥエラのこれほどまでの原動力は…おっさんであった。
単純に、自分たちの力で迷宮を踏破して大好きなおっさんに褒められたかったのだ。
「すげーな、よくやったな」と、あの整っていない不細工な優しい目で頭を撫でられることが、
二人にとっての至高なのであった。
だというのに──
「おぅ~おめーたち元気だったけ?
いぎなしすんげ~カッコしてんでねぇの!?」
──このように、場の空気を読まずに現れてしまうのがおっさんである。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
あまりにも退屈な船旅に、我慢の限界を迎えてしまったおっさんは、王都へと転移して戻ってきてしまった。
──よくよく考えてみれば、貿易船の上におっさんの建てた家を召喚した時点で、船に留まる必要などなかったのだ。
目的地の隣国に到着する頃合いを見て船に戻れば、
あとは娘達やパステルと遊んで過ごしていても構わなかったのだ。
──ということに、半月ほど経ってから気がついた。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
セーブル達は船上に残り、一緒に帰ってきた筈のリリは、海賊騒ぎの事後処理のために、役人っぽい人たちに連れて行かれた。
テクテクと歩いて、第一の入場門へ辿り着き、冒険者カードを取り出すと……
壮大な丸太橋が降りてきて、直接お城へと入れるようになった。
──以前は何ヶ所もの検問があり、城本体の大扉に着くまでに小一時間はかかったというのに……
門番の人に、娘達の所在を聞いていると、向こうのほうから禿げた──もとい、宰相さんが走ってきた。
娘とパステルは先程防具屋から帰ってきた所だそうで、今は自室に居るとの事。
案内をお願いできないかと相談すると、メイドさんぽい人が現れて先導をしてくれた。
王城内は、地図のない六本木ヒルズ──それよりもっと複雑な道順で、もし途中で置いていかれたら外に出れる自信が無い。
グルグル歩いていると、前方から賑やかしい三人がやってくるのだった。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
「あっれ!?パーパじゃーん!なんでココにいんの!?船の上じゃなかったの?」
チャイナドレスとスカジャンの刺繍を混ぜたような妖艶な服をきたテティスに声をかけられ、
何故か三毛猫の着ぐるみを着たトゥエラが、四足歩行で尻尾をぶっとく膨らませて飛び込んでくる。
その先には…なんだアレ?聖闘士星矢に出てきそうな、おかしな鎧を着たパステルが、サソリの尻尾みたいなやつを弄ってモジモジしている。
数週間眼を離した隙に、随分とファンタジー味を増した家族達であった。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
「おとーさん!ラーメン食べたいのーー!」
トゥエラの再会の第一声はメシの要求だった。
聞いてみれば、美人料理長が毎日ご馳走を用意してくれて、とても美味しく頂いているのだが……
『パンチ』が足りないそうだ。
そのまま大厨房へと連行されるおっさん。
仕方なく、久しぶりに喜んで腕を振るう事にした。
美味いラーメンを仕込みから作ろうと思ったら、
とても間に合わないのだが、
おっさんには秘密兵器がある。
ドラゴンの竜骨を72時間ほどコトコトと煮込んだ、
ゴク旨コッテリスープが、冷凍保存されているのだ。
やって来た料理長に聞いてみれば、ちょうど今お昼ご飯の仕込みをしている所だったらしい。
なので厨房の端っこを借りて、寸胴鍋ごと瞬間冷凍させたスープを三杯取り出す。
瞬間沸騰魔法で悪魔の誘惑のような匂いを厨房中に撒き散らす。
具材はシンプルに、チャーシュー、炒めたモヤシ、紅生姜を刻んで散らし、
刻んだニンニクをドチャっと乗せるだけ。
家族の分は大盛りドンブリによそい、
お椀サイズのラーメンを大量に用意して城内のランチの一品に加えてやる。
味見をさせた美人料理長は──
口の周りをテッカテカに光らせて光悦した顔で意識を飛ばしていた。
「ニンニクマシマシアブラカラメラーメンだ、食いっせ!」
──その日、王城の昼食は爆発するのだった。
パステルの臀部から、ニョロリと伸びたサソリの尾のような装甲は、
彼女の意思か、感情か──はたまた魂に呼応しているのか?
ウネウネと動き回り、先端についたトランプの♠️のような針先が、赤面するパステルの顔を覆い隠した。
「あー!パールぅの尻尾も動くんだねー!
トゥエラのも動くよ~~!」
フリフリと、猫の尻尾を自在に操る超感覚派のトゥエラ。
そして──樹海の深淵にて、この世の全ての負の想いをその身に宿していた化け猫。
『キビ魍魎』
現在は怨念は浄化されて、ただのデブ猫となっている──
『ワリトミール・スゴイッショ・ザッシュー』
という血統の精霊神である。
そいつをおっさんが丁寧にブラッシングして、
集めた抜け毛で編まれたチャイナ風ドレスが、今回のテティスの新装備であった。
ダークエルフ族の得意とする嘲侮属性魔法と魔素の相性が良すぎて、とめどなく手の先からオーラが迸っていた。
「マジなんなんこれ?──
あーしの魔素がドレスで刺激されて……
もう護符装備すらいらねーかも…
今なら無限に魔法使えるっぽ…」
彼女の唯一の弱点であった、長時間魔法の行使すでさえも、この猫毛衣装は克服してくれたようであった。
──前回と同じく、胸のポケットに白猫を収めたトゥエラの衣装は──
流石は伝説の防具職人ということなのか?
実物を見たことは無いはずの三毛猫ドラゴンを、
素材の鱗と上質な革や布だけで、着ぐるみとして完全に再現してしまっていた。
一見ダボっとしていて、トゥエラの俊敏な動きを阻害しそうにみえる装備だが、着た瞬間に彼女は気がついたようだ。
これは着ぐるみではなく、完全な猫化であると。
意のままに操れる尻尾に関しては、パステルと一緒であるが、
四肢の先にある肉球が、爪が。
彼女の魂とリンクしているのである。
これにより、トゥエラは…斧を構える必要すら無くなった。
手を振るだけで、『トゥニックブーム』が出せるようになったのだ。
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さっそくダンジョンへと向かい、新装備の性能を試したいテティスとトゥエラは、パステルの顔を見るのだが……
──何というか、一人睨めっこをしていた。
頬を赤く染め、眼にも力がこもる。
キョロキョロと視線を動かして、自分の尻から生えてしまった異物をコントロールしようと模索している。
洋菓子店の看板娘みたいに顔を揺らして舌を出し──どうにか尻尾を腰に巻き付けることに成功したようだ。
「はぁはぁ…か…勝手に動かないで下さいませ…」
息を荒げ、椅子にへたり込むパステル。
彼女の装備は、特に異質なのであった。
旅路の途中でテティスが捕獲した際に、あまりの鱗の美麗さに、
おっさんは保管用のフレコンバッグに、
「真空冷凍保存」と書き込んだ。
普通に考えれば、その環境下で死なない生物などいない。
だが、このワニサソリは、そもそも呼吸などしていなかったし、凍らされて動けないので、冬眠をしていただけだったのだ。
その状態でライトアーマーに加工されてしまい、
魔石から抽出した魔力でコーティングされたその鎧は……
己がバラバラに解体されて、加工されたことにも気がついていない、
アンデッドアーマーなのであった。
もしこの装備を、魂の重心移動を理解していない者が着ていたならば……
その身は一瞬で、服に呑み込まれ、食い尽くされていたであろう。
王女の私室を出て、地下牢の先のダンジョンへと向かう三人。
パステルには、王家の過去の謎を解くという目的もあるのだが、テティスとトゥエラのこれほどまでの原動力は…おっさんであった。
単純に、自分たちの力で迷宮を踏破して大好きなおっさんに褒められたかったのだ。
「すげーな、よくやったな」と、あの整っていない不細工な優しい目で頭を撫でられることが、
二人にとっての至高なのであった。
だというのに──
「おぅ~おめーたち元気だったけ?
いぎなしすんげ~カッコしてんでねぇの!?」
──このように、場の空気を読まずに現れてしまうのがおっさんである。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
あまりにも退屈な船旅に、我慢の限界を迎えてしまったおっさんは、王都へと転移して戻ってきてしまった。
──よくよく考えてみれば、貿易船の上におっさんの建てた家を召喚した時点で、船に留まる必要などなかったのだ。
目的地の隣国に到着する頃合いを見て船に戻れば、
あとは娘達やパステルと遊んで過ごしていても構わなかったのだ。
──ということに、半月ほど経ってから気がついた。
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セーブル達は船上に残り、一緒に帰ってきた筈のリリは、海賊騒ぎの事後処理のために、役人っぽい人たちに連れて行かれた。
テクテクと歩いて、第一の入場門へ辿り着き、冒険者カードを取り出すと……
壮大な丸太橋が降りてきて、直接お城へと入れるようになった。
──以前は何ヶ所もの検問があり、城本体の大扉に着くまでに小一時間はかかったというのに……
門番の人に、娘達の所在を聞いていると、向こうのほうから禿げた──もとい、宰相さんが走ってきた。
娘とパステルは先程防具屋から帰ってきた所だそうで、今は自室に居るとの事。
案内をお願いできないかと相談すると、メイドさんぽい人が現れて先導をしてくれた。
王城内は、地図のない六本木ヒルズ──それよりもっと複雑な道順で、もし途中で置いていかれたら外に出れる自信が無い。
グルグル歩いていると、前方から賑やかしい三人がやってくるのだった。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
「あっれ!?パーパじゃーん!なんでココにいんの!?船の上じゃなかったの?」
チャイナドレスとスカジャンの刺繍を混ぜたような妖艶な服をきたテティスに声をかけられ、
何故か三毛猫の着ぐるみを着たトゥエラが、四足歩行で尻尾をぶっとく膨らませて飛び込んでくる。
その先には…なんだアレ?聖闘士星矢に出てきそうな、おかしな鎧を着たパステルが、サソリの尻尾みたいなやつを弄ってモジモジしている。
数週間眼を離した隙に、随分とファンタジー味を増した家族達であった。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
「おとーさん!ラーメン食べたいのーー!」
トゥエラの再会の第一声はメシの要求だった。
聞いてみれば、美人料理長が毎日ご馳走を用意してくれて、とても美味しく頂いているのだが……
『パンチ』が足りないそうだ。
そのまま大厨房へと連行されるおっさん。
仕方なく、久しぶりに喜んで腕を振るう事にした。
美味いラーメンを仕込みから作ろうと思ったら、
とても間に合わないのだが、
おっさんには秘密兵器がある。
ドラゴンの竜骨を72時間ほどコトコトと煮込んだ、
ゴク旨コッテリスープが、冷凍保存されているのだ。
やって来た料理長に聞いてみれば、ちょうど今お昼ご飯の仕込みをしている所だったらしい。
なので厨房の端っこを借りて、寸胴鍋ごと瞬間冷凍させたスープを三杯取り出す。
瞬間沸騰魔法で悪魔の誘惑のような匂いを厨房中に撒き散らす。
具材はシンプルに、チャーシュー、炒めたモヤシ、紅生姜を刻んで散らし、
刻んだニンニクをドチャっと乗せるだけ。
家族の分は大盛りドンブリによそい、
お椀サイズのラーメンを大量に用意して城内のランチの一品に加えてやる。
味見をさせた美人料理長は──
口の周りをテッカテカに光らせて光悦した顔で意識を飛ばしていた。
「ニンニクマシマシアブラカラメラーメンだ、食いっせ!」
──その日、王城の昼食は爆発するのだった。
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