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第九章
第十三話
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「そういえば──ダイルさんに全てお任せしてしまいましたが…どんな見た目になっているのでしょうか?」
王宮の大浴場にゆっくりと浸かり、これまでの冒険を語り合っていた三人だったが、
パステルはふと、嫌な予感が頭によぎってしまった。
とりあえず間に合わせで着てくれ。と渡されたチェーンメイルが、サイズは驚くほどにピッタリだったのだが、その、あまりにアレな見た目であった。
そんな彼が、一から設計し直して皆に似合うように拵えた、鎧とも呼べないような服が──
機能的には全く文句はないのだ。各々の全力をしっかりと支えてくれた、素晴らしい装備であった。
「みーちゃんはねー狭くないっていってたよー!」
冒険の間、ずっと白猫を胸ポケットに収めて戦っていたトゥエラ。
まぁまぁ危ない場面も多々あったというのに、ネコがダメージを受けることは一度もなかったようだ。
「パーちんメチャいけてたっしょ?アレ、あーしじゃ似合わないからマジりすぺくとしてたし?」
テティスはダークエルフということもあり、暖色系の服をあまり好まないようで、それが似合う色白のパステルを羨んでいるようだった。
三人が同時に閃いたのは、料理も酒も、服まで作れるビートル君に、防具職人のダイルの手伝いをさせることだった。
そして、王の手元には以前おっさんが作り上げてしまった王都の完全な地図がある。
それを見せて、先程さっそく彼らをアーリガーターヤ防具店へと送り出したのだった。
自宅にいる時のように、擬人化できるほどの数はいないのだが、数匹であっても彼らは驚くような仕事を熟す。
──たぶん、人っぽく形成しているのはただの趣味であって、一匹でも何でも出来るのではないか?とパステル達は思っていた。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
そして翌朝。
朝食を済ませ、メイクもバッチリきめた二人と、
まだ着ぐるみパジャマのままの眠そうなトゥエラは、徒歩では遠すぎることに気がつき、王族専用の馬車に乗せられて街中を進むのだった。
──たっぷりと、一時間以上かけてようやく馬車は防具店の前に到着した。
店先は……前回訪れた時のまま、ショーケースのガラスは割れて、中には何も飾られていない。
まるで、強盗にでも入られたような有様だ。
店内には誰もおらず、照明もなく…朝だというのにどんよりとした空気が漂っていた。
だが、会計カウンターがあった奥、半開きになった戸の隙間から…何やら音が聞こえてくる。
グゴォ…グゴゴゴォ……
顔を見合わせたトゥティパの三人は、トゥエラを先頭に店の奥へと進んでみる。
独特な──革と油と金属が混じり合ったような匂いが、だんだんと濃くなってゆく。
台所や控室のような幾つかの部屋を通り過ぎた突き当たりから、異音は聞こえてきていた。
躊躇いのないトゥエラが、ガチャリと戸を開けば、
そこは工房であった。
中央にはダイルが仰向けに転がり、
「グゴゴゴゴォォ……!」
と大イビキをたてて寝ている。
部屋の中は雑然とし、そこら中に色とりどりの布や革っぽいもの、魔石に金属、人を斬れそうなほど大きなハサミや、様々な道具が、床を覆い尽くすほど散乱していた。
奥を見れば、一角だけやけに整理されたスペースがあり、そこに黒幕のかけられた三体の人形が立っている。
人形の足元にはビートル君が数匹。
割れた魔石の欠片に集まってカリカリと食事をしているようだった。
「これどーなん?ワンチャン出来上がってるっぽくね?」
天然機関車のトゥエラの手前、いつもは一歩引いたような、冷めたスタイルを演じているテティスが、
今ばかりはソワソワと、早く黒布を剥がして装備をみたそうにしている。
逆に、真っ先に飛びつきそうなトゥエラは、ワニ店主のダイルの顔をつついたり、くすぐったりしているが──
よほど疲れているのか、何の反応も示さずに騒音のようなイビキをたてるのみであった。
「あら……こちらは…」
パステルが目にしたのは、マネキンの横にあった小さなテーブル、その上に置かれた紙切れだった。
『嬢ちゃんたちへ、とんでもねぇ助っ人をありがとう。
左から色黒、上品、チビの装備だ。
勝手に持っていってくれ。俺は寝る。起こすな。』
と汚い字で書き殴られていた。
この場で見てしまっては、すぐに着てみたくなってしまうのは間違いなかったので、黒幕は剥がさずにマネキンごとフレコンバッグに仕舞うことにした。
「お代金はどうすれば…」
と悩むパステルの足をツンツンとつつくトゥエラ。
見れば、以前搬入した素材が3種類とも余ったようで、作業台の上に積まれていた。
「これでいーんじゃね?」
とテティスが言うので、小さく頷いたパステルは、ダイルからの書き置きの後ろに──
「余った素材は差し上げます」
と書き加えて店を出ることにした。
この後、2日ほど眠り続けたワニ店主は──
書き置きと、それを抑える重そうな金塊、
そして引き取られなかった素材を見て……
もう半日程、気を失うのだった。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
はやる気持ちを邪魔するように、人波の増えてきた王都の街中は、馬車の進行を妨げてゆく。
以前であれば──横柄な態度をした貴族が、町人など轢き殺すような勢いで道を占拠していたが、
そういった者たちはこの都市からは居なくなり、
王族の紋章が輝く馬車にも、小さな子供たちが集まって手を振るような光景が広がっていた。
窓を開けてそれに優しい笑顔で応える、王女パステリアーナ。
もうこの都市には、貧富の差が無いとは言わないが、
飢えた子供や、仕事に就けない犯罪者予備軍のような人間は……ほぼ居なくなっていた。
おっさんが建て直した教会の前に差し掛かると……
「ちょ……アレ、あーしの服じゃね!?」
おかしな光景が目に飛び込んできた。
礼拝堂の奥で微笑み立っているはずの、慈愛の女神像が……
なぜか、ダメージの入ったデニムに、ヘソの隠せないミニTシャツを纏って、教会の外で歌を歌っているのだ。
それは確かに、以前テティスが着ていた衣装であり、
最近はビートル君達がいくらでも服を誂えてくれるので、おっさんに預けたまま忘れ去っていたギャル服であった。
歌声は、以前おっさんの自宅の祝いの席で、リリが歌ってくれたものによく似た──
レゲエリズムの讃美歌のような歌であった。
女神像が勝手に外出し、歌い出す怪奇現象に、
街行く人々はありがたそうに手を合わせているのだった。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
──ようやく帰り着いた王城。
姫の私室にて、遂に、新装備のお披露目会とあいなった。
普段は女子同士、気にすることもなく一緒に着替えるのだが、楽しみすぎる三人は、テティスの濃霧隠蔽魔法により個々での着脱を始めた。
「もーいーいー?」
「ガチオーケーっしょ!」
「お…お待ちくださいませ……」
自分の手元くらいしか見えなかった霧が、サァっと晴れてゆく室内。
──そして向き合う三人。
「は……恥ずかしいですわ……!」
「パーちんもトゥーも半端ねーっしょ…あーしのもヤッバいけど?」
「前のより全然すっごいねー!」
パステルのアーマーに使われた素材は、以前テティスが森で仕留めた怪物の鱗だった。
ワニとサソリを合わせたような、凶悪な魔物で、
だが、そのあまりにも美しい外殻を壊さぬように冷凍で保存していた逸品である。
ライトアーマーのような、肌の露出部分が多いにも関わらず、攻撃を察知すればウロコが移動して勝手に身を守ってくれる機能……ではなく、魔物の意思がまだ生きている鎧なのだ。
パステルが先程から赤面している原因は──
尻から生えたサソリの尻尾である。
それは着用者の意のままに……
「う…動かないで下さいませ~!…あぁ~動きますぅ~!」
第三の腕のように、自在に操作出来る尻尾であった。
王宮の大浴場にゆっくりと浸かり、これまでの冒険を語り合っていた三人だったが、
パステルはふと、嫌な予感が頭によぎってしまった。
とりあえず間に合わせで着てくれ。と渡されたチェーンメイルが、サイズは驚くほどにピッタリだったのだが、その、あまりにアレな見た目であった。
そんな彼が、一から設計し直して皆に似合うように拵えた、鎧とも呼べないような服が──
機能的には全く文句はないのだ。各々の全力をしっかりと支えてくれた、素晴らしい装備であった。
「みーちゃんはねー狭くないっていってたよー!」
冒険の間、ずっと白猫を胸ポケットに収めて戦っていたトゥエラ。
まぁまぁ危ない場面も多々あったというのに、ネコがダメージを受けることは一度もなかったようだ。
「パーちんメチャいけてたっしょ?アレ、あーしじゃ似合わないからマジりすぺくとしてたし?」
テティスはダークエルフということもあり、暖色系の服をあまり好まないようで、それが似合う色白のパステルを羨んでいるようだった。
三人が同時に閃いたのは、料理も酒も、服まで作れるビートル君に、防具職人のダイルの手伝いをさせることだった。
そして、王の手元には以前おっさんが作り上げてしまった王都の完全な地図がある。
それを見せて、先程さっそく彼らをアーリガーターヤ防具店へと送り出したのだった。
自宅にいる時のように、擬人化できるほどの数はいないのだが、数匹であっても彼らは驚くような仕事を熟す。
──たぶん、人っぽく形成しているのはただの趣味であって、一匹でも何でも出来るのではないか?とパステル達は思っていた。
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そして翌朝。
朝食を済ませ、メイクもバッチリきめた二人と、
まだ着ぐるみパジャマのままの眠そうなトゥエラは、徒歩では遠すぎることに気がつき、王族専用の馬車に乗せられて街中を進むのだった。
──たっぷりと、一時間以上かけてようやく馬車は防具店の前に到着した。
店先は……前回訪れた時のまま、ショーケースのガラスは割れて、中には何も飾られていない。
まるで、強盗にでも入られたような有様だ。
店内には誰もおらず、照明もなく…朝だというのにどんよりとした空気が漂っていた。
だが、会計カウンターがあった奥、半開きになった戸の隙間から…何やら音が聞こえてくる。
グゴォ…グゴゴゴォ……
顔を見合わせたトゥティパの三人は、トゥエラを先頭に店の奥へと進んでみる。
独特な──革と油と金属が混じり合ったような匂いが、だんだんと濃くなってゆく。
台所や控室のような幾つかの部屋を通り過ぎた突き当たりから、異音は聞こえてきていた。
躊躇いのないトゥエラが、ガチャリと戸を開けば、
そこは工房であった。
中央にはダイルが仰向けに転がり、
「グゴゴゴゴォォ……!」
と大イビキをたてて寝ている。
部屋の中は雑然とし、そこら中に色とりどりの布や革っぽいもの、魔石に金属、人を斬れそうなほど大きなハサミや、様々な道具が、床を覆い尽くすほど散乱していた。
奥を見れば、一角だけやけに整理されたスペースがあり、そこに黒幕のかけられた三体の人形が立っている。
人形の足元にはビートル君が数匹。
割れた魔石の欠片に集まってカリカリと食事をしているようだった。
「これどーなん?ワンチャン出来上がってるっぽくね?」
天然機関車のトゥエラの手前、いつもは一歩引いたような、冷めたスタイルを演じているテティスが、
今ばかりはソワソワと、早く黒布を剥がして装備をみたそうにしている。
逆に、真っ先に飛びつきそうなトゥエラは、ワニ店主のダイルの顔をつついたり、くすぐったりしているが──
よほど疲れているのか、何の反応も示さずに騒音のようなイビキをたてるのみであった。
「あら……こちらは…」
パステルが目にしたのは、マネキンの横にあった小さなテーブル、その上に置かれた紙切れだった。
『嬢ちゃんたちへ、とんでもねぇ助っ人をありがとう。
左から色黒、上品、チビの装備だ。
勝手に持っていってくれ。俺は寝る。起こすな。』
と汚い字で書き殴られていた。
この場で見てしまっては、すぐに着てみたくなってしまうのは間違いなかったので、黒幕は剥がさずにマネキンごとフレコンバッグに仕舞うことにした。
「お代金はどうすれば…」
と悩むパステルの足をツンツンとつつくトゥエラ。
見れば、以前搬入した素材が3種類とも余ったようで、作業台の上に積まれていた。
「これでいーんじゃね?」
とテティスが言うので、小さく頷いたパステルは、ダイルからの書き置きの後ろに──
「余った素材は差し上げます」
と書き加えて店を出ることにした。
この後、2日ほど眠り続けたワニ店主は──
書き置きと、それを抑える重そうな金塊、
そして引き取られなかった素材を見て……
もう半日程、気を失うのだった。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
はやる気持ちを邪魔するように、人波の増えてきた王都の街中は、馬車の進行を妨げてゆく。
以前であれば──横柄な態度をした貴族が、町人など轢き殺すような勢いで道を占拠していたが、
そういった者たちはこの都市からは居なくなり、
王族の紋章が輝く馬車にも、小さな子供たちが集まって手を振るような光景が広がっていた。
窓を開けてそれに優しい笑顔で応える、王女パステリアーナ。
もうこの都市には、貧富の差が無いとは言わないが、
飢えた子供や、仕事に就けない犯罪者予備軍のような人間は……ほぼ居なくなっていた。
おっさんが建て直した教会の前に差し掛かると……
「ちょ……アレ、あーしの服じゃね!?」
おかしな光景が目に飛び込んできた。
礼拝堂の奥で微笑み立っているはずの、慈愛の女神像が……
なぜか、ダメージの入ったデニムに、ヘソの隠せないミニTシャツを纏って、教会の外で歌を歌っているのだ。
それは確かに、以前テティスが着ていた衣装であり、
最近はビートル君達がいくらでも服を誂えてくれるので、おっさんに預けたまま忘れ去っていたギャル服であった。
歌声は、以前おっさんの自宅の祝いの席で、リリが歌ってくれたものによく似た──
レゲエリズムの讃美歌のような歌であった。
女神像が勝手に外出し、歌い出す怪奇現象に、
街行く人々はありがたそうに手を合わせているのだった。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
──ようやく帰り着いた王城。
姫の私室にて、遂に、新装備のお披露目会とあいなった。
普段は女子同士、気にすることもなく一緒に着替えるのだが、楽しみすぎる三人は、テティスの濃霧隠蔽魔法により個々での着脱を始めた。
「もーいーいー?」
「ガチオーケーっしょ!」
「お…お待ちくださいませ……」
自分の手元くらいしか見えなかった霧が、サァっと晴れてゆく室内。
──そして向き合う三人。
「は……恥ずかしいですわ……!」
「パーちんもトゥーも半端ねーっしょ…あーしのもヤッバいけど?」
「前のより全然すっごいねー!」
パステルのアーマーに使われた素材は、以前テティスが森で仕留めた怪物の鱗だった。
ワニとサソリを合わせたような、凶悪な魔物で、
だが、そのあまりにも美しい外殻を壊さぬように冷凍で保存していた逸品である。
ライトアーマーのような、肌の露出部分が多いにも関わらず、攻撃を察知すればウロコが移動して勝手に身を守ってくれる機能……ではなく、魔物の意思がまだ生きている鎧なのだ。
パステルが先程から赤面している原因は──
尻から生えたサソリの尻尾である。
それは着用者の意のままに……
「う…動かないで下さいませ~!…あぁ~動きますぅ~!」
第三の腕のように、自在に操作出来る尻尾であった。
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