223 / 279
第九章
第十二話
しおりを挟む
天高く立ち昇ったポリゴン片の竜巻は──
粒子のように粉々になって消え去った。
ヒュンヒュン…と、竹蜻蛉の惰性のようにゆっくりと着陸する二人。
視界を塞ぐ大きな鬼は居なくなり、
遠くには立派な城が見えていた。
竜巻の消え去った上空から、クルクルとメダルが降ってきて、それを、両手で優しくキャッチするパステル。
メダルに刻まれていた文字は【 F 】だった。
トゥティパの三人で手を合わせてメダルを包み込めば……
何処からか吹いてきた強い風が、
背景の岩山、雲、そして三人をも──
微細な三角形のポリゴン片を吹き飛ばし、
その下から現れたのは──
現実世界の三人と変わりない姿であった。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
舞い上がる土埃に、匂いがある。
照りつける日射は、肌をヒリヒリと焦がし始める。
「あの妙な絵のダンジョンは終わりってワケ?
なーんか……体に違和感ね?」
ドット絵、ポリゴン姿で冒険をしていた時、
自分の本体が何処にいたのかは謎であり、
こうして魂と身体が一致して身を動かすのは久し振りである。
三人は、指を動かしたり、軽く跳ねたりして調子を確かめる。
「あれー?、ええっとー……こうかなー?
──とぅにっくぶーん!」
突然、体をクネクネとさせたトゥエラは、
斧を持ち軽く素振りをした。
すると──先程までのポリゴンゲーム世界でのような、斬撃が射出され、遠くの岩山に突き刺さった。
「ちょ!トゥー!アンタなんでソレ出るワケ!?
………ぁ、出るかも?」
その瞬間、テティスの姿が一瞬消え、3メートル程先に現れた幻影のテティスが──
「ギャル最強!!」
ズドン!!と地響きを鳴らし、肩から突っ込む鋼鉄タックル技を繰り出した。
大地を揺らした幻影はフワッと立ち消え、
元いた場所に本物のテティスが現れる。
「あの、おかしな絵の世界での修行は、
無駄ではなかったということなのですわね」
首元を飾る王家の証のはずが、パステルが腕を振ればショットガンのように広がったり、
7本の鎖が絡み合い、太いワイヤーの鞭になったりして、地上を薙ぎ払い、上空に弾幕を張っていた。
「もーおなかすいたー!かえりたーい!」
トゥエラに言われて気がつく二人。
ゲーム世界では空腹も疲労もなく数日間ぶっ通しで戦闘をしていたような感覚があるのに、
今はお腹も空き、疲れもある。
「とりま──帰っけ?パーパ風w」
「うふふ、そうですわね、帰りましょう」
「さけのじかんだっぺーよー!」
トゥティパの三人はおっさんのモノマネに腹を捩りながら、王宮へと転移してゆくのだった。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
その頃、おっさんは──
猫を構いながらゴロゴロしていた。
~fin~
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
「無事に戻ったか!パステルよ!」
何度も謁見の間に飛び入りするのは悪いと思い、
テティスの集中力でピンポイントにパステルの私室への転移に成功したトゥティパの三人。
お茶にするか、メシか風呂かと話し合っていると、パパーパ…。もとい、国王が飛び込んできた。
「御父様?前触れを出すか、
せめてノックくらいしてくださいまし!」
着脱に手間のかかる、『魔蝶蘭のチェーンメイル』を──
半分ほど解いていたパステルはオコであった。
「す…すまぬ!半刻ほどしてから出直そう!」
そそくさと退出した王を尻目に、普段着へと衣装を変えてゆく三人。
よく見れば、黒薔薇のローブも、紫陽花のワンピースも、魔蝶蘭のチェーンメイルも──
あちこちがほつれ、傷つき傷んでいた。
あのバーチャル的な世界では、ダメージを受けても生身には傷がつかない。
──国王はそう言っていたはずだったのだが……
装備にはきちんと激戦の痕が残されていた。
「あー背中んとこ破けてるし~?ショック~!
わりと気に入ってたのに~!?」
思い返せば、ポリゴンステージで技を編み出し、鬼の大群と戦っていた時…
空中回転蹴りのタイミングを誤り、躱されてしまったのだ。
その時背中に受けた鬼の棍棒は相当に痛かった。
背中が、というより魂に響く…というのか…
上手く表現ができないのだが、もしアレを、
無防御で脳天に喰らったとしたら──
あの世界の中のテティスは弾け飛んでいたかもしれない。
「これでは、あの先に見えた城のような場所に向かうには不安ですわね…」
パステルも、チャラリとチェーンメイルを持ち上げると胸の辺りの花が取れそうになっていたのに気がついた。
「トゥエラのも壊れそうー…あ、とれちゃった…」
三人の中で飛び抜けて多くの技を発見し、暴れ回っていたトゥエラのワンピースは、
艶がなくなるほど細かい傷がついており、
ポロリとおへその辺りの花びらが取れてしまった。
「あのワニにおっさん、ひと月って言ってたっしょ~?まーだ完成してないっぽいよねー」
素材を預けたアリガーターヤ防具店の店主、ダイルの顔を思い出したテティスであったが、
約束の期日までにはまだ二週間程あり、それが出来上がるまでは冒険は一時中断せざるを得ない状況となった。
しばらくすると、ドアが叩かれ、パステルの返事を待たずに開かれた戸から、晩餐の乗ったワゴンを押して国王が入ってきた。
王様が自ら、娘達の夕食をテーブルに配膳し始めたのを見て、苦笑の漏れたパステルは、おっさんから預かっていたフレコンバッグからよく冷えた赤ワインのボトルを取り出し、父の分も含めグラスに注いだ。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
「──なんと!あの山脈の大鬼を倒しただと!?
……首が三つ?雷を?──」
かつて若かった王が挑んだ時の記憶と、パステル達の報告する内容がだいぶかけ離れているため、顔色を変えて驚きを見せる父は、よく無事で戻った。と、胸を撫で下ろすのであった。
話を擦り合わせてみれば、王がまだ王子であった時代、どうにか山脈ステージのボスまでは辿り着いたが、歯が立たずに敗走し、命からがらダンジョンを脱出したのだそうだ。
だがその時にいたのは、身の丈八尺程度の大鬼で、首は一つで剣を振り回すだけであったそうだ。
それでも、『トゥニックブーム』のような飛び道具を発現出来なかった王には荷が重く、接近戦では何度も死にかかったらしい。
トゥティパが討伐した三つ首は、二階建ての家くらいの大きさがあったし、口から雷撃を飛ばしてきた。
「アレじゃね?あーしら三人で行ったじゃん?
その分敵も気合い入ってたパターン?みたいな」
核心をついたテティスの発言に、皆は納得するが、
「では──あの古城のような建物も相当に厳しいのでしょうか?」
パステルの不安げな予想に言葉を噤むしかなかった。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
「ぬ?虫がおるのか?」
食事も終えて、明日からの行動をどうしようかと話し合っていた三人に、いつまでも退出しない王が声を上げた。
指差す方に目をやれば、パステル達のベッドの上で、モゾモゾと動く玉蟲色の──ビートル君が数匹いた。
彼らは、一見……Gのようにも見えるが、れっきとしたドワーフ族の従者であり守護者でもある。
つまり、トゥエラを護衛するために荷物の中に紛れ込んでいたわけなのだ。
「御父様、彼らはビートルさん。トゥエラの従者ですわ」
と言い、ハッと顔を上げる。
恐らく三人とも、同じタイミングで同じ事を思いついたらしく、顔を見合わせて────
『装備完成すんじゃん(しますわ)(するねー)!』
と声を揃えるのだった。
粒子のように粉々になって消え去った。
ヒュンヒュン…と、竹蜻蛉の惰性のようにゆっくりと着陸する二人。
視界を塞ぐ大きな鬼は居なくなり、
遠くには立派な城が見えていた。
竜巻の消え去った上空から、クルクルとメダルが降ってきて、それを、両手で優しくキャッチするパステル。
メダルに刻まれていた文字は【 F 】だった。
トゥティパの三人で手を合わせてメダルを包み込めば……
何処からか吹いてきた強い風が、
背景の岩山、雲、そして三人をも──
微細な三角形のポリゴン片を吹き飛ばし、
その下から現れたのは──
現実世界の三人と変わりない姿であった。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
舞い上がる土埃に、匂いがある。
照りつける日射は、肌をヒリヒリと焦がし始める。
「あの妙な絵のダンジョンは終わりってワケ?
なーんか……体に違和感ね?」
ドット絵、ポリゴン姿で冒険をしていた時、
自分の本体が何処にいたのかは謎であり、
こうして魂と身体が一致して身を動かすのは久し振りである。
三人は、指を動かしたり、軽く跳ねたりして調子を確かめる。
「あれー?、ええっとー……こうかなー?
──とぅにっくぶーん!」
突然、体をクネクネとさせたトゥエラは、
斧を持ち軽く素振りをした。
すると──先程までのポリゴンゲーム世界でのような、斬撃が射出され、遠くの岩山に突き刺さった。
「ちょ!トゥー!アンタなんでソレ出るワケ!?
………ぁ、出るかも?」
その瞬間、テティスの姿が一瞬消え、3メートル程先に現れた幻影のテティスが──
「ギャル最強!!」
ズドン!!と地響きを鳴らし、肩から突っ込む鋼鉄タックル技を繰り出した。
大地を揺らした幻影はフワッと立ち消え、
元いた場所に本物のテティスが現れる。
「あの、おかしな絵の世界での修行は、
無駄ではなかったということなのですわね」
首元を飾る王家の証のはずが、パステルが腕を振ればショットガンのように広がったり、
7本の鎖が絡み合い、太いワイヤーの鞭になったりして、地上を薙ぎ払い、上空に弾幕を張っていた。
「もーおなかすいたー!かえりたーい!」
トゥエラに言われて気がつく二人。
ゲーム世界では空腹も疲労もなく数日間ぶっ通しで戦闘をしていたような感覚があるのに、
今はお腹も空き、疲れもある。
「とりま──帰っけ?パーパ風w」
「うふふ、そうですわね、帰りましょう」
「さけのじかんだっぺーよー!」
トゥティパの三人はおっさんのモノマネに腹を捩りながら、王宮へと転移してゆくのだった。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
その頃、おっさんは──
猫を構いながらゴロゴロしていた。
~fin~
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
「無事に戻ったか!パステルよ!」
何度も謁見の間に飛び入りするのは悪いと思い、
テティスの集中力でピンポイントにパステルの私室への転移に成功したトゥティパの三人。
お茶にするか、メシか風呂かと話し合っていると、パパーパ…。もとい、国王が飛び込んできた。
「御父様?前触れを出すか、
せめてノックくらいしてくださいまし!」
着脱に手間のかかる、『魔蝶蘭のチェーンメイル』を──
半分ほど解いていたパステルはオコであった。
「す…すまぬ!半刻ほどしてから出直そう!」
そそくさと退出した王を尻目に、普段着へと衣装を変えてゆく三人。
よく見れば、黒薔薇のローブも、紫陽花のワンピースも、魔蝶蘭のチェーンメイルも──
あちこちがほつれ、傷つき傷んでいた。
あのバーチャル的な世界では、ダメージを受けても生身には傷がつかない。
──国王はそう言っていたはずだったのだが……
装備にはきちんと激戦の痕が残されていた。
「あー背中んとこ破けてるし~?ショック~!
わりと気に入ってたのに~!?」
思い返せば、ポリゴンステージで技を編み出し、鬼の大群と戦っていた時…
空中回転蹴りのタイミングを誤り、躱されてしまったのだ。
その時背中に受けた鬼の棍棒は相当に痛かった。
背中が、というより魂に響く…というのか…
上手く表現ができないのだが、もしアレを、
無防御で脳天に喰らったとしたら──
あの世界の中のテティスは弾け飛んでいたかもしれない。
「これでは、あの先に見えた城のような場所に向かうには不安ですわね…」
パステルも、チャラリとチェーンメイルを持ち上げると胸の辺りの花が取れそうになっていたのに気がついた。
「トゥエラのも壊れそうー…あ、とれちゃった…」
三人の中で飛び抜けて多くの技を発見し、暴れ回っていたトゥエラのワンピースは、
艶がなくなるほど細かい傷がついており、
ポロリとおへその辺りの花びらが取れてしまった。
「あのワニにおっさん、ひと月って言ってたっしょ~?まーだ完成してないっぽいよねー」
素材を預けたアリガーターヤ防具店の店主、ダイルの顔を思い出したテティスであったが、
約束の期日までにはまだ二週間程あり、それが出来上がるまでは冒険は一時中断せざるを得ない状況となった。
しばらくすると、ドアが叩かれ、パステルの返事を待たずに開かれた戸から、晩餐の乗ったワゴンを押して国王が入ってきた。
王様が自ら、娘達の夕食をテーブルに配膳し始めたのを見て、苦笑の漏れたパステルは、おっさんから預かっていたフレコンバッグからよく冷えた赤ワインのボトルを取り出し、父の分も含めグラスに注いだ。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
「──なんと!あの山脈の大鬼を倒しただと!?
……首が三つ?雷を?──」
かつて若かった王が挑んだ時の記憶と、パステル達の報告する内容がだいぶかけ離れているため、顔色を変えて驚きを見せる父は、よく無事で戻った。と、胸を撫で下ろすのであった。
話を擦り合わせてみれば、王がまだ王子であった時代、どうにか山脈ステージのボスまでは辿り着いたが、歯が立たずに敗走し、命からがらダンジョンを脱出したのだそうだ。
だがその時にいたのは、身の丈八尺程度の大鬼で、首は一つで剣を振り回すだけであったそうだ。
それでも、『トゥニックブーム』のような飛び道具を発現出来なかった王には荷が重く、接近戦では何度も死にかかったらしい。
トゥティパが討伐した三つ首は、二階建ての家くらいの大きさがあったし、口から雷撃を飛ばしてきた。
「アレじゃね?あーしら三人で行ったじゃん?
その分敵も気合い入ってたパターン?みたいな」
核心をついたテティスの発言に、皆は納得するが、
「では──あの古城のような建物も相当に厳しいのでしょうか?」
パステルの不安げな予想に言葉を噤むしかなかった。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
「ぬ?虫がおるのか?」
食事も終えて、明日からの行動をどうしようかと話し合っていた三人に、いつまでも退出しない王が声を上げた。
指差す方に目をやれば、パステル達のベッドの上で、モゾモゾと動く玉蟲色の──ビートル君が数匹いた。
彼らは、一見……Gのようにも見えるが、れっきとしたドワーフ族の従者であり守護者でもある。
つまり、トゥエラを護衛するために荷物の中に紛れ込んでいたわけなのだ。
「御父様、彼らはビートルさん。トゥエラの従者ですわ」
と言い、ハッと顔を上げる。
恐らく三人とも、同じタイミングで同じ事を思いついたらしく、顔を見合わせて────
『装備完成すんじゃん(しますわ)(するねー)!』
と声を揃えるのだった。
30
あなたにおすすめの小説
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
異世界は流されるままに
椎井瑛弥
ファンタジー
貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。
日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。
しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。
これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。
転生したら王族だった
みみっく
ファンタジー
異世界に転生した若い男の子レイニーは、王族として生まれ変わり、強力なスキルや魔法を持つ。彼の最大の願望は、人間界で種族を問わずに平和に暮らすこと。前世では得られなかった魔法やスキル、さらに不思議な力が宿るアイテムに強い興味を抱き大喜びの日々を送っていた。
レイニーは異種族の友人たちと出会い、共に育つことで異種族との絆を深めていく。しかし……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
