DIYと異世界建築生活〜ギャル娘たちとパパの腰袋チート

みーくん

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第二章

第十二話

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幾日か経った頃。

神殿内部の廃棄物はほぼ無くなった。
天井や壁も高圧洗浄機で汚れを落とし、
出た汚水はポータブル浄化槽で濾過してから海に流す。
傷んだ箇所も漆喰で補修し新築のように輝く神殿が完成した。



その時だった。

「キャオォォォォォォォォン」

外から海竜の嬉しそうな咆哮が聞こえたかと思うと…

屋根が開き出した。
急勾配の切妻屋根だと思っていた建物はなんと縦半分に大きく割れ…

神殿自体が二つに割れてゆき…

バサァ!!!

翼になった。

まるで天馬のような美しく雄大な翼を広げると
花壇とテーマパークが一望できる壮大な景色が広がった
屋根だった部分は完全に展開し、
太陽の光が差し込む神殿の中央ホールには神々しい光の柱が現れた。

「……これ、翼だったんかい」

まじまじと見上げながら、俺は思わず呟いた。
あれだけ苦労して焼却炉を組んだ神殿の屋根がパカーって割れて、
しかもそれが翼になるとか聞いてねぇ。
建物に固定しない独立式にしておいて、
本当によかった。

「おとーさんみてー!」

トゥエラが階段を駆け上がってくる。

「おはながひらひらしてきれいだねー!」

──花壇のネモフィラが舞い上がり、

まるで竜の背に祝福の魔法でもかけたような景色になっていた。

「これ、ラッキー君……飛ぶつもりなのか?」

ラッキー君海竜は静かに目を閉じ、翼を一度、ゆっくり広げた。
ドラゴンというよりも、空母というよりも──

「え、これ……移動式リゾートじゃね?」
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