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第三章
第十話
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こんな人里もない魔境で暮らしてゆくには、
いろいろな不便がある。
大体のことは不思議な腰袋が解決してくれるのだが…
「娘達の着替とか…」
腰袋のなかを漁ってみると、
子供用のピンクのニッカポッカがあった…
あとドカジャンもあった。
ので、トゥエラに着せてみると…
ド派手なお子様職人が誕生した!
マチェットナイフは使う時以外は物騒なので、ミニ掛矢を出してやると、肩に担ぎ片手を腰に。
ベテランの風格である。
自分の世界に入っているトゥエラを、
少しひきつった顔で見ているテティス。
彼女には…
ガサゴソするとシュッとした上下のデニムが出てきた。
「最近こうゆう作業服多いよな」
作業服とは思えないような値段で、おっさんは近寄ることはなかった。
作業服屋での思い出だ。
テティスにも服を渡してみると、家の中で着替えてきた。
恥ずかしそうに鼻を隠している。
「微笑ましい…」
最近は生活に必要な家具や小物などをまったりと作っている。
最初は3人分のベットだった。
角材に製材した材料で、娘達は仲良しなので、二人で寝かせればいいかと思い、天蓋つきのキングサイズベットにした。
いい感じの琉球畳が腰袋にあったので、それにサイズを合わせた。
朱色と白のペンキで塗装して仕上がると…
首里城みたいになっていた。
俺のベッドは普通だ。
いや普通以下だ。
箱作って板のせただけ。
手抜きもいいとこである。
だが腰痛は辛いので、マットレスも作った。
昔、飲食店やスナックなどでさんざん作らされた、
コンパネにウレタンフォームを乗せ、革で包み裏側をタッカーで止めたものだ。
寝心地は…普通だ。
あとは、あちこちに棚や引き出し付き収納なども拵えたが…
メシを食うテーブルも作り直した。
日本では値段が高くてちょっと手が出なかった、いい雰囲気の一枚板。
今となっては、卸問屋ができるほど在庫がある。
とくに木目も綺麗でかっこよかったウォールナット風の板、幅1メートル、長さ2メートル、厚み15センチほどの重量もあるどっしりとした板を…
縦半分で裂いてみた。
もったいない?ノンノン。
2枚になった板をひっくり返し真ん中に隙間をあけて並べる。
この作業は、こないだ亀を殺しそこなった鉄板の上でやっている。
端部を余った板切れで塞いだら、レジン液を流し込む。
すこーしづつ…だ
レジン液自体にも少しづつ着色をほどこしながら何層にもグラデーションになるように流す
板の厚みまで入ったら、
数日間放置する。
完全に硬化した頃合いに、電動回転式紙鑢で荒いヤスリからガンガン削り、だんだんと仕上げてゆく。
ヴイィィィィィィィィィィィィィィ!!!
と唸り声をあげる機械。
そのまま使っては、粉塵がやばいことになるので、
集塵機のホースを繋ぎ連動させる
この研磨作業も数日かかる。
なぜなら…
飽きて酒が呑みたくなってしまうからだ。
二時間ほど作業しては休憩し、午後少しやったら呑んでしまう。
社会人失格である。
まぁおっさんは、異世界の樹海の仙人になったので、別にいいだろう。
そんなこんなで、顔が映るほどの輝くレジンテーブルが完成した。
「まぁまぁだな。」
いろいろな不便がある。
大体のことは不思議な腰袋が解決してくれるのだが…
「娘達の着替とか…」
腰袋のなかを漁ってみると、
子供用のピンクのニッカポッカがあった…
あとドカジャンもあった。
ので、トゥエラに着せてみると…
ド派手なお子様職人が誕生した!
マチェットナイフは使う時以外は物騒なので、ミニ掛矢を出してやると、肩に担ぎ片手を腰に。
ベテランの風格である。
自分の世界に入っているトゥエラを、
少しひきつった顔で見ているテティス。
彼女には…
ガサゴソするとシュッとした上下のデニムが出てきた。
「最近こうゆう作業服多いよな」
作業服とは思えないような値段で、おっさんは近寄ることはなかった。
作業服屋での思い出だ。
テティスにも服を渡してみると、家の中で着替えてきた。
恥ずかしそうに鼻を隠している。
「微笑ましい…」
最近は生活に必要な家具や小物などをまったりと作っている。
最初は3人分のベットだった。
角材に製材した材料で、娘達は仲良しなので、二人で寝かせればいいかと思い、天蓋つきのキングサイズベットにした。
いい感じの琉球畳が腰袋にあったので、それにサイズを合わせた。
朱色と白のペンキで塗装して仕上がると…
首里城みたいになっていた。
俺のベッドは普通だ。
いや普通以下だ。
箱作って板のせただけ。
手抜きもいいとこである。
だが腰痛は辛いので、マットレスも作った。
昔、飲食店やスナックなどでさんざん作らされた、
コンパネにウレタンフォームを乗せ、革で包み裏側をタッカーで止めたものだ。
寝心地は…普通だ。
あとは、あちこちに棚や引き出し付き収納なども拵えたが…
メシを食うテーブルも作り直した。
日本では値段が高くてちょっと手が出なかった、いい雰囲気の一枚板。
今となっては、卸問屋ができるほど在庫がある。
とくに木目も綺麗でかっこよかったウォールナット風の板、幅1メートル、長さ2メートル、厚み15センチほどの重量もあるどっしりとした板を…
縦半分で裂いてみた。
もったいない?ノンノン。
2枚になった板をひっくり返し真ん中に隙間をあけて並べる。
この作業は、こないだ亀を殺しそこなった鉄板の上でやっている。
端部を余った板切れで塞いだら、レジン液を流し込む。
すこーしづつ…だ
レジン液自体にも少しづつ着色をほどこしながら何層にもグラデーションになるように流す
板の厚みまで入ったら、
数日間放置する。
完全に硬化した頃合いに、電動回転式紙鑢で荒いヤスリからガンガン削り、だんだんと仕上げてゆく。
ヴイィィィィィィィィィィィィィィ!!!
と唸り声をあげる機械。
そのまま使っては、粉塵がやばいことになるので、
集塵機のホースを繋ぎ連動させる
この研磨作業も数日かかる。
なぜなら…
飽きて酒が呑みたくなってしまうからだ。
二時間ほど作業しては休憩し、午後少しやったら呑んでしまう。
社会人失格である。
まぁおっさんは、異世界の樹海の仙人になったので、別にいいだろう。
そんなこんなで、顔が映るほどの輝くレジンテーブルが完成した。
「まぁまぁだな。」
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