109 / 279
第六章
第十四話
しおりを挟む
それからおっさんは、
王都と下水道の、完全版相互マップを──
役人っぽい女性に、ポイっとくれてやった。
渡された役人は、しばらく震えながらそれを眺め、
……そして、泡を吹いて倒れた。
2枚の地図を照らし合わせると…
王城の間取りすら丸裸にできてしまう、
軍事機密級のブツが誕生してしまったらしい。
……だが。
おっさんには、そんなことはどうでもよかった。
掃除依頼の報酬は、どうやら莫大になるらしい。
だが──
「これ……どう計算すればいいんだガウ……?」
ライオンは、頭を掻きむしっていた。
そんな騒ぎをよそに、
おっさんの関心は、ひとつだけだった。
帰宅してからの、究極ラーメン。
「腹っぺにして、けーっぺ」
そうつぶやきながら、
おっさんはふらりと依頼掲示板へ向かっていった。
後ろをご機嫌でついてくるリリに、
おすすめの依頼はないのか聞いてみる。
だが──返ってきた答えは、頬を染め…
「貴方が選べば、どれでも至高です」
……という、ありがたいんだか困るんだか…
よく分からないアドバイスだった。
……専属受付嬢とは、一体。
手短に終わりそうな仕事を探してみるが、
なかなか見つからない。
そりゃそうだ。
金貨を積んで人を雇うような依頼が、
半日程度の軽作業で済むわけがない。
かといって、
孤児や子どもが受けるような“お使い仕事”を奪ってしまうのも、違う気がする。
悩んだ末──
「今日は仕事はやめて、食材でも探すけ」
そう決めたおっさんは、
娘たちを車に乗せ、街の外へと出発するのだった。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
「おとーさんこれなにー?」
ガタガタ揺れるダンプの中、
トゥエラが渡してきたのは、
風呂の栓…ではなく、よく見直せば、
千切れたネックレスだった。
細い鎖の先に、栓にみえた黒い宝石。
チャラ、っと掌に載せられ、マジマジとみると、
けっこう高価な代物なのかもしれない。
風呂の栓かと床にうっちゃったのを、トゥエラが拾っておいたらしい。
鎖の部分を直して、
リリにでもくれてやるか──
そう思いながら、
おっさんはそれをポケットにしまい込んだ。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
トラックは、黒煙を撒き散らしながら、
ガタ!ボコ!と街道を進む。
以前、薬草を摘んだ森でも良いが……
せっかくなら、未知のエリアも行ってみたい。
なにか、掘り出し物が見つかるかもしれないから。
馬車が行き交うような街道を走っていても、
めぼしい物は見つからんだろう。
そう思ったおっさんは、道を外れた。
起伏のある丘、谷のような窪地、獣道――
ダンプの硬いサスペンションが唸り、
子どもたちはキャーキャーと喜んで跳ねている。
おっさんは景色を観察しながら進んでいた。
林。
岩場。
小川。
……窪地。
……獣道。
……アジト。
アジト?
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
小川沿いの岩場を越えた、林に囲まれた窪地の、
獣道の奥にそれはあった。
疎なボロいテントが、いくつか。
その隙間に、人の集まり……
まるで、浮浪者たちの住処のようにも見える。
「職人仲間で流行ってたな、グランピングとかいうやつけ?……」
一瞬だけそう思ったおっさんだったが――
すぐに気づく。
様子がおかしい。
子どもか、女性の……
甲高い悲鳴のような声が、かすかに聞こえた気がする。
それに、狩猟の痕には見えない。
テントの端に投げ出された、
“人っぽい、血まみれの物体”が──
目に入った。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
愛娘たちは、悪路走行を存分に楽しんだあと、
肩を寄せ合って、すうすうと眠っている。
おっさんは、変な絵柄のアイマスクをかぶせ、
タオルケットをそっと掛けてやった。
車外に降り、ドアをロックし、煙草に火を点ける。
……だが、吸い込んだ煙が喉に絡みつき、
嘔吐きそうになるのを、必死でこらえた。
以前出会ったアイツらとは、違う。
確かに彼らも犯罪者だった。
だが素直で、根はいい奴らだった。
今では、ファイアーダンサーとして立ち直ったことだろう。
けれど、今この眼下にあるのは……違う。
脚を失い、尚も這って逃げようとする者を、
笑いながら、弓で射抜き遊ぶ連中。
娘たちと歳も変わらぬような子どもを、
傷つけ、嬲って楽しんでいる。
こんな“悪意の塊”は、見たことがなかった。
サバンナの猛獣を囲う柵を作ったこともある。
国内の任侠屋敷をリフォームしたこともある。
刑務所の壁だって補修した。
けれど、そんな現場ですら、
ここまで胸の奥が腐るような匂いは、嗅いだことがない。
助けよう、成敗しよう――そんな考えすら浮かばない。
ただ、ただ……
おっさんは嗚咽をこらえながら、地面に蹲った。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
一頻りのお昼寝から目覚めた娘達。
寝惚け眼で外を見ると、優しいお父さんが、
…泣いていた。
おっさんは前を見た。
自分のやった仕事からは決して逃げたくなかった。
ちょうど、東京ドームを、逆さまにしたような…
窪地だった場所は…
おっさんの立つ地面と真っ平な、
コンクリートが打設され硬化し、
白く乾き、あたかもスケートリンクのように…
何も無い美しい更地になっていた。
完全に無意識だったと思う。
窪地を囲むように、
生コン車、ポンプ車、クレーン車…
それらをまるで、暴走族の集会のように並べ、
本人は急な傾斜をバイクで滑落し、
邪魔な汚物を跳ね飛ばし、
息のある怪我人をフレコンに叩き込み、
クレーン車から降ろしたワイヤーフックに玉掛けし、
汚物以外の生存者が居ないのを確かめ──
ポンプ車のリモコンを押し生コンを全方位から、
まるでナイアガラの滝の如く放出し、
吊り荷と共に地上へあがり、
そして今に至る。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
娘達に泣きつき、重傷や瀕死の人々を治してもらう。
患部転移魔法とやらで、
服も身体も、何事もなかったかのように…
静かに眠る二十数人の男女。
おっさんは現場送迎用の大型バスを召喚し、
全員を運び椅子にシートベルトで結いつけ発射。
「ラーメンの具材…にもならねえべ…」
と愚痴をこぼし、王都に帰還した。
王都と下水道の、完全版相互マップを──
役人っぽい女性に、ポイっとくれてやった。
渡された役人は、しばらく震えながらそれを眺め、
……そして、泡を吹いて倒れた。
2枚の地図を照らし合わせると…
王城の間取りすら丸裸にできてしまう、
軍事機密級のブツが誕生してしまったらしい。
……だが。
おっさんには、そんなことはどうでもよかった。
掃除依頼の報酬は、どうやら莫大になるらしい。
だが──
「これ……どう計算すればいいんだガウ……?」
ライオンは、頭を掻きむしっていた。
そんな騒ぎをよそに、
おっさんの関心は、ひとつだけだった。
帰宅してからの、究極ラーメン。
「腹っぺにして、けーっぺ」
そうつぶやきながら、
おっさんはふらりと依頼掲示板へ向かっていった。
後ろをご機嫌でついてくるリリに、
おすすめの依頼はないのか聞いてみる。
だが──返ってきた答えは、頬を染め…
「貴方が選べば、どれでも至高です」
……という、ありがたいんだか困るんだか…
よく分からないアドバイスだった。
……専属受付嬢とは、一体。
手短に終わりそうな仕事を探してみるが、
なかなか見つからない。
そりゃそうだ。
金貨を積んで人を雇うような依頼が、
半日程度の軽作業で済むわけがない。
かといって、
孤児や子どもが受けるような“お使い仕事”を奪ってしまうのも、違う気がする。
悩んだ末──
「今日は仕事はやめて、食材でも探すけ」
そう決めたおっさんは、
娘たちを車に乗せ、街の外へと出発するのだった。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
「おとーさんこれなにー?」
ガタガタ揺れるダンプの中、
トゥエラが渡してきたのは、
風呂の栓…ではなく、よく見直せば、
千切れたネックレスだった。
細い鎖の先に、栓にみえた黒い宝石。
チャラ、っと掌に載せられ、マジマジとみると、
けっこう高価な代物なのかもしれない。
風呂の栓かと床にうっちゃったのを、トゥエラが拾っておいたらしい。
鎖の部分を直して、
リリにでもくれてやるか──
そう思いながら、
おっさんはそれをポケットにしまい込んだ。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
トラックは、黒煙を撒き散らしながら、
ガタ!ボコ!と街道を進む。
以前、薬草を摘んだ森でも良いが……
せっかくなら、未知のエリアも行ってみたい。
なにか、掘り出し物が見つかるかもしれないから。
馬車が行き交うような街道を走っていても、
めぼしい物は見つからんだろう。
そう思ったおっさんは、道を外れた。
起伏のある丘、谷のような窪地、獣道――
ダンプの硬いサスペンションが唸り、
子どもたちはキャーキャーと喜んで跳ねている。
おっさんは景色を観察しながら進んでいた。
林。
岩場。
小川。
……窪地。
……獣道。
……アジト。
アジト?
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
小川沿いの岩場を越えた、林に囲まれた窪地の、
獣道の奥にそれはあった。
疎なボロいテントが、いくつか。
その隙間に、人の集まり……
まるで、浮浪者たちの住処のようにも見える。
「職人仲間で流行ってたな、グランピングとかいうやつけ?……」
一瞬だけそう思ったおっさんだったが――
すぐに気づく。
様子がおかしい。
子どもか、女性の……
甲高い悲鳴のような声が、かすかに聞こえた気がする。
それに、狩猟の痕には見えない。
テントの端に投げ出された、
“人っぽい、血まみれの物体”が──
目に入った。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
愛娘たちは、悪路走行を存分に楽しんだあと、
肩を寄せ合って、すうすうと眠っている。
おっさんは、変な絵柄のアイマスクをかぶせ、
タオルケットをそっと掛けてやった。
車外に降り、ドアをロックし、煙草に火を点ける。
……だが、吸い込んだ煙が喉に絡みつき、
嘔吐きそうになるのを、必死でこらえた。
以前出会ったアイツらとは、違う。
確かに彼らも犯罪者だった。
だが素直で、根はいい奴らだった。
今では、ファイアーダンサーとして立ち直ったことだろう。
けれど、今この眼下にあるのは……違う。
脚を失い、尚も這って逃げようとする者を、
笑いながら、弓で射抜き遊ぶ連中。
娘たちと歳も変わらぬような子どもを、
傷つけ、嬲って楽しんでいる。
こんな“悪意の塊”は、見たことがなかった。
サバンナの猛獣を囲う柵を作ったこともある。
国内の任侠屋敷をリフォームしたこともある。
刑務所の壁だって補修した。
けれど、そんな現場ですら、
ここまで胸の奥が腐るような匂いは、嗅いだことがない。
助けよう、成敗しよう――そんな考えすら浮かばない。
ただ、ただ……
おっさんは嗚咽をこらえながら、地面に蹲った。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
一頻りのお昼寝から目覚めた娘達。
寝惚け眼で外を見ると、優しいお父さんが、
…泣いていた。
おっさんは前を見た。
自分のやった仕事からは決して逃げたくなかった。
ちょうど、東京ドームを、逆さまにしたような…
窪地だった場所は…
おっさんの立つ地面と真っ平な、
コンクリートが打設され硬化し、
白く乾き、あたかもスケートリンクのように…
何も無い美しい更地になっていた。
完全に無意識だったと思う。
窪地を囲むように、
生コン車、ポンプ車、クレーン車…
それらをまるで、暴走族の集会のように並べ、
本人は急な傾斜をバイクで滑落し、
邪魔な汚物を跳ね飛ばし、
息のある怪我人をフレコンに叩き込み、
クレーン車から降ろしたワイヤーフックに玉掛けし、
汚物以外の生存者が居ないのを確かめ──
ポンプ車のリモコンを押し生コンを全方位から、
まるでナイアガラの滝の如く放出し、
吊り荷と共に地上へあがり、
そして今に至る。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
娘達に泣きつき、重傷や瀕死の人々を治してもらう。
患部転移魔法とやらで、
服も身体も、何事もなかったかのように…
静かに眠る二十数人の男女。
おっさんは現場送迎用の大型バスを召喚し、
全員を運び椅子にシートベルトで結いつけ発射。
「ラーメンの具材…にもならねえべ…」
と愚痴をこぼし、王都に帰還した。
34
あなたにおすすめの小説
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
異世界は流されるままに
椎井瑛弥
ファンタジー
貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。
日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。
しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。
これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。
転生したら王族だった
みみっく
ファンタジー
異世界に転生した若い男の子レイニーは、王族として生まれ変わり、強力なスキルや魔法を持つ。彼の最大の願望は、人間界で種族を問わずに平和に暮らすこと。前世では得られなかった魔法やスキル、さらに不思議な力が宿るアイテムに強い興味を抱き大喜びの日々を送っていた。
レイニーは異種族の友人たちと出会い、共に育つことで異種族との絆を深めていく。しかし……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる