156 / 279
第八章
第三話
しおりを挟む
気候的にいくと今は六月くらいなのか、
かなり汗ばむ日もあれば、
冷たい雨が降って寒い日もある。
日没はかなり遅く、おっさんのアル中タイマーがアラームを鳴らしても…
まだ太陽は沈む気配がない。
大工体験も切り上げて、2人ともシャワーで汗を流し、
夕飯の支度をどうしようかと考えていた頃…
娘達とリリとパステルが帰ってきた。
玄関のドアが開いて、
「ただいま~!」
と元気な声が響く。
トゥエラが一番に飛び込んできて、
おっさんの腰にダイブ。
「かえる! ぬるぬるのやつつかまえたー!」
「ぬるぬるのやつ……?」
顔をしかめるおっさんに、
後ろから続いたテティスが叫ぶ。
「マジやばいから! きもいし! でも味はガチでエグいらしいよ~」
パステルは、少し気恥ずかしそうに──
「……なんだか、街の食材調達って、意外と過酷なのですわね」
と笑った。
最後に現れたリリが、
お馴染みの魔法書類を手にして、
「調理法は低温処理限定です。要注意です」
と真顔。
冒険者ギルドで借りたという、リアカーの様な台車に積まれた、
何故か鎖でグルグルに巻かれた物体に目をやると…
おっさんの4人分くらいの体積のあるカエルだった。
鎖が苦しいのか、「ゲコォ…」と呻くカエルと目が合う。
まったく違うのだが、なぜか鏡を見た様な感覚に陥り、
目を逸らした。
鎖の隙間から、とめどなく透明の粘液がこぼれ落ち、
地面に生えた雑草を溶かしてゆく。
とても、手で触る勇気は出ない。
「これ…どうやって捌くんだ…?」
落ちていた枝で突いてみても、ジュウ…と煙をあげる様子を見て途方に暮れる。
すると、後ろから──
風呂上がりのセーブルが、タオルを肩にかけてやって来た。
「ほぉ……」
目の前の毒ガエルを一瞥し、息を吐くようにそう呟く。
「これは……立派な毒ガエルですね。
宮廷でも、滅多にお目にかかれませんよ」
まるで日常の一幕かのように話すその様子に、皆が目を丸くした。
「……おめぇ、詳しいのか?」
「ええ。王国の“毒と抗毒講習”では、教材に使われることもありますので」
どんな講習だよそれ……とおっさんが顔をしかめる横で、
セーブルは鎖に巻かれた巨体をじっくりと観察していた。
「この種は、外敵に捕食されないように──
常に皮膚から“酸性の毒液”を分泌しています。
しかもこれ、死んでしまうと体内に毒が回り、
可食部までダメになってしまう」
「……じゃあ、どうすりゃいいんだ?」
「簡単です。
気絶させればよいのです。」
にこりと笑って、セーブルはタオルで首をぬぐう。
──簡単って、なぁ……
その目の前には、
粘液まみれのカエルが「ゲコッ」と呻いているのだった。
すると背後から声が上がる。
「寝かせればいいってワケ? そんなら、
あーしの魔法でいけんジャン?」
テティスが胸を張るが──
「いえ、寝ても酸は止まりません。
必要なのは“睡眠”ではなく、“意識の刈り取り”です」
セーブルが静かに言いながら、
ゆっくりと毒ガエルに近づいていった。
「おい、ちょっと待て! 素手で触るんでねぇ!」
おっさんが慌てて止めようとするも、
当の本人はどこ吹く風で──
平然と毒ガエルの“首らしきあたり”をそっと撫で始めた。
ジュワァァ……ッ!
焦げるような酸の匂いが立ち上る。
肌が焼けるような音に、おっさんは思わず声を荒げる。
「バカ! やめろって! 皮膚が溶けるぞ!!」
だが、セーブルは涼しい顔のまま、こう答えた。
「ご心配なく。私に毒は効きませんので」
さらりと、まるで自分が“毒無効スキル”でも持っているかのように。
いや、たぶん……本当に持っているのだろう。
そのまま首の筋を辿り──
ピンポイントで頸動脈を探り当てると、
人差し指と親指でキュッと締め上げた。
数秒。
カエルの全身がビクリと痙攣し──
「ゲ……コ……」
低く呻いたかと思うと、
粘液をぽたぽた垂らしながら、その場にグッタリと崩れ落ちた。
おっさんはその一部始終を見て、思わず呟いた。
「……こええな、やっぱ影の騎士ってのはよ……」
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
湧き出ていた粘液は、気絶と同時にピタリと止まった。
それを見届けたセーブルが軽く頷き、後ろへ下がる。
「今です。水を──」
「任せな!」
おっさんがホース代わりにバケツを掴み、
ずばしゃーんと何杯もの水をぶっかける。
ジュウッと音を立てながら、
地面にこぼれていた酸が洗い流され、
肌を刺すような刺激臭もやがて薄れていく。
──そして、カエルの体表は静かになった。
「よし……これで触っても問題ねぇな」
おっさんは腰袋から革手袋を引っ張り出し、手早く装着。
そのまま魔物の腹部に手を当てて──
ゴクリ、と喉を鳴らす。
「……さて。ここからは、おれの出番だ」
魔物の解体と調理──
それはおっさんが
“異世界に来て一番最初に覚えた仕事”だった。
腹の皮を裂く位置。
骨と筋の流れ。
腐りやすい内臓の処理と、可食部の見極め。
全部、身体が勝手に覚えている。
「セーブル。抑えといてくれ。暴れはしねぇだろうが、万が一がある」
「了解です」
セーブルが片手でカエルの顎を押さえると、
おっさんはナイフを抜き──
シュルシュルッと、寸分の無駄もない手付きで、腹部を開いていく。
「うぉ……すげぇ……」
後ろで娘たちが興味津々に見守る中、
まるで芸術のように手早く、美しく、
巨大カエルの“食材化”が進められていった。
食えない部位は、ほとんどない──
ただし、焼いても煮ても、
すべて溶け落ちるという厄介な性質を持つ。
しかも冷蔵保存も不可。
時間が経てば、ドロリと溶けて“毒の粘液”に還ってしまうという、
繊細すぎるグルメ食材だった。
「めんどくせぇが……こいつぁ、面白ぇな」
おっさんは、黙々と作業に取り掛かる。
包丁の切っ先が、ぬるりとした表皮を裂く。
分厚く透き通るその筋肉は、驚くほど柔らかいのに、刃を吸い込むような弾力があった。
──これは、刺身サイズに切り分けるのが正解だ。
そう判断したおっさんは、
ひたすら薄く、細く、均一に肉を切り分けていく。
切った端から、密封袋に詰めていくのは、異世界でも変わらぬ現代知識のなせる業。
庭には、でっかい産業廃棄物用袋が広げられ、
その中にテティスが魔法でお湯を注ぎ入れる。
「60度、きっちり頼むぞー」
「任せなさーい!マジ職人かよってくらい安定させたる~!」
お湯がたまると、おっさんは温度計を差し込み、しばらく真剣な顔でにらめっこ。
やがて──
「よし、60ぴったり。……保温っと」
手元の油性ペンで、袋の側面にでかでかと『保温』と書き殴る。
書き込まれた文字がふわっと光り、内部の温度を固定する。
──これで何時間置いても、袋の中の湯は冷めない。
そこに、肉の入った袋たちを全部放り込んで……
「とりあえず、2時間。酒でも飲んで待つかね」
おっさんは腰を下ろし、空を見上げた。
太陽は、まだ沈む気配を見せていない。
かなり汗ばむ日もあれば、
冷たい雨が降って寒い日もある。
日没はかなり遅く、おっさんのアル中タイマーがアラームを鳴らしても…
まだ太陽は沈む気配がない。
大工体験も切り上げて、2人ともシャワーで汗を流し、
夕飯の支度をどうしようかと考えていた頃…
娘達とリリとパステルが帰ってきた。
玄関のドアが開いて、
「ただいま~!」
と元気な声が響く。
トゥエラが一番に飛び込んできて、
おっさんの腰にダイブ。
「かえる! ぬるぬるのやつつかまえたー!」
「ぬるぬるのやつ……?」
顔をしかめるおっさんに、
後ろから続いたテティスが叫ぶ。
「マジやばいから! きもいし! でも味はガチでエグいらしいよ~」
パステルは、少し気恥ずかしそうに──
「……なんだか、街の食材調達って、意外と過酷なのですわね」
と笑った。
最後に現れたリリが、
お馴染みの魔法書類を手にして、
「調理法は低温処理限定です。要注意です」
と真顔。
冒険者ギルドで借りたという、リアカーの様な台車に積まれた、
何故か鎖でグルグルに巻かれた物体に目をやると…
おっさんの4人分くらいの体積のあるカエルだった。
鎖が苦しいのか、「ゲコォ…」と呻くカエルと目が合う。
まったく違うのだが、なぜか鏡を見た様な感覚に陥り、
目を逸らした。
鎖の隙間から、とめどなく透明の粘液がこぼれ落ち、
地面に生えた雑草を溶かしてゆく。
とても、手で触る勇気は出ない。
「これ…どうやって捌くんだ…?」
落ちていた枝で突いてみても、ジュウ…と煙をあげる様子を見て途方に暮れる。
すると、後ろから──
風呂上がりのセーブルが、タオルを肩にかけてやって来た。
「ほぉ……」
目の前の毒ガエルを一瞥し、息を吐くようにそう呟く。
「これは……立派な毒ガエルですね。
宮廷でも、滅多にお目にかかれませんよ」
まるで日常の一幕かのように話すその様子に、皆が目を丸くした。
「……おめぇ、詳しいのか?」
「ええ。王国の“毒と抗毒講習”では、教材に使われることもありますので」
どんな講習だよそれ……とおっさんが顔をしかめる横で、
セーブルは鎖に巻かれた巨体をじっくりと観察していた。
「この種は、外敵に捕食されないように──
常に皮膚から“酸性の毒液”を分泌しています。
しかもこれ、死んでしまうと体内に毒が回り、
可食部までダメになってしまう」
「……じゃあ、どうすりゃいいんだ?」
「簡単です。
気絶させればよいのです。」
にこりと笑って、セーブルはタオルで首をぬぐう。
──簡単って、なぁ……
その目の前には、
粘液まみれのカエルが「ゲコッ」と呻いているのだった。
すると背後から声が上がる。
「寝かせればいいってワケ? そんなら、
あーしの魔法でいけんジャン?」
テティスが胸を張るが──
「いえ、寝ても酸は止まりません。
必要なのは“睡眠”ではなく、“意識の刈り取り”です」
セーブルが静かに言いながら、
ゆっくりと毒ガエルに近づいていった。
「おい、ちょっと待て! 素手で触るんでねぇ!」
おっさんが慌てて止めようとするも、
当の本人はどこ吹く風で──
平然と毒ガエルの“首らしきあたり”をそっと撫で始めた。
ジュワァァ……ッ!
焦げるような酸の匂いが立ち上る。
肌が焼けるような音に、おっさんは思わず声を荒げる。
「バカ! やめろって! 皮膚が溶けるぞ!!」
だが、セーブルは涼しい顔のまま、こう答えた。
「ご心配なく。私に毒は効きませんので」
さらりと、まるで自分が“毒無効スキル”でも持っているかのように。
いや、たぶん……本当に持っているのだろう。
そのまま首の筋を辿り──
ピンポイントで頸動脈を探り当てると、
人差し指と親指でキュッと締め上げた。
数秒。
カエルの全身がビクリと痙攣し──
「ゲ……コ……」
低く呻いたかと思うと、
粘液をぽたぽた垂らしながら、その場にグッタリと崩れ落ちた。
おっさんはその一部始終を見て、思わず呟いた。
「……こええな、やっぱ影の騎士ってのはよ……」
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
湧き出ていた粘液は、気絶と同時にピタリと止まった。
それを見届けたセーブルが軽く頷き、後ろへ下がる。
「今です。水を──」
「任せな!」
おっさんがホース代わりにバケツを掴み、
ずばしゃーんと何杯もの水をぶっかける。
ジュウッと音を立てながら、
地面にこぼれていた酸が洗い流され、
肌を刺すような刺激臭もやがて薄れていく。
──そして、カエルの体表は静かになった。
「よし……これで触っても問題ねぇな」
おっさんは腰袋から革手袋を引っ張り出し、手早く装着。
そのまま魔物の腹部に手を当てて──
ゴクリ、と喉を鳴らす。
「……さて。ここからは、おれの出番だ」
魔物の解体と調理──
それはおっさんが
“異世界に来て一番最初に覚えた仕事”だった。
腹の皮を裂く位置。
骨と筋の流れ。
腐りやすい内臓の処理と、可食部の見極め。
全部、身体が勝手に覚えている。
「セーブル。抑えといてくれ。暴れはしねぇだろうが、万が一がある」
「了解です」
セーブルが片手でカエルの顎を押さえると、
おっさんはナイフを抜き──
シュルシュルッと、寸分の無駄もない手付きで、腹部を開いていく。
「うぉ……すげぇ……」
後ろで娘たちが興味津々に見守る中、
まるで芸術のように手早く、美しく、
巨大カエルの“食材化”が進められていった。
食えない部位は、ほとんどない──
ただし、焼いても煮ても、
すべて溶け落ちるという厄介な性質を持つ。
しかも冷蔵保存も不可。
時間が経てば、ドロリと溶けて“毒の粘液”に還ってしまうという、
繊細すぎるグルメ食材だった。
「めんどくせぇが……こいつぁ、面白ぇな」
おっさんは、黙々と作業に取り掛かる。
包丁の切っ先が、ぬるりとした表皮を裂く。
分厚く透き通るその筋肉は、驚くほど柔らかいのに、刃を吸い込むような弾力があった。
──これは、刺身サイズに切り分けるのが正解だ。
そう判断したおっさんは、
ひたすら薄く、細く、均一に肉を切り分けていく。
切った端から、密封袋に詰めていくのは、異世界でも変わらぬ現代知識のなせる業。
庭には、でっかい産業廃棄物用袋が広げられ、
その中にテティスが魔法でお湯を注ぎ入れる。
「60度、きっちり頼むぞー」
「任せなさーい!マジ職人かよってくらい安定させたる~!」
お湯がたまると、おっさんは温度計を差し込み、しばらく真剣な顔でにらめっこ。
やがて──
「よし、60ぴったり。……保温っと」
手元の油性ペンで、袋の側面にでかでかと『保温』と書き殴る。
書き込まれた文字がふわっと光り、内部の温度を固定する。
──これで何時間置いても、袋の中の湯は冷めない。
そこに、肉の入った袋たちを全部放り込んで……
「とりあえず、2時間。酒でも飲んで待つかね」
おっさんは腰を下ろし、空を見上げた。
太陽は、まだ沈む気配を見せていない。
20
あなたにおすすめの小説
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
異世界は流されるままに
椎井瑛弥
ファンタジー
貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。
日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。
しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。
これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。
転生したら王族だった
みみっく
ファンタジー
異世界に転生した若い男の子レイニーは、王族として生まれ変わり、強力なスキルや魔法を持つ。彼の最大の願望は、人間界で種族を問わずに平和に暮らすこと。前世では得られなかった魔法やスキル、さらに不思議な力が宿るアイテムに強い興味を抱き大喜びの日々を送っていた。
レイニーは異種族の友人たちと出会い、共に育つことで異種族との絆を深めていく。しかし……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる