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VS王国+勇者
ベルセ襲撃 戦闘終了後④
しおりを挟む魔王国アディス
魔王城 応接室
「初めまして、トーイチ・ムラセと申します。いつも先輩がお世話になってます」
「ルシファス・ヴィ・サタニアです。魔王やらせてもらってます。いつも義兄さんがお世話になってます」
「何で俺がお世話されてる感じなんですかねっ!?いつもって何っ!?」
「………………プッ」
「………………ヴィーネ、今笑ったろ…」
「笑ってないわよ?」
と魔王様との初邂逅も終え、先輩イジリもそこそこに本題に入る。
本題………それは先輩に押し付けようと思ったリッチを、先輩は魔王に押し付けようとしていた。
というワケで魔王様とリッチさんの御対面である。
「初めまして魔王様、リッチです」
「リッチです」って自己紹介もシュールだな…。
「………君が『リッチ』?」
まあ見た目は金髪翠眼巨乳前スリット法衣だからな…どんだけ属性盛ってんだっ!?って話だけれど………えっ?違う?
「………あっ、私『魔力遮断』スキル持ってますんで、今も使ってます。リッチなんで禍々し過ぎるみたいなんですよね、私の魔力…」
「エヘヘ…」と笑うリッチさんはあざとい。
「………で魔王城で研究職的な形で働けないか、という事ですね?」
「ああ、実際は俺の従魔術で契約しての召喚獣扱いだから行動は縛れるし、安全だとは思います」
「………ふむ。それなら、まあ…。ちなみに何の研究を?」
「主に魔道具と魔法ですね。ここが魔王国なら、そうですね………私、元聖女なので『光・聖属性耐性』の物とか作れますよ」
「「「「リッチなのにっ!?」」」」
何このビッ………リッチさん有能。
連れて歩く気はないけれど…。
魔王城 城門
というワケでリッチさんの就職が決まった。
脳筋の多い魔王国では魔道具の研究・開発があまり盛んではないようで、いきなり主任待遇という破格の条件である。
「じゃあ給料はお前の好きにしていいから」
「トーイチさん…」
「………何だ?」
「契約してください」ニッコリ
「………チッ、ばれたか」
このまま帰ろうと思っていたのに、さすがにスルーしきれなかったか…。
しかし契約となると名付けをしなくてはいけないのだが…。
俺に?
女子の名前を?
つけろとっ?
いやいや、無理だろう…。
どうしよう…。
いや、今この場には他にも人がいる!
相談だなっ!
俺は光の速さで振り向き話しかける…。
「先輩たち、よさそうな名前ないで………す……か…」
と声を発した時には、さっきまでそこにいた三人は城内に入り、扉を閉めようとしているところだった…。
「ちょっと待ってえぇっ!!」
俺が『縮地』で城内に滑り込んだのは言うまでもない…。
~~~~~~~~~~~~~~~~
ルセリア帝国
ベルセの街 冒険者ギルド
ステルク支部長が王国兵をスカウトしたとの事で、事情を聞くため、俺はベルセ支部にきていた。
「では支部長、聖戦士ショウ達元王国兵は後日冒険者になると言うことで話がついたと…?」
「はい。あいつらは人族至上主義なんかどうでもいいみたいです。もちろん貴族至上主義も…」
「まあ支部長が認めているのなら構わないか…。でショウの戦闘力はどんなだったのかな?」
「強いですね。まだ本気ではなかった様ですし」
元S級の支部長が言うのなら間違いはなさそうだな…。
「支部長より?」
「………なんとも言えません。ただ…」
「ただ?」
「本気で闘りあったらどちらかは…」
「………そうか」
「ま、あいつらは大丈夫ですよ」
その支部長の言葉を聞き、大まかな指示を出し、俺はベルセ支部を後にした。
さて、ベルウッド商会に行かないとな。
~~~~~~~~~~~~~~~~
ルセリア帝国
ベルセの街 ベルウッド商会
戦闘終了後に家に帰りリサから「お帰り」の言葉をいただき、満足して休息を取った。
翌日、マサシさんが本店に来たので応接室に通してもらう。
「悪いな戦闘の翌日に」
「いえ。で聞きたい事は?」
「話が早くて助かる」
マサシさんは一呼吸空けて…
「昨日は細かい事は聞かなかったがお前が倒した奴は…」
「勇者シュウヤの剣………そう言っていました。恐らく…」
「ああ、勇者が別口で召喚した勇者直属の部下だろうな…。多分、姿を消した奴も…」
「でしょうね」
「………他に何か分かったことはあるか?」
「………特に無いですね。戦った奴は戦闘狂のきらいがあったので目的とかもあまり喋らなかったですし…」
「………そうか。いや、ありがとう」
「すみません、あまり重要な情報がなくて」
「構わないよ。それよりお前が無事で良かったよ」
マサシさんは「じゃあ俺は皇都に帰るよ」とお茶を一杯飲んで帰っていった。
………走って。
ギルドマスターって職は大変だなぁ…そう思いました。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
トーイチ=何気に魔王様と初対面
先輩=問題児
リッチさん=有能&属性大盛
職業:ギルドマスター=ブラック
魔王様とは初対面だったんですねぇ。
ニアミスはありました。
次回もよろしくお願いします。
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