79 / 225
VS王国+勇者
報告と制裁と
しおりを挟むポークレア王国
王城 客間
「………へぇ。ゼーガンに余裕で勝っちゃうのか。エルム、君から見ての感想は?」
「あのベルウッドという男、私達の中に入れてもトップクラスの実力を持っていると思う。残念だが私一人では勝てんな」
「………そんなに?じゃあボクが戦った方が早い?」
エルムからの報告を受け、次の一手はどうしようか考えようと思っていたのだが、相手は思ったより手強いようだ。
それに…
「………で、同時にスタンピードが起きていたっいうのは?」
「理由は知らんな…。だが我らが南側から攻め込んだ時には東西は大量の魔物に囲まれていたよ」
………ふむ、とても自然に起きたスタンピードとは思えない。
となると、ボクらが攻めるタイミングに合わせたのかまでは分からないが、秘密裏に協力しようとしているのだろう…。
と考えるのが普通かな?
集めた情報を頭の中でまとめ、答えを導き出していく…。
恐らく…。
「………確か情報だとベルウッドは魔王国にいたはずだ。だけどゼーガンがベルウッドと戦闘を行ったという事が事実である、という事は…」
「偽の情報だった…?」
「違う違う。大事なのはソコじゃない。『今現在ベルウッドが魔王国にいない』という事だよ」
「っ!?なるほど」
「スタンピードは恐らく人為的で本来はベルウッドを誘き寄せる為だったのだろう。過程は少し違ったみたいだけれど、結果だけ見れば成功だよ」
スタンピードを起こしたのは魔王を邪魔だと考えている勢力。
王国にそんな知識も方法も無いだろうし、起こせるとすると魔族が一番確率が高い。
イコール魔王国内の反魔王派の仕業だろう予想ができるワケだ。
それで魔王国にいたベルウッドが邪魔でベルウッドのホーム、ベルセでスタンピードを起こした。
ベルウッドを帰らせる為に…。
うん、コレが一番辻褄が合うかな。
問題は…
「ベルウッド以外の強者………か…」
~~~~~~~~~~~~~~~~
魔王国アディス
??????
「………………」
「………………」
「………………」
「どうなっているのだ…」
「スタンピードは間違いなく起こした」
「なのにベルウッドは未だ魔王城にいる」
「冒険者ギルドのグランドマスターもいたというが…」
「マズイな…」
「冒険者ギルドで調査が入ると原因と出どころが割れてしまうのではないか?」
「………………」
「………どうする?」
「どうすると言われても…」
「………誰かを蜥蜴の尾にするしかないか」
薄暗い部屋で高貴そうな男達が不穏しかない会話していた。
そこに突然、別の声が混じる…。
「へぇ………誰がその尾になるのかな?」
「「「っ!?」」」
「………魔…」
「「………魔王…様…」」
そこには扉を開け、枠に寄り掛かっている魔王ルシファス・ヴィ・サタニアの姿があった…。
その瞳は冷たい色を放ち、口元は笑みを浮かべている。
闘気を纏っているでも、魔力を解放しているでもない、いたって普通にしているだけなのに…。
魔王はやはり魔王なのだと思わせるナニカを帯びた男がそこに立っていた。
そして男達は悟る…。
最初から敵に回してはいけなかったのだと…。
自分達は終わりなのだと…。
翌日、魔王国内の貴族家の入れ替えが数家に及んだのは言うまでもない…。
ちなみに魔王への情報元は喚び出された本人…リーベラからの情報である。
~~~~~~~~~~~~~~~~
ルセリア帝国
皇都ルセリア
今ならマサシはいないだろう…と皇都ルセリアに跳んだ俺は酒場で食事中。
もちろんこの後の戦闘に備えて軽めにしている。
言わせんな、恥ずかしい。
で食事中に確認したら、リーベラが『召喚魔法Lv6』に入っていた。
『獣神』と同レベルってことだが、『獣神』を召喚していないから比較が出来ん。
まあLv9『空龍神』がアレだったからなぁ、大分強いのだろう…とは思うが。
とりあえず上手い事、魔王様に押し付…預かってもらった事だし、俺は後顧の憂いも無く、この後は戦闘に専念出来るってワケだ。
さあ………逝こうかっ!
結果?
ワンセット目を取られてのツーセット目はタイブレークで負けました…。
言わせんな、恥ずかしい。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
勇者達の言うベルウッド=先輩
戦ったベルウッド=リュウジ
リーベラ=Lv6
トーイチ=ホントに恥ずかしい(笑)
シュウヤの推理っぽい文章…らしく書けただろうかが不安。
リーベラは本来Lv5がネームドになってLv6になったと言う設定。
次回もよろしくお願いします。
20
あなたにおすすめの小説
王が気づいたのはあれから十年後
基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。
妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。
仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。
側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。
王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。
王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。
新たな国王の誕生だった。
悪役令嬢が処刑されたあとの世界で
重田いの
ファンタジー
悪役令嬢が処刑されたあとの世界で、人々の間に静かな困惑が広がる。
魔術師は事態を把握するため使用人に聞き取りを始める。
案外、普段踏まれている側の人々の方が真実を理解しているものである。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました
kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」
王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
婚約破棄されたので、隠していた聖女の力で聖樹を咲かせてみました
Megumi
恋愛
偽聖女と蔑まれ、婚約破棄されたイザベラ。
「お前は地味で、暗くて、何の取り柄もない」
元婚約者である王子はそう言い放った。
十年間、寡黙な令嬢を演じ続けた彼女。
その沈黙には、理由があった。
その夜、王都を照らす奇跡の光。
枯れた聖樹が満開に咲き誇り、人々は囁いた。
「真の聖女が目覚めた」と——
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。