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VS王国+勇者
魔王討伐の始まり
しおりを挟む魔王国アディス
魔王城 城門前
「へぇ………ここが魔王城。けっこう綺麗な城だね」
魔王城の城門前に一人の人間が突然現れる。
「「っ!?」」
門番は一瞬固まるも直ぐに動き出しだのだが、その一瞬は現れた人間には…
「………………なに「遅い」『ガッ』………」ドサッ
遅すぎた…。
~~~~~~~~~~~~~~~~
魔王城 執務室
「………………っ!?この魔力はっ!?」
~~~~~~~~~~~~~~~~
魔王城 客間
「………………」
「んだぁ?この魔力は…」
~~~~~~~~~~~~~~~~
再び魔王城 城門前
「………ふふ。魔力を抑えずに跳んできたんだ…ソレが勇者とは思わなくても強者が来たのは分かっただろう?………さて、『転移門《ゲート》』でも用意しようか…」
勇者シュウヤは懐から『転移石』を出し、魔力を込めると『転移石』は激しく輝きだす。
魔力をさらに込め続けると輝きは一段と増し…『パキンッ』と割れると同時に巨大な門が現れた。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
『転移門《ゲート》』
転移魔法と違い大量の人員や物資の移動を可能とする転移魔法の上位に当たる魔法。
『転移石』を触媒にする事で消費魔力を抑え、『転移門《ゲート》』使用可能条件を緩和した。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
『転移門《ゲート》』は重い音を響かせながら開く。
中からはヒイロ・ライト・グリーンリバー、シュウ・"博士"・ホワイトリバー、エルム・T・ロンベの他にも数人、シュウヤの『従者召喚』によって喚び出された者達が現れた………。
「………さあ、始めようか!魔王の討伐をっ!!」
シュウヤは極上の邪悪な笑みを浮かべ、その身体からはワイトやリッチの纏っていた黒い靄とは別の『黒い光』を纏っていた…。
~~~~~~~~~~~~~~~~
魔王城 謁見の間
「報告っ!」
「申せ…」
「敵は城門を通過、正門に移動中ですっ!」
「………分かった。お前も直ぐに避難しろ…」
「っ!?しかし…」「命令だ」「………はっ!」
「宰相、大臣………お前達も早く避難を…」
「………しかし魔王様」
「我々は…」
「お前達は大事な内政要員だ。何かあったら私が困る…」
「「………魔王様…」」
謁見の間は重い空気に溢れていた…。
魔族の本能なのか敵が勇者なのだと、感覚的に分かっているのだ…。
だが…。
今、魔王城には空気を読まない………いや、全く読む気がない人間がいた。
「話は聞かせてもらったっ!!」
『ドアバーンッ!!』と言わんばかりに謁見の間の扉を開け放ち、何故かガ◯ナ立ちする男。
ソウシ・ベルウッドその人である。
~~~~~~~~~~~~~~~~
ルセリア帝国
皇都ルセリア 冒険者ギルド本部
「………っ!?この魔力…」
『転移』………いや、『転移門《ゲート》』の魔法か?
俺は王国の辺りから大出力の魔力を感知し、『転移門《ゲート》』の魔法ではないかとあたりをつける。
このタイミングで王国からの『転移門《ゲート》』の魔法…。
帝国内にはソレの同魔力は感じない…。
………なら。
「………魔王国か」
俺はサブマスに『転移石』の準備をするように頼み、その間に装備を整える。
「相手は異世界の勇者…」
面倒だなぁ…。
そう頭の隅で考えてしまうのはトーイチさんの考え方に少し毒されているのかな?と思ってしまう。
「………ふっ」
そんな事を考えると緊張が和らいだ気がした…。
トーイチさんにちょっとだけ感謝だな。
そしてサブマスが『転移石』を持ってくる。
俺は…
「じゃあ、ちょっと魔王国に行ってくる」
そう言い、魔王国に『転移』した。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
転移石=ここでまさかの出番
話は聞かせてもらったっ!!=やってみたかったそうです
ギルマス=主人公をディスる
主人公=出番無し
ちなみに各国の城には転移阻害結界もしくはその効果を持つ魔道具が設置されている。という設定。
直接謁見の間に強襲は出来ません。
次回もよろしくお願いします。
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