異世界召喚されました……断る!

K1-M

文字の大きさ
154 / 225
魔王国アディス~アライズ連合国

調査隊『ティターニア』合流

しおりを挟む
 
 アライズ連合国
 森林都市サルトゥス


「………でエジル、獣人側の情報はないか?」

 サルトゥスの役所を出て、先ほどの会話を思い返す。

 エジルからの獣人側の誘拐被害などに関する情報は、魔王国でハルトを泣かした時の情報と差異はほとんどなかった。
 この異世界………通信手段にやや難はあるものの、魔導具という便利アイテムがあるのだ。各国上層部や大店の商人なんかは大抵利用している。
 つまり…

 獣人国はあえて情報を渡してこない………と考えられる。
 それは…

「独自調査を始めているのか、それとも何らかの妨害か…」

 俺はそう独り言ちる………が…

「トーイチがレオを泣かしたからじゃない?」

「………………」

『レオ』じゃない、あいつは『ハルト』だ。

「いや、ソコはどうでもいいから…」

 リディアからのジト目&ツッコミ!
 泣かされたくらいで協力関係にある国や組織に情報を出さないとは………小っさいな…。

「いやいや、厳しい親でも子泣かされたらさすがに怒るわよっ」

「………………」

 再びリディアからツッコミが入る。

 フッ………どうやら十中八九『俺・の・せ・い』らしい…。
 そして…

「そんなのは軟弱に育てた親が悪い」フンス

 と俺は開き直った…。
 開き直ったって言っちゃったな………まあ良しとしておこう。

「良くないでしょ…」ヤレヤレ

 三度リディアからのツッコミである。
 俺はソレを華麗に受け流し…

「よし、いい時間になったし、ヘリオに戻るぞリディア」

「………はいはい」

 俺はリディアを連れて中立都市ヘリオに戻るべく『転移』する。
 何がとは言わないがNo.1のダークエルフさん、俺はまた戻ってきます!………と誓いをたてて…。



~~~~~~~~~~~~~~~~


 死の山岳地帯
 中立都市ヘリオ


 ヘリオの宿屋に戻ってきた俺たちは夕食にするか………と食堂に行く前にリュウジが戻っているか宿の受付に確認しに行く。
 
 戻っているとのことなのでリュウジの部屋の前へ移動。

『コンコン………コンコン………』

 返事がない…。………寝てんのか?

「寝てるの?」

『マップEX』で確認すると確かにリュウジは室内にいる。イコール寝ているのだろう。

「みたいだな…」

 とリディアに返し、少し考える…。

「どうする?二人で食べる?」

「ん~………そうだなあ…。………………そうだっ!」

 脳内に『ピコンッ』と電球が灯り、俺はタブレットでとある物を購入。クックックッ…。

「………うわぁ、悪い顔…」ヒキ

 失礼な………。
 しかし俺はそんなことは気にせず…

「ちょっと行ってくる」と『気配遮断』を使い、扉一枚向こうのリュウジの部屋へ『転移』する。

「………………すやぁ」

 案の定リュウジは寝ていたのだが…

「チッ………真っ裸まっぱで寝てるとか、変な寝間着で寝てるとかはなかったか…」

 と、かなりどうでもいいことに舌打ちをしつつ、ちょうど良さそうなところにビデオカメラを録画にして設置。
 高い買い物だったが、仕方ない…。

 俺は防音結界を展開し、先ほど購入したもう一つの物をアイテムボックスから出し、右肩に構える。
 俺は大きく息を吸って…

「おはようごさいますっ!!!」
『ズドオォォォンッ!!』








 この後………俺が先輩譲りのGフィンガーを喰らったのは言うまでもない…。



〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓


レオ=通称『ハルト』トーイチに泣かされた
『ピコンッ』と電球=古い
おはようごさいますっ!!!=早朝ではないが早朝なんちゃら。これも古い。知ってる人は知ってる

息抜き回。
リュウジの時系列はここで追い付き、合流しました。起こされ方はアレですが…。
次回もよろしくお願いします。
しおりを挟む
感想 1,256

あなたにおすすめの小説

王が気づいたのはあれから十年後

基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。 妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。 仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。 側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。 王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。 王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。 新たな国王の誕生だった。

【完結】20年後の真実

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。 マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。 それから20年。 マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。 そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。 おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。 全4話書き上げ済み。

腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。

灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。 彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。 タイトル通りのおっさんコメディーです。

えっ、能力なしでパーティ追放された俺が全属性魔法使い!? ~最強のオールラウンダー目指して謙虚に頑張ります~

たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
コミカライズ10/19(水)開始! 2024/2/21小説本編完結! 旧題:えっ能力なしでパーティー追放された俺が全属性能力者!? 最強のオールラウンダーに成り上がりますが、本人は至って謙虚です ※ 書籍化に伴い、一部範囲のみの公開に切り替えられています。 ※ 書籍化に伴う変更点については、近況ボードを確認ください。 生まれつき、一人一人に魔法属性が付与され、一定の年齢になると使うことができるようになる世界。  伝説の冒険者の息子、タイラー・ソリス(17歳)は、なぜか無属性。 勤勉で真面目な彼はなぜか報われておらず、魔法を使用することができなかった。  代わりに、父親から教わった戦術や、体術を駆使して、パーティーの中でも重要な役割を担っていたが…………。 リーダーからは無能だと疎まれ、パーティーを追放されてしまう。  ダンジョンの中、モンスターを前にして見捨てられたタイラー。ピンチに陥る中で、その血に流れる伝説の冒険者の能力がついに覚醒する。  タイラーは、全属性の魔法をつかいこなせる最強のオールラウンダーだったのだ! その能力のあまりの高さから、あらわれるのが、人より少し遅いだけだった。  タイラーは、その圧倒的な力で、危機を回避。  そこから敵を次々になぎ倒し、最強の冒険者への道を、駆け足で登り出す。  なにせ、初の強モンスターを倒した時点では、まだレベル1だったのだ。 レベルが上がれば最強無双することは約束されていた。 いつか彼は血をも超えていくーー。  さらには、天下一の美女たちに、これでもかと愛されまくることになり、モフモフにゃんにゃんの桃色デイズ。  一方、タイラーを追放したパーティーメンバーはというと。 彼を失ったことにより、チームは瓦解。元々大した力もないのに、タイラーのおかげで過大評価されていたパーティーリーダーは、どんどんと落ちぶれていく。 コメントやお気に入りなど、大変励みになっています。お気軽にお寄せくださいませ! ・12/27〜29 HOTランキング 2位 記録、維持 ・12/28 ハイファンランキング 3位

異世界へ誤召喚されちゃいました 女神の加護でほのぼのスローライフ送ります

モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎ 飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。 保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。 そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。 召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。 強制的に放り込まれた異世界。 知らない土地、知らない人、知らない世界。 不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。 そんなほのぼのとした物語。

婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました

kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」 王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。

【完】あの、……どなたでしょうか?

桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー  爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」 見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は……… 「あの、……どなたのことでしょうか?」 まさかの意味不明発言!! 今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!! 結末やいかに!! ******************* 執筆終了済みです。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。