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潜入!ポークレア王国!!
ep.3出会いと出会いsideトーイチ①
しおりを挟むポークレア王国
『セイト』
「お~い………さっきからこっち窺ってるお前めえも行くぞ?ウチの軍師さまがお呼びだ」
『ヨク=トク』と呼ばれている張飛さん激似の大男に声を掛けられ『ギクリ』とするものの、俺は平静を装い…
『コトリ…』
「………ふぅ…コーヒーが美味い…」
そう呟き、俺じゃないアピール。
「お前だ、お前。カウンターに座ってる刀持ったお前だよっ!」
………アピールは全然通じてませんでした…。
…どうしよう?
ここは三十六計逃げるが勝ち…か?それとも虎穴に入らずんば…か?
まあ…
どう考えても今現在招待されているのだから逃げるよりは入った方が良い…か…。
追われても面倒だし…。
しょうがないか…。とカウンター席から立ち上がり『ヨク=トク』に向き合う。
「どうやら俺のことらしいけれど…何故呼ばれるんだ?アンタとは初対面のはずだけれど?」
当たり障りの無いことを聞いてみるが…
「あ?知るかよそんなこと…。言ったろ?ウチの軍師さまがお呼びだ…ってな」
確かに言ってましたねそんなこと…。
「アンタんトコの軍師さま…ってのも俺は知らないんだけれど?」
「あ?だから知らねえって。別に悪いことにはならねぇよ…多分…」
今、多分って言った?
悪いことになったらどうするんですかね?嫌だよ捕まって拷問とか?
ふと気が付くと周りの客や店員さんからは早く着いていけ、と言わんばかりの視線。
えぇ~…何か俺が悪いみたいになってない?
俺は「はぁ…」と嘆息し、肩を落として歩き始める。
仕方ないか…。
「おっ?来る気になったか…。んじゃ着いて来い」
『ヨク=トク』は踵を返し店から出て、ズカズカと歩き始める。
そう…『タイシュ』がいるであろう館?城?………建物に向かって…。
「しっかし『コウ=メイ』も何で自分で来ないかねぇ…俺に押し付けんなっての…」
『ヨク=トク』はそう隣を歩く運び屋の男たちに愚痴を漏らす。
運び屋の男たちは「はは…」とか「さぁ…」とか濁しているが…
………………ちょっと待て。
今『孔明』って言ったか?
やはり…
いるんでんすか?
あの『伏龍』…
『諸葛亮 孔明』が…。
ん~~~………この…。
その名前だけで、この掌で踊らされてる感…。
………大袈裟か?
いや、しかし…
『セイト』、『タイシュ』、『ヨク=トク』と来て『コウ=メイ』か…。
ここに『奴隷商人』と『嬢ちゃん』…。
………うん、アレだ…全然繋がらない。
幸い、『コウ=メイ』に呼ばれているからな…。すぐに分かるだろうけれども…。
う~~~ん………どうしたもんかねぇ…。
足を止め『タイシュ』がいるであろう建物を見上げる…。
果たして鬼が出るか、蛇が出るか…。
俺はこれから起こることを予想し、予測し、対応をどうするかに思考を傾けた…。
「おいっ!往来で立ち止まんなっ!………ったく…」
そして『ヨク=トク』に襟首を『むんず』と掴まれ、『ずりずり』と引き摺られて行くのだった…。
「………あ、楽チン…」
と思ったり思わなかったりしたのは内緒である。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
がさつオブがさつ『ヨク=トク』さん。あっさり『コウ=メイ』の名前を出す。
そして引き摺られていく主人公…。
次回もよろしくお願いします。
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