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潜入!ポークレア王国!!
ep.4 決着sideリュウジ①
しおりを挟むポークレア王国
『テンダーロ』領主館二階隠し部屋
隠し部屋の潜入(盛大に廊下の壁を切り裂いたが…)に成功した俺は、『テンダーロ』の領主であり、奴隷オークションの主催者でもあるサーロイ・フォン・テンダーロ伯爵を拘束。
階下ではリディアさんと教国の大神官長が激しく戦闘を継続しているようだが、俺は邪魔の入らない今のうちにテンダーロ伯爵を拷も…尋も…質問し、組織の全容、協力者、黒幕などを吐かせ…答えてもらっていた…。
「(お、おおぅ…結構な大物の名前も出てきたな…)」
まぁ、この辺りはオジさ…ルシファスさんとマサシさんに押し付…任せるとしよう。
そう思いつつ、大剣グラディマーグでテンダーロ伯爵をチョンチョンと突つきながら、指示を出す。
「顧客のリストや奴隷のリストも在るんだろ?………全部出せ…」
「はいぃっ!!」
テンダーロ伯爵は涙にまみれながら、その重たそうな身体でテキパキと資料を集める。
隠し部屋だったのだからやはりというべきか、次々に資料は集まっていく。
「(うんうん、協力的でなによりだ)」
伯爵に資料集めをさせつつ、俺は階下へと視線を落とす。
階下=オークション会場では絶賛リディアさんと大神官長サケルドースが戦闘中だ。
見た感じ単純な戦闘力ではリディアさんが上回っている…が、回復魔法を自身に行使しながらのサケルドースの戦闘方法に苦戦とは言わないまでも苦労している感じか…。
「(それでも周りの聖騎士が動けばリディアさんは不利になるはずだ………何故動かない?)」
オークション会場内にいる客たちを守っている…というよりは逃がさないようにしているように見える。………意味のあること、とは思えないのだが…。
それに…
「(………あの聖騎士。一人だけ魔力を感じられない…なのにやたらと"雰囲気"がある…。………何だ?)」
現状、オークション会場と俺がいる二階の隠し部屋とは多少なりとも距離がある。この距離では"違和感"以上は感じとれないのだが…。
俺は部屋の方に視線を戻し、室内を見渡す。
「………………」
………あの本棚…。
「…おい」
「ひゃいっ!?」
俺はスウッとグラディマーグで本棚を指し…
「"ソコ"…何か隠しているだろ」
「ぎくぅっ!?」
ぎくぅ!?って言っちゃうのかよっ?と思わないでもないが…
「………出せ」
「はいぃっ!!」
そして、やはり隠し棚が姿を表す。
しかしまあ、出てくる出てくる証拠の数々。これだけ有れば、もう一網打尽にできるのではないだろうか。
まあ、"ソレ"は俺の仕事ではないからあとは任せるとするが…。
「………うん?」
………そうか。
違和感があるのなら気付かないワケがないんだ。リディアさんほどの魔術師なら殊更に。
なのに…
「放置している?………或いは本当に気付いて…?」
もしリディアさんが気付かない…いや、気付かせないほどの使い手なのだとしたら…?
俺が気付いたのは?
戦闘中ではないし、少し距離があり見渡すことができているから…。
「こここ、これで全部です…」
テンダーロ伯爵に話し掛けられ思考を切り替える。ふむ、どうやら本当に全部集めたようだ。なら…
「ご苦労さん………あとは魔王国でゆっくり事情聴取されるんだな」
『ゴンッ』
「あがっ!?」
『ドサリ…』
グラディマーグの柄でテンダーロ伯爵の頭部に一発。しばらく気絶していることだろう。
伯爵はあとで拘束するとして問題は…
俺は再び階下のオークション会場へと視線を移し、戦闘の様子を伺うことにした。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
一人順調?なリュウジ。
しかしリディアさんに不穏な空気が?
次回もよろしくお願いします。
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