223 / 225
潜入!ポークレア王国!!
ep.4 決着sideリディア①
しおりを挟むポークレア王国
『テンダーロ』領主館内
オークション会場
「はぁ……はぁ………っ……はぁ…」
「………ふぅ」
大神官長サケルドース・リエリアとの戦闘は今のところ私が優勢に進めている。
息を荒げるサケルドースに目立ったダメージは見当たらない。………まあ、ダメージを与えた端から回復されているのだから、当然と言えば当然なのだけれど…。
それでも回復魔法を幾度と使い続け、さらに身体強化魔法に攻撃魔法も使っていたのだから相当に魔力を消費したのだろう、息を荒げているのはソレの現れだと思うのだけれど…
「(まさか…興奮して………なんてことは無いわよね…?)」
嫌な考えが頭を過ぎるが、すぐにその考えは振り払い、戦闘に思考を戻す。
私は私でそれなりに魔力を消耗してはいるものの、まだ余裕はある。
しかし決め手が無い…。
正確には上級に位置する大魔法を使えば倒しきれる…とは思うのだけれど、オークション会場内…屋内という空間で使うのは少々…いや、大分憚られる。
会場内には教国以外の人間や奴隷として売り出されてしまった人達もいるしね…。
「(さて、どうしようかしらね…)」
この厄介な大神官長を倒しきれる方法に頭を悩ませるが、荒い息を整えたサケルドースは『魔力誘導弾』を撃ち出し、その後方から接近してくる。
私は今までの戦闘と同じように『魔力誘導弾』で相殺、サケルドースのメイスでの攻撃を避け、愛杖『千の妖精』でカウンターの一撃を叩き込む。
『ガツッ!!』
「ぐぅっ!?」
サケルドースが仰け反り、動きが止まったところで『スッ…』と距離を取り、再び向き合う。
細部は違うものの、先程からこのやり取りが繰り返し行われているだけ…。
「………………」
………ワンパターン過ぎる。
私がそう思うほどに繰り返されるサケルドースの攻撃。
それは別のナニカを狙っているのか…、それともソウ思わせることが狙いなのか…。
どちらにしても厄介ね…。
どうこの戦闘を終わらせられるか?…そのことに思考を割きながら攻防を繰り返す。ソレはある意味で戦闘に集中してはいるのだが、悪く言えば周囲への警戒が薄くなってしまったとも言える。
そしてソレを見逃さない人物がこのオークション会場に居ることに私は気付いていなかった…。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
久し振りの投稿なのに短め。
気が付いたら3巻が発売。
こちら最終巻となっております。
…がWeb本編は終わりが見えません。
次回もよろしくお願いします。
20
あなたにおすすめの小説
王が気づいたのはあれから十年後
基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。
妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。
仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。
側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。
王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。
王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。
新たな国王の誕生だった。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
異世界へ誤召喚されちゃいました 女神の加護でほのぼのスローライフ送ります
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました
kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」
王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
召喚失敗!?いや、私聖女みたいなんですけど・・・まぁいっか。
SaToo
ファンタジー
聖女を召喚しておいてお前は聖女じゃないって、それはなくない?
その魔道具、私の力量りきれてないよ?まぁ聖女じゃないっていうならそれでもいいけど。
ってなんで地下牢に閉じ込められてるんだろ…。
せっかく異世界に来たんだから、世界中を旅したいよ。
こんなところさっさと抜け出して、旅に出ますか。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。