追放された聖女はざまあなんてしません!!その代わり騎士団長がします。

京月

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何でここにいるの?

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 私はジルドさんに用意して貰った馬車で移動し二週間、やっと目的地のドームという辺境の街についた。


 ドームは数百年前に滅びた国の王城を利用して作られた街で壮大な城壁に囲まれている。


 そして私は今ドームに入る為に検問待ちをしていた。それにしても辺境だというのにかなりの人が並んでいる。


「次の馬車前に!見ない馬車だな。この街には何の用だ?」


「それなのですが依頼主より手紙を預かっております。衛兵に見せよと言伝も」


「ではその手紙を拝借する。…これは!失礼しました!!ジルド様の推薦とも知らずに。どうぞ中にお入りください」


 検問を出た後私を乗せた馬車はそのまま冒険者ギルドに向かう。

 
 街の中はかなりの賑わいを見せている。正直こんなに発展しているとは思わなかった。

 
 移り行く街並みの風景に目を奪われていると馬車が止まる。


「カーナ様、冒険者ギルドにつきましたよ」


「ありがとう」


 私は馬車を降りて目にしたのは巨大な石造りの宮殿のような建物だった。石造りの柱が何本も立ちそれが屋根を支えている。まるで神話の世界のようだ。


 少し緊張しつつも私は冒険者ギルドに足を踏み入れ


「誰だてめえ!!」


 恐喝された。何!?顔怖っ!これが冒険者?


「おいおい無視してんじゃねえぞ!俺様はこの冒険者ギルドの顔、いきる伝説と呼ばれているガーゴ様だぞ!」


 え?意味わかんない。近い近い、そんなに近づかないでよ。どうしようこの状況…


「だから無視してんじゃゲフ!!」


 目の前の男は私の後ろから放たれた拳に殴られ奥へと吹っ飛んだ。私が後ろを振り向くとそこには知っている顔がいた。



「久しぶりカーナ!元気してた?」


「騎士団長!?」


 騎士団長ことグレードはジリオン王国最強と言われている騎士団団長だ。紫色の短い髪と整った顔、誰にでも優しいその性格から男女問わず人気を集めていた人物だ。


 なんでこんなところに!?


「何の騒ぎだ!!」


 大声とともに現れたのは身長二メートルはあろうかという大男だった。


「なんだてめえら!?」


「私はカーナって言います。私について連絡が入っているはずなんですが」


「!!あんたが連絡にあった聖女様か。よく来てくれた歓迎するぜ!」


 私は大男に連れられ奥にある談話室のような部屋に通された。そこにはテーブルが一つとテーブルを挟んで二つのソファーがありそこに座る。



「初めましてだな。俺はドームの冒険者ギルドの長をやっているボードだ」


「改めまして、これからお世話になるカーナです。よろしくお願いします」


「おうよろしく。それで隣にいる兄ちゃんは誰だ?」


「初めまして。元ジリオン王国騎士団団長をやっていましたグレードです。カーナ共々お世話になります」


 グレードは笑顔で私の横に座っていた。
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