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騎士団長
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「で、兄ちゃんは誰だ?」
「元ジリオン王国騎士団団長のグレードと言います。カーナ共々これからお世話になります」
「お世話になりますじゃなねえ!なんでここにジリオン王国の人間がいるんだよ!!」
「そうよ、なんでいるのよ」
「何でカーナにも怒られるのかな?」
怒ってはいない。けど本当になんでいるのかわからないのだ。もしかして私を連れ戻しに来たのかも!
「実は騎士団団長を辞職しまして無職になりましたのでこちらで冒険者として働こうかと」
「騎士団辞めたの!?」
「うん。カーナが聖女を辞めて国を出たって聞いたから俺も辞めて来た」
騎士団は騎士になりたい者たちの憧れの精鋭集団、しかもグレードはそのトップである。その価値は計り知れない。
「おいおい、話がぶっ飛びすぎてて理解が出来ん。だからとりあえずお前の冒険者としての登録を認める」
「え?」
「その代わり迷惑ごとだけは起こすなよ」
「感謝します」
「ああ感謝してくれ、そんでもって冒険者ギルドに貢献してくれ」
この人は良い人なんだろうな。何というか器がでかい。
「では本題に戻ろう。カーナにはこれからドームの冒険者ギルドの職員として冒険者たちの怪我の治療と結界を張ってもらい」
「分かりました。ですが治療に関してはあまり期待しないでください」
「何か理由があるのか?」
「はい。聖女には治療魔法が使えるのですが本来人間には過ぎだ力なのでしょう、神器がないと治療を行ったときにけがをした時の痛みが私の体を襲うのです」
まだ修業をしていた時このデメリットのせいで何度意識を失ったことか。
そういえばリンダにはまだこの修業をさせていなかったな…
「そいつはひでえな」
「はい、ですので一日に治療をする人数には制限を」
「その必要はない!」
私とボードの会話を遮ったグレードは何故か物凄いドヤ顔をしていた。
なんだか嫌な予感がする…
「どういうことですか騎士団長?」
「もう騎士団団長じゃないんだからグレードでいいよ。それで実はな…」
グレードは横に置いてある麻袋の中をゴソゴソと探り何かを取り出し机に置く。
「じゃーん!神器はここにある!」
机に置かれたそれはまさしく私が使っていた治癒の輪だった。
「何で!?何でここに神器があるの?」
「持って来たんだよ、ジリオン王国から」
「おいおいこれってここにあっちゃまずい物じゃないのか!?」
「さぁ、そうなのかカーナ?」
「そうに決まってるでしょ!!国宝級の物よ、ジリオン王国にバレたら死刑かもしれないわよ」
「そうか」
「なんでそんなに平然としていられるの?」
「だってあの国に俺より強い奴いないし」
「そうなんだけど…」
頭が痛くなる。本当にどうしようこれ…
「俺は何も見ていない。こんな辺境にジリオン王国の国宝があるなんて事実は存在しない」
ボードは触らぬ神に祟りなしのようにこの件に関して触れないことにしたらしい。私もそれにのりこれは三人だけの秘密になった。
「色々あったが二人はここに着いたばかりだ、今日はこの辺でお開きにしようぜ」
「分かりました」
「カーナの家はこちらで用意してあるからそこを使ってくれ、少し街からは離れてるけどな」
「いえ、用意してあるだけでも有難いです。ありがとうございます」
「俺はそこら辺の宿に泊まるよ」
私たちは冒険者ギルドを出てそれぞれの帰路についた。
「元ジリオン王国騎士団団長のグレードと言います。カーナ共々これからお世話になります」
「お世話になりますじゃなねえ!なんでここにジリオン王国の人間がいるんだよ!!」
「そうよ、なんでいるのよ」
「何でカーナにも怒られるのかな?」
怒ってはいない。けど本当になんでいるのかわからないのだ。もしかして私を連れ戻しに来たのかも!
「実は騎士団団長を辞職しまして無職になりましたのでこちらで冒険者として働こうかと」
「騎士団辞めたの!?」
「うん。カーナが聖女を辞めて国を出たって聞いたから俺も辞めて来た」
騎士団は騎士になりたい者たちの憧れの精鋭集団、しかもグレードはそのトップである。その価値は計り知れない。
「おいおい、話がぶっ飛びすぎてて理解が出来ん。だからとりあえずお前の冒険者としての登録を認める」
「え?」
「その代わり迷惑ごとだけは起こすなよ」
「感謝します」
「ああ感謝してくれ、そんでもって冒険者ギルドに貢献してくれ」
この人は良い人なんだろうな。何というか器がでかい。
「では本題に戻ろう。カーナにはこれからドームの冒険者ギルドの職員として冒険者たちの怪我の治療と結界を張ってもらい」
「分かりました。ですが治療に関してはあまり期待しないでください」
「何か理由があるのか?」
「はい。聖女には治療魔法が使えるのですが本来人間には過ぎだ力なのでしょう、神器がないと治療を行ったときにけがをした時の痛みが私の体を襲うのです」
まだ修業をしていた時このデメリットのせいで何度意識を失ったことか。
そういえばリンダにはまだこの修業をさせていなかったな…
「そいつはひでえな」
「はい、ですので一日に治療をする人数には制限を」
「その必要はない!」
私とボードの会話を遮ったグレードは何故か物凄いドヤ顔をしていた。
なんだか嫌な予感がする…
「どういうことですか騎士団長?」
「もう騎士団団長じゃないんだからグレードでいいよ。それで実はな…」
グレードは横に置いてある麻袋の中をゴソゴソと探り何かを取り出し机に置く。
「じゃーん!神器はここにある!」
机に置かれたそれはまさしく私が使っていた治癒の輪だった。
「何で!?何でここに神器があるの?」
「持って来たんだよ、ジリオン王国から」
「おいおいこれってここにあっちゃまずい物じゃないのか!?」
「さぁ、そうなのかカーナ?」
「そうに決まってるでしょ!!国宝級の物よ、ジリオン王国にバレたら死刑かもしれないわよ」
「そうか」
「なんでそんなに平然としていられるの?」
「だってあの国に俺より強い奴いないし」
「そうなんだけど…」
頭が痛くなる。本当にどうしようこれ…
「俺は何も見ていない。こんな辺境にジリオン王国の国宝があるなんて事実は存在しない」
ボードは触らぬ神に祟りなしのようにこの件に関して触れないことにしたらしい。私もそれにのりこれは三人だけの秘密になった。
「色々あったが二人はここに着いたばかりだ、今日はこの辺でお開きにしようぜ」
「分かりました」
「カーナの家はこちらで用意してあるからそこを使ってくれ、少し街からは離れてるけどな」
「いえ、用意してあるだけでも有難いです。ありがとうございます」
「俺はそこら辺の宿に泊まるよ」
私たちは冒険者ギルドを出てそれぞれの帰路についた。
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