聖女の私を追放?ちょうど私も出て行こうとしていたところです

京月

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第三話

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 ルド学園はシーランド国から船で数時間、年中穏やかな海の孤島に作られた学園で島全体が学園の敷地となっている。ショッピング街や露店、カジノにテーマパーク、全てがこの学園にあり、余生をここで過ごす人もいるくらい栄えている。


「綺麗!寮というかホテルね」


 私は学園に通うために住むことになる寮を訪れていた。寮は宮殿をイメージして作られており外装から内装まで荘厳で高級感漂う作りになっている。
 ちなみにこの寮は二人部屋が一般である。


「私の部屋はここかな」


 ドアをノックして入るとそこにはとても綺麗な女性がいた。銀色の長髪をなびかせ、赤い瞳が見る者全てを魅了する。一度見たら絶対に忘れないほどの美しさに身を包んだ女性は私を見ると少し驚いた顔になる。


「リリス!!久しぶりね」


「エナン!?本当に久しぶり!」


「リリスがここにいるってことはルームメイト?嬉しいわ友達がルームメイトになってくれて」


「私もよ」


「でもリリスって聖女でしょ?聖女は加護が弱まるから国から出ないって聞いたけどなんでここにいるの?」


「ああ、私トランプ王国を追放されたの」


「え!?追放!?は~トランプ王国も馬鹿なことするわね。あなたのおかげで今までどれだけ楽できたかも知らないで」


「もういいのよ。それより今からショッピング街に遊びに行かない?」


「いいわね!」




 ガルド王子視点


「王子大変です!魔物が急に活性化して被害が多発しております!」


 魔物関連の報告は今日で何件目だ…


「王子!国内の農村が一斉に不作になりました。今回の税はあまり期待できません…最悪の場合兵士を数百人単位で解雇しなければいけないかもしれません」


 馬鹿が!そうすると誰が魔物と戦うのだ。


「王子!王都で何故かごみが氾濫しています」


 それはもう訳が分からん。


 聖女を追放してから一ヶ月、トランプ王国では未曾有の危機に直面していた。
 魔物の活性化に始まり農業の不作、王都の衛星悪化、全てが悪循環で回り経済まで低下していた。


 どうしてこうなったんだ!?聖女を一人追放しただけだぞ。…本当に今までリリスがいたおかげでこの事態を防げていたというのか。
 
 このままでは俺の信用が地に落ちる。そうなれば国王になった時、反乱の火種ができてしまう可能性がある。これもあれも全てリリスのせいだ!


 …待てよ。リリスがこの国に戻りさえすればこの王国は元通りになる。おい!諜報部をここに呼んでこい!


「どうなさいましたかガルド王子」


「今リリスがどこにいるかわかるか?」


「情報によりますとルド学園に入学されたと」


「ふん!国が大変な時に一人お気楽に学園生活か、ふざけやがって。すぐに連れ戻し来い、手段は問わない」


「…わかりました」
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