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第二話
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私は占い師から貰った本とペンダントを住んでいる寮に持ち帰った。私とドルが通っている学園は魔法や経済、語学、芸術といった幅広い分野に精通している学園であり人数が多い為敷地内に寮が併設されている。ドルも同じ寮に住んでいる。
夜私は貰った本とペンダントを眺めていると誰かが部屋のドアをノックする。ドルだった。手には小さな箱を持っていた。
「リリア、ごめん!僕が悪かった、もう浮気はしない!」
ドルは私に小さな箱を渡してくる。箱を開けてみると中身は綺麗な指輪だった。
「僕たち婚約してからちょうど三年だろ。付き合い自体はもっと長いけどこういう記念日にはやっぱりプレゼントしたくてさ」
そう言って恥ずかしそうに笑うドルを見て私は心がキュンとした。やはり私はドルが好きなのだ。貰った指輪を指にはめると似合っているとドルが褒めてくれた。この幸せな時間がもっと続いて欲しい。本気でそう思った。
ドルが用事があるからと部屋から出ていった後指にはまっている指輪を見てにやけてしまう私。ふとあの本が目についた。特に何も考えず開いて書かれている文章に目を通す。
『〇月×日 ドルは寮の外にあるベンチにて女子生徒と待ち合わせ。今度の休みのデートについて予定を決めた後軽いキスをしてその場を立ち去る』
〇月×日は今日だ。背中に嫌な汗が流れる。私はすぐに部屋を出て寮の外にあるベンチに向かう。そこにいたのは知らない女と楽しそうに話すドルだった。
「今度の休みは遊園地に行こうか」
「ほんと!嬉しい。私ドル君と一緒に遊園地行きたかったの」
「なら…集合で…時間は…」
ドルの声が耳に入ってこない。ショックだった。浮気は今に始まったことではないが私にプレゼントをした後すぐに別の女と逢引きしたのが許せなかった。
ドルが女の子と別れ際軽いキスを交わし寮に戻っていくのを確認した後私は寮に戻りはめていた指輪を外しゴミ箱に捨てた。翌日、昨日訪れた占い師の露店に向かう。
「これはこれは昨日はどうも」
「何故…何故お前はこんなものを私によこしたのだ!!こんなものさえなければ私は…こんなに傷つかなくて済んだのに…」
涙を流すリリアにそっと王冠が刺繍されたハンカチを渡す占い師。占い師はリリアが泣き終わるまで何も言わずただ待っていた。リリアが泣き終わると占い師は語り始める。
「昨日あなたに何があったのは知りませんがそれが現実です。知っていても知らなくても同じことが起きていた」
「なら私はどうすればいいのだ!ドルが運命の相手なのだろう!?ならどうしようもないではないか…」
占い師は頭を抱えている私をそっと抱きしめ優しく頭を撫でてくれる。
「昨日言いましたよ。あなたには運命を変える力があると。この運命が嫌なら変えてしまえばいい。そのためにあの本とペンダントを渡したのですよ」
「……どうすればいいのだ私は?」
「簡単です。あなたが男になって婚約者の浮気相手を奪ってしまえばいいのですよ」
「?」
私は理解が出来なかった。
夜私は貰った本とペンダントを眺めていると誰かが部屋のドアをノックする。ドルだった。手には小さな箱を持っていた。
「リリア、ごめん!僕が悪かった、もう浮気はしない!」
ドルは私に小さな箱を渡してくる。箱を開けてみると中身は綺麗な指輪だった。
「僕たち婚約してからちょうど三年だろ。付き合い自体はもっと長いけどこういう記念日にはやっぱりプレゼントしたくてさ」
そう言って恥ずかしそうに笑うドルを見て私は心がキュンとした。やはり私はドルが好きなのだ。貰った指輪を指にはめると似合っているとドルが褒めてくれた。この幸せな時間がもっと続いて欲しい。本気でそう思った。
ドルが用事があるからと部屋から出ていった後指にはまっている指輪を見てにやけてしまう私。ふとあの本が目についた。特に何も考えず開いて書かれている文章に目を通す。
『〇月×日 ドルは寮の外にあるベンチにて女子生徒と待ち合わせ。今度の休みのデートについて予定を決めた後軽いキスをしてその場を立ち去る』
〇月×日は今日だ。背中に嫌な汗が流れる。私はすぐに部屋を出て寮の外にあるベンチに向かう。そこにいたのは知らない女と楽しそうに話すドルだった。
「今度の休みは遊園地に行こうか」
「ほんと!嬉しい。私ドル君と一緒に遊園地行きたかったの」
「なら…集合で…時間は…」
ドルの声が耳に入ってこない。ショックだった。浮気は今に始まったことではないが私にプレゼントをした後すぐに別の女と逢引きしたのが許せなかった。
ドルが女の子と別れ際軽いキスを交わし寮に戻っていくのを確認した後私は寮に戻りはめていた指輪を外しゴミ箱に捨てた。翌日、昨日訪れた占い師の露店に向かう。
「これはこれは昨日はどうも」
「何故…何故お前はこんなものを私によこしたのだ!!こんなものさえなければ私は…こんなに傷つかなくて済んだのに…」
涙を流すリリアにそっと王冠が刺繍されたハンカチを渡す占い師。占い師はリリアが泣き終わるまで何も言わずただ待っていた。リリアが泣き終わると占い師は語り始める。
「昨日あなたに何があったのは知りませんがそれが現実です。知っていても知らなくても同じことが起きていた」
「なら私はどうすればいいのだ!ドルが運命の相手なのだろう!?ならどうしようもないではないか…」
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「昨日言いましたよ。あなたには運命を変える力があると。この運命が嫌なら変えてしまえばいい。そのためにあの本とペンダントを渡したのですよ」
「……どうすればいいのだ私は?」
「簡単です。あなたが男になって婚約者の浮気相手を奪ってしまえばいいのですよ」
「?」
私は理解が出来なかった。
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