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第三話
あれから9ヶ月が経ち、クラリスは父親の商会を手伝いながら日々を忙しく過ごしていた。
そんな時だった、リエルの懐妊を知ったのは。
相手は間違いなくエドワードだった。
彼は私を自分の屋敷に呼びつけた。
「クラリス、リエルが妊娠した」
「ええ、そのようですね。どなたが父親か知りませんが」
「父親は俺だ」
あっさりと白状するのですね。
エドワードは堂々と言葉を続ける。
「クラリス、お前が俺にくれたあの金があったから俺は父親になる決心がついた」
驚きのことを言っているが嘘ではない。
クラリスはザダの言う通り財産の半分をエドワードに渡した。
今後夫になるのだから財産は共有で、と言う名目で。
これをエドワードはかなり拡大解釈していた。
彼の言い分はこうだ。
「お金はもらった。この金があればリエルと結婚しても一生生活できる。クラリスと結婚?なんでそんなことしないといけないんだ?」
本当に彼はこう思ってリエルとの間に子供をこさえたのだ。
「そうでしたか、おめでとうございます。これからは2人で幸せになってください」
「ああ、そうする。そこでだクラリス。財産は共有ならもう半分も俺のものになるってことだろう?それをもらいに来たんだ。早くくれないか?」
待ってましたとばかりに、エドワードがお金の話をし始めた。
「なんで私があなたにお金を渡さないといけないのですか?」
「どう言うことだ?あれは俺の金だろう?」
「そんなわけないですよ。私は夫となるという名目で渡していました。ですが、別の方とお子様を育まれた以上もうそれは叶いません。さぁ早くお金を返してください」
これこそがザダと計画したプランだった。
エドワードは慌てふためきながら、声を荒げる。
しかし、私はそれに動じず、一言こう言い放った。
「もしお金を返してくれないなら、詐欺であなたは捕まりますよ」
「金は返さない!俺は悪いことなんてしていないんだ。捕まるわけないだろう!!」
「いえ、捕まりますよ」
そこに入り込んできたのが、ザダだった。
彼は数人の兵士とともにエドワードを取り押さえると、部屋の中を隈なく探し始める。
「おいやめろ!!」
「エドワード殿、あなたを詐欺の容疑で逮捕します。またこの部屋から脱税の重要な証拠が見つかればさらに罪は重くなるでしょう」
膝から崩れ落ちるエドワード。
そのまま何かを喚いていたが、結局独房行きとなった。
またリエルはクラリスの婚約者を略奪したとして、家から追放され、子供とどこか遠くの街でひっそりと暮らしている。
そんな時だった、リエルの懐妊を知ったのは。
相手は間違いなくエドワードだった。
彼は私を自分の屋敷に呼びつけた。
「クラリス、リエルが妊娠した」
「ええ、そのようですね。どなたが父親か知りませんが」
「父親は俺だ」
あっさりと白状するのですね。
エドワードは堂々と言葉を続ける。
「クラリス、お前が俺にくれたあの金があったから俺は父親になる決心がついた」
驚きのことを言っているが嘘ではない。
クラリスはザダの言う通り財産の半分をエドワードに渡した。
今後夫になるのだから財産は共有で、と言う名目で。
これをエドワードはかなり拡大解釈していた。
彼の言い分はこうだ。
「お金はもらった。この金があればリエルと結婚しても一生生活できる。クラリスと結婚?なんでそんなことしないといけないんだ?」
本当に彼はこう思ってリエルとの間に子供をこさえたのだ。
「そうでしたか、おめでとうございます。これからは2人で幸せになってください」
「ああ、そうする。そこでだクラリス。財産は共有ならもう半分も俺のものになるってことだろう?それをもらいに来たんだ。早くくれないか?」
待ってましたとばかりに、エドワードがお金の話をし始めた。
「なんで私があなたにお金を渡さないといけないのですか?」
「どう言うことだ?あれは俺の金だろう?」
「そんなわけないですよ。私は夫となるという名目で渡していました。ですが、別の方とお子様を育まれた以上もうそれは叶いません。さぁ早くお金を返してください」
これこそがザダと計画したプランだった。
エドワードは慌てふためきながら、声を荒げる。
しかし、私はそれに動じず、一言こう言い放った。
「もしお金を返してくれないなら、詐欺であなたは捕まりますよ」
「金は返さない!俺は悪いことなんてしていないんだ。捕まるわけないだろう!!」
「いえ、捕まりますよ」
そこに入り込んできたのが、ザダだった。
彼は数人の兵士とともにエドワードを取り押さえると、部屋の中を隈なく探し始める。
「おいやめろ!!」
「エドワード殿、あなたを詐欺の容疑で逮捕します。またこの部屋から脱税の重要な証拠が見つかればさらに罪は重くなるでしょう」
膝から崩れ落ちるエドワード。
そのまま何かを喚いていたが、結局独房行きとなった。
またリエルはクラリスの婚約者を略奪したとして、家から追放され、子供とどこか遠くの街でひっそりと暮らしている。
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