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それから7年、私は12歳、レレイは10歳になった。
最初は痩せていたレレイも今ではすっかり元気になって最近は私とよく庭で追いかけっこをしている。
「まってよお姉ちゃん!!」
「ほらほらレレイ!捕まえてみなさい!!…あっ!」
ドタン!
私は足がもつれて転んでしまった。
膝から血が出てる。また母様に叱られちゃうな。
「大丈夫お姉ちゃん?」
「うん大丈夫!」
「ラーナ様、あなたは侯爵令嬢なんですからもう少し慎みを持ってください」
「ぶぅー!マキがまた難しいこと言ってる!同い年なのに!!」
「12歳ならこれくらいの言葉遣いは学んでください。ラーナ様は幼稚が過ぎます」
私を叱るのはメイド服に袖を通した少女マキ。
マキは私達専属の使用人だ。
同い年で本当は私と同じ菖蒲色の髪をしているのだが今は黒色に染めている。
どうして髪の色を染めているのかと聞いたら、私の父親が私とマキを間違えるかららしい。
父様はもう目があまり見えていない。病気を一度患い、完治したものの後遺症が残ってしまったのだ。
「マキは私に厳しすぎるよ!レレイには優しいのに!」
「それはレレイ様に叱るところが無いからです。ラーナ様はもう少しレレイ様を見習ってください」
「だってお姉ちゃん。もう少し私を見習ったほうがいいよ」
「レレイまでそんなこと言うの!?ひどいよ~!」
「「「ハハハハハ」」」
当たり前だけど幸せな時間。
この頃の私はこんな時間がずっと続くと思っていた。
あの時までは……。
◇◇◇◇
15歳になる頃には私も貴族の仕事が多くなってきた。
仕事と言っても要はお茶会の参加だ。
貴族にとっては人脈こそが最大の武器、どんなに嫌いな相手でも同じ時を過ごし、同じことで笑い中を深めなければいけない。
「正直言って面倒くさいのよね~」
「またそんなことを言われているのですかラーナ様」
「マキもそう思わない?他の貴族令嬢が話すことと言えば誰かの陰口や噂ばかり、気が滅入るわ」
「それを表に出さず、友好関係を築くのがラーナ様のお仕事です。それにレレイ様は立派にお仕事をされていますよ」
レレイは少し変わった。
昔は私とよく遊んでいたのに今ではお茶会の参加に精を出している。
どこから拾ってきたのか誰も知らない情報を持ち出し、様々なグループの令嬢たちと仲良くしているらしいのだが私はそんなレレイを少し怖いと思い始めている。
「マキだけは…私の傍にいてね」
「何を言っておられるのですか?ラーナ様が嫌と言っても離れませんよ」
「フフフありがとう」
その日は土砂降りの雨が降っていた。
昔から仲の良い貴族の家でパーティーが開かれるということで私とレレイ、マキ、母様が馬車に乗り会場へと向かう。
父様は目の調子がよろしくないので、無理は体に良くないと今回は不参加だった。
近道をするため森の中を走る馬車。
無言の馬車の中では雨の音だけが耳に届く。
なんだが赤の他人と一緒にいる気分、変な感じ。
「レレイ、最近よくあまり顔を合わせなかったけど元気にしてた?」
「ええ元気ですよ」
会話が途切れた。
何だか今日のレレイはいつもより変だ。
とても怖く感じる。
雨がより一層激しくなった時、レレイは一言呟いた。
「ラーナ姉さまもどうかお元気で」
「それはどういうー」
「敵襲だーーー!!!」
最初は痩せていたレレイも今ではすっかり元気になって最近は私とよく庭で追いかけっこをしている。
「まってよお姉ちゃん!!」
「ほらほらレレイ!捕まえてみなさい!!…あっ!」
ドタン!
私は足がもつれて転んでしまった。
膝から血が出てる。また母様に叱られちゃうな。
「大丈夫お姉ちゃん?」
「うん大丈夫!」
「ラーナ様、あなたは侯爵令嬢なんですからもう少し慎みを持ってください」
「ぶぅー!マキがまた難しいこと言ってる!同い年なのに!!」
「12歳ならこれくらいの言葉遣いは学んでください。ラーナ様は幼稚が過ぎます」
私を叱るのはメイド服に袖を通した少女マキ。
マキは私達専属の使用人だ。
同い年で本当は私と同じ菖蒲色の髪をしているのだが今は黒色に染めている。
どうして髪の色を染めているのかと聞いたら、私の父親が私とマキを間違えるかららしい。
父様はもう目があまり見えていない。病気を一度患い、完治したものの後遺症が残ってしまったのだ。
「マキは私に厳しすぎるよ!レレイには優しいのに!」
「それはレレイ様に叱るところが無いからです。ラーナ様はもう少しレレイ様を見習ってください」
「だってお姉ちゃん。もう少し私を見習ったほうがいいよ」
「レレイまでそんなこと言うの!?ひどいよ~!」
「「「ハハハハハ」」」
当たり前だけど幸せな時間。
この頃の私はこんな時間がずっと続くと思っていた。
あの時までは……。
◇◇◇◇
15歳になる頃には私も貴族の仕事が多くなってきた。
仕事と言っても要はお茶会の参加だ。
貴族にとっては人脈こそが最大の武器、どんなに嫌いな相手でも同じ時を過ごし、同じことで笑い中を深めなければいけない。
「正直言って面倒くさいのよね~」
「またそんなことを言われているのですかラーナ様」
「マキもそう思わない?他の貴族令嬢が話すことと言えば誰かの陰口や噂ばかり、気が滅入るわ」
「それを表に出さず、友好関係を築くのがラーナ様のお仕事です。それにレレイ様は立派にお仕事をされていますよ」
レレイは少し変わった。
昔は私とよく遊んでいたのに今ではお茶会の参加に精を出している。
どこから拾ってきたのか誰も知らない情報を持ち出し、様々なグループの令嬢たちと仲良くしているらしいのだが私はそんなレレイを少し怖いと思い始めている。
「マキだけは…私の傍にいてね」
「何を言っておられるのですか?ラーナ様が嫌と言っても離れませんよ」
「フフフありがとう」
その日は土砂降りの雨が降っていた。
昔から仲の良い貴族の家でパーティーが開かれるということで私とレレイ、マキ、母様が馬車に乗り会場へと向かう。
父様は目の調子がよろしくないので、無理は体に良くないと今回は不参加だった。
近道をするため森の中を走る馬車。
無言の馬車の中では雨の音だけが耳に届く。
なんだが赤の他人と一緒にいる気分、変な感じ。
「レレイ、最近よくあまり顔を合わせなかったけど元気にしてた?」
「ええ元気ですよ」
会話が途切れた。
何だか今日のレレイはいつもより変だ。
とても怖く感じる。
雨がより一層激しくなった時、レレイは一言呟いた。
「ラーナ姉さまもどうかお元気で」
「それはどういうー」
「敵襲だーーー!!!」
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