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中編
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俺がこの気持ちに気が付いたのは何時だっただろう。
当時の俺は女の子にモテなくて悩んでいた。
そこに現れたのがレレイナのお母さんだった。
「あら、ジーク君。いらっしゃい」
「お、お邪魔します!」
「すぐにお茶菓子を準備するわね」
「ありがとうございます!!」
ジークはその日、密かに好意をよせているレレイナに会いに行った。
しかしレレイナは家を空けており、レレイナのお母さんだけがいた。
「ごめんなさいね。レレイナお友達遊びに行っちゃって」
「大丈夫です。俺もこれ食べたら帰ります」
「そうなの?何か用事があったんじゃない?」
「…実は」
ジークはレレイナのことは伏せながら好きな女の子と付き合いたいと相談した。
「いいわね!青春だわ。おばさんも昔に戻りたい」
「そんな!レレイナのお母さんは今も若いです」
「ありがとう!」
ちゅ。
◇◇
「あの時された額へのキス。あれで俺は恋に落ちた。なぁレレイナ!この気持ちをどうすればいいと思う?」
知らんがな。
こっちこそどうしたらいいのよ?
好きな男性に呼び出されて、いざ行ってみたらお母さんが好きだって言われて。
しかもよりにもよって‘’あの人‘’。
レレイナはもうこの件に関して興味を失っていた。
「告白でもすれば?」
「ダメだろう!?あの人には既に心に決めた人がいるんだから」
「でも私のお父さん、もう他界しているし、いいと思うわよ」
「でも・・・でも!」
「うるさいわね!ここでごちゃごちゃごねる奴なんて誰にもモテないわよ!」
モテなかったのは私のせいだけど。
ジークはレレイナの言葉で決意する。
「ありがとうレレイナ。俺、お前のお母さんに告白する」
当時の俺は女の子にモテなくて悩んでいた。
そこに現れたのがレレイナのお母さんだった。
「あら、ジーク君。いらっしゃい」
「お、お邪魔します!」
「すぐにお茶菓子を準備するわね」
「ありがとうございます!!」
ジークはその日、密かに好意をよせているレレイナに会いに行った。
しかしレレイナは家を空けており、レレイナのお母さんだけがいた。
「ごめんなさいね。レレイナお友達遊びに行っちゃって」
「大丈夫です。俺もこれ食べたら帰ります」
「そうなの?何か用事があったんじゃない?」
「…実は」
ジークはレレイナのことは伏せながら好きな女の子と付き合いたいと相談した。
「いいわね!青春だわ。おばさんも昔に戻りたい」
「そんな!レレイナのお母さんは今も若いです」
「ありがとう!」
ちゅ。
◇◇
「あの時された額へのキス。あれで俺は恋に落ちた。なぁレレイナ!この気持ちをどうすればいいと思う?」
知らんがな。
こっちこそどうしたらいいのよ?
好きな男性に呼び出されて、いざ行ってみたらお母さんが好きだって言われて。
しかもよりにもよって‘’あの人‘’。
レレイナはもうこの件に関して興味を失っていた。
「告白でもすれば?」
「ダメだろう!?あの人には既に心に決めた人がいるんだから」
「でも私のお父さん、もう他界しているし、いいと思うわよ」
「でも・・・でも!」
「うるさいわね!ここでごちゃごちゃごねる奴なんて誰にもモテないわよ!」
モテなかったのは私のせいだけど。
ジークはレレイナの言葉で決意する。
「ありがとうレレイナ。俺、お前のお母さんに告白する」
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