白髪ダンディーさんは異世界で大人を見せます

京月

文字の大きさ
6 / 8
一章

巨大ゴブリン

しおりを挟む
 名前 レルフード Lv2

    攻撃力 15

    防御力 10

    素早さ 10

    器用さ 15

    魔力  0

    未使用ポイント 1


 スキル 紳士の鏡(new) 女神に与えられたスキル。精神汚染耐性(極)

     大人の包容力(new) 女神に与えられたスキル。女性からの好感度向上(極)

     弾丸創生(new) 弾丸を無限に創生できる。

 
  これはまるでゲームみたいだな。俺はゲーム好きだったから何となくわかる。
  Lv2なのはゴブリン達を倒したからだろう。
  この未使用ポイントはたぶん振ればステータスをあげれる。試しにやってみるか。



 名前 レルフード Lv2

    攻撃力 16

    防御力 10

    素早さ 10

    器用さ 15

    魔力  0


 予想通り攻撃力に振ることが出来た。
 こうやって強くなっていくのか。
 
 よし、寝るか!…わかってる。ちゃんと現実を見るよ。



 スキル 紳士の鏡(new) 女神に与えられたスキル。精神汚染耐性(極)

     大人の包容力(new) 女神に与えられたスキル。女性からの好感度向上(極)

     弾丸創生 弾丸を無限に創生できる。
     

 ツッコミたい所はたくさんあるがまずは一言言わせてもらおう。
 
 ふざけてんの!?

 こういうのはさ成長促進だったり経験値倍増だったりお約束があるはずでしょ。
 なくてもせめて攻撃系のスキルがあってもいいと俺は思うよ。
 スキルの名前までダンディーに関連しているなんてこだわりすぎだろ。
 実用性があるのって弾丸創生だけじゃん。
 これはいわゆるネタプレイってやつだろ。


 ふぅ…夜の風にでもあたって来るか。
 俺は村のはずれにある森の近くまで散歩をしていると視線を感じた。
 視線を感じたほうを見ると森の中に怪しく光る一つの玉が浮いている。
 よく見るとそれは光る玉ではなくゴブリンが首に下げている光る石だった。


「グギャア!?」


 ゴブリンは俺と目が合うと森の中に逃げてしまう。
 なんだか嫌な予感がするな、追ってみるか。

 ゴブリンを追っていくとそこには洞窟があった。
 洞窟の中には所々に光る石が松明のように木の棒に結ばれ立てられており意外と明るい。
 
 進んでいくと大きな空洞に出る。天井には大きな光る石が吊るされており空洞全体を明るく照らしている。
 空洞の壁には板のような石で作られた道が空洞全体を覆っている。。
 そして最も気になるのが壁に空いた穴だ。一つや二つではない、無数に穴が開いている


「なんだ、ここは?」


「グギャアアアア!!」


 甲高い叫び声とともに一際大きな穴から現れたのは図体のでかい巨大ゴブリンだった。
 身長は今の俺と変わらないが筋肉が異常に発達しており右手には棍棒を持っている。


「グギャギャギャ」


「何を笑っている?」


 巨大ゴブリンは見てみろと言わんばかりに顎を動かし俺の視線を誘導する。
 見てみると壁にある螺旋状の道にはゴブリン達であふれていた。
 壁の穴に隠れていた奴が出てきたのだ。
 ここは奴らの住処なのだろう。


「なるほど、私は袋のネズミというわけか」


 降りてきたゴブリン達は俺とでかいゴブリンを中心に円を作り俺を囲んだ。
 巨大ゴブリンはかかってこいと言わんばかりに手で俺を誘う。
 巨大ゴブリンはタイマン勝負を望んでいる。
 いいだろう。その勝負受けてやる。


「グギャギャ」


 巨大ゴブリンは持っていた棍棒を地面に落とすと両手を広げ明らかな挑発をしてくる。
 先手は譲ってもらえるわけか。


「油断しすぎだ」


 即座にマグナムを構え巨大ゴブリンの頭部に照準を合わせる。

 ドン!

 次の瞬間レルフードの目に映ったのは頭部のなくなった巨大ゴブリン…ではなく血で滲んだ視界と地面だった。
 何が起きた!?後頭部が痛い。
 レルフードの近くには血が付いた拳ほどのサイズの石が落ちている。
 投石だ。

 ゲラゲラと笑う巨大ゴブリンと周りのゴブリン達。
 やられた。こいつらは最初から正々堂々と戦う気なんてなかったんだ。

 なんとか立っていたが痛みでよろけてしまう。
 巨大ゴブリンはそれを見逃さず棍棒を拾い俺を横なぎで吹き飛ばす。
 飛ばされ壁に激突しもたれかかるように座り込む。
 レルフードはそのまま動かなくなった。
 
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 巨大ゴブリンは元々普通のゴブリンだった。
 だが他のゴブリンとは違い少しだけ頭がよかった。
 冒険者が襲ってきたときも仲間のゴブリンを囮にして背後から後頭部を強打し撲殺した。
 人間の弱点は頭だと知っていたのだ。
 それからは自分の巣に冒険者を誘い込む方法で多くの冒険者を殺し巨大ゴブリンへと進化を遂げた。
 
 今回の獲物である年老いた人間も今までの人間と同様にわざとタイマン勝負に見せかけることで意識を自分に集中させ仲間に石で攻撃させた。
 怯んだところを全力の攻撃で無力化するのが必勝の方法なのだ。
 

「グギャギャギャギャ」


 死んだ人間や冒険者は必ず頭を潰す。
 巨大ゴブリンにとってそれは最も快感を得る瞬間なのだ。
 今回も例外ではなくレルフードの頭を潰すそうと目の前まで近づくと巨大ゴブリンはにやけながら棍棒を縦に構え全力で振り下ろす。


 ドン!


「だから言っただろう。油断しすぎだ」


 頭部を失った巨大ゴブリンはそのまま後ろに倒れ、ゴブリン達の目には煙が出ているマグナムを構えているレルフードの姿が映った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~

ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国辺境でただ静かに生き延びたいだけの少年・ヴァン。 彼に正義感はない。あるのは、母が遺したノートに記された、物理法則を応用した「高圧魔力」の理論と、徹底した費用対効果至上主義だけだ。 敵国三千の精鋭が灰燼城に迫る絶望的状況。ヴァンは剣を振るわず、心理戦と補給線攪乱だけで、たった三日で敵軍を撤退させる。 この効率的すぎる勝利は帝国の中枢に届き、彼は最高峰の帝国軍事学院への招待状を手に入れる。 「英雄になりたいわけじゃない。ただ、母の死の真相と父の秘密を知るため、生き残らなきゃならないだけだ」 無口最強の仮面メイド・シンカク、命を取引に差し出した狼耳少女・アイリ。彼は常にコスパの高い道を選び、母の遺したノートの謎、そして生まれて一度も会ったことのない父・帝国大元帥のいる帝都の闇へと踏み込んでいく。 正義も英雄も、損をするなら意味がない。合理主義が英雄譚を侵食していく、反英雄ミリタリー学園ファンタジー。

世界一簡単にレベルアップ ~魔物を倒すだけでレベルが上がる能力を得た俺は、弱小の魔物を倒しまくって異世界でハーレム作る事にしました~

きよらかなこころ
ファンタジー
 シンゴはある日、事故で死んだ。  どうやら、神の手違いで間違って死んでしまったシンゴは異世界に転生することになる。  転生する際にオマケに『魔物を倒すだけでレベルが上がる』能力を貰ったシンゴ。  弱小の魔物を倒してレベルを上げ、異世界でハーレムを作る事を企むのだった。

後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます

なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。 だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。 ……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。 これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。

転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする

ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。 リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。 これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。

【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】 【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】 ~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~  ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。  学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。  何か実力を隠す特別な理由があるのか。  いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。  そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。  貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。  オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。    世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな! ※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。

処理中です...